AA FANTASYproject |
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掲示板でのレスに換えて、
ギコン村編だけの後書きでも書いてみようと思います。
本当に、本当に苦労した「ギコン村迎賓館」編の構想を考え始めたのは一年以上前でした。
そのころ西澤保彦やら貴志祐介といったミステリーにはまってまして、
逆転裁判をやり始めたのもちょうどこの頃です。
もともとミステリーには妙に憧れが強く小学校のころ、何かの機会に「洋館モノ」のミステリーを書いていたことがあります。
名探偵が洋館で盗まれたダイヤを捜し出すのです。
怪しげな執事や「三段原 太」という珍妙な名前の村の名士が出てきたり。。今とたいして変わってませんね。。
そんなわけでいつかミステリーを書きたいと思っていたのは間違いなく
せっかくAAがあるんんだしできないかと昔から考えていました。
それを、なんとかしてAA FANTASYに組み込めないか?
よし、やってみよう。
地図のこの辺りに村を置こう。ここで事件を起こすんだ。
名前は過去に名前だけ出てきたギコン村でいいや。
パーティを二つに分けてあるから、この事件に会うのは必然的にこの二人になるな。。
「村長、オジギ、しぃらぎ、ヘリオット、クマシデ、ジュランタ」といった大まかなキャラを作り、
事件のだいたいの雰囲気を決めるところまでは結構簡単にできました。
といっても、まだ「雰囲気」だけです。
トリックはどうするのか?どういう事件が起こり、そもそも誰がどういう動機を持って殺人を犯したのか?
当たり前ですが、ここからが難しい。
しかも、それなりにオリジナリティが無ければ自分が描く意味がない。
AA FANTASY本編とかけ離れた内容というのも困る。。
それでは完全な単品な作品ではなくAA FANTASY本編が持つ強みというのを生かせないものか?
そういうわけで『真犯人』、『殺害方法』、そして真の『動機』を捻り出していきました。
この『真相』ならAA FANTASYでやる意味も、オリジナリティもある!
そして、それを念頭に置いて伏線を貼りながら、ギコン村編前の数話を描いていきました。
しかし、正直いってギコン村編の第一話を描いた時はとても最後までいける自信は無かったです。
一話だけ描いておけば、まぁ、なんとかなるだろう、と。(無責任な。)
無理そうだと思った、最大の問題は細かいトリックがどうしても思いつかなかったことです。
たとえば、かなり詰まったネタなんですが「出席者リスト」。
このリストに何か仕掛けがある、というところまでは決めていましたがそれを具体的にどうするのか?
ここでかなり悩み込んでしまいました。
(後から考えてみると素朴この上ないトリックなんですけどね。)
どうにかトリックを考えると、今度は新たな問題が浮上しました。
「もともと欠席者リストだったのに、何故クマシデが印を付けて出席しているのか?」
ここでもまた悩み込んでしまいました。明らかにムジュンです。
頭痛いです。わけわからん。考えるほど混乱してきます。
もしかしてこの混乱、謎こそポイントなんじゃないのか?
発想の転換です。
「ならこのムジュンを指摘させて、犯人を追い詰めればいいじゃないか?」
……このネタを考えた時、ようやく「最後までいける」という確信を得た気がします。
最後の最後、ギコ吉が真犯人に突き立てる「武器」は最初から決まっていました。
「ボワール」という名前もそこから名付けました。友であり師である村長との絆の象徴。
その辺りのことが表現できていたらな、と思います。
いろいろと反省点はあります。
確かに探偵が超越的な立場の方が「逆転」する時のカタルシスがある。
でもナルホド君みたいに周りのキャラがバカでプレイヤーの方が
頭いいぐらいの方がゲーム的にもフェアで、推理しやすい。
たとえば最後の『能力』のことなんか絶対普通に推理してたら分からない。
西澤保彦というミステリー作家がいて、この人はミステリーに「超能力」を持ち込んだことで有名です。
「人格転移」とか「瞬間移動」とか「同じ日を繰り返す」とか彼のミステリーには超能力的要素が出てくる。
でもその超能力にはちゃんと「ルール」があって「何ができるか」あらかじめ示した上で推理させようとしている。
この辺が超能力などというミステリーらしからぬ要素があるのに、実は本格派と評価される由縁です。
でもギコン村編のこれは『能力』そのものを推理させようとしている。
そういう意味でフェアじゃない。
ジョジョで敵が出てきて、どんな能力を持っているのか推理するのとまるで同じです。
バトルものならそれでいいとしても、ミステリーと呼べるかどうか。
もちろんそれはそれでアリかも……と思ったから描いたんですが。
ちなみに逆転裁判の進行は「どんなプレイヤーでも普通に推理していたら分かる」レベルと
「こんなん誰も思いつかないよ」レベルの推理がよくみると混合されています。
で、無茶な推理にアレ?と疑問に思ってもノリと勢いで畳み掛けていって、
途中でついていけなくなるということが無い。最後まで飽きさせない。
その辺のさじ加減が実に上手い。スゴイ。超がんばってると思います。
他にも、
・オジギの手品好きはもっと活かせなかったのか。
・31話後半の最後の証拠品ラッシュはもっとスムーズにできないものか。
などの反省はあります。
でもまっ、元ネタが逆転裁判のAAとしては、なかなか上出来な部類に入るのではないでしょうか。
長々と書きましたが、少しでも本編を「面白い!」と思っていただけたら幸いです。
次の話は主人公側と細かく出てきていた『アンダー・サーベイ』側のいよいよ直接対決です。
…最後の方のギコルツの台詞がちょっと、自分的に凄い燃えるのですよ。早く描いてしまいたい。
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