ドキュメンタリー映画の最前線メールマガジン neoneo |
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∽∽∽∽∽∽ HEADLINE ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
†01 ■ドキュメンタリー映画のかたち
コミュニティシネマの日々(1) 岩崎 ゆう子
†02 ■ワールドワイドNOW ≪ニューヨーク発≫
映画館はいらない!? 東谷 麗奈
†03 ■映画時評
『ジプシー・キャラバン』 萩野 亮
†04 ■neoneo坐2月前半の上映プログラム
†05 □広場
■新・クチコミ200字評!(67)
『民主主義 第1回 米国 「闇」へ』
『民主主義 第6回 ロシア 愛国者の村』
『民主主義 第8回 インド ガンジーの心はいま』
『民主主義 第9回 中国 こども民主主義』
『芸術劇場 マリインスキー劇場バレエ団公演「白鳥の湖」』
(以上の評、脇阪亮)
『エラブの海』『バカロボ2007』『ハナコサン』
(以上の評、清水浩之)
■「わが一押しのドキュメンタリー映画2007」アンケート追加
清水 浩之
■上映:<“食べる”映画特集>2/2〜15 ポレポレ東中野
■募集:「自作を語る」などの原稿募集!
■上映の告知の有料化とカンパのお願い 伏屋 博雄
†06 ■編集後記 伏屋 博雄
★バックナンバー閲覧はこちらまで
まぐまぐ配信 http://blog.mag2.com/m/log/0000116642/
melma!配信 http://www.melma.com/backnumber_98339/
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┃01┃□日本のドキュメンタリー映画のかたち
┃ ┃■コミュニティシネマの誕生(1)
┃ ┃■岩崎 ゆう子
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●コミュニティシネマの活動
最近、「コミュニティシネマ」という言葉もだいぶ広まってきたなあと感じる。と
いっても、まだまだごく限られたところで、限られた人たちによって使われている
にすぎない言葉なので、neoneoを読まれている方の中にも、初めて聞いたという方
もいらっしゃるかもしれないと思う。私は、「コミュニティシネマ」というコンセ
プト作りに関わってきて、いまは、コミュニティシネマ支援センターで仕事をして
いる。これから数回にわたって、コミュニティシネマにまつわる話を書かせていた
だこうと思う。今回は、第1回目でもあるので、ちょっと退屈かもしれないが、コ
ミュニティシネマという言葉ができた背景と、その意味を書いてみることにしたい。
コミュニティシネマ支援センターは、財団法人国際文化交流推進協会(エース・ジ
ャパン)という国際交流基金がつくった財団の映画事業課の中にあるが、エース・
ジャパンでは、1996年から毎年1回「映画上映ネットワーク会議」を開催してきた。
現在では「全国コミュニティシネマ会議」と改称したこの会議には、全国各地で上
映活動をしている人たちが集まり、映画環境をめぐる様々な問題について議論を重
ねている。
第1回の会議は1996年7月に開館したばかりの福岡市総合図書館で開催、テーマは
「地域の映画祭・映画上映を考える」、基調講演は岩波ホールの高野悦子氏にお願
いした。第2回会議の頃から、自らの上映活動の公共性、文化的重要性に関する意
識が高まり、こういった上映活動を推進するためには、芸術文化振興制度の中に映
画を位置づけるべきであり、上映活動に対する公的な支援制度を確立する必要があ
るという議論が始まった。海外からゲストを迎え各国の映画振興制度を聞くことも
始め、最初に迎えたのが、ドイツ・マンハイムのコミュナール・キノで活動してい
るペーター・ベア氏である。ベア氏の講演で紹介されたドイツ各地にある公共映画
館「コミュナール・キノ」の存在は参加者に強い印象を与えた。この後、アメリカ、
イギリス、韓国、フランスと、さまざまな国の映画振興制度、上映に対する支援シ
ステムを聞き続け、日本でも同様の制度を実現することができないか考え続けた。
いまにして思えば、こんなに何年もかけて、何人もの人をよんで話を聞くだけでは
なく、他にできることがあったのではないかとも思うが、当時は、どこから手をつ
ければよいのか、何をすべきなのかわからなかったのである。
その後、海外における公共上映と公的な支援のあり方を調査する機会を得ることが
でき、2001年にフランス、イギリス、ドイツ、2002年にはアメリカと韓国で調査を
行い、2冊の報告書を作成した。
この数年におよぶ会議と調査の結果生まれたのが、日本における公共的な上映活動
を担う非営利組織としての「コミュニティシネマ」という考え方である。調査最終
報告書末尾に掲載した「芸術振興に関する提言〜公共上映の振興を中心に〜」から
主要な部分を引用してみる。
…映画映像文化の豊かな未来を築くためのひとつの方策として、映画上映環境の地
域的な格差と上映作品の画一化を避けるために、歴史的にも、地理的にも広い範囲
から選ばれた作品をオリジナルな状態で鑑賞する機会を増やしていく必要があるだ
ろう。そのことによって、柔軟な鑑賞能力をもった幅広い観客層が形成されるとと
もに、映画映像史的なパースペクティヴをもった新たな作家が登場し、映画映像表
現の不断な更新が行われていくことになるだろう。こういった豊かな映画映像環境
を育むため官民が一体となって取り組む非商業的な上映活動をここでは「公共上
映」と呼ぶこととし、公共上映の継続的な発展のために、NPOなど非営利団体運営
による上映活動組織「コミュニティシネマ」の設立を提唱する。
…「コミュニティシネマ」は、地域に密着した活動を行うことによって、地域住民
に対する映画芸術、映画文化の普及と振興、映画映像教育の実践、ひいては地域に
おける映画映像環境全般の活性化を担うことになるので、「コミュニティシネマ」
に対する公的な支援制度は、市町村など地方自治体が主体となって施策を立案し、
実行していくべきである…。
私たちは、コミュニティシネマとは、「多様な映画映像作品の上映を通して、地域
社会に豊かな映像文化を根付かせるとともに、地域住民に柔軟な鑑賞能力と創造力
を養う機会を提供すること」を目的として、「地域に根ざした上映活動や映像教育
的活動を、官民協力のもと、継続的に行う非営利組織」であり、「営利・非営利を
問わず、コミュニティシネマの目的に合致した活動をする団体、およびそれを支援
する団体」によって構成されると説明している。
全くわかりにくいとしばしば嫌がられるが、端的にいえば、民間のミニシアターも、
公共文化施設での上映も、地域においては等しく重要な文化事業=コミュニティシ
ネマ活動であり、公的な支援を投じてでも維持されるべき存在であると言いたいわ
けだが、日本の映画館/非映画館と二分して考える慣習やそれに基づく現在の公的
支援の枠組み、地域の映画上映の現状を勘案すると、こういう回りくどい表現にな
ってしまうのだ。地域の映画専門施設、美術館や図書館と民間の映画館、それに映
画祭、自主上映団体などが連携して、コミュニティシネマを構成するのが望ましい
と考えているが、現実には、地域における上映団体の連携はあまり進んでいない。
NPOであるコミュニティシネマが運営する映画館もいくつか生まれたが、多くの町
では、それぞれの上映団体や映画館が従来通りの活動を、時々コミュニティシネマ
活動であることを意識しながら続けているというのが実状である。
数年にわたる議論と調査の末に実現できたことは、従来から行われている公共的な
上映活動を「コミュニティシネマ」という名前で呼ぶことにしたというだけのこと
かもしれないと思うと、申し訳ないような、忸怩たる思いに襲われる。しかし、
「コミュニティシネマ」という言葉によって、経営・運営形態の営利・非営利によ
ってではなく、上映活動の内容・目的によって公共性、文化的重要性を認めるべき
であると明示したこと、それを映画映像文化振興の軸にすべきであると提示したこ
と、それは重要なことではないかとも思うのだ。
■岩崎 ゆう子(いわさき・きょうこ)
コミュニティシネマ支援センター事務局長/財団法人国際文化交流推進協会(エー
ス・ジャパン)映画事業課長。1994年に設立されたエース・ジャパンで映画事業を
担当。川崎市市民ミュージアムなどとの共催で「ケン・ローチ回顧展」等を実施、
1998年「フレデリック・ワイズマン映画祭」、2003年「聖なる映画作家、カール・
ドライヤー」などを開催した。また、1996年から「映画上映ネットワーク会議」を
開催。この会議での議論を経て2003年に設立された「コミュニティシネマ支援セン
ター」の事務局をつとめる。
※ ドキュメンタリー映画を扱うneoneoで、映画の専門家でもなく、ドキュメンタ
リー映画についてもごく一般的な知識しかもっていない私が原稿を書いていいもの
かどうか迷いましたたが、編集部の方の「多くのneoneo読者がコミュニティシネマ
の活動に関心をもっています」という言葉に力を得て、原稿執筆をお引き受けする
ことにした次第です。
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┃02┃□ワールドワイドNOW ≪ニューヨーク発≫
┃ ┃■映画館はいらない!?
┃ ┃■東谷 麗奈
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●アメリカの映画館の現状
マンハッタンの映画料金が12ドルになった。1991年に初めてアメリカに来たときは、
確か5ドルもしなくて、アメリカはさすが映画大国、映画が安いなーと思ったが、
それも随分前のことになってしまった。もっとも、アメリカは地域ごとに料金が異
なるので、地方に行けばまだ6ドルぐらいで見られるところもあるようだが、大都
会のニューヨークは物価の上昇dfが激しい。しかし、値上がりしても、自分の給
料は上がっていかないのだから文句も言いたくなる。これでは、ますます映画館に
行きにくくなってしまうではないか。
そもそも、なぜ値上げをしないといけないのか。アメリカでは、劇場のチケット収
入は、従業員などの諸経費を差し引いた純利益から約95パーセントを配給会社と製
作会社がとる仕組みになっている。つまり、映画館側の手元に残るのは、たった
5パーセントしかない。大ヒット間違いなしの映画だと、製作会社、配給会社の方
が強気で劇場側の取り分が3パーセント以下になることもあるようだ。だから、チ
ケットよりも、売り上げがそのまま劇場の収入になる売店が最も大事な稼ぎ頭にな
る。とはいえ、入場者がみんな売店で買い物をしてくれるはずがない。ちなみに、
アメリカには映画のカタログやキャラクターグッズ販売はないので、単純に飲食物
で儲けるしかない。水より安いはずのコカコーラが、5ドルぐらいするのも珍しく
ない訳だ。その他の収入源となるのが広告費。これは、本編の前に流れるコマーシ
ャル、そして売店の紙コップなどに印刷される宣伝の収入だ。本編が始まる前に20
分近くコマーシャルを見せられることも少なくないのは、そのせいなのだ。コマー
シャルが長くなる傾向にあるので、本編の開始時刻を表示するように定めようとし
ている州もあるようだが、そうすれば誰も広告を見なくなってしまう。当然、広告
を出している企業は手を引いて、劇場は入場料を更に上げるしかなくなる。
その上、映画館に行く人が近年極端に減ってきている。その理由はいろいろ挙げら
れるだろうが、例えば、近年のホームシアターシステムの人気がある。家庭で、大
画面でよい画質と音響で映画を楽しむのが一般的になって、裕福な家庭のみの贅沢
ではなくなってきた。ケーブルテレビが普及しているアメリカでは、 何百とある
チャンネルで様々な映画が日常的に 放映されている。また、映画館にはあえて行
きたくないという人も増えてきた。携帯電話やポップコーンを食べる音、前に座っ
ている人の頭に視界を邪魔されたり、そんなことに煩わされるぐらいなら、家の画
面でゆったりと見たほうがいいというのも分からなくはない。
また、ここ数年で一気に成長したレンタル店、ネットフリックスも家庭での映画鑑
賞人口の増加に貢献している。オンラインにのみ存在するこのレンタル店は、一月
5ドルぐらいで登録すると、9万もあるDVDのタイトルの中から、自分が見たい映画
のリストを作ることができる。そのリストの順番にDVDを郵送してくれ、見終わっ
て送り返すと、また次のDVDが送られてくるというシステムだ。先払いの封筒にDVD
を入れればいいだけなので郵便局にも、レンタル屋にも足を運ぶ必要がない。そし
て何より延滞料金が発生しない。一月の使用料は決まっているから、何枚借りよう
が、何枚借りなかろうが、自分の勝手というわけだ。更に、最近は映画を自分のコ
ンピュータにダウンロードして見るサービスまで始めた。もう、ポストにすら行か
ずに、DVDと同じクオリティーで、好きな時に映画を見ることができるのだ。しか
も、ネットフリックスのDVDのタイトルの幅広さはかなりのものだ。ドキュメンタ
リーだけで6600本ものタイトルがある。日本映画なら、ミゾグチやオヅだってある。
以前は、レンタル屋をいくつか回って探していたようなインディペンデント作品も
すぐに見つかるのだ。
また、よく言われていることだが、どの作品も映画の公開が終わってからDVDにな
るまでの期間が短くなった。劇場で見逃しても、すぐにDVDになって販売される。
今年のアカデミー賞にノミネートされている作品だって、既にいくつもDVDになっ
てレンタル可能だ。
そして、更に映画館離れに拍車をかけているのは、出回る海賊版だ。チャイナタウ
ンに行くと、道端に広げられた風呂敷の上で、封切りされたばかりの映画のDVDが
売られている。ちなみに、風呂敷の上に並べられているのは、警察が見廻りに来た
らすぐに荷物をまとめて逃げられるからだ。昨年、アメリカ映画協会の調査で、全
米で出回っている違法コピーの43パーセントが、ニューヨークの映画館で隠し撮り
されたものであることが分かり、ニューヨーク市のメディア部門が取り締まりを強
化している。海賊版防止のコマーシャルを流し始めたのだが、これがなかなかユー
モアがあるのだ。映画「タイタニック」の有名なワンシーン、ジャックとローズが
船の先端で海に向かって両手を広げていると、なぜか赤ちゃんの鳴き声が聞こえて
くる。更に人の頭で視界が遮られてしまうと、この映画は「OV(Obstructed View)
:視界妨害」指定という映画協会のロゴが表示される。これは、「R指定(17歳未
満は保護者の同伴必要)」といった映画のレーティングシステムをもじって、映画
館でこっそり撮られたビデオのクオリティーを茶化したものだ。しかし、それと並
行してこのコマーシャルが図らずも示しているのは、快適ではなくなっている映画
館体験であるところがなんとも皮肉だ。とはあれ、映画ビジネスが年間50億ドルの
産業を生み出しているニューヨークにとって、海賊版は市に9億ドル以上の減収を
もたらし、2万を超える雇用削減を招いているだけに事態は極めて深刻らしい。
こうやって色々な要素を考えてみると、映画館が値上げをするのも仕方のないこと
のように思う。しかし、映画館が高くなれば、ケーブルやレンタル、あるいは海賊
版を買って家で見たくなる。そうすれば、ますます入場者が減り、映画のチケット
がまた値上がりする。一体、どっちが先でどっちが結果なのか、なんだか鶏と卵の
論法にはまってしまいそうだ。
一方で、映画館で見る魅力とはなんだろうかという根本的な問いにも戻ってくる。
封切り映画、大スクリーン、大音響、良いクオリティー、そういったものはもうそ
れほど映画館の魅力ではなくなっているように思う。もし近い将来、封切り映画が
家庭のHDスクリーンに直接配信されるようになったら、それでも私は映画館に行く
だろうか。その頃は15ドルぐらいになっているであろう映画チケットを買うだろう
か。映画が数少ない大衆娯楽だった時代、家庭にテレビなんかなかったときに生ま
れた映画という文化。私はもちろん知らないが、近所の子供たちがお母さんにやっ
とのことでもらったお小遣いをにぎりしめて駆けていって、近所のおじさんたちに
うるさいと怒鳴られながらわくわくして見ただろう映画。洗練され、人と触れ合う
ことを恐れる現代の人々には、映画館の見知らぬ人たちとの体験、臨場感はもう煩
わしいだけなのかもしれない。フィルムが消えていくのと同じように映画館も消え
ていく運命にあるのかと思うと、なんだかとても悲しくなった。
■東谷 麗奈(ひがしたに・れいな)
拙作のドキュメンタリー『Shall We Sing?』が長い準備の末、ようやく全米公共放
送PBS局で放映されています。カリフォルニア、オハイオ、テキサス、フロリダ、
イリノイ、行ったことのない町の観客にまで届くのはわくわくします。下記PBS局
のウェブサイトで是非トレーラーを見てください。
http://www.pbs.org/shallwesing/
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┃03┃□映画時評
┃ ┃■『ジプシー・キャラバン』
┃ ┃■萩野 亮
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一葉のフォトグラムから、一本のフィルムとの出会いが始まることがある。
窓からの光にあふれた空間で、鏡に向かって舞踊を舞う女性と、彼女に向き合い、
手を打って拍子をつける男性。逆光のために彼らの表情は隠され、ひたすら光の線
が身体の美しい曲線を描き出している——。ある雑誌の、ひときわ小さな記事でこ
の写真を目にしたとき、内容もろくすっぽ知らずに「このフィルムは絶対に素晴ら
しい」という嘘のような予感をおぼえて、なんだか自分を試してみるようにして、
映画館へと足を向けた。
『ジプシー・キャラバン』は、2001年9月下旬、つまり9.11直後のアメリカで行な
われた「ジプシー・キャラバン・ツアー」の6週間を描いている。このコンサー
ト・ツアーに参加したのは、いずれもがジプシーの血を引く、インド、スペイン、
ルーマニア、マケドニアの5つのバンドだ。トニー・ガトリフやサリー・ポッター
のフィルムへの出演経験もあるタラフ・ドゥ・ハイドゥークスや、『炎のジプ
シー・ブラス 地図にない村から』(2002)で話題となったファンファーラ・チョ
ルクリーアなど、ルーマニアのジプシー・サウンドは映画ファンにもなじみ深い。
国もジャンルもまったく異なる5つのジプシー音楽が合流するわけだ。もっとも、
パンフレットの小文で石田昌隆氏は、「この5つのグループの選ばれ方から想像で
きるとおり、このツアーの主催者は、ジプシーが、インドのラジャスタン地方から
出発して、ヨーロッパまで移動していった流浪の民であるという点に強いロマンを
感じている」として冷静に批判している。ガトリフのようなジプシーの血を引くシ
ネアストが登場するいっぽう、彼らがいまなお表象の視線の先に存在していること
は、あらためて認識しなければならない。
『ジプシー・キャラバン』は、けれどもこのようなツアーのロマンティシズムと作
為性を、被写体の現在に寄り添うことでむしろ超え、作為を通じてなされた偶然の
出会いと交感のよろこびを、キャメラによってみごとに記録し、寿いでいる。
それぞれがそれぞれの音楽を持っているがゆえに、同じ舞台に立つことは決して容
易ではない。ツアーがはじまったばかりのリハーサルは、いかにもぎくしゃくして
いる。けれどもコンサートと移動を重ねる旅のなかで、ひとつの音楽へと合流して
ゆく。旅する彼らが、「流浪する民」としてのジプシーのイメージと危うく重なり
ながら、そのようなはるかな光景とは程遠い交流が、物質的に、けれども丁寧に描
かれてゆく。映画がロマン化を拒んでいることは、たとえば出演料を配分するのに
すぐさま電卓をはじいてみせるというような、彼らの金銭に対する姿勢を示すいく
つものショットを持っていることからも明らかだ。すべてのバンドがひとつの音楽
を奏でるラストのありえぬほどの高揚は、決して映画が演出したものではなく、記
録したものだ。
このフィルムは35ミリで撮影されたコンサートの映像と、その舞台裏、そして彼ら
のそれぞれの故郷を訪ねるDVキャメラの映像から成っている。6週間の旅を本流に
据えて、これらの映像を織り合わせる編集の手さばきは、まことにみごとというほ
かない。紅い砂漠の丘上から、通り行く車両を見下ろす犬をとらえた秀逸なファー
スト・ショットが示しているように、それでいてショットに対する信頼もまたたし
かなものだ。わたしがふるえた一葉のフォトグラムと同じだけの充実がすでにそこ
にあったのだ。スペインのアントニオ・エル・ピパが若い踊り手に稽古をつける、
そのフォトグラムにある光の美しさは、ルーマニアの寒村で少年が井戸に顔を突っ
込んで飲もうとする水面のきらめきにも見てとれ、彼らが生きる風景に同じ輝きの
あることを髣髴とさせる。
このフィルムを見る者は、ひとつの死に出会う。タラフ・ドゥ・ハイドゥークスの
「顔」ともいうべき長老ニコラエ・ネアクシュの葬儀のシーンは、映画史上まれに
見る美しさで見るものの胸をしめつけるだろう。ルーマニアの小さな村の夜、部屋
の棺に身体を横たえたニコラエが画面の中心に現れる。このショットが開始される
唐突さには、シーンをロマンティックに組み立てようとする意志はやはり皆無だ。
一同が悲しみに暮れるなか、ヴァイオリンの音色がやむことなく響いている。キャ
メラが窓外を見やると、そこにはヴァイオリン弾きのカリウが弦を必死にはじいて
いる。そこから逆画面のカリウのショット。部屋の光だけがこぼれる闇の中、うっ
すらと頬に涙を浮かべながら、葬送のヴァイオリンを弾き続ける。強烈な悲しみに
崩れそうな身体と精神を、音を奏でることで限界上に保っているようにさえみえる
彼の姿は、ジプシーとして音楽に生きる者の強さを感じさせる。そしてそれを見つ
めるキャメラもまた、抒情を徹底的に排除して、目の前にある光景のみを見つめ続
ける強さを持っている。
この奇跡のようなシーンに、わたしは嗚咽を隠せなかった。
『ジプシー・キャラバン』は、4つの国の音楽が、ジプシーであるという「ルー
ツ」を通して「現在」に重なり合う、幾重もの時間の折り重なりのなかに、それぞ
れの生と死を配置する。彼らを祝福するのは、寄り添うキャメラであり、録音マイ
クであり、そして一葉のフォトグラムにも表れた、やわらかな光であるに違いない。
☆『ジプシー・キャラバン』Gypsy Caravan
ジャスミン・デラル監督/2006年/アメリカ/115分/35mm/カラー
現在、渋谷シネ・アミューズで上映中!
■萩野 亮(はぎの・りょう)
1982年生まれ。和光大学表現学部卒。映画論。このフィルムもそうですが、
『夜顔』やら『ここに幸あり』やら、ここのところ「爺さん」が活躍するフィルム
が多いですね。ついに「婆さん」を演じたミシェル・ピコリはこれからどうなるん
でしょうか。
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┃04┃□neoneo坐2月前半の上映プログラム
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会場はいずれも神田・小川町のスペースneo(都営新宿線小川町駅B5出口より徒歩1
分JR御茶ノ水駅聖橋口より徒歩5分)です。詳細と地図はneoneo坐のHPをご覧下さい。
http://www.neoneoza.com/
2008年2月13日 (水) 20:00〜
短編調査団(61) 太鼓の巻
『日本の太鼓』
1985年/20分/カラー
制作:東京シネ・ビデオ/プロデューサー:横川元彦・小菅正典
脚本・監督:本間賢二/撮影:川尾俊昭
■日本人の心のふるさとの響きとも言うべき太鼓を、人々の生活や祭礼・能・
歌舞伎等習俗・芸能の中に求め、人間の生命の鼓動を伝える多彩な響きを追う。
『琵琶—日本の伝統音楽—』
1980年/22分/カラー
制作:東映教育映画部/脚本・監督:萩野正昭/撮影:北川英雄・大城和之
■琵琶は奈良時代に伝わってから宗教音楽、語り物芸能、器楽音楽と日本の音楽界
の一角を担ってきた。その琵琶の豊かで多様な味わいを、一流の演奏者によって紹
介する。
『おこんじょうるり』
1982年/25分/カラー
制作:桜映画社+エコー/プロデューサー:村山英世/原作:さねとうあきら
脚本・監督:岡本忠成/音楽:高橋裕次郎・堅田喜三久・中川善雄
声の出演:長岡輝子・小野寺かほる・木村富穂・後藤哲夫
■まじないで厄払いするイタコの婆さまは、最近ヘマばかりして寝込んでいた。そ
こへ狐のおこんがやってきて浄瑠璃をうなると、婆さまはたちまち元気に。婆さま
はおこんを背中に隠して、村人の病気を直しにでかけるが…。張子人形を使ったア
ニメーション。
『日本の舞踊』
1960年/24分/カラー
制作:岩波映画製作所/企画:文化財保護委員会/プロデューサー:小
口禎三・田中清広
脚本・監督:羽仁進/撮影:小村静夫ほか/音楽:清水脩/解説:富田仲次郎
■黒島に残る原始的な舞踊から神社の巫女舞、大衆に広まった盆踊り、さらに典雅
なものに発達した舞楽、絢爛たる歌舞伎、西欧の様式を採り入れた現代舞踊など、
日本の舞踊の流れを描く。
【料金】鑑賞無料! カンパ歓迎!
【お問合せ】清水 E-mail: shimizu4310@bridge.ocn.ne.jp
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┃05┃□広場
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■新・クチコミ200字評!(67)
■清水浩之(短篇調査団・2/13は太鼓の巻! http://d.hatena.ne.jp/tancho/ )
オススメの作品を200字以内の短評で紹介してください!映画・ビデオ・テレビな
ど皆さんがノンフィクションだと思う作品だったらなんでも可!もちろん「オスス
メしない映画とその理由!」もOKです。
本文とは別に「あなたのお名前(ペンネーム可)/掲載確認のご連絡先(メールアド
レスor電話)/題名/制作年/監督/見た場所(よろしければあなたのプロフィール
や近況も)を付記してお送りください。ちなみにここでは稿料は出ません。
清水浩之 E-mail:shimizu4310@bridge.ocn.ne.jp /ファクス:03-3703-0839
A-064『民主主義 第1回 米国 「闇」へ』Taxi to the Dark Side
2007年/アメリカ・アフガニスタン・イラク/
監督:アレックス・ギブニー Alex Gibney
放映:2008年1月3日・NHK総合 http://www.nhk.or.jp/democracy/
次から次へと証言者が出てきて、バグラムやアルグレイブ、グアンタナモにおける
アメリカの「闇」を証言していく様子は、ものすごい迫力だった。この「闇」を暴
こうとするニューヨーク・タイムズ紙の記者やこの問題を議会で追及するマケイン
上院議員、そして何よりもこのようなドキュメンタリーの作り手たちに、「アメリ
カ建国の父たち」の理想を感じるが。また、おぞましい行為に関わった者たちも、
顔と名前をさらして証言するのには、むしろ感心してしまった。(脇阪亮)
A-065『民主主義 第6回 ロシア 愛国者の村』For God, Tsar and Fatherland
2007年/ロシア・グルジア/監督:ニノ・キルタゼ Nino Kirtadze
放映:2008年1月5日・NHK総合 http://www.nhk.or.jp/democracy/
セルゲイ・バブーリン下院副議長には、なにやら得体の知れないところがあって、
印象深い。彼が実業家モロゾフ氏とサウナで話し合っている映像までもが入ってい
る。
彼らと好対照なのが、思いつめた表情をしている愛国者の村の青少年たちだ。この
ドキュメンタリーは、ロシアの現在の精神風景の一側面を切り取っている。(脇阪
亮)
A-066『民主主義 第8回 インド ガンジーの心はいま』In Search of Gandhi
2007年/インド/監督:ラリット・パチャニ Lalit Vachani
放映:2008年1月6日・NHK総合 http://www.nhk.or.jp/democracy/
パチャニ監督らは、ガンジーの塩の行進がたどった道を旅する。しかし、その旅は
ガンジーの理念が、その後の歴史によって裏切られていることを確認する幻滅の旅
となる。その幻滅の苦い味が、このドキュメンタリーに深みを与えている。(脇阪
亮)
A-067『民主主義 第9回 中国 こども民主主義』Please Vote for Me
2007年/中国/監督:陳為軍 Weijun Chen
放映:2008年1月7日・NHK総合 http://www.nhk.or.jp/democracy/
こどもたちの姿を実にいきいきと写しとっている陳監督の手腕には舌を巻いた。
おそらく、こどもたちはカメラをほとんど意識しなくなっていたのだろう。私生活
も含めて、多様な表情や発言を撮影させている。(脇阪亮)
A-068『芸術劇場 マリインスキー劇場バレエ団公演「白鳥の湖」』
2008年/共同制作:BBC/NHK
放映:2008年1月18日・NHK教育テレビ
オデットとオディールを踊るウリヤーナ・ロパートキナさんの動きは本当に美しか
ったです!(脇阪亮)
B-253『エラブの海』
1960年/制作:日本映画新社/監督:西尾善介
DVD発売元:ゆめ企画・ソニマ http://company.sonima.co.jp/erabunoumi/
当時日本最南端(沖縄復帰前です)の沖永良部島の自然と生活を、エキゾチズムた
っぷりに描いたセミドキュメンタリー。総天然色&シネスコで撮影された海の中の
美しさは約50年前のフィルムなのを忘れるほど!同時に、漁をするお姉さん(能登
の海女さんをキャスティング)の脱ぎっぷりもやたらに良くて、こちらも見とれて
しまいます(笑)ウミガメの産卵や闘牛などのイベント、ハブにサメに台風と“悪
役”も揃えた文句無しの極楽映画。(清水浩之)
B-254『バカロボ2007』
2008年/制作:吉本興業/監督:土佐信道(明和電機)/構成・編集:山口洋輝
1月11日まで神保町花月ほかで上映、大阪・baseよしもとで今春上映予定
http://jp.youtube.com/watch?v=h60lLL4t5v0
NHKのロボットコンテストが「鉄腕アトム」的な有用性を奨励するのに対して、総
合“笑”社・吉本が募集したのは「ロボット三等兵」的な無用性。ゴミ箱型、メイ
ド型、高校生内蔵型(?)、転倒専用(笑)など役立たず自慢のロボットたちと共に、
それをわざわざ開発した人々も相当ケッタイなキャラクターで見応えあり。この
「おかしみ」があれば近い将来、花月の舞台にロボット芸人が登場する可能性も…
ギャラでゴネたりしないだろうし。(清水浩之)
B-255『ハナコサン』
1943年/制作:東寶/監督:マキノ正博/原作:杉浦幸雄「銃後のハナ子さん」
1月9日・2月1日 フィルムセンター「生誕百年・映画監督マキノ雅広(1)」で上映
http://www.momat.go.jp/fc.html
「撃ちてし止まむ」のスローガンで始まる“建て前”とは裏腹に、集団活劇のパイ
オニアが隣組から統制経済まで国家総動員体制を悉くギャグに変換してしまう痛快
作。一億総ガマン大会と化した時代を超ポジティヴ思考で楽しもうとする人々の姿
には「決戦下のユートピア」と呼びたいバイタリティが溢れます。それゆえに夫を
召集されたハナ子さんが笑顔のままで明るく踊るラストが、見る者に「逆説的な諦
観」を伝えて泣けてくるのです。(清水浩之)
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■「わが一押しのドキュメンタリー映画2007」アンケート追加
■清水浩之(神田小川町neoneo坐/ゆふいん文化・記録映画祭)
(1)「わが一押しのドキュメンタリー映画2007」
『ウリハッキョ 私たちの学校』韓国、キム・ミョンジュン監督
『声の壁〜発言できない議員』中京テレビ、大脇三千代ディレクター
『花の迷宮』1986年・松川八洲雄監督
朝鮮学校という「日本人が知らない世界」にカメラがどんどん入っていくスリルと
ともに、“愛国心が生まれる瞬間”を見事に捉えた『ウリハッキョ』。議会という
場所で行われた“いじめ”を、全編に静かな怒りを漲らせた構成で告発した『声の
壁』。そして小原流家元が怪人二十面相に見えてくる“至高のPR映画”『花の迷
宮』が特に印象に残りました。
(2)「ドキュメンタリーの現状について」
ゆふいん文化・記録映画祭では、第1回(1998年)から毎年ご参加いただいた松川
八洲雄監督を偲び、これからの短編・中編ドキュメンタリー作品が盛り上がること
を目指して、第11回目の今年「松川賞」を創設します。応募規定は「60分以内の面
白いドキュメンタリー作品」。テーマおよび制作年度は問いません!
〆切は3月15日。入選された作者さんを5月30日〜6月1日の映画祭にご招待し、上映
後にグランプリを発表します。
全国からのご応募をお待ちしております!くわしくは映画祭HPで…。
http://movie.geocities.jp/nocyufuin/home.html
(3)「私の2007年」
おかげさまで3周年!「短篇調査団」で上映した67本から個人的ベストテンを…
北国の森林(野崎健輔)古民家は語る(浅野辰雄)モリアオガエルの誕生(山崎大
助)交通ユーモア作戦(東京都映画協会)激戦区オクスフォード(秋山矜一)南部
杜氏(諏訪淳)人間やめますか!?魔の覚せい剤(山口昇)山形は白い国〜岡本太
郎のやまがた讃歌(岡田喜一郎)闘魂こめて〜読売巨人軍(坂巻昇)チョコレート
戦争(小松崎和男)別格:ヒロポンは悪魔だ(竹島豊)性のめざめ(国映ビデオ)
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■上映
■<“食べる”映画特集>
2008年2月2日(土)〜15日(金) ポレポレ東中野にて二週間限定開催!
今日、食に関する問題は尽きることがありません。BSE(狂牛病)問題や鳥インフ
ルエンザといった食料に関する問題、偽装や異物混入などの企業の病理…。私たち
の食べているものの正体は一体何なのでしょうか。
ポレポレ東中野では、<“食べる”映画特集>を開催いたします。私たちは今映画
によって“食べる”という行為の本質を見直すべきなのかもしれません。
この企画は「中野区健康づくり月間」の参加企画として行われます。また、この特
集上映の合間には11月に公開され大ヒットした映画『いのちの食べかた』の上映も
あります。併せてご覧いただければと思います。
企画:ポレポレ東中野
上映作品
●『肉』(1976年/113分) 監督:フレデリック・ワイズマン
●『人間の街—大阪・被差別部落—』(1986年/80分) 監督:小池征人
●『ダーウィンの悪夢』(2004年/112分) 監督:フーベルト・ザウパー
●『不安な質問』(1979年/85分) 監督:松川八洲雄
●『アルプス・バラード』(1996年/100分) 監督:エリッヒ・ラングヤール
●『オレンジ』(1998年/58分) 監督:アモス・ギタイ
●『満山紅柿』(2001年/90分) 監督:小川紳介/彭小蓮
●『松前君の後輩の映画』(1993年/83分) 監督:大木裕之
●<キッコーマン—醤油と食生活>プログラム(計104分)
『現代しょうゆ事情—アメリカを行く』(1981年/35分) 監督:播磨晃
『懐石料理—その心と作法』(1976年/22分) 監督:重森貝崙
『三歳児・食べるよろこび』(1976年/27分) 監督:重森貝崙
『ふたりのクッキング』(1977年/20分) 監督:湯本昌/山田礼於
●<漁>(計99分)プログラム
『流網船』(1929年/40分) 監督:ジョン・グリアスン
『世界の魚網』(1964年/26分) 監督:竹内信次
『荒海に生きる—マグロ漁民の生態』(1958年/33分)
●<米、麺、ビール>(計84分)プログラム
『新しい米つくり』(1955年/30分) 監督:丸山章治
『即席ラーメン』(1970年/19分) 監督:上野耕三
『麺』(1975年/20分) 監督:上野大梧
『ビール誕生』(1954年/15分) 監督:柳澤壽男
●<東京シネマ—食の科学映画>プログラム(計75分)
『選ばれた乳酸菌』(1965年/18分)
『生命の牧場』(1966年/30分)
『うま味と生命』(1968年/27分)
☆トークショー開催!
2月6日(水) 21:00〜『肉』上映前
内澤旬子(イラストルポライター)×本橋成一(写真家・映画監督) トーク
ショー
2月11日(月・祝) 12:30〜『人間の街—大阪・被差別部落—』上映後
小室等(ミュージシャン)×本橋成一(写真家・映画監督) トークショー
2月12日(火) 12:30〜『松前君の後輩の映画』上映後
大木裕之監督 舞台挨拶
作品詳細: http://www.mmjp.or.jp/pole2/taberueigatokushu.html
タイムテーブル: http://www.mmjp.or.jp/pole2/taberu-eigasptime.html
予告編: http://www.youtube.com/watch?v=Razi2TeLFUo
期間 2008年2月2日(土)〜15日(金)
場所 ポレポレ東中野
東京都中野区東中野4-4-1 ポレポレ坐ビル地下
TEL:03-3371-0088 HOMEPAGE: http://www.mmjp.or.jp/pole2/
料金 前売:一回券1,300円/三回券3,300円
当日:一般1,500円/学生1,300円/中・高・シニア1,000円
※『いのちの食べかた』とのお得な相互割引あります!
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■募集:「自作を語る」などの投稿歓迎!
「自作を語る」欄は、監督自らが作品について語るコーナーです。制作した動機や
撮影のポイント、編集で心がけたこと等を内容に盛り込んで頂きたいと思っていま
す。その他の投稿も歓迎します。「自作を語る」は1600字程度。監督のプロフィー
ル(150字)、作品の仕様(制作年度、時間、ビデオ又はフィルム、スタッフ等)、
上映スケジュール、HP等をお知らせください。
原稿締め切り:配信日(1日&15日)の3日前までに、下記に送信ください。
E-mail: visualtrax@jcom.home.ne.jp 伏屋まで稿料:無料。
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■上映の告知の有料化とカンパのお願い
■伏屋 博雄(本誌編集長)
neoneoの購読は無料ですが、経費を(その大部分は稿料ですが)賄うため、上映等の
告知は有料にしています。なお皆様にカンパもお願いしていますので、ぜひご協力
ください。
(1)上映等の告知の有料化 40字×30行(行数の空きも計算)以内につき、2,000円
です。それ以上の行数の場合は加算します。
(2)カンパのお願い 一口2,000円。何口でも。
送金方法:郵便振込み:00160-8-666528 neoneoの会、又は、
みずほ銀行池袋支店、普通口座、2419782 (有)ネットワークフィルムズ
(銀行振込の場合は、その由を visualtrax@jcom.home.ne.jp 伏屋宛にお知らせく
ださい。)
以上、neoneoの継続ため、よろしくお願い致します。
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┃06┃■編集後記 伏屋 博雄(ふせや・ひろお)
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●コミュニティシネマって何だろう?その活動について、私はほとんど知らない。
わずかに、国際交流基金の中にあるエースジャパンが主体となり、各地の映画館の
館主が参加して、各地に上映を働きかけているらしい、というくらいしか知らない。
そこで今回から、コミュニティシネマ支援センターの事務局長である岩崎ゆう子さ
んにからその活動を報告していただくことになった。岩崎さんによれば、1996年に
発足というから、かれこれ11年の活動を続けてきたことになる。
私はひそかに、コミュニティシネマの誕生の背景には、昨今の中国や韓国における
国家的な映画(祭)への圧倒的な支援体制、それが映画環境を豊かにし、作品の質
的効果を上げてきたことへの日本の危機感、つまり、日本映画の地盤沈下への危機
感があるのではないかと思う。そこで、わが国も映画への振興にテコ入れする必要
に迫られてきたのではないか、と思う。なにより観る機会をつくり、観客の鑑賞眼
を育てることは、ひいては監督を始めとする映画人を育て、良質の映画をつくる環
境づくりが急務なのでもある。
地方の映画館の減少は驚くばかりである。かって60年代から70年代にかけて各地に
誕生した自主上映の運動体は今や壊滅状態になっている現在、地域に根差す上映は
どのように組織化すればいいのか?これからの岩崎さんのレポートをたたき台とし
て考えてみたいと思う。岩崎さんには4回の連載をお願いしている。これまでの活
動の経緯と、現状を報告してもらい、そして展望を綴ってもらいたいと思う。
●毎回、興味深いレポートをニューヨークから送ってくださる東谷麗奈さんからは、
「映画館はいらない?」というショッキングなタイトルで、アメリカの映画館の現
状についての原稿が届いた。日本のコミュニティシネマの活動を念頭において日米
の映画事情を比較してみるのも刺激的なテーマだと思う。
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