ドキュメンタリー映画の最前線メールマガジン neoneo |
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┃n┣━┫o┣━┫e┣━┓ ★ドキュメンタリー映画の最前線メールマガジン
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┗━┛ ☆━┛ ┗━☆ 78号 2007.4.15
∽∽∽∽∽∽ HEADLINE ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
†01 ■ドキュメンタリー映画のかたち
ドキュメンタリーの光を探せ─たとえば、黒木和雄のPR映画─(2)
中村 のり子
†02 ■ワールドワイドNOW ≪サンパウロ発≫
永遠の未来大国・ブラジルの教育現場から 岡村 淳
†03 ■neoneo坐4月後半の上映プログラム
†04 ■広場
■新・クチコミ200字評!(51)
『プロフェッショナル 仕事の流儀 映画を創る〜宮崎駿・創作の秘密』
『ワラッテイイトモ、』
『地球ドラマチック ロボ・ネッシー浮上せよ』
(以上の評:脇阪 亮)
『DEEP SEA(3D)』『実録白川和子 裸の履歴書』
『大人の科学マガジン Vol.15 ふろく・紙フィルム映写機』
(以上の評:清水 浩之)
■『映画は生きものの記録である』ニュース(3)
5/10(木)プレイベント「君は土本典昭を知っているか?」
アテネフランセ文化センター
予告編が完成(HPでご覧になれます)
「こんな手法もあったのか」(試写を観て) 鈴木 邦男
■タイ発:アピチャートポンの作品が公開中止 吉岡 憲彦
■上映:「優れたドキュメンタリー映画を観る会」映画祭
前夜祭:4/20(金)、
映画祭:4/21(土)〜4/28(土) 下高井戸シネマ
■募集:「自作を語る」などの原稿募集!
■上映の告知の有料化とカンパのお願い 伏屋 博雄
†05 ■編集後記 伏屋 博雄
★バックナンバー閲覧はこちらまで
まぐまぐ配信 http://blog.mag2.com/m/log/0000116642/
melma!配信 http://www.melma.com/backnumber_98339/
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┃01┃□日本のドキュメンタリー映画のかたち
┃ ┃■ドキュメンタリーの光を探せ──たとえば、黒木和雄のPR映画(2)
┃ ┃■中村 のり子
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●PR映画は<ジャンル>ではなく、製作システムである
前回は、私がこの場をかりて連載させていただくことの弁明の巻となってしまった
が、この先からは卒論に取り組む中で気になったことをより具体的に記していきた
い。ちなみに、前号の編集後記で伏屋編集長がこの連載について「卒論を元に再構
成し、推敲したものである」と紹介してくださったが、私自身としてはむしろ大学
の卒論とは別のものとして、卒論ではうまくカバーできなかったようなちょっとし
た疑問や発見を綴るエッセイになる予定である旨を、おことわりしておきたい。
さて、ノンフィクション映画を括ってきたのはその時々の大義名分ではないか、と
前回触れたが、1950年代後半から60年代にさしかかる頃の場合、この業界を席巻し
ていたのはPR映画という呼称だったと言える。私も小川紳介の語るエピソード(*1)
の端々からそのキーワードを覚え、土本や黒木や松本俊夫のフィルモグラフィの中
にそれが存在することを確かめるにつけ、無視できないものを感じて以前から気に
留めていた。
よく知られるところでは土本の『ある機関助士』(1963年)や黒木の『わが愛北海
道』(1962年)、あるいは樋口源一郎の『女王蜂の神秘』(1962年)、また松川八洲雄
の『ヒロシマ・原爆の記録』(1970年)もPR映画と言われている。ただし、私が調べ
るうちに実感したのは、PR映画というのは決して<ジャンル>ではない、というこ
とだ(*2)。その領域に作品の内容を左右するような定義はなく、あくまでも単なる
製作システム上の特徴でしかない、という点には注意する必要がありそうである。
この点を問い直してみると、60年代前後のノンフィクション映画がその内容の面で
意識していたのは、まず50年代から盛んだった教育映画という概念、そしてそれに
代わるものとして台頭してきていた記録映画という概念であったと言える。これら
の映画が、50年代半ばからの産業発展につれて宣伝メディアとして目をつけられ、
企業や官庁や諸団体が出資をして映画製作を受註するというシステムをとったため
に、そのすべてがPR映画というキーワードにもおさまる状況となったのだ。つまり
PR映画という呼称は、教育映画(*3)や記録映画、あるいは科学映画のように作品の
内容まで含んだ枠組みと同列に置けるものではなく、もっと産業的な意味合いで用
いられてきたものだと言える。
なんだか用語の定義付けのような展開となってしまったが、私はそれ自体を目的と
しているのではない。ただ、論文を書こうとした時にはやはりこれらの語の再考が
避けられなかったし、考えてみた結果、こうした定義を安易に常套的に用いてしま
うことが、ノンフィクション映画史の隙間を見過ごしてしまうひとつの原因となっ
ているのではないかと感じたのだった。
●ある時期のPR映画にまとわりつく違和感
論文のテーマをどこに絞ろうか、私は依然として悩んでいた。しかし、70年代に活
躍する作り手たちが少なからず関わったPR映画という製作システムをとらえ直すこ
と、これは私にとって非常に魅力的な試みであると思えた。しかも映画史的に注目
すべきというだけではなく、実際に大学の授業やneoneo坐の上映会などで見た60年
代頃のPR映画と言われる作品たちは、なんとも異様な印象を残すものが散見される
のである。
単に優れている、とか名作である、ということではなく、映像を表現するエネルギ
ーが行き場を求めてくすぶっているようなところがあり、今日見てみるとある種の
違和感を覚えさせる。
たとえば、私がはじめて黒木の『わが愛北海道』を見た時の印象は、ロケを生かし
た瑞々しいカメラワークと、すっかりフィクションをきめこんだ詩のようなナレー
ションと、そして北海道という対象とがどうにも完全には結びつかず、不可思議で
つかみどころのない作品、といったものであった。また、土本の『路上』などはス
タイリッシュな映像世界に驚き、これがタクシー運転手の日常を追った記録である
とはすぐに飲み込めなかった。あるいは『女王蜂の神秘』のクライマックスに、た
だの生物学的解説としては過剰とも思えるドラマの眼を感じたり、また野田真吉の
『マリン・スノー』(1960年)では、特殊撮影によるプランクトンの幻想的な姿と啓
蒙性の高いナレーションとがどうしても乖離しているように思えたりした。
こうしたPR映画の違和感のある面白さは、学校の授業でも話題に上っていた。ただ
私は、これらを単なる“異色作”として片付けるのではなく、PR映画という製作シ
ステムの中ではどうしてこの一連の違和感が生まれてくるのか、その要因となると
ころを調べてみたいと感じた。
ここで前項のPR映画についての私見を振り返って考えるべきなのは、PR映画は時代
の要請によって多作され、企業を中心にこぞって潤沢な資金を提供され、それでい
て作品の内容にはあらゆる幅が残されていた、という点である。しかしながら、シ
ステムとしては企画から上映までがごく限られた範疇に縛られたままであった。こ
れは60年代に入った当時のノンフィクション映画全体の状況であったと言える。そ
う考えると、PR映画は新しい映像表現の可能性の背中を押しながら、一方で古い製
作システムと目的意識に依拠していたという、微妙な位置のメディアだった様子が
浮かび上がってくる。
そして、当時の作り手たちはPR映画がつくりたかった訳ではなかった。ただ、その
時のノンフィクション映画と言えば需要のあるPR映画しか機会がなかったのだった。
だから、スポンサーとなる企業などとの折衝に苦心しつつ、PR映画の中でも記録映
画としての表現を少なからず試みようとしたものが作品として残ってきたと言える。
そこには、60年代後半には確立される“ドキュメンタリー”の方法──まず作り手
の眼をあらわにすること、そのうえでの同期録音や長まわし撮影、それによるイン
タビュー形式、出来事を待つ姿勢、など──に通ずる表現がしばしば内容とはリン
クせずに断片的に現れ、こうした断片の発するインパクトが、作品としてのある種
の違和感というかたちになって今日まで主張しているのではないか。
では、この新しい“ドキュメンタリー”の方法がどうして求められ、可能になった
のか、そして実際に誰がどんなことを考え、どんな作品を試みたのか。次回は私が
行なった作り手たちへのインタビューを取り上げながら書いていく。(つづく)
(*1)たとえば、蓮実重彦と小川の共著『シネアストは語る5 小川紳介』(風琳堂/
1993)や、小川著・山根貞男編の『映画を穫る』(筑摩書房/1993)を参照
(*2)映画における<ジャンル>とは、ホラー映画、メロドラマ、西部劇など、語ら
れる内容に共通の決まり事がみられる場合に用いる枠組みであると私は考える。ノ
ンフィクション映画の中では、科学映画などが当てはまる。
(*3)ただし、50年代当時における教育映画という語はノンフィクション映画の代名
詞のように使われた傾向があり、必ずしも教育的なテーマで統一されていた訳では
なかった。その意味で一時期の教育映画は<ジャンル>という以上に、PR映画と同
じレベルで製作システムをも指していたかもしれない。60年代になると“教育”と
いう響きに抵抗する作り手が出て、記録映画という語にとって代わられていった。
■中村 のり子(なかむら・のりこ)
今春、明治学院大学文学部芸術学科・映像専攻を卒業。卒論は、「ドキュメンタリ
ーという亀裂──黒木和雄の『あるマラソンラ> ンナーの記録』にみる日本の1960
年代のPR映画製作」。劇場で学生料金が使えなくなり、前売り券と水曜日を駆使す
るこの頃。イメージフォーラムのバイトだけではなく、研究所にも入ってしまいま
した。大学時代に完成できなかった作品にハッパをかけます!
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┃02┃□ワールドワイドNOW ≪サンパウロ発≫
┃ ┃■永遠の未来大国・ブラジルの教育現場から
┃ ┃■岡村 淳
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●劣悪な教育現場を描くドキュメンタリーが現れた
私が取材を通してブラジルと関わるようになったのは、1980年代の前半のこと。そ
の頃からブラジルは「21世紀の大国」と呼ばれていた。
すでに未来世紀に突入してだいぶ年月が経つが、ブラジルは新たな大国になりえた、
あるいはなりうるだろうか。国の大きさやサッカーでは大国といえるだろうが、そ
れは前世紀も変わらない。残念ながらこの国の将来の見通しは、かつてより暗いと
いわざるをえない。教育がないがしろにされているからだ。
公立学校がまともに機能しなくなって久しい。給料が激安のため、教師たちは私立
学校に移るか、ストを繰り返す。最近のテレビ報道によると、スト続きにより、
2003年度の授業がいまだ終了していない学校があるという。人口の増える都市部で
は、定員オーバーにより新規の就学児童の入学を受け付けないこともしばしば。
現在、ブラジルから日本に30万人近い人たちが「デカセギ」に訪れている。デカセ
ギの動機のなかで大きなウエイトを占めるのが、「子供の学費稼ぎ」である。然る
べきレベルの私立学校の月謝は、政府の定めた労働者の最低賃金の数倍におよぶ。
子供に教育を施すために、親は家庭を離れて異国で過酷な労働につく…
国が教育をおろそかにしていて、明るい未来などあるわけがない。
今年2月に劇場公開されたJoao Jardim監督の『Pro Dia Nascer Feliz』(『よき日
が来るために』) はこうしたブラジルの教育現場を描いたドキュメンタリーだ。
冒頭で1962年のブラジル政府のキャンペーン映像が紹介される。いわく「学校のな
い町では、若者は犯罪を選ぶ」。当時、学齢期の児童で就学していたのは、約半数
程度だった。
今日ではブラジルの基礎教育(8年制。日本の小学校から中学2年までに相当)の就
学率は97パーセントにおよんでいるが、4割以上の学生が8年生を迎える以前に退学
しているという。学生の半数近くが落ちこぼれているのが現状だ。若者の犯罪は増
加し、凶悪化する一方だ。
作品ではブラジルの最貧地帯である北東部ペルナンブコ州、そしてリオデジャネイ
ロ、さらにサンパウロの3地域の計6校の学校と生徒たちのインタビューが紹介され
る。
奥地の学校は電気やトイレなどのインフラもない状態。遠隔地からの通学には行政
による学バスに頼るしかないが、バスの故障は日常茶飯で、いつ学校に行けるかも
わからない日々である。大都市の公立学校では学生側もさることながら教師側も意
欲に欠け、学校崩壊状態だ。校内暴力は日本の専売特許ではない。嫉妬が原因でク
ラスメートを殺害した女子生徒の証言も紹介されている。サンパウロの上流階級の
エリート学校では、学生たちは親の無関心、家庭崩壊を嘆く。
奥地も都市部も途方にくれるような学校教育の現場だが、学生たちは思春期のみず
みずしさ、そして心の葛藤をほとばしらせる。勉強や読書が好きだというと、変人
扱いされるという奥地の学生。死後や時間について思いを走らせる都市部の学生。
卒業間近なのに恋人がいないことであせるエリート学校の学生。この作品が単なる
学校紹介映画にとどまらない魅力を持つのは、環境や時代を超えた若者たち特有の
「なにか」をとらえることに成功したためだろう。
作品のプロローグ。最貧地帯の山野の、お世辞にもフォトジェニックといえない女
子学生。彼女が堂々と暗唱した長編の詩を詠じるのだ。教育の本質を思い知らされ
る美しいシーンだ。
おそらく日本で上映されることもない作品だろう。しかし学校教育というものは、
常にドキュメンタリーの大きなテーマであり続けることを再認識させてもらった。
今の日本の学校のドキュメンタリーが観たいものだ。
■岡村 淳(おかむら・じゅん)
記録映像作家。在ブラジル。1958年東京都出身。日本映像記録センターで牛山純一
代表にドキュメンタリー作りを叩き込まれた後、フリーとなりブラジルに移住。制
作から編集まですべてひとりで自主制作を続けている。4月上旬から5月中旬まで訪
日、北は北海道から南は国境を越えて台湾まで廻って上映活動を行なう。ブラジル
奥地の貧しい託児所の1年を記録した「あもーる あもれいら」の年内完成を目指
す。「岡村淳のオフレコ日記」 http://www.100nen.com.br/ja/okajun
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┃03┃□neoneo坐4月後半の上映プログラム□neoneo坐4月前半の上映プログラム
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会場はいずれも神田・小川町のスペースneo(都営新宿線小川町駅B5出口より徒歩1
分、JR御茶ノ水駅聖橋口より徒歩5分)です。
詳細と地図はneoneo坐のサイトをご覧下さい。 http://www.neoneoza.com/
■『月刊『もっちょむ』4月集壕』〜あがた森魚月刊映画上映会〜
4月19日(木)
あがた森魚による撮影日記映像を、 映像作家・岡本和樹と演出、編集した「月刊
映画」を毎月上映していきます。
上映作品:『月刊映画もっちょむぱあぷるへいず2月號』
『月刊映画もっちょむぱあぷるへいず3月號』
監督:あがた森魚、岡本和樹 来場予定
at space neo(東京都千代田区神田小川町2-10-13-1F)
時間:20:00より開映(30分前より開場)
料金:2000円(『月刊映画3月號』DVDR付)
問:月刊ぱあぷる mail: purple@agatamorio.com
※次回は、5/22です
あがた森魚がこの映像を作り続けることについて、HP「或日或森」のエッセイを
更新しました。 http://www.agatamorio.com/column.html
■『季刊タカシ』特別増刊号
映像作家・崟利子が、2005年から2006年まで季節ごとの新作をギャラリーマキで発
してきた「季刊タカシ」。今回、特別増刊号を企画。これまでの作品を続けて上映
ることで新たな作品の芽となるかも……。崟利子も伊丹より馳せ参じます。みなさ
ん、見逃した人もこの機会に、ぜひいらしてください。
4月21日(土)16:00〜
『Blessed―祝福―』 日本/2001/日本語/カラー/ビデオ/78分
監督・撮影・編集・録音:崟利子/脚本・ナレーター:高橋章代/製作:藤岡朝子
/製作・提供:Scarlet
作者の崟利子が子ども時代に10年間を過ごした大阪の下町、西天下茶屋の路地。
ふらりと30年ぶりに訪れた思い出の木造アパートには70歳をすぎたふたりの女性が
当時のまま住んでいた。利子は動揺しながらビデオをまわす…。
17:40〜『2006年』シリーズ
季刊タカシで生まれた、伊丹の風景シリーズを一挙に上映します。
20:00頃より〜 交流会
【料金】3,000円(出入り自由)
【お問合せ】E-mail: spaceneo@tcn-catv.ne.jp
■短編調査団(47)運転の巻
2007年4月25日(水)20:00〜
『ドライブ綺譚』
原題:The ride/1963年/7分/カラー/制作:カナダ国立映画制作庁/
Directed by Gerald Potterton
経済新聞から目を離さない大物に仕える運転手とロールスロイス。空想の中で夏の
日は冬になり、邸宅は雪におおわれたローレンシアの山々に…。
『ワンポイント・アドバイス―楽しいドライブ・エチケット―』
1971年/22分/制作:日本産業映画センター/企画:自動車工業振興会/
プロデューサー:星野嘉夫/脚本・監督:飯塚増一/脚本:熊谷光之(粕三平)/
撮影:渡辺徹
ドライブウェイを疾駆する真新しい自動車。ハンドルを握る若いドライバーと少年
が見聞きしたドライブ事例をもとに、雑踏、雨の日、夜などのドライブ・エチケッ
トを紹介していく。
『酔っぱらい運転』
1963年/20分/白黒/制作:読売映画社/企画:警察庁交通局科学警察研究所/
プロデューサー:山田忠治/脚本・監督:永富映次郎/撮影:近藤良治郎
年々増加する交通事故の中から酔っぱらい運転をとりあげ、ある運転手が事故を起
すまでの過程と真相を究明して、酔っぱらい運転の恐ろしさを描く。
『交通ユーモア作戦』
1960年代/10分/白黒/制作:東京都映画協会/企画:東京都広報室
交通戦争は毎日多くの犠牲者を出している。運転者も歩行者も、もう少し心にゆと
りをもって現状に対処する必要がある。
『道を渡るとき』
1967年/9分/カラー/制作:東京中央人形劇場/プロデューサー:石川孝寿・
庄司洵/脚本・監督:高橋克雄/監督:飯沼佐和子/撮影:中野好偉
ピョンちゃんとプウちゃんとがいろんな道を渡ってみます。しかしあとからあとか
らトンチンカンな出来事が…さあどうやって道を渡ればいいのでしょう。
『デーモン小暮閣下の 悪夢へようこそ』
1991年/17分/カラー/制作:カジマビジョン/企画:自動車工業振興会/
プロデューサー:石田昭夫/監督:竹内秀明/脚本:池田寛/撮影:福地正博
若者の交通事故は心の弱点ー自信過剰や競争心、見栄や遊びごころーに負うところ
が多い。デーモン小暮を案内役に、オムニバス形式のアニメドラマで、スピードの
出しすぎ、居眠り運転、暴走の危険などを訴える。
【料金】鑑賞無料! カンパ歓迎!
【お問合せ】清水 E-mail: shimizu4310@bridge.ocn.ne.jp
■大西健児&小口容子「NEO Gallege BAR」 第3回
『実践 短編16ミリ映画制作突貫講座 2:3月16日撮影の完成フィルム上映・篇』
第1回3月16日に撮影した作品を上映し作品講評します。撮影実習した参加者の作品
をお持ち下さい。
日時:4月26日(木) 20:00〜23:00(開場19:30〜)
料金:1回参加:2,000円(軽食付・アルコール類は別料金/1ドリンク300円)
会場・予約先:スペースneo E-mail: spaceneo@tcn-catv.ne.jp
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┃04┃□広場
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■新・クチコミ200字評!(51)
■清水浩之(短篇調査団・4/25は運転の巻! http://d.hatena.ne.jp/tancho/ )
オススメの作品を200字以内の短評で紹介してください!映画・ビデオ・テレビな
ど皆さんがノンフィクションだと思う作品だったらなんでも可!もちろん「オスス
メしない映画とその理由!」もOKです。
本文とは別に「あなたのお名前(ペンネーム可)/掲載確認のご連絡先(メールアド
レスor電話)/題名/制作年/監督/見た場所(よろしければあなたのプロフィール
や近況も)を付記してお送りください。ちなみにここでは稿料は出ません。
清水浩之 E-mail:shimizu4310@bridge.ocn.ne.jp /ファクス:03-3703-0839
A-052『プロフェッショナル 仕事の流儀 映画を創る〜宮崎駿・創作の秘密』
2007年/制作:NHK/ディレクター・撮影:荒川格
放映:2007年3月27日・NHK総合テレビ http://www.nhk.or.jp/professional/
宮崎駿監督の人間性がかなり浮き彫りにされていて興味深かった。少女に髭を触ら
せて喜んだり、煙草を吸わない茂木健一郎氏らのまえでもすぱすぱ煙草を吸う。さ
らに、試写の途中で煙草を吸うためにロビーに出てきてしまう。宮崎監督が、ワー
グナーの『ニーベルングの指輪』の「ワルキューレ」を聞いているのは、意外の感
を受けました。
特にクライマックスの瀬戸内の海辺の町で、ディレクターに苛立ちをぶつけるとこ
ろは目を引いた。何ヶ月もカメラに追いかけまわされるのはかなり苦痛なことでし
ょうが。この海辺の町での宮崎監督とディレクターの1対1の対決(?)をもっと見
たかった。
この番組で賞賛されている宮崎監督のイメージボード作業だが、押井守監督などか
らは批判もありますよね(『風の谷のナウシカ絵コンテ2』所収の「拝啓 宮崎駿
様」参照しくてださい)。(脇阪亮)
A-053『ワラッテイイトモ、』
2003年/監督:K.K./出演:タモリ、K.K.
見た場所:大阪・PLANET+1「第2回ガンダーラ映画祭 美しい国へ」
http://www.planetplusone.com/
巧みな編集で、タモリ氏と作者のK.K.氏が対話しているかのように見せかけるシー
クエンスはおかしくて、大いに笑いました。ダグラス・マッカーサー連合国軍総司
令官のサングラスがタモリ氏のサングラスに変わるモンタージュは印象に残った。
マッカーサー総司令官が厚木飛行場に降り立って以来の日本とアメリカの関係につ
いて考えさせられました。(脇阪亮)
A-054『地球ドラマチック ロボ・ネッシー浮上せよ』
2005年/制作:アメリカ National Geographic
放映:2007年3月28日・NHK教育テレビ
http://www.nhk.or.jp/dramatic/backnumber/49.html
ロボ・ネッシーを目撃した人たちの反応が面白い。あれほど簡単に物事を信じてし
まうとは。しかし、それは恐ろしいことでもある。ただし、この番組ではロボ・ネ
ッシーの背景は描かれない。何人もの人間が関わっており、「大人のいたずら」に
域を超えているように思えるのだが。(脇阪亮)
B-203『DEEP SEA(3D)』
2006年/カナダ+アメリカ/監督:ハワード・ホール/音楽:ダニー・エルフマン
作品サイト http://www.imax.com/deepsea/
見た場所:メルシャン品川アイマックスシアター(3月31日閉館)
参考サイト:日本大型映像協会 http://www.ohgata.org/
2002年オープンのアイマックス常設館も遂に閉館…。大型や立体が売りの〈ハー
ド〉から脱却して〈ソフト〉の魅力で集客に至らなかったのは残念です。最終上映
の本作も、海中の生物達の共存関係を丹念に描いているのに、のべつ盛り上げよう
とする強迫観念的な音楽に疲れました。なんでもエンタメすりゃいいってもんでも
…。某氏の「立体ポルノなら見に行くね!」という意見には私も賛成ですが(笑)、
博展的お役所体質では
不可能か…。(清水浩之)
B-204『実録白川和子 裸の履歴書』
1973年/制作:日活/監督:曾根中生/脚本:田中陽造
DVD販売元:ジェネオン エンタテインメント
http://www.geneon-ent.co.jp/movie/roman/
ロマンポルノの女王・白川和子さんの結婚引退記念の半生記の筈が、中身は「そり
ゃウソだろ!」と叫びたくなる、見事にポルノチックな放浪記…そんな<偽の人生
>をわざわざご本人が熱演するので、ノンフィクションがフィクションを装う面白
さがあります。古くは阿部定さんやアナタハンの比嘉和子さんが「本人」役で舞台
を務めたように、実人生と“観客が見たい人生”は別物かも知れません。「実録」
の虚構性を存分に
発揮した娯楽作!(清水浩之)
B-205『大人の科学マガジン Vol.15 ふろく・紙フィルム映写機』
2007年/発行:学習研究社 http://otonanokagaku.net/
おじさん世代を狙い撃ちする21世紀版『科学と学習』の最新付録で、手塚治虫先生
をはじめ戦前の少年たちが熱中した「紙フィルム映写機」がまさかの復活!映画史
から抜け落ちたままの"おもちゃフィルム"の発掘自体にも驚きますが、映写機キッ
トと各種作品プリントのみならず、読者がパソコンで自作できる台紙をウェブから
提供する親切設計に感動。ハイスペック化一辺倒の映像メディアを「リュミエール
からやり直す」のに絶好です!(清水浩之)
◇────────────────────────◆◇◆
■『映画は生きものの記録である』ニュース(3)
『映画は生きものの記録である 土本典昭の仕事』の上映への道のりを、各スタッ
フによって日記形式でお伝えします。東京では5月下旬より渋谷・ユーロスペース
での上映が始まります。公式ホームページ: http://www.tsuchimoto-eiga.com/
予告編が完成しました。ご覧下さい。
●プレイベント「君は土本典昭を知っているか?」緊急開催決定!!
『映画は生きものの記録である 土本典昭の仕事』の公開を記念して、土本監督の
傑作『水俣 患者さんとその世界』を上映するイベントの開催が決定しました!
期日:5月10日(木)(タイムテーブルなど詳細は、もう少しお待ち下さい。)
会場:アテネフランセ文化センター
http://www.athenee.net/culturalcenter/
4月2日(月)
3回目のマスコミ試写も大入り満員だった。それも映画美学校の第2試写室の座席数
40席がちょうど計ったように満席。これは前回と同様である。いやがうえにも、居
合わすスタッフに笑みがこぼれる。著名な批評家や新聞の映画欄の記者、出版社、
久しくお会いしていなかった方々、それに土本監督のかっての同僚監督やプロデュ
ーサーなど、多士済済の方が集ってくださり、受け付けロビーは活気に溢れる。こ
の勢いが5月下旬の公開に持ち込まれることを祈らずをえない。試写後、夕食を兼
ねて「三州屋」で乾杯する。現代書館の村井氏、美女2名も飛び入り参加し、『映
画は生きものの記録である』に盛り上がる。(伏屋)
ところで、前回の試写をご覧になった鈴木邦男さんからコメントをいただいたので、
紹介します。
●鈴木邦男(「一水会」顧問・評論家)
こんな手法もあったのかと驚いた。斬新だった。ドキュメンタリー映画の巨匠・土
本典昭を藤原敏史監督が追いかける。見つめ、撮る、語る。土本典昭がさらにパワ
ーアップし、二倍になって帰ってきた。「ドキュメンタリー映画とは何か。」 真
剣勝負を挑む。娯楽を求める観客には決して媚びない。現実をひたすら見つめる。
凝視する。恐くなって僕らはつい目をそらす。それではダメだと叱咤する二人の監
督がいる。カメラは怖い。〈現実〉も、僕らの怠惰な心の中も見透かす。カメラは
最強の武器だ。
4月3日(火)
午後から阿佐谷にあるデジタルムービー工作室で予告編の直し作業。中杉通りの桜
がほんとにきれいです。春ですね。
3月下旬には予告編の編集作業に取りかかっていたのですが、基本線ではスタッフ
間の意見が一致したものの、スケジュールが合わず延び延びになっていました。映
像ディレクター粂田さんにディレクションをお願いしていましたが、この日は藤原
監督とプロデューサーの伏屋氏も加わり作業を進めることに。
良い予告編とは何か? 映画館でたくさん流れる予告編の中でどういう予告編が一
番印象に残りますか? 答えのでない質問です。宣伝の立場から切実にご意見を伺
いたいものです。ただ、僕のつたない経験と一観客としての視点からいうと一言、
「オーソドックスなもの」だと思います。予告編にも物語があって、どんな映画か
はっきりわかるもの、これが良い予告編だと思います。(どんなに物語性のないア
バンギャルドな映画でも予告には物語が必要だと僕は考えます)いかがでしょうか
? 今度、映画館に行かれた際には、どの予告編が印象に残るか考えてみるのも一
興かと思います。
『映画は生きものの記録である』の予告編は、藤原監督のもと撮影した現在の映像
と、土本典昭作品の映像をどう混じり合わせるかが最大のポイントです。(もちろ
ん、本編も)そして、土本典昭とはどういう人で、どんなことを考え、どんな作品
を作ってきたのかを、土本典昭を全く知らない観客にもできるだけわかって貰う必
要があります。
藤原監督の発案で、前回の作業では予告編の途中にあった、『水俣?患者さんとそ
の世界?』のワンシーンをド頭に持ってくることから作業はスタート。そして本編
の半分を占める、土本さんのインタビューシーンを入れ込むことができるのか?
(前回の作業のときには、編集のリズムが崩れるという理由で入れないという結論
に達していました) 僕は、雑務のために席をはずし外出しました。(あまり、い
ろんな人が居ても混乱するだけと思って、野暮用に出かけたという部分もあります。
スタッフの皆さんスイマセン)
そして一時間後戻ると、今まで予告に使っていなかった音楽が聞こえてきました。
これは!と思い、恐る恐るコンピューターの前に…。そして、その結果は? いま
の土本さんの穏やかな顔のアップが入っている! いやいやこれは、いい予告にな
りましたよ。夕方、みんなの意見も一致し、作業終了。あとは、ユーロスペースの
支配人・北條氏のチェックを待つのみ。北條さんよろしくお願いします。そして、
伏屋さん、キネコ(ビデオからフィルムへの変換作業)しましょうね!
「君は土本典昭を知っているか」この言葉から予告編は始まります。ヨーイ、ス
タート!!(宣伝担当:原田)
4月10日(火)
「土本典昭の仕事―ある記録映画作家の軌跡」出版に向けて―
土本宅にて。今回はいよいよアルバムの複写ということで、鈴木一誌さんは小型の
複写台を持参。この複写台がなかなかのスグレモノで、ちょうど写真の引伸機ぐら
いの高さのスタンドに、デジタル一眼レフカメラを固定すれば、あとはピントと光
の加減の調整だけで、どんどん複写が進んでしまう。その調整もデジタルの時代に
なって、後でパソコンで修正が利くから大幅に楽になったという。「だから、こう
やってお宅に持ち込んだほうが作業が早いのですよ」と鈴木さん。かくて、三百数
十枚の写真の取り込みが5時間足らずで終了。これには土本さんも「すごい集中力
だなあ」目を丸くされていた。
今後セレクトされるこの貴重な写真群、どのぐらい日の目を見るかはまだ分からな
いが、とにもかくにも楽しみである。(佐藤寛朗)
4月11日(水)
4回目の試写(映画美学校試写室)。今回が最終試写なので、これまでの実績から
予想はしていたが、やはり人が溢れた。椅子はたちまち埋まり、補助椅子を用意し、
さらに通路に座布団を出して座ってもらい、2名の方にはやむなく帰っていただく
ことになる。前回の試写には来られなかったマスコミ関係の記者が目立つ(ぜひ記
事にしてほしい)。知人も目立ち、暫くぶりの再会に、暖かい挨拶をもらう。「三
州屋」にて試写打ち上げの乾杯。今後の方針について打合せをする。
季刊「at(あっと)」7号に、作品に寄せて熊谷博子さん(『三池』監督)の批評
が掲載された。31年前からの土本監督との交流のなかで、ドキュメンタリーを撮る
ことの意味を教えられ、いまなお撮ることを自ら問い続けていることを綴っている。
この号には、鈴木一誌さんが土本監督の初期の傑作『ドキュメント路上』について
新しい視点を提起。「時代のもつ技術と演出方法を最高度に発揮させたとき、映画
は、ドキュメンタリーか劇映画であるかを問わず、<その時代を記録したドキュメ
ンタリー>となる。」
予告編は、いま、ここで上映しないと宣伝にならない!ということでアテネ・フラ
ンセ文化センターの特集「小川紳介と小川プロ」で映写されている。ドキュメンタ
リーのメッカ、ポレポレ東中野でも上映中で、ユーロスペースでは、キネコ作業が
済み次第となる。これを機に作品は広く周知されていくことだろう。(伏屋)
◇────────────────────────◆◇◆
■タイ発:アピチャートポンの作品が公開中止
■吉岡 憲彦
アピチャートポン・ウィーラセータクン監督の最新作『Syndromes and a Century
』が、4/19(木)からタイで劇場公開(2劇場のみ)の予定だったのですが、セン
サーシップボードから、4箇所のカットを命じられ、アピチャートポン監督が、だ
ったら上映しないとして、土壇場で公開中止となったニュースが流れています。
http://www.thaicinema.org/news&scoops50_08saeng.asp
(以下は白田麻子さんのブログ)
http://blog.goo.ne.jp/siratamako2005/e/dfefaecdd4219ad3d1123d6e016c6146
それぞれのサイトで、続報を載せていくようですが、特に問題になっているのは、
センサーシップボードから4箇所のカットを命じられ、アピチャートポン監督が、
だったら劇場公開しないのでフィルムを返してくれ、と主張したところ、4箇所の
カットをセンサーシップボードのほうで先に終えてからでないと返却できない、と
回答されてしまったことです。
これに対して、アピチャートポン監督は、以下のような声明を発表しています(メ
ール末尾)。(タイ語も、ほぼこれと同じような意味です。)
センサーシップボードの、先にカットしてからフィルムを返すという対応には、映
画関係者から非難ごうごうで、様々な掲示板でこの問題が炎上しているようです。
『ジャンダラ』のノンスィ・ニミブット監督でさえ、最終的には劇場公開のために
シーンのカットを已む無く了承したことを考えれば、アピチャートポン監督の対応
は、タイ国内では相当勇気のある行動だと思います。実際、センサーシップボード
側は、カットすれば上映していいと言っているのに、劇場公開を中止するなんて理
解に苦しむ、と考えているようです。逆にアピチャートポン監督からすれば、劇場
公開といっても二箇所だけの公開で、もともと劇場公開でペイするものとも考えて
いないから、カットされてしまうぐらいなら公開しないほうがマシ、と考えている
とのことです。
(以下、アピチャートポン監督の声明)
I, a filmmaker, treat my works as my own sons or my daughters. When I
conceived them, they have their own lives to live. I don’t mind if people
are fond of them, or despise them, as long as I created them with my best
intentions and efforts. If these offspring of mine cannot live in their
own country for whatever reasons, let them be free. Since there are other
places that warmly welcome them as who they are, there is no reason to
mutilate them from the fear of the system, or from greed. Otherwise there
is no reason for one to continue making art.
☆4月14日、吉岡さんから下記の続報が入った。
タイは現在、暫定的に軍事政権となっていますが、今年の9月までに総選挙が行わ
れ、新しい憲法が制定されることになっています。その新憲法起草委員会と、現タ
イ政府に対し、署名入りの請願書を提出するようです。アピチャートポンさんの請
願書に同意する人は、以下のウェブサイトを通じて、署名できるようになっていま
す。どんな人が署名しているかも、一覧で確認することができます。
http://www.petitiononline.com/nocut/petition.html
◇────────────────────────◆◇◆
■上映
■優れたドキュメンタリー映画を観る会 VOL.19
日本人もしくはイルボンサラムへ
会場:下高井戸シネマ(京王線・下高井戸駅下車3分)
http://www.ne.jp/asahi/kmr/ski/shimotakaido_cinema.html
公開前夜祭 4/20(金)
特集に先駆け、2005年山形国際ドキュメンタリー映画祭大賞作品を上映。
ゲストをお招きしてトークショーを行います。
●ミニジャズライブ:出演 小泉清人さん(ギター)・清水翠さん(ボーカル)
●映画上映『水没の前に』
●トークショー:ゲスト 藤岡朝子さん(山形国際ドキュメンタリー映画祭)
時間:18:50〜22:00(予定)※開場18:20
料金:一般・学生1800円/小・中・シニア・会員・障害者1600円
定員:150名 ※前売券のみ(当日券の販売はございません)
※特別イベントのため、招待券はご利用いただけません。ご了承下さい。
『水没の前に』((2004/中国/2h23) ※ビデオ上映、監督:李一凡(リ・イーファ
ン)/イェン・ユィ
◆05年山形国際ドキュメンタリー映画祭 大賞
2009年完成予定の世界最大の三峡ダム。何百、何千の人々が住居を失い、多くの町
が貯水の水位下に沈む。そのひとつ、詩人李白で有名な四川省奉節の町にカメラは
目を向ける。移転に伴う補償を求める庶民の強欲と行政の混乱、キリスト教会の裏
帳簿に建材の転売取引。電気水道が止められた灼熱の廃墟に留まり続ける人々。喧
騒に満ちた生活のどこにでもひっそりと遍在するカメラと見事な編集が世界を驚愕
させた、ダイレクトシネマの真骨頂。
優れたドキュメンタリー映画を観る会 VOL.19
日本人もしくはイルボンサラムへ
4/21(土)〜4/28(土)
モーニング&レイトショーにてドキュメンタリー映画(+劇映画1本)日替り上映
※イルボンサラム…ハングル語で「日本人」
一般・学生1300円/会員・シニア・小・中・障害者・火曜女性1000円
ドキュメンタリー特集共通前売り券:1回券1000円/5回券4500円
※前売り券は2/17(土)から発売いたします。(Pコード477-309)
『60年目の東京物語-ブラジル移民女性の里帰り』(1996年/日本/0h40) ※プロジ
ェクター上映、構成・撮影・編集・選曲・報告:岡村淳
80歳のブラジル移民、森下妙子さんが初めて日本へ里帰りした。ブラジルに渡って
以来60年ぶりの姉との再会。そして生き別れとなった養母の墓所を探して日本列島
を縦断しながら、彼女の旅は人間の絆のあり方を問うていく。※岡村監督の短編併
映あり!
4/21(土)AM 10:40 ★岡村淳監督によるショートトークあり
『エドワード・サイード OUT OF PLACE』(2005年/日本/2h17)
監督・撮影:佐藤真
◆06年度毎日映画コンクールドキュメンタリー映画賞
パレスチナ出身の世界的知識人エドワード・サイードの遺志と記憶を辿る旅。紛争
の絶えないイスラエル・パレスチナの地を旅し、様々な人々の証言を基に、サイー
ドが求め続けた和解と共生の地平を探る。
4/21(土) PM 8:55 ★製作スタッフによるショートトークあり
4/24(火) AM 10:00
『ツヒノスミカ』(2006年/日本/1h20) ※16mm上映、監督:山本起也
山本マツさん90歳。長年住み慣れた家が取り壊されることになった。家中に積み重
なったガラクタの山。それは、この家に確かに流れていた時間の証。ひとつの家の
終焉をいとおしむように見つめていく。
4/22(日)AM 10:30 ★山本起也監督によるショートトークあり
『GOOD−BYE』(1971年/日本/0h52) ※プロジェクター上映 ※この作品の
み劇映画となります。監督・脚本・出演:金井勝
◆07年オーバーハウゼン国際短編映画祭正式招待決定
失語症の少年が、女にむりやり抱きこまれると不思議なことに韓国にいた。そして、
この女、スパイと称する男、監督自身が少年の前に現れる―。“朝鮮”に深く関わ
るテーマのもと、鮮烈なドラマが緊張感の中におかしさを滲み出させ、あなたの脳
天を撃つ!
4/22(日) PM 9:00 ★金井勝監督によるショートトークあり
『島ノ唄 Thousands of Islands』(2004年/日本/1h33)
※プロジェクター上映
監督:伊藤憲
詩人・吉増剛造が奄美や沖縄の島々を巡る。ここには昔からヤマトの人だけでなく、
中国、朝鮮半島、東南アジアから様々な人々が渡来し、戦後は米軍基地の文化も加
わり、島特有の文化や言葉を生みだしてきた。吉増は、島の暮らしや、それぞれの
“島ノ唄”が生まれてくる場所に身を浸していく…。
4/23(月) AM 10:30
4/28(土) PM 9:10 ★詩人・吉増剛造によるショートトークあり
『ディア・ピョンヤン』(2005年/日本/1h47) ※プロジェクター上映
監督・脚本・撮影・ナレーション:梁英姫(ヤン・ヨンヒ)
◆06年ベルリン国際映画祭最優秀アジア映画賞
「父ちゃんの映画作ってんねん」と言う娘に「アホちゃうか」と笑う父親。祖国北
朝鮮の思想を信じる両親のもと、民族教育を受けて育った娘。だがその信念に違和
感を抱き、家族にカメラを向け始める。在日コリアンの監督が10年に渡って自身の
家族の姿を映した。笑いあり涙あり、世界中で共感を呼んだ注目の作品。
4/23(月) PM 9:00 ★梁英姫(ヤン・ヨンヒ)監督または、製作スタッフによる
ショートトークあり
4/26(木) PM 9:00 ★梁英姫(ヤン・ヨンヒ)監督または、製作スタッフによる
ショートトークあり
4/27(金) AM 10:15
『花はんめ』(2004年/日本/1h40) ※16mm上映
監督:金聖雄(キム・ソンウン)
遠く故郷を離れて、波乱の人生を生き抜いて、80歳を過ぎてようやく手に入れた平
穏な日常。在日のおばあちゃん“はんめ”たちが、路地裏の小さなアパートに集い、
たわいもないおしゃべりに笑い、歌って踊って盛り上がる。監督が母の死をきっか
けに製作した、日常に刻まれた「はんめたちの歴史」。
4/24(火) PM 9:00 ★金聖雄監督によるショートトークあり
『まひるのほし』(1998年/日本/1h33)監督:佐藤真
「障害者アート」を生み出す人々の創作活動や暮らしを追う。寡黙な富塚さん、笑
顔のシュウちゃん、怒鳴るあばれるの困ったシゲちゃん。魅力的な彼らの作品はど
れも自由奔放で個性的。そして大きなパワーであふれている。くすっと笑えてちょ
っぴり泣けて、見る者みんなが笑顔になる、元気いっぱいの一本。
4/25(水) AM 10:30
『蓋山西<ガイサンシー>とその姉妹たち』(2007年/日本/1h21)
※プロジェクター上映 監督・製作・撮影:班忠義(バン・チュンイ)
中国・山西省一の美人を意味する「蓋山西(ガイサンシー)」と呼ばれた女性。日中
戦争当時、旧日本軍から性暴力を受け苦しんだ彼女の悲惨な人生と、運命を同じく
した数知れない“姉妹たち”の姿を9年間かけて追った、血と涙で刻まれた真実の
記録。
4/25(水) PM 9:00
★山上徹二郎プロデューサーによるショートトークあり(予定)
[2本立て]
『きゅう漆(きゅうしつ) 』(2003年/日本/0h30) ※プロジェクター上映
脚本・演出:伊勢真一
漆工芸の人間国宝、大西勲の職人魂と作品世界を描く。気の遠くなるような時間を
かけて作品づくりに取り組む姿を追い、その人間味あふれるつぶやきに耳をかたむ
ける。
『めぐる』(2006年/日本/0h45) ※プロジェクター上映、監督:石井かほり
日本最古といわれる染色技術、木版染め。その伝承者、藤本義和の作業の過程をじ
っくり見つめ続け、「職人」という生き方を映し出していく。染物の映像が幻想的
で美しい。
4/26(木)
AM 10:30 ※きゅう漆、めぐるの順番で上映いたします。
★伊勢真一監督、石井かほり監督によるショートトークあり
『君が代不起立』(2006年/日本/1h27) ※プロジェクター上映
取材・構成:松原明/佐々木有美
「君が代」斉唱の際、不起立だと重い処分が課せられる事となった東京都教育委員
会からの通達。これにより停職処分、または刑事告訴された教員たちの信念と行動、
そして教え子たちの姿を追う。
4/27(金) PM 9:00 ★松原明監督によるショートトークあり
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■募集:「自作を語る」などの原稿募集!
「自作を語る」欄は、監督自らが作品について語るコーナーです。制作した動機や
撮影のポイント、編集で心がけたこと等を内容に盛り込んで頂きたいと思っていま
す。
文字数:1600字程度。厳密な規定はございません。
監督のプロフィール(150字程度)
その他:作品の仕様(制作年度、時間、ビデオ又はフィルム、スタッフ等)
上映のスケジュール、HP等をお知らせください。
原稿締め切り:配信日(1日&15日)の3日前までに、下記に送信ください。
E-mail: visualtrax@jcom.home.ne.jp 伏屋まで
稿料:無料。
その他、さまざまなご意見、投稿を募集しています。
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■上映の告知の有料化とカンパのお願い
■伏屋 博雄(本誌編集長)
neoneoの購読は無料ですが、経費を(その大部分は稿料ですが)賄うため、上映等の
告知は有料にしています。なお皆様にカンパもお願いしていますので、ぜひご協力
ください。
(1)上映等の告知の有料化 1200字(40字×30行)以内につき、2,000円です。
それ以上の字数の場合は加算します。
(2)カンパのお願い 一口2,000円。何口でも。
送金方法:郵便振込み:00160-8-666528 neoneoの会、又は、
みずほ銀行池袋支店、普通口座、2419782
(有)ネットワークフィルムズ
(銀行振込の場合は、その由を visualtrax@jcom.home.ne.jp 伏屋宛にお知らせ
ください。)
以上、neoneoの継続ため、よろしくお願い致します。
┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃05┃■編集後記 伏屋 博雄(ふせや・ひろお)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●中村のり子さんの論考が、さらに深まっている。50年代半ばから高度成長経済と
相まって量産されていったPR映画。この時期に制作されたPR映画が、中村さんの言
葉によれば、「映像を表現するエネルギーが行き場を求めてくすぶっている」と感
じられ、その根拠を求めていく。つまり「PR映画が新しい映像表現の可能性の背中
を押しながら、一方で古い製作システムと目的意識に依拠していたという、微妙な
位置のメディアだった」という考えに到る。さらにPR映画が、単に時代の要請によ
る応答であったとし、「当時の作り手たちはPR映画がつくりたかった訳ではな」く、
「記録映画としての表現を少なからず試みようとした」とする。
ここで私は、これからの展開に関心を持たざるをえない。つまり、作り手の表現の
エネルギーの質はどのようなものであったのか? また、「どのように描くか」を
巡って、工夫・熟慮を重ねたことは言うまでもないが、それを加速させればさせる
ほど、当然のように出資者(資本の論理)との軋轢も生じやすくなってくるという
もの。この事態に、作り手はいかに対処したのか?―今後の展開がまことに興味深
い所以である。
●黒木和雄監督の連れ合い、暢子さんに用事で電話した折り、「明日、黒木の納骨
をしに、京都へ行きます」との言葉に、4月12日はちょうど1年前、黒木さんが亡く
なり、命日だったのだ、と気付く。早いものだ。たしか、京都の墓は、黒木さんた
ち(暢子さんも含めて)亡くなればそこに納骨しようと、仲の良かった同志社大学
のゼミ仲間と共同出資して建てたと聞いている。その後、シネ・ヌーヴォの景山理
さんからの電話で、彼も納骨式に参列することを知る。たぶん京阪の近しかった者
が集まることだろう。
昨年は今村昌平監督も亡くなった(5月30日)。おりしもフィルムセンターでは、
「追悼特集 映画監督 今村昌平と黒木和雄」が企画されている。在りし日の監督の
主要作品計43本が上映され、両監督の偉大な足跡を辿ろうとしている( 4月17日〜
5月9日、5月17日〜6月10日)。 http://www.momat.go.jp/FC/fc.html
●「優れたドキュメンタリー映画を観る会」が今年は「日本人もしくはイルボンサ
ラムへ」をテーマに1週間開催し、話題を呼んだドキュメンタリーを下高井戸シネ
マ(東京)で一挙上映する。今年で19回を迎えるということは、19年間持続してき
たということだ。飯田光代さんの熱意が周りを動かし、継続してきた。詳細は、上
映欄をご覧下さい。
作品は上映をもって完結する、という具体例として、本誌では『映画は生きものの
記録である 土本典昭の仕事』のうごめきを掲載している。公式ホームページにお
いては詳細を記録し、先日から、予告編も流しているの。ご覧くだされば幸いであ
る。 http://www.tsuchimoto-eiga.com/
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■発行:ビジュアルトラックス visualtrax@jcom.home.ne.jp
■責任編集 伏屋博雄
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