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ドキュメンタリー映画の最前線メールマガジン neoneo 75号 2007.3.1

発行日: 2007/3/1

 
 
 
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┃n┣━┫o┣━┫e┣━┓ ★ドキュメンタリー映画の最前線メールマガジン
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  ┗━┛ ☆━┛ ┗━☆    75号  2007.3.1


∽∽∽∽∽∽ HEADLINE ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

 †01 日本のドキュメンタリー映画のかたち
     『映画は生きものの記録である 土本典昭の仕事』
       監督インタビュー(1)  藤原 敏史
 †02 列島通信 ≪東京発≫
     オータナティブ・メディアの芽      濱 治佳
 †03 neoneo坐3月前半の上映プログラム
 †04 広場
     新・クチコミ200字評!(48)
      『電波に聴く』
      『日曜洋画劇場 40周年記念 淀川長治の名画解説』
    (以上の評:清水 浩之)
    告知:EARTH VISION 第15回地球環境映像祭
        3月9日〜11日 @新宿・四谷区民ホール
    上映:河瀬直美ドキュメンタリー作品特別上映!
        3月2日&16日『垂乳女』『追臆のダンス』@gallery bauhaus
    募集:「自作を語る」などの原稿募集!
     上映の告知の有料化とカンパのお願い
 †05 編集後記  伏屋 博雄


    ★バックナンバー閲覧はこちらまで

   まぐまぐ配信   http://blog.mag2.com/m/log/0000116642/
   melma!配信    http://www.melma.com/backnumber_98339/


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┃01┃□日本のドキュメンタリー映画のかたち
┃ ┃■『映画は生きものの記録である 土本典昭の仕事』
┃ ┃  監督インタビュー(1)
┃ ┃■藤原 敏史
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●インタビューを掲載するにあたって
                      伏屋博雄(企画・製作を担当)

新作『映画は生きものの記録である 土本典昭の仕事』が5月下旬よりユーロス
ペースにて公開(モーニングショー)されることが決まった。監督は藤原敏史であ
る。作品タイトルから窺えるように、本作品は、戦後のドキュメンタリー映画の本
流ともいうべき土本典昭監督が出演し、土本作品と、土本監督が見守り続けてきた
「水俣」への思いを記録した作品である。撮影は2003年から約2年間を要し、主に
土本監督の自宅の居間(仕事部屋)や編集機の前、そして水俣で行われた。

以下の原稿は、作品が完成した昨春から程なくして綴られた、藤原監督のインタ
ビュー形式による自問自答である。2回にわたって連載します。

☆『映画は生きものの記録である 土本典昭の仕事』

2006 年/ DVCAM・16mm / カラー&モノクロ/ 94 分
製作・配給:ビジュアルトラックス作品 
ホームページ: http://www.tsuchimoto-eiga.com/ (準備中)
出演:土本典昭/監督:藤原敏史
企画・製作:伏屋博雄 撮影:加藤孝信 監督補:今田哲史
音響監督:久保田幸雄 インタビュー:石坂健治

●配給お問い合わせ:ビジュアルトラックス(TEL&FAX:042-384-5822)
 e-mail: visualtrax@jcom.home.ne.jp 
● 宣伝お問い合わせ:スリーピン〈デジタルムービー工作室内〉
(原田:090-7903-8534)TEL:03-5327-3771 FAX:03-5327-3772
 e-mail: haradaru@gmail.com 

     ◇────────────────────────◆◇◆    

■『映画は生きものの記録である』監督インタビュー

―私はどのように撮ったか(1)

Q.なぜ土本典昭監督についてのドキュメンタリーを?

藤原敏史:元々は僕のアイディアではありません。かつて小川プロにいた伏屋プロ
  デューサーが、小川紳介と並ぶ同世代の二大巨頭ということでしょうか、土本
  さんの話を記録に残そうと考えて、そこで聞き手の一人として僕にも声がかか
  ったわけです。当時僕はまだドキュメンタリーの第一作を完成させただけで、
  まだ基本的に批評家でしたし、一方でメインの聞き手は、資料性の高さを念頭
  に置いてなのだろうと思うのですが、映画研究者の石坂健治さんでした。こち
  らは枯れ木も山のにぎわいのつもりで(笑)、おもしろい話が聞けるのは確か
  でしたし。

Q.最初は映画を作るという話ではなかったのですか?

藤原:録音機材を兼ねてキャメラも廻していましたから、そういう考えもあったの
  でしょうが、本気で映画としてというよりは、資料映像的なものでしょうね。
  映画としてまとめるのが前提のインタビューと、資料として活用する活字向け
  のインタビューとでは、おのずから方向性が違います。たとえば何年の何月に
  何をしたみたいなデータ、ある映画の撮影にあたっての時系列に沿った展開は、
  映画史の資料としては重要ですが、映画では背景情報の説明に過ぎません。逆
  に歴史資料としては瑣末なディテールに過ぎないことこそ、映画として引き立
  つインタビューになりうる。そういうディテールにこそ、映画的な瞬間が宿っ
  ている。映画的なものというは、活字的なものとはまったく違うはずです。ま
  あ僕自身、10年以上批評という活字表現をやって来た人間であるぶん、言語情
  報に特化された表現へのアレルギーが強いこともあるのでしょうけれど。

Q.しかし土本監督は映画の書き起こし台本を、資料的意味を込めて出版されていま
すが?

藤原:土本典昭の映画はまず事実を、それも出来る限りより深く誠実に伝えようと
  いう、ドキュメンタリーの古典王道です。こと水俣病の現実を伝えることが重
  要な使命であり、映画が運動の一部だった時代には、映画のなかで患者さんた
  ちが語っている体験が間違いなく引用されるために、台本の出版は必要だった。
  患者さんたちの言葉自体が、水俣病の告発と救済の運動のために重要だった。
  この我々の映画はちょっと…いや、かなり違います。

  土本典昭の映画は古典的な、誠実なる古典的ドキュメンタリーの最後の部分を
  担っていると同時に、そうした古典的な姿勢が不可能になるか、事実をありの
  まま伝えようという態度それ自体が限界をさらけ出しているドキュメンタリー
  の現在にも重なっています。フラハティ以来、ドキュメンタリーでは対象の世
  界を出来る限り誠実に伝えることに徹することこそをその倫理としていた。
  『極北のナヌーク』もそうですし、この映画のなかで土本さんが語っている
  『ドキュメント路上』や『ある機関助士』のアプローチも、撮る側が対象をち
  ゃんと理解した上でなら、誇張やいわゆる“やらせ”であっても、その理解を
  きちんと観客に伝えるための手段として問題なかった。
  『患者さんとその世界』までの土本典昭がそういう古典王道のドキュメンタ
  リー作家として、映画史上屈指の存在であることに異論はないでしょう。『患
  者さんとその世界』は患者を理解し、その側に立って水俣病の悲劇を告発する
  という意味でもっとも成功した政治映画ですし、一方で単にチッソや政府を告
  発するのに留まらず被害者である患者さんたちを人間として理解し、その魅力
  を伝えようと、様々な工夫が張り巡らされている。しかし一方で同時代に進行
  中だった小川プロの「三里塚」シリーズとの決定的な違いが、『患者さんとそ
  の世界』にはある。1970年にあらためて水俣を撮ったことを契機に、土本典昭
  の映画には記録する側があくまで他者でしかありえない限界性の自覚が現れて
  も来ているのです。『留学生チュアスイリン』で「加担する映画」を標榜した
  土本典昭が、その加担する自分への疑義を突きつけられたとも言えるかも知れ
  ません。

Q.音声が同時録音(シンクロ)かそうでないか、『患者さんとその世界』以前の同
時録音ではない時代と、同時録音の導入という技術的な話がかなり繰り返されます
ね。

藤原:シンクロの話はひとつの象徴です。古典的ドキュメンタリーから現代のドキ
  ュメンタリーへの移行、ドキュメンタリーが現実を撮っていると自己主張する
  のなら、ではその現実を撮っていると主張する我々映画作家とはなんなのかが
  必然的に問われてしまう時代に入って行く変遷を象徴する、それでいてあくま
  で具体的な話として。
  この土本典昭についての記録が映画であるからには、具体的なことを出発点に
  しなくてはならない。映画というのはあくまで、そういう具象的なメディアで
  すから。

  土本さんがその古典に属する世代の王道を行き、対象を深く理解することから
  映画を作って来たのに対し、我々はその作家の側の理解、我々自身がその対象
  をどう見ているのかを、常に意識し相対化しなければならない世代にいます。
  今やドキュメンタリー映画だけでなく、テレビのニュースなどで現実から切り
  取られた、それがあたかも現実のすべてであるかのように装われた映像に、
  我々の生活が恒常的に曝され、飽和状態にすらあるこの21世紀の初頭において、
  ドキュメンタリー映像において3〜40年くらい前から始まったこの問題は、む
  しろ増幅さえされている。現実から切り取られた映像がデマゴギー的なフィク
  ションを構成して、それが現実社会を左右してしまうことすら、今の世界では
  日常になっている。昔なら百聞は一見に如かずとイノセントに言っていられた
  のですが…。これは「ドキュメンタリーは嘘をつく」などと短絡的に片付ける
  問題でもありませんし、土本典昭のフィルモグラフィを貫くほとんど超人的な
  誠実さでも、解消できたとは言えない。

  僕自身が土本さんの話から大いに学ぶことはあるにせよ、この映画を“土本典
  昭の映画術を学ぶ教科書”にするつもりはまったくありませんでした。だいた
  い偉大な土本典昭から教わったことを、今度は僕が観客に教えるんだみたいな、
  虎の威を借る狐じみた傲慢さを演じるのは非常に居心地が悪いですし。

  むしろ土本さんに代表される古典的王道のドキュメンタリーは、現代の我々の
  世代ではその方法論自体が問い直されなければならない。ドキュメンタリー的
  な倫理の限界性の自覚を通して、映像でなにかを記録するという行為そのもの、
  そうして記録された映像を見ることの意味を、我々自身が考え直さなければな
  らない。それに相手が土本典昭となれば、この人はこんな偉大な映画作家で、
  こういう立派な人生を歩んで来て、というような全面賛美のオマージュは、真
  っ先に本人から拒絶されますよ。真剣勝負で挑むしかないわけで、おっかなく
  て変に妥協はできません(笑)。

Q.『医学としての水俣病』と『不知火海』からシンクロ撮影になるわけですが。

藤原:正確には『水俣一揆』もほぼシンクロですが、『医学としての水俣病』と
  『不知火海』はシンクロ撮影をフルに生かし、観察者/聞き手/作り手として
  の土本さんの視点がもっとも幸福に映画に結実した映画なのかも知れません。

  ちょっと強引に要約してしまえば、『患者さんとその世界』までは音がシンク
  ロでないから、自分たちの理解を映像と音の創造的な組み合わせによって映画
  的に再創造することが必須ですらあったわけです。しかしシンクロの音声であ
  れば、音と映像を創造的に組み合わせることで現実を“再現”するまでもなく、
  音と映像の一致したひとつのテイク、ショットそれ自体はそのままキャメラの
  前の光景と音をまるごと記録した現実の断片になる。カラーフィルムの導入や、
  フィルムの感度が上がったことも、現実を機械的に、出来る限り“ありのま
  ま”に記録する可能性を増やしてくれた。今では現実の前でボタンを押せば映
  像も音もそのまま記録できるデジタルビデオがドキュメンタリーの主流になっ
  ていますし、ただ記録するだけならば防犯用の監視カメラがそれを日常的にや
  っている時代です。

  シンクロができなかった時代や、フィルムの感度が低くて照明を当てなければ
  現実に見たようには撮れなかった時代に比べて、技術的には遥かに楽なわけで
  すが、逆に言えばかつては細かな工夫で現実を再構成することそれ自体になん
  の問題もなかったし、そこを通して作家は自由に自分を表現もしていたわけで
  す。「事実をありのままに記録したい」と欲求するドキュメンタリー作家が夢
  見ていたロケでのシンクロ撮影が実現し、ある現実をそのまま視覚も聴覚も含
  めて記録することが原理的に可能になり、それが当たり前になった時代では、
  逆に「記録を映画にする」という行為それ自体が問題になってしまう。理屈だ
  けでいえば、キャメラと録音を廻しっぱなしにすることがいちばん“現実をあ
  りのままに”記録することになるのですから。

  それがなんらかの真実に到達しているかどうかはともかく、事実そのものは音
  と画を同時に記録するだけで切り取れてしまう。ではなぜこの構図で現実の空
  間を切り取ったのか、なぜこの瞬間からカメラを廻しこの瞬間に止めることで
  現実のある特定の時間だけを切り取って、ある固有の順番で構成したのか、そ
  の選択自体が問われざるを得ない。映画とは空間的にはフレームで、時間的に
  はカットの頭から最後までのあいだで切り取られた現実の記録の断片の羅列で
  あるという原理と、その羅列を作り出す作家自身という主体を、自覚せざるを
  得ない。対象と真摯につきあってその世界を理解するという古典的な記録映画
  のあり方それ自体が、俎上に置かれてしまうのです。
  今や映画、とくにドキュメンタリー映画が作家の自己表現でもあるのは、自我
  の欲求を満たしてくれる喜びというより、避けては通れない苦痛に満ちた義務
  のようなものですね。あくまで自分の選択であることを晒すことで責任を負う
  みたいな。

Q.この映画自体が、土本典昭監督という人の歴史やキャリアを体系的に説明しよう
とはしていませんね。

藤原:土本さんのインタビューは基本的に過去のこと、昔話をしているわけです。
  直接聞くなり、あるいは活字ならば、その過去の光景がまぶたの裏に思い浮か
  ぶように受け取ることができる。しかし映画とはまずなによりも、撮影してい
  る時点での現在の土本さんを直接に見せることであり、口調や表情を見せるこ
  とから、たとえばその過去について今キャメラの前にいる現在の土本さんがど
  う考えたり感じていたりするかを観客に想起してもらうことです。まさか映画
  を目を閉じてじっと聴く人なんていないでしょうから(笑)。

  もちろんインタビューの言語的な情報を主軸に、それをオフの声で使いながら
  資料映像や写真を載せて、ナレーションで補った評伝映画を作るという選択肢
  もありましたが、そういうものを期待されているのかと思うと、途端にやる気
  がなくなる(笑)。

  とはいうものの、僕が演出を引き受ける前からインタビュー撮影のフォーマッ
  トが決まっていたのは厄介でした。メインの質問者はやはり石坂氏だし、プロ
  デューサーの伏屋も存在感を主張しますし、キャメラ2台で撮影するというこ
  ともすでに決まっていた。僕自身は2台キャメラというのは集中力がそがれて
  しまって性に合わないのですが。“カントク”と言われたってやっていいこと
  はほとんどないわけですから、まずはじっと忍耐で、プロデューサーの言うこ
  とをただハイハイと聞いていただけです(笑)。

  そのうち撮影の加藤孝信とだけは徐々に演出上の方針を話し合い…といって、
  僕の指示は二台目のキャメラの画は使わないから一台だけのつもりで撮って欲
  しいというのと、土本さんの顔にとにかく集中しろということだけでした。キ
  ャメラは土本さんの真っ正面に据え、一切の小細工はヌキにしよう。それから
  『熊笹の遺言』を僕も土本さんも大変に評価していたので、監督の今田哲史君
  を引き入れることにしました。映画史の知識の再確認的な資料集め作業から、
  映画を作ることの思想に話の方向性を変えるには、土本さんが自分から学んで
  欲しいと思っている若手のドキュメンタリー作家を引き込むのがいちばんでし
  たから。とくにハンセン氏病の元患者さんを撮っている今田君が直面して来た
  困難、つまり身体に障害を抱え差別されて来た人たちを撮ることの難しさには、
  土本さんが水俣の患者さんたちを撮る際に抱え込んだ困難と共通するところが
  あるはずです。

  でも「これでなんとか映画になる」と思えたのは、撮影が始まって2年目の後
  半になってからですよ。

Q.なにか具体的なきっかけがあったのですか?

藤原:その年の夏に土本さんの全作上映があって、まとめて全部、体系的に見直す
  ことができたのがひとつ。そうなるとやっぱり、『水俣患者さんとその世界』
  から『不知火海』まで、時代的には全共闘があって万博があって、水俣の訴訟
  運動が盛り上がって患者側勝訴に終わり、そうなると今度は認定の問題をめぐ
  って様々な矛盾が噴出して来るという時期。水俣では裁判には勝ったし補償金
  も出たけれど、ではそれで患者さんたちの人生の問題が解消されたのかといえ
  ばそんなことはまったくない。映画の技術的にはシンクロが導入されカラーフ
  ィルムになって土本さんのスタイルが劇的に変化する。この70年代の前半が、
  やはりどうみても巨大なピークなわけです。

  土本映画の大きなテーマには、他にも原発と『よみがえれカレーズ』のアフガ
  ニスタンがあることも分かっているし、実をいえば撮り始めた2003年といえば
  9.11後にアメリカのアフガン攻撃とタリバーン政権崩壊があって、イラク侵略
  が始まるか始まらないかの時期で、『よみがえれカレーズ』が注目され再評価
  が高まっていた。「水俣の土本」というのとはズラした切り口というのも、当
  初は考えなくはなかった。でも一通り全作品を見直してみれば、やはり記録映
  画作家土本典昭のピークはどうしても70年代前半の水俣作品群なんです。映画
  としての厚みと完成度が群を抜いていることは否定しようもない??この時期
  に土本さんのスタイルが変貌し、土本さんが自分自身の映画作りを再発見して
  いることも含め。  (つづく)


■藤原 敏史(ふじわら・としふみ)

1970 年横浜生まれ。'95 年より映画批評家・翻訳家として活動していたが、2002 
年より映像作家としての活動を始め、アモス・ギタイ監督『ケドマ』の撮影現場を
めぐる長編ドキュメンタリー『Independence』を発表。また、国内でも、テレビ・
ドキュメンタリーとして土本典昭監督のニューヨーク旅行を追った『土本典昭 ニ
ューヨークの旅』('03)、『ゆきゆきて、ゆきゆきて…原一男』('04)を撮って
いる。そのほか、'06 年には初のフィーチャー、『ぼくらはもう帰れない』がベル
リン映画祭フォーラム部門に招待上映された(今秋公開予定)。



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┃02┃□列島通信 ≪東京発≫
┃ ┃■オータナティブ・メディアの芽
┃ ┃■濱 治佳
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渋谷・ユーロスペースにて山形国際ドキュメンタリー映画祭’93のインターナショ
ナル・コンペティションで上映された『チョムスキーとメディア〜マニュファクチ
ャリング・コンセント〜』(監督:ピーター・ウィントニック&マーク・アク
バー)がついに劇場公開されている。満を持してなのか、日本のメディア状況がよ
うやく作品に追いついて来たのか。

作品HP: http://www.cine.co.jp/media/explanation.html 

本作では、言語学者ノーム・チョムスキーが、政治、権力とマスメディアの密接な
関係ついて誰もがなし得ないほど、明解にそして鋭く分析し、民主主義国家におけ
るプロパガンダというマスメディアの構造を解明している。そしてチョムスキーは、
ひとりひとりが「捏造された世論を疑い、他者との連帯を深める中で自分の価値観
を身につけることによって、人々は知的に防衛できる」(作品チラシより引用)と
説く。

また、チョムスキーの発する刺激的な言葉の嵐を彼のシニカルでユーモアたっぷり
なセンスを活かしつつ構成した両監督の手腕も注目に値する作品だ。インターネッ
ト社会となった2007年現在、彼がどういう分析をするのかについてさらに聞いてみ
たいところではあるが、作品中でチョムスキーが突く問題点は現在も公開された15
年前も変わらない。むしろ、その分析は色鮮やかに映り、マスメディア状況に対す
る閉塞感を吹き飛ばす。

翻って周囲の状況を考えると、情報を受ける側が意識的に受動することは増々求め
られ、それに応えるような機会も生まれ続けている。もちろん、決して恵まれた環
境とは言いがたいが、安穏と垂れ流されるマスメディアに乗っかっているばかりで
はないオータナティブ・メディアの実践は、現在も芽吹いており、重要なメディア
のひとつである映像においても例外ではない。

例えば、先日2月10日に行われた「伝える・ひらく・変える―市民の独立映像が動
かす韓国社会「韓国ドキュメンタリー映画祭」は、アジアメディアセンター準備会
が主催し、運動とドキュメンタリー制作の連動の歴史が厚い韓国のドキュメンタ
リーを上映し、作家を招聘しワークショップを行う試みがあった。私自身は、残念
ながら会場には伺えなかったが、ウェブサイトで紹介されているアジアメディアセ
ンターの目指す試みは、刺激的だ。

詳細HP: http://asiamediacenter.blogspot.com/ 

韓国のみならず、自国メディアに批判的な視線を持つ、アジア諸国地域の作家たち
は独立メディアとしての映像ツールの活用を意欲的に行い、その活動は草の根レベ
ルで国境を越えて、まさに繋がり、発信されている。

アジアメディアセンターが今後、アジアの作家たちを繋ぐひとつのプラットフォー
ムとして活躍することを期待したい。

また、「連連影展-フェミニスト・アクティブ・ドキュメンタリー・ビデオ・フェ
スタ」は、「…作り手・受け手の分断がメディアならば、複雑な歴史や個々人のア
イデンティティなどの「はざま」であることを表現し、見せ、運動することがFAV。
(中略)女性への暴力、そんな渦中にいる女性たち、作り手や観客と連なる、連連。
…」
(チラシより引用)と活動目的を明示し、独自のネットワークを活かして作品選定、
字幕制作を行って上映会を重ねている。次回は、3月3日(土)、横浜YWCAで開催さ
れる。

詳細HP: http://www.renren-fav.org/ 

「映画を見に遠出するのは面倒だ。だったら映画を隣でやればいい。世の中マッチ
ョな映画だらけなら、マスコミがバカバカしいなら、自分で作ればいい。(中略)
上映を企画したい人、作りたい人、人が連なって何かが生まれるのは、多分真
実。」(チラシより引用)と軽やかに上映、制作への参加を促すFAVの活動は、ま
ずは既存の枠から外れてみること、の第一歩を後押ししてくれる。

ビデオカメラの流入が、制作現場に変容をもたらしたように、上映現場もビデオ作
品の進出によってナレーションに取って代わり、容易に字幕制作が行われ、市民レ
ベルでの上映活動が活発になってきている様子は、まさにチョムスキー的実践の有
り様だ。作品中でもオータナティブ・メディアの実例がいくつか紹介されるが、こ
うした芽を継続的にまた時代に合わせて育んでいくことは、チョムスキーの言葉が
色褪せない社会において、これからも問われていくだろう。

そして、ドキュメンタリーの祭典、10月の山形ではどのような映画、作家、そして
様々な参加者たちが集まり、それぞれの目と心を開き、どのようにその声を世界と
繋いでくれるのだろうか。


■濱 治佳(はま・はるか)

山形国際ドキュメンタリー映画祭・コーディネーター。所かまわず様々にチャンネ
ルは増えていても、私たちが本当に見たい欲しい情報には、なかなかたどり着けな
い。
例えば着々と進む日米再編。毎日報道するのは地元メディアだけ!? そんなこと
を考えている中、いよいよ、第10回目を迎える山形映画祭に向けての準備も加速中
です。
まずは、インターナショナル・コンペティションの応募締め切りが4月10日と迫っ
てきました。どっぷりと作品に漬かって感覚を研ぎ澄まし本番を迎えたいです。



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┃03┃□neoneo坐3月前半の上映プログラム
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会場はいずれも神田・小川町のスペースneo(都営新宿線小川町駅B5出口より徒歩
1分、JR御茶ノ水駅聖橋口より徒歩5分)です。
詳細と地図はneoneo坐のサイトをご覧下さい。 http://www.neoneoza.com/ 


■「知られざる短篇映画を見てみる」上映会

「短編調査団」(44) 明日の巻 全て16mm上映

3月14日(水) 20:00〜
3月14日は『真正粘菌の生活史』(1997) など微生物界の映像による研究で知られ
る樋口源一郎監督 (1906〜2006) の101回目のお誕生日です。

『明日の中小企業』
1966年/31分/カラー/制作:理研映画社/企画:中小企業庁/
プロデューサー:藤田幸雄/脚本・監督:樋口源一郎/撮影:束原潔
■ 我が国の数多い中小企業の中には、輸出その他に活躍しているものもあれば、
資金難求人難、加えて大企業からの圧迫等によって見通しの暗いものもある。中小
企業指導センターの活動やその果たす役割、これからの中小企業について考える。

『明日をひらく化学工業』
1977年/24分/カラー/制作:岩波映画製作所/企画:日本化学工業協会/
プロデューサー:堀谷昭/脚本・監督:佐藤圭司/撮影:岡田久
■ 化学工業は何を作るのか、どのような基本原理で、どんな風に作るのか。環境
問題、有限資源についてどう考えて対応しているのか、そして未来は…。現代の化
学工業を理解してもらえるよう企画した。

『あすの発明のために』
1974年/32分/カラー/制作:岩波映画製作所/企画:発明協会/
プロデューサー:高橋宏暢/監督:時枝俊江/脚本:吉原順平/撮影:吉瀬昭生
■ 日本の発明は外国の技術を早急に模倣することに端を発し、高峯譲吉、豊田佐
吉ほか多くの英雄的発明家を世に出した。船の大型化・量産化に貢献したEPMシス
テム、繊維産業に役だっている洗浄機、自動車エンジンCVCC、都市交通システムCV
Sなど、今日のめざましいイノベーションの中における発明・開発の過程を紹介す
る。

【料金】鑑賞無料! カンパ歓迎!
【お問合せ】清水 E-mail:shimizu4310@bridge.ocn.ne.jp



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┃04┃□広場
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■新・クチコミ200字評!(48)
■清水浩之(短篇調査団・3/14は明日の巻! http://d.hatena.ne.jp/tancho/ 
オススメの作品を200字以内の短評で紹介してください!映画・ビデオ・テレビな
ど皆さんがノンフィクションだと思う作品だったらなんでも可!もちろん「オスス
メしない映画とその理由!」もOKです。
本文とは別に「あなたのお名前(ペンネーム可)/掲載確認のご連絡先(メールアド
レスor電話)/題名/制作年/監督/見た場所(よろしければあなたのプロフィール
や近況も)を付記してお送りください。ちなみにここでは稿料は出ません。
清水浩之 E-mail: shimizu4310@bridge.ocn.ne.jp /ファクス:03-3703-0839

B-197『電波に聴く』
1936年頃/制作:PCL/撮影:白井茂
見た場所:国立科学博物館「サイレント産業映画大解剖」
共催:東京産業考古学会  http://www.e-sprit.co.jp/tias-index.html 
科博所蔵の稀少フィルムを「見てみる」会に登場したのはブラジル移民記録、黎明
期の科学映画、国産品奨励PR映画など、映画史の盲点的存在がぞろぞろ…今後の発
掘が楽しみです。この作品は昭和のニューメディア=ラジオ放送のある生活を、一
日の放送音を繋いで「聴かせる」ちょっとダイレクト・シネマな一篇。朝の体操か
ら始まり料理番組、六大学野球、放送劇などが並ぶ中、防空演習(バケツリレー)の
実況まであってビックリ!(清水浩之)


B-198『日曜洋画劇場 40周年記念 淀川長治の名画解説』
2006年/制作:テレビ朝日/DVD販売元:レントラックジャパン
 http://www.tv-asahi.co.jp/nichiyou/ 
コワいコワいコワい!でお馴染み昭和の映画伝道師・淀長先生の名調子だけを52
本・2時間たっぷり収めたお宝DVD。「“土曜日の発熱”とは何でしょう?」(サタ
デー・ナイト・フィーバー)「よくこんだけやれたね!あの人ハダシでしたね〜」
(ダイ・ハード)「さあそのお尻の綺麗なこと!」(ターミネーター)など傑作な売り
口上の数々。願わくばどんなB級作品でも「これぞ活動写真の面白さ!」と必ず良
い点を指摘した偉業をぜひ続巻で!(清水浩之)


     ◇────────────────────────◆◇◆    


■告知

■EARTH VISION 第15回地球環境映像祭
 3月9日(金)―11日(日)@新宿・四谷区民ホール
         http://www.earth-vision.jp 
アジアで初めての「環境」をテーマとした国際映像祭として、1992年に始まった
EARTH VISIONも今回で15周年を迎えます。ぜひ会場に足をお運びの上、作品に触れ、
アジア・オセアニアから集まった映像制作者の声をお聴き下さい。

3月 9日(金)14:00〜17:30
3月10日(土)10:00〜20:30
3月11日(日)10:00〜19:00
※11日(日)の終了時刻は、アース・ビジョン大賞受賞作品により異なります。
 最長21:00まで。

会場:四谷区民ホール(東京都新宿区内藤町87番地 四谷区民センター9階)
参加:協力費1日1,000円 中学生以下無料・事前予約不要
3日間通し協力費(カタログ付き)一般2,000円 学生1,500円

【問い合わせ先】アース・ビジョン組織委員会
【事務局】TEL : 03-5362-0525 E-MAIL: festival@earth-vision.jp 
【本部】(財)地球・人間環境フォーラム TEL:03-3592-9735

3月9日(金)
14:00『気候大異変ー環境の崩壊が止まらない』
   (日本/監督:藤川 正浩/52分)
   地球温暖化の脅威を、国際的研究機関の最新データを駆使して展開。その恐
   怖のシミュレーション。
15:15『ビッグ・ブルー』
   (オーストラリア/監督:ジェニファー・クレバーズ/50分)
   地球上最大の生物シロナガスクジラの生態を初めてとらえた映像記録。美し
   く雄大な海の叙事詩。
16:30『死の季節よ、さらば』
   (フィリピン/監督:ボイェッテ・リンバン/34分)
   フィリピン・ネグロス島、かつてサトウキビ農園で、世界経済に翻弄される
   悲哀の歴史を歩んだ人々。彼らは今、有機バナナのフェアトレードなどの国
   際的支援のもと、農民としての自立と自然との共生を取り戻す。

3月10日(土)
10:00【子どものための環境映像部門】
   『雪渡り』(日本/監督:こぐま あつこ/14分)
   雪深い北国の森の中、四郎とかん子兄妹は、キツネの紺三郎と出会い、幻燈
   会に招待される。キツネにまつわる様々な噂に惑いながらも、2人は幻燈会
   に出かける。
   『らっぱ』(インド/監督:P. シェーシャードリー/108分)
   路地裏で楽しく遊ぶ子どもたち。しかし、ある日、遊び場は奪われてしまう。
   遊び場を求めて子どもたちは奮闘する。
13:00『古民家のつぶやきー建築家ムラさんの家づくり』
   (日本/監督:宮川 直子/25分)
   古い民家を解体し、その木材を利用して、建て替える仕事を始めた建築家ム
   ラさん。
   そこに凝縮された驚くべき伝統技術と自然との共生の知恵を見い出す。
13:40『石おじさんの蓮池』
   (台湾/監督:ワン・チンリン、チュ・シャオチェン/24分)
   台北の郊外、蓮の花を栽培する石おじさんは、どうしても農薬を諦められな
   い。蓮池に生息する稀少な台北カエルを絶滅から救うため、動物学者たちの
   説得は続く。
14:45『危険なオレンジ』(タイ/監督:ティーナー・アムリト・ギル/28分)
   人体に危険性がある農薬が使用されていたタイ北部の果樹園。農薬を奨励す
   る政府の方針に抗って、農薬散布をやめ、安全な野菜を作ろうと農民たちが
   立ち上がる。
15:30『生命の干潟』(韓国/監督:イ・ミンス/50分)
   干潟は渡り鳥の貴重な休憩地。しかし、各地で次々と埋め立てられ、長項
   (チャンハン)の干潟でも工業団地のため、埋め立て計画が進んでいる。干
   潟と漁民、生きものたちの生活を克明に追った。
16:55『断罪の核心ー元裁判長が語る水俣病事件』
   (日本/監督:本田 裕茂/48分)
   水俣病の行政責任を初めて認めた1987年の熊本地裁判決。当時の相良裁判長
   がいま、その真情を語る。
18:10『プージェー』(日本/監督:山田 和也/110分)
   探検家 関野吉晴は、モンゴル草原で荒馬を操る少女プージェーに出会う。
   豊かで過酷な自然の中、遊牧民の少女と家族が織りなす生活。

3月11日(日)
10:00【子どものための環境映像部門】
   『ABU未来への航海-アジアの10代 熱帯雨林の旅』
   (日本/監督:渡辺 利明、佐藤知樹/44分)
   アジア6カ国から集まった23人の子どもたちは、マレーシア・ボルネオ島の
   熱帯雨林で開発と自然保護について学びながら、交流を深めていく。
   『おとなりさんとわたし』
   (ベルギー/監督:ルイーズマリー・コロン/8分)
   エコロジカルなアリと、無頓着なセミはお隣さん。ある寒い朝、セミの家は
   水も電気も止まってしまい……。
   『グランド・ゼロー聖なる大地』
   (アメリカ/監督:カレン・アクア/9分)
   米国南西部、アメリカ先住民の古代の岩絵は、世界初の原爆実験場からわず
   か56キロにある。自然を敬い、共に生きる文化と、力で自然をねじ伏せよう
   とする文化の対比を象徴的に描く。
   『地球は虫の惑星だー昆虫写真家・海野和男の映像世界』
   (日本/監督:春原 晴久/47分)
   幼いころ虫になりたかった、という写真家・海野和男さん。手製のカメラを
   駆使して、昆虫を追いかけ、世界各地を駆けめぐる。
13:00『イノセンス』(タイ/監督:アーリーヤー・チュムサーイー、ニサ・コン
   シリー/100分)
   タイ北部山岳民族の子どもたちが寄宿学校に入学した。新しい文化との出会
   い、食べるものを自ら収穫し、調理する生活。子どもと教師たちの軌跡。
15:15 特別プログラム
<15周年記念 子どものための環境教育DVD「EARTH VISION The Best」>
16:15特別上映『ホワイト・プラネット』(フランス・カナダ /監督:ティエ
   リー・ラゴベール、ティエリー・ピアンタニダ/83分)
   地球の果てに白く輝く星、北極。この氷の世界は、地球温暖化によって失わ
   れつつある。
   長い極寒の冬から光あふれる短い夏まで、生きものたちが繰り広げる美しく
   過酷な生命のスペクタクル。
18:00 表彰式
   アース・ビジョン大賞作品上映/交流会

【主催】アース・ビジョン組織委員会(本部:(財)地球・人間環境フォーラム)
【共催】新宿区 NPO法人新宿環境活動ネット

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What's EARTH VISION?「EARTH VISION 地球環境映像祭」とは、「地球環境」を
テーマとした国際映像祭です。アジアで初めての国際環境映像祭として、1992年に
始まって以来、世界の優れた環境映像を紹介しています。年に1度の国際映像祭の
ほかに、毎月、定期上映イベントも開催中。
 http://www.earth-vision.jp 
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     ◇────────────────────────◆◇◆    


■上映

■河瀬直美ドキュメンタリー作品特別上映!

百々俊二が映画監督河瀬直美の出産を撮影した「花母」写真展の開催を記念して、
河瀬直美が自ら出産と家族を撮り切った新作ドキュメンタリー『垂乳女』(2006)
を日本初上映!
フランスのTV局アルテと共同制作した本作品は、ロカルノ映画祭にて審査員特別賞、
台湾国際ドキュメンタリー映画祭では短編映画部門Merit Award(準グランプリ)
受賞。
待たれていた日本公開に先駆け、2日だけの特別上映となります。
また、写真評論家・西井一夫の最期の時を映した「追憶のダンス」(2001年)も上
映。両作品とも上映後に河瀬直美本人によるトークショーを行います。この機会に
ぜひ。
 
3月 2日(金)14:00 『垂乳女』(43分)+トークショー
       19:00 『追臆のダンス』(65分)+トークショー
3月16日(金)14:00 『追臆のダンス』(65分)+トークショー
       19:00 『垂乳女』(43分)+トークショー
会場:gallery  bauhaus
   〒101-0021東京都千代田区外神田2-19-14
   Tel:03-5294-2566   http://gallery-bauhaus.com/ 
各回:2500円(組画特別価格・要予約)
予約受付:組画  info@kawasenaomi.com  Tel:0742−27−2216


◇────────────────────────◆◇◆    


■募集:「自作を語る」などの原稿募集!

「自作を語る」欄は、監督自らが作品について語るコーナーです。制作した動機や
撮影のポイント、編集で心がけたこと等を内容に盛り込んで頂きたいと思っていま
す。

文字数:1600字程度。厳密な規定はございません。
監督のプロフィール(150字程度)
その他:作品の仕様(制作年度、時間、ビデオ又はフィルム、スタッフ等)
上映のスケジュール、HP等をお知らせください。

原稿締め切り:配信日(1日&15日)の3日前までに、下記に送信ください。
E-mail: visualtrax@jcom.home.ne.jp  伏屋まで
稿料:無料。

その他、さまざまなご意見、投稿を募集しています。


     ◇────────────────────────◆◇◆    


■上映の告知の有料化とカンパのお願い
■伏屋 博雄(本誌編集長)

neoneoの購読は無料ですが、経費を(その大部分は稿料ですが)賄うため、上映等の
告知は有料にしています。なお皆様にカンパもお願いしていますので、ぜひご協力
ください。

(1)上映等の告知の有料化 1200字(40字×30行)以内につき、2,000円です。
  それ以上の字数の場合は加算します。
(2)カンパのお願い 一口2,000円。何口でも。

送金方法:郵便振込み:00160?8?666528 neoneoの会、又は、
     みずほ銀行池袋支店、普通口座、2419782
      (有)ネットワークフィルムズ
(銀行振込の場合は、その由を visualtrax@jcom.home.ne.jp 伏屋宛にお知らせ
ください。)

以上、neoneoの継続ため、よろしくお願い致します。



┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃05┃■編集後記 伏屋 博雄(ふせや・ひろお)
┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●今回から次号にかけて、土本典昭監督を記録した藤原敏史監督のインタビューを
掲載することにした。

私が土本典昭監督を撮りたいと思い、企画・製作した初源は、監督が健康を保ち、
作品の記憶が脳裏に刻印されている時期を逃すまい。と思ったからに他ならない。
つまり、土本監督を始めそのクルーは、直面する様々な問題をいかに克服し、対象
との関係をいかに構築し撮ることを可能にしたのか?

―これはドキュメンタリーをつくる者にとって、極めて具体的にして現実的な課題
である。しかも、観客にとっても映画の見方をより豊かにする一助になるに違いな
い、と思ったのである。その意味で、『映画は生きものの記録である 土本典昭の
仕事』は、50年におよぶ永い映画歴を持つ土本監督に胸襟を開いてもらった作品で
ある。

●濱治佳さんが、 最近のオータナティブ・メディアの動向を記してくださった。
私なぞ、とかく忙しさを理由に、見るべき映画を見逃していることが多く、反省し
まくりである。濱さんがピックアップした「伝える・ひらく・変える―市民の独立
映像が動かす韓国社会「韓国ドキュメンタリー映画祭」(先月開催)や公開中の
『チョムスキーとメディア〜マニュファクチャリング・コンセント〜』などは、
オータナティブ・メディアを知る格好のイベントであり、作品だ。一読して、感性
を鋭敏にして、メディアを嗅ぎ分けていかねばならないと痛感した。

●卒業シーズンになった。最近になって、私が1年間、ドキュメンタリー映画の授
業を担当した学生2名から、立て続けにメールを受け取った。いずれも卒業を間近
にする4年生からである。ひとりは他大学の大学院(映像)の入試に合格し、学費
をいかに工面するか思案中であるものの向学心に燃える様子が、文面に踊っていた。
彼はアルバイトで学生生活を切り抜けた。もうひとりはCS放送などの映像製作をし
ている小さな会社に入社が決まった。その会社は昨年から映画の分野にも進出した
ので、彼女は「自分としてはうまく映画制作の場に立ち会えたら‥と願うばかりで
す」と書いていた。

私の授業はゼミ形式で行ったので、生徒数はわずか7名だった。それだけに学生と
緊密に交流することが出来、毎回、私の精神は躍動した。授業が終われば、欠かさ
ず飲み屋に繰り出し、忌憚のない話をし、各自の希望する進路も聞いていた。

新しい旅立ちを前にして、彼はアルバイト探しと生活費を切り詰めるために、家賃
が安いと思われる高円寺駅周辺のアパート探しに奔走し、彼女は会社近くの渋谷近
辺に住まいの目星をつけ、車の教習に通う毎日だそうだ。近く2人のために祝杯を
あげる日を設けたが、彼らの前途に限りないエールをおくりたい。



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■発行:ビジュアルトラックス  visualtrax@jcom.home.ne.jp 
■責任編集 伏屋博雄
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