”産地直送” 気軽に楽しむイタリアワイン |
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◇週刊◇
”産地直送”気軽に楽しむイタリアワイン
vol.94(2005年9月26日)
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こんにちは〜♪ イタリアワイン好きのみなさん、今日も
【”産地直送”気軽に楽しむイタリアワイン】
を読んで下さいまして、ありがとうございます!
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全てこちらに公開しております。
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■今日のトピックス
★2005年収穫のゆくえ
■今日のワイン
★フラスカーティ
■今日のエリア
★サン ジミニャーノ
■今日のローマだより
★ハイテク化
■編集後記
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■今日のトピックス
2005年収穫のゆくえ
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9月も残すところあと1週間。ローマは最近、雨が降ったりやんだりの
空模様。そのせいか気温もぐーんと下がって、油断をすると風邪を引いて
しまいそうな、そんな毎日です。
さて気になる今年のブドウの収穫。8月末頃は「今年もかなりのいい
出来が期待できる」という情報が流れていたのですが、9月に入って
雨が続き、地域によってはひょうが降り、ダメージを受けた畑も少なく
ないようです。
昨日届いたTeatro Naturaleからのニュースレターに
「9月の過酷な雨はブドウの質にマイナスを与えている」
という記事が出ていました。
「8月末、専門家もエノロゴも生産者も、最高となるであろう2005年の
収穫予想に誰もが大満足だった。」
「ところが今、状況は大きく変化した。9月の大雨はいまだに収穫の
タイミングを遅らせている。最高の状態のブドウを得るのが非常に困難
になっている畑も少なくない。」
・・・なんて、かなり心配にさせる内容なんですよね。
もちろん、まだ収穫の最中なので実際の出来具合を論じるのは早いと
思います。それに、エリアによってはここで書かれている雨の影響を
それほど受けていないところもあるでしょうし。
まだ、もうしばらく状況を見ていかないといけないでしょうね。
でも、こういう話を聞くと、そうそうワインって農産物なのよね、と改めて
気付きます。最近、収穫真っ只中のワイナリーをいくつか訪問したのですが、
彼らの話を聞きながら、毎年毎年、胃が痛くなるような思いをしながら
ブドウの成長を見守っているんだろうなあ、と強く感じました。
確かに、いい年もあれば悪い年もある。それに一喜一憂しているようでは
ワインなんて作っていられない。いいならいいに越したことはないけれど、
悪い年からだってひょうたんから駒、というか、思いもかけずに出来のいい
「ニューフェース」のワインが生まれることもある。
さて、2005年からはどんなワインが生まれるでしょうか。
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■今日のワイン
フラスカーティ
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フラスカーティはご存知の通りラツィオ州の白ワインの定番です。
フラスカーティの町へ行き、その辺の肉屋や屋台で売っているポルケッタ
(塩コショウなどのスパイスとハーブなどを詰めて一緒に焼いた豚肉)
を買い、プラスチックのコップにどぼどぼ注いだフラスカーティ(白)
と一緒に味わう。
これ、私の大好きな「フラスカーティ遠足」。
ローマに来られて時間がある方にはぜひお薦め。まだそれほど暑くない
5月か、あるいは今ぐらいの季節がもっとも遠足に適した時期ですよ〜。
こんな風に気軽に楽しめるフラスカーティワインもたくさんあり、
そして中には「ひどいシロモノ」というものも多々ありますが
ちゃんとレストランで注文して飲むにふさわしい、フラスカーティも
たくさんあることは、皆さんご存知の通り。
逆に言うと、以前はその品質の高さで国内外に名が通っていたのが、
いつしか大量生産、大量消費、手頃に軽く飲めるワインへとその性格を
変えてしまったのでした。ポルケッタと飲むフラスカーティなどは、
その典型的な例かもしれません。
でも、近年「昔のように、もっと個性を強調したフラスカーティを
作っていこう」と、フラスカーティ生産者組合や優秀な生産者たちが
努力して、とても質の高いフラスカーティが生まれるようになったんです。
先日試飲した、フォンターナ カンディダのフラスカーティ
スペリオーレ「サンタ・テレーザ(2004)」もその一つ。桃や洋ナシ
などのフルーツの香りがフワ〜と広がって、口に含むとのどで一瞬止まる
コクを感じました。
それでいてお値段は8〜9ユーロほど。これからも注目したいワインです。
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■今日のエリア
サン ジミニャーノ
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サン ジミニャーノを初めて訪れたのは3年前の秋でした。
友人とワインを飲んでいるうちに、ちょっと旅行でもしようか〜、
という話になり、選んだ先がサン ジミニャーノ。
ヴェルナッチャ ディ サンジミニャーノというワインのことは当然
知っていましたし、飲んだことももちろんあったけど、その旅行では
ワインが目的、というよりは「世界遺産に指定されている中世の塔の街」
を見に行きたい、というのが第一の目的だったと思います。
サン ジミニャーノの街は丘の上にあります。街に近づくにつれて、
14の塔がにょきにょき建っている、その印象的な風景が目に入り、
思わず「ひゃあ〜」と叫び声をあげそうに。他にはない、ここだけの
景観ですね。
さて、これほどに魅力的な街で作られるヴェルナッチャ ディ
サンジミニャーノは「ヴェルナッチャ」というブドウからできるのですが、
このワインが初めて文献等に登場するのは、ヴェルナッチャの計量係に
ついて書かれた1276年のもので、その後、ダンテ アリギエーリから
マンゾーニにいたるまで、数々の文学作品に「ヴェルナッチャ」が何らかの
形で記されています。
ところでこの「ヴェルナッチャ」というブドウ。サルデーニャで栽培
されているほかは、サン ジミニャーノにしか向かない品種だと
考えられています。程よい起伏と畑の配置の向きのよさ、石灰質の粘土質
土壌、決して湿ることはなく、水はけのよい土地。そしてできるだけ、
よく風の当たる場所。
サン ジミニャーノはヴェルナッチャが要求するこれらの条件に全て
当てはまった、幸運な場所だと言えるんですよね。ヴェルナッチャ、の
名前の由来は諸説あって、ラテン語の「vernaculus(故郷の、土着の
と言う意味)」から来ているとか、リグーリア州のチンクエ テッレの
「Vernazza」からだ、と主張する人もいます。
本当のところはよく解らない、と言うのが結論なのですが、第1の説の
「土着」と言う意味からじゃないかな、と考えると、サン ジミニャーノ
以外にも「ヴェルナッチャ」と名前が付いた他の品種が存在する理由が
説明できるんじゃないか、と思うのですが。いかがでしょう?
さてヴェルナッチャ ディ サン ジミニャーノは気軽に飲める白ワイン、
というイメージもありますが、是非試していただきたいのはリゼルヴァ。
こちらは全くの「別物」と言っていいぐらい、噛んで味わってもらいたい
もの。だいたいどの生産者も一般タイプとリゼルヴァを作っていますので、
機会があれば飲み比べてみるのも面白いと思いますよ。
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■今日のローマだより
ハイテク化
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ワインとは全然関係のない話題です。
イタリアが想像以上に保守的な国だということは、住み始めてから
気づきました。さらに「合理化」という言葉も存在していません。
こうすればもっと効率よくできるのに。。と思うことは数知れず。
もちろん、イタリア人にしてみたらそれはそれでちゃんと「まわって」
いるわけなので、余計なお世話、ということになるかもしれませんが。
ただ、こんなに保守的で、日本よりもある意味「遅れている」と思わせる
国なのですが、ときどき「へえ〜こんなことができるの」と驚くことに
出くわします。
私はあまり利用しませんが、普通のテレビで「文字情報」を見ることが
できます。プログラムはけっこう豊富で、直近のニュースや天気予報、
ストライキ情報から今夜のイベント案内まで、役に立ちそうな情報を
いつでも引き出すことができます。私の周りのイタリア人たちは、
けっこう使っていますね。もっとも天気予報なんて当てにならないこと
が多いのですが。
そして最近知ったのですが、携帯電話でバスと地下鉄の切符を購入
することができるそうなんです。これはそもそも、切符を買いたくても
近くに切符を売っているタバコ屋がないとか、自販機が壊れているとか、
日本ではまず考えられない「買いたくても買えない」状況が多すぎることが
このサービスを始めたきっかけだと思うので、進んでいるとも言いがたいの
ですが。ともかく、携帯でSMSメッセージを送信すれば切符を購入できちゃう、
という「へえ〜」というサービスが始まっています。
さらに、ローマの主要な公園でWi-Fiのサービスが始まるんです。
まずボルゲーゼ公園から手始めに、ヴィッラ トルロニア、ヴィッラ アーダ、
そしてヴィッラ パンフィーリと、この秋からサービスが開始されるそう。
まだ実験段階のようですが、『○○公園があなたのオフィスに』、
なんていうキャッチフレーズがついたポスターをどこかで見たような。。。
しかし一体全体、誰が利用するんだろう、なんて思ったのは私だけ?
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■編集後記
冒頭にも書きましたが、なんだか冷えてきたローマです。
こうなると赤ワインが欲しい季節になりますよね。
皆さんはどうでしょう?
「白ワインと赤ワイン、どっちが好き?」とよく聞かれますが、
これほど私を困らせる質問はありません(笑)。
だって、どっちも好きなんだも〜ん。
中には「私は赤しか飲まない」という頑固者(失礼!)の友人も
いますが、その日の気分、体調、そして何を食べるかによって、
色々選べるのがワインの大きな楽しみですよね。
何でも好きな体質でよかった、と思うつくづく思う今日この頃。
それではまた来週!
〜”産地直送” 気軽に楽しむイタリアワイン〜
発行者:高井 晶子(Takai Akiko)
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