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■ ┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓ '05年 ■
■ 第29号┃首┃都┃圏┃い┃い┃墓┃マ┃ガ┃ジ┃ン┃12月1日■
■ ┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┛ 発行 ■
■■■■■■ イオ(株) ■■■■■■
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■ジャパンストーンフェア・インターナショナル2005 見学記
■お骨上げで残された遺骨は何処へ行く?
■ITやインターネットとともに進化するお墓のあり方
■ただいま売り出し中! ―― 10月にちらしの入った首都圏の霊園
◆編集後記 ―― 休刊のお知らせ
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■ジャパンストーンフェア・インターナショナル2005 見学記
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日本石材産業協会などが主催する我が国唯一の石材専門トレードシ
ョー「第7回ジャパンストーンフェア・インターナショナル2005」が
11月8〜11日(火〜金)に、東京有明のビッグサイトで開催されまし
た。墓石や石材の展示が中心ですが、パワーストーンの輸入業者など
も展示・販売していました。
入口を入ってまず驚かされるのは、黒御影石製の大きなカブトムシ
とクワガタムシ。カンノ・トレーディングのブースですが、全長2.5m
のカブトムシは、レバーで角を上下に動かすことができ、羽が左右に
開くつくりとなっており、名付けてカブトマシーン。
対する1.2mのクワガタムシは、レバーでハサミを動かせ台座も 360
度回ることから名付けてクワガターン。かなり人が集まっており、石
でこれだけのものができるというデモンストレーションとしては成功
していました。
会場の中央部には、「がんばる!日本の石コーナー」があり、30社
近くの石材製品や作品などが展示され、その存在感・重量感は、なか
なかのものでした。また、日本の石工実演コーナーも、手作業で石を
加工していく様は迫力がありました。作業中掃除機のようなもので、
粉塵を吸い取っているのは初めて知りましたが、作業する人の健康と
安全のために必要な工夫ですよね。
興味深かったのは、墓石にある観音扉を開けば、カロートの中を見
ながらお参りができる「供養の窓」。石の声(株)の製品ですが、キャ
ッチフレーズは「見えない場所を気遣えますか? 見えるからこそ気
遣う心が生まれます」。
たしかにこれだと、お仏壇感覚でお参りでき、中にも彫刻を施した
り、骨壺まわりをきれいに飾ったり、お墓参りのイメージがぐっと変
わりそうな気がします。2年前の本ショーに出品した時は、ステンレ
ス製の蓋を開く形だったそうですが、今回は、潜望鏡のように2枚の
鏡を組み合わせ、上からのぞきこまなくても、無理なく見られるよう
に改良型をつくったとのことでした。
こうしたお墓の構造上の工夫は、他にも、2段の花立が回転してお
盆のときなど倍のお花が飾れるようにしたものや、簡単に蓋がはずせ
て、女性でも楽に納骨できるようにしたものなど、いくつか見られま
した。
なお、今回、全体として気がついたことは、地震対策の工夫にまつ
わるものが多く見られたことです。ただ、各社とも、その構造は異な
り、中心に軸を通したもの、ボルト留め施工によるもの、ゲルマット
を挟み込み振動を吸収するもの、専用接着剤によるものなど、さまざ
までした。いずれにせよ、この業界で関心が高まっていることを感じ
させました。
となりの床続きのホールでは、ジャパン・ホーム&ビルディングシ
ョーが同時開催されており、ホームセンターが好きな人には見逃せな
い展示が多かったようですが、残念ながら、時間不足で、そちらまで
見れなかったのが、ちょっと心残りでした。
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■お骨上げで残された遺骨は何処へ行く?
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実は、日本だけの風習というお骨上げ(おこつあげ)。海外では、
火葬が終わるのを待つことはなく、焼骨は後日送られてくるのが通例
と聞きます。しかし、日本では、火葬後のお骨を、木と竹で組み合わ
せた箸を使い、二人一組で足の方の骨から順に拾い骨壺に収めるお骨
上げという儀式を行います。
骨壷に収めるとき、二人で一つの骨を挟むことを「はし渡し」とい
い、故人をこの世からあの世へと三途の川を渡してあげることからき
ていると言われています。「箸」と「橋」をかけている訳です。
このお骨上げですが、東日本では全部を拾い、灰まできれいに骨壺
に収めるのに対して、西日本では、喉仏など一部しか拾わず、骨壺も
小さいという事実をご存じでしたか?(ちなみに、本当の喉仏は燃え
てなくなりますが、喉仏と言われているものは実は第二頸骨で、仏様
の形をしています)
ちなみに、葬儀のしきたりについても東西で違うことは多く、たと
えば会葬者に飲食を提供する「通夜ふるまい」は、東日本ではするそ
うですが、西日本ではしないそうです。
拾骨の実態については、全国 414箇所の火葬施設に対して行った調
査があるのですが、これによると、石川県・山梨県・長野県・静岡県
より東は、すべての骨を拾い、岐阜県・愛知県・三重県より西は、一
部だけを拾い、福井県だけは両方あったそうで、東西できれいに分か
れていたそうです。フォッサマグナの糸魚川−静岡構造線に近いです
が、やや西にずれています。非常に興味深い事実です。
これに関連して、全部拾骨の地域の火葬場では、ほとんどが焼骨を
全部持ち帰らなくてはいけない決まりで、逆に一部拾骨の地域では、
焼骨を持ち帰らないばかりか、全量引き取ってもらうことが可能なケ
ースもあるようです。
それはさておき、多かれ少なかれ残されたお骨の行方は気になると
ころですが、なかなか明かされることはなく、全貌はわかっていませ
ん。ただ、断片的な情報はいくつかあります。
まず、「東」の場合、残される骨灰の量はわずかなため、火葬場の
敷地内にある供養塔に納めれることが多いそうです。問題は量の多い
「西」ですが、火葬場でストックされた遺骨は、専門の業者に委託さ
れ、業者では、副葬品などの残滓を選別後、遺骨だけを粉末にし、受
け入れてくれるお寺で供養し、そこで土に返してもらっているそうで
す。
ただ、火葬後に残る遺骨は1人あたり2〜3kgあります。喉仏だけ
持ち帰るとなると、大半は残ることになり膨大な量になります。今日
では年間 100万人を越す方が亡くなっており、仮に1人あたり2kgが
残り、そのうち「西」の人が40万人としても年間= 800トン。このす
べてがお寺で供養されているかどうかは、ちょっと疑問を感じます。
真偽のほどは確かではありませんが、肥料として活用されているい
う話や、溶鉱炉で処分されているという話もあります。これだけの分
量ですから、地域や時期によって扱いは異なることも当然考えられま
すが、いずれにせよ、残された遺骨は、産業廃棄物の扱いになります
から、これをとやかく言う必要は全くないでしょう。
むしろ、この事実は、焼いたお骨は一括して一種類の方法で扱う必
要は必ずしもないことを教えてくれます。すでに、現実としては、遺
族の知らないところで、遺骨の一部は、土に返されてたり、なんらか
の形で利用もしくは処分されている訳ですから。つまり、一部を納骨
堂に収め、一部を散骨し、一部を手元に置いておくということも“あ
り”なのです。私たちは、すべてのお骨をお墓に入れなければならな
いという固定観念から一度離れて発想することで、より身の丈にあっ
た納得のできる葬送や供養ができるような気がします。
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■ITやインターネットとともに進化するお墓のあり方
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近年のITやインターネットの進展には、目を見張るものがありま
す。一見ITとは馴染みにくいと思われるお墓の世界にも、実は、影
響の波は続々と押し寄せています。
インターネットのライブカメラを遠隔操作し、現地に来なくても墓
参りができるのは、仙台市青葉区にある日蓮宗本国寺の「好縁墓」。
このお墓は、価値観や家族形態の多様化、そして情報化、省資源化に
対応し、2003年に完成。小ぶりなつくりにして永代使用料・墓石代を
あわせても80万円程度に抑えています。また、永代使用・一代使用(
子供のいない夫婦、独身者の墓)・永代供養(合葬墓)から選択がで
きるのも特長です。
ライブカメラは、昨年7月に中継試験を始め、今年7月に実用化し
ています。少子高齢化の影響などで、いまのままではお墓を維持でき
ないと考えた草野弘有住職が発案しました。「大切なのは、どこにい
ても亡くなった人をまつろうとする心」だとして「ネットを使っても
基本はなくなった人との心の絆の再確認」と説いています。
このカメラでは、本国寺のホームページを開くと、誰でも画面を操
作して位置を動かしたりズームアップすることができるようになって
います。ただし、個人情報保護の観点から、戒名や没年などは、カメ
ラに映らないようお墓の背面に彫られています。
※本国寺ホームページ→ http://www.honkokuji.jp/
遠隔地からお参りするだけでなく、花やお供え物の様子などが確認
できるため、これを見て頻繁に手入れに訪れる人もいるそうで、お参
りのため以外にも役立っているようです。定点カメラによる試みは、
これまでもいくつかありましたが、移動・ズームができると、お墓の
細かい状況がわかるから便利ですね。
ライブカメラを、本国寺より一足早く始めたのは、福岡県若宮町に
ある若宮霊園。こちらは、同園でお墓を購入者した人は、ライブカメ
ラだけでなく、親族専用ホームページ(1万500円別途必要)を作成す
ることができ、パスワードを入力して写真やプロフィールを見たり、
生前の声を聞いて故人をしのぶことができます。いわば、リアルとバ
ーチャルのデュアルサービスという訳です。
実は、バーチャルだけのお墓の構想は、以前からありました。生前
予約の草分けであるLissシステム代表の松島如戒さんが、1997年4月
に「究極の墓」として、お骨も墓石も墓地もない墓「サイバーストー
ン」をオープンさせています。松島さんは、生きている時から死後の
縁づくりを目指し「もやいの会」をつくり、死後にともに入る合葬墓
「もやいの碑」を建てたことでも有名な方です。
松島さんは、単に墓不足対策としてだけではなく、人以外の生命体
はすべて生態系に還元されていくのに、人だけは、死後一定のスペー
スを占有(お墓のこと)し続ける矛盾を指摘。「サイバーストーン」
を単なるアイデアではなく、将来に向け必要なビジョンとして捉え、
「インターネット上の『墓』革命−サイバーストーン」という著書も
「サイバーストーン」オープン直後に出版しました。
ただ、時代の5歩も10歩も先を行き過ぎていたようで、残念ながら
著書も絶版となり、今日に至っても「サイバーストーン」の契約者は
数えるほどで、社会的にも認知されていません。しかし、先日お会い
してお話しをうかがったところ、来春には、またリニューアルして再
スタートを切るとのことでした。
ちなみに、松島さんが「サイバーストーン」を提唱する背景には、
火葬したお骨には、本人を識別するDNAは残っておらず、焼骨にこ
だわる意味はないという考えがあるからです。そのため、むしろ、お
骨よりDNAが保存しやすい髪を納めた「御髪塚(おぐしづか)」を
提案しています。
インターネットで墓参りができるというだけでは説得力は乏しいも
のがありますが、本誌前号でご紹介した「捨て墓」と「参り墓」とい
う「両墓制」的な観点からすると、お墓の機能を、お骨の処理とメモ
リーとに2つに分けた方がすっきりすることは確かです。
「捨て墓」としての散骨が普及すれば、現代の両墓制として、「参
り墓」としての「サイバーストーン」も、今後は広がる余地はありそ
うです。見方によっては、最近広がってきた「手元供養」も、「サイ
バーストーン」への過渡的な第一歩と言えるかもしれません。
* * *
実は本稿はここで終わる予定でしたが、ITとお墓という点では、
新しいニュースを見つけました。墓石に埋め込んで、故人にまつわる
思い出が引き出せる「メモリー・メダイヨン」がアメリカで人気だそ
うです。これは故人のデータが記録された硬貨大のディスクで、専用
コードを携帯情報端末やノートパソコンにつなぎ、ダウンロードでき
るというものです。
開発のきっかけは、墓参りから戻った父親が「名前と生年・没年し
か刻まれていない墓石は空しい」とこぼしたことだったそうです。墓
石を残す点で「サイバーストーン」とは全く異りますが、故人の写真
や文章、音声などを残し、それに触れてしのぶことができるという点
では共通しています。
抽象化され仏や神になった個人を拝むこともですが、具体的な故人
に触れ、その人らしさをしのぶことが、もっとあってもいいのではな
いか、「サイバーストーン」がひろがる可能性があるとすれば、便利
さよりむしろ、そうした供養の中身の変化にあるではないかと感じて
います。
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平成霊園 印西市
城山聖地霊園 東葛飾郡沼南町
━編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆二年半に渡りご愛読いただいてきた本誌ですが、都合により今号で
一時休刊させていただくことになりました。今回は、文字通りの「休
刊」で、来年4月には復刊の予定です。その節には、改めてご案内い
たしますので、メールアドレスは解除せず、そのままにしておいてい
ただければ幸いです。
◆最終号だからという訳ではありませんが、今号の記事は、冒頭記事
を除き、ちょっと刺激的?な内容だったかもしれません。お読みにな
っていかがでしたでしょうか? どんなご意見・ご要望でも結構です
ので、下記まで是非ともお寄せください。お待ちしております。メー
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■首都圏いい墓マガジン No.029 2005/12/01
発行:イオ(株) 発行人:上野国光 編集人:徳留佳之
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