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コラム・ゆりかもめ(266)「狭山事件・スコップ撮影」「大分県教委」

発行日: 2008/7/16

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        ■□ 第266号 2008/07/16■□
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◆◆「狭山事件・解剖途中でスコップ撮影1」◆◆
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 5月4日に撮影されたとされる、善枝さんの死体解剖時のA司法警
察員の写真には、スコップが写っていると、前々回の「コラム・ゆり
かもめ」で触れた。この写真に出てくるスコップの泥の模様は、11
日に見つかった「朝日ニュース昭和映像」のスコップの泥とは明らか
に違うものだ。別のスコップと考えられる。
 藤田弁護士が、このスコップについて、死体解剖と同時に撮影した
と思えるので「実況見分に際し、事件とは無関係のスコップをわざわ
ざ写真に撮ることはありえないことであるので、右スコップがあるい
は真実の死体埋没に用いられたスコップではないかとの疑惑を打ち消
すことはできないのである」と「狭山差別裁判 第8集下」(解放同
盟が出版)で書いている。
 死体解剖は善枝さん宅の裏庭にある物置付近で行われた。一連の解
剖写真は悲惨でとても正視できるものではないが、一つひとつ見てい
くと、A司法警察員(県警鑑識課員か)は冷静に担当の上司に指示さ
れるままにシャッターを切っていったのだろう。さて、その一連の写
真の中に、なぜスコップが写っているのだろうか。
 それも、善枝さんの靴下や下着の写真の前に、スコップの写真がある。
考えられるのは、解剖の写真を撮影して、次々とシャッターを切って
いるときに、上司から「このスコップも撮影しておけ」と指示された
のではないか。
 上司の命令なしに勝手に撮影することは考えられない。A司法警察
員は、その後も、善枝さんの衣類などの撮影を続けた。だとすると、
スコップは単に物置にきちんと置いてあったのではなく、生々しい泥
がついて死体の近くに放置してあったのではないか。
 スコップはふつう、使用後にはきちんと泥を洗ってしまうだろう。
ところが、そのスコップには泥がついていた。写真に出ているスコッ
プにも、泥がべっとりついている。死体発見と同時に死体の近くにそ
のスコップが置いてあったのか、場合によっては、死体解剖をしてい
るときに、解剖をした場所付近にそのスコップが転がっていたのか、そ
れは分からないが、はっきりしているのは上司が不審に思い解剖の途
中で「これも撮影しておけ」とA司法警察員に命令したのではないか
ということだ。
 撮影を命令した上司は「もしかすると、これで、善枝さんの死体を埋
めたのではないか」と直感的に思ったのかもしれない。 しかし、実際
には11日見つかったスコップが証拠として重要な役割を担うことにな
る。             (つづく)
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◆注意・当メルマガに掲載されているすべての文章の無断転載、
転用を禁止します。文章は著作権法によって保護を受けています。
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◆◆「大分県教委で採用試験や昇進めぐり汚職」◆◆
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 大分県教委で逮捕者が続出している。教員採用試験や昇進をめぐ
り金品が動いている実態が明るみにでている。
 これは氷山の一角が表に出てきただけで、実際にはもっとたくさ
んの例があるに違いない。大分だけでなく、おそらく全国的な問題
だろう。教員採用試験については、かなり優秀な人でも落ちている
中で、親が先生の場合は意外と簡単に合格している例もある。
 ある県で、あまりに知識がないので、授業で子供たちにバカにさ
れている先生がいた。放課後、見かねた生徒が先生に補修をしたと
いうから、信じられない話だ。「偉い校長先生の息子さんだから合
格したらしい」といううわさだった。
 一方で、学生のころから知っている教員志望の青年は、ある県で
10年間も採用試験を受け続けたが、とうとう昨年あきらめて一般
の企業に就職した。彼の場合はその間、臨時教員として地元の学校
で授業を受け持っていたが、子供たちにも人気があり、周りの先生
たちからも信頼されていた。
 彼は人間的にもすばらしく、向学心もある。この人を採用しない
で、いったいだれを採用しているのだ、とわたしはいつも思ってい
た。彼はいま、新たな分野で活躍し人生を楽しんでいる。だから、
いいというものではない。
 残念なのは、このような採用実態で被害を受けるのは、未来を背
負う子供たちなのだ。若葉である子供たちが、一人前の木に育つま
でに、先生との出会いほど大切なものはない。教室の中は、先生を
中心にした一つの世界なのだ。子供たちはひたすら先生を信じて、
未来に向かって羽ばたく。その先生を選ぶのに、1円の金が動いても
許せるものではない。
 かつて、わたしはある居酒屋で不思議な経験をしたことがあった。
先生の仲間たちが数人で酒を飲んでいたが、最後の支払いになって
一番若い青年が財布から金を出していた。
 支払いは先輩が出すか、ワリカンが普通だと思っていたので、店
主に尋ねると「先生の場合は部下が払うのが常識ですよ」といって
いた。世間にはいろいろな常識があるのだな、と思った。
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★〜★〜★〜★〜★ 勝どき書房の本紹介★〜★〜★〜★〜★
『カエルの日曜日 末永泉童話集』著者末永泉 絵末永知恵子
家族の絆や、友情、恋を少年のような温かい心で綴る16編の童話
◆発行・勝どき書房 上製 定価1500円・税別
……………………………………………………………………………
『新聞記者はなぜ殺されたのか』著者・殿岡 駿星
秩父困民党を名乗る脅迫状、記者殺害の真相に迫るミステリ小説
◆発行・勝どき書房 並製 定価2300円・税別  
……………………………………………………………………………
『平家物語の雑歌屋でぇござい』著者・山田 観風讃
 平家物語を700余の短歌で詠み綴る歴史短歌作家の画期的歌集。
◆発行・勝どき書房 ・四六判上製  2000円・税別
……………………………………………………………………………
『桃咲く藁家から 橋本夢道傳』 著者・漆原伯夫
日本の暗い時代、反戦を貫いた自由律俳人橋本夢道の生涯
◆勝どき書房販売 税込み送料込み価格 1800円
……………………………………………………………………………
◇本の注文は勝どき書房へメールで katidoki_syobou@ybb.ne.jp
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□■雪・月・花■□有明のビックサイトで「東京国際ブックフェア」
が行われた。今年は30か国、770社が出展していて過去最多だそ
うで、知人が経営する出版社が出展しているというので、見に行った。
会場では、それぞれ工夫して展示しているので、個性や傾向がはっき
り出ていた。特に興味を引いたのは、農文協(農山漁村文化協会)の
展示だった。最近はやりの「家庭園芸」「野菜作り」などの本をたく
さん並べて、解説のコーナーもあって、自然食生活の大切さを訴えて
いた。残念だったのは文芸春秋社の展示だった。個性がなく、ただ売
れ残った本を割り引きで売っているという感じで、期待していただけ
にがっかりした。印刷関係では、大手の大日本の展示はさすがに、格
式と伝統があると関心させられた。一方でオンデマンド印刷の展示は、
コンピューターによる伝統破壊の新しさが輝いていた。
 ●クチナシの香りが運ぶ夏の風(駿星)
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発行者プロフィール

ペンネーム : 殿岡 駿星

  • 元新聞記者で勝どき書房編集長。著作に「狭山事件の真犯人」「新聞記者はなぜ殺されたのか」などがある。

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