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毎週水曜日に更新。自費出版コンサルティング・勝どき書房の編集長が文化・スポーツ・芸術・政治問題などを切れ味よくコメントする週刊コラム。現在「狭山事件・取材ノートから」連載中。




コラム・ゆりかもめ(252)「狭山事件・深夜の雨」「思いやり予算」

発行日: 2008/4/2

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        ■□ 第252号 2008/04/02■□
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◆◆「狭山事件・5月1日の雨・深夜の巻」◆◆
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 善枝さんが殺された昭和38年5月1日は、航空自衛隊入間基
地の記録によれば、午後4時20分ごろから、2日の午前零時ご
ろまで降り続け午前1時ごろには晴れて星が見えるほどになって
いたらしい。
 4日午前、善枝さんの死体が発見された時、善枝さんが着てい
たセーラー服などの衣類も濡れていなかった。判決通りなら、善
枝さんの死体を1日午後9時ごろ埋めたことになるが、そのころ
は土砂降りだったので、服が濡れないように埋めるのは不可能だ
ろう。さらに、真犯人は死体を埋めるまえに、農道に幅88セン
チ、長さ166センチ、深さ86センチ、のまるで棺のような穴
を掘っている。この穴を掘るときも、土砂降りだったら関東ロー
ム層の柔らかい土はドロドロになって流れてしまい、とてもきれ
いな四角い穴にはならなかっただろう。穴の中はドロドロで、水
浸しになる。死体は濡れてびしょびしょになる。
 そして、埋めたら泥田のようになってしまっただろう。もし石川
さんが埋めたとしたら、服も体も泥だらけだっただろう。それは供
述に触れていない。善枝さんの死体が見つかった状況とあまりに違
い過ぎないか。
 その状況を合理的に説明できる仮説がある。わたしの著書「狭山
事件の真犯人」でも触れたが、もし真犯人が雨がやんだ2日の午前
1時ごろから午前4時ごろにかけて農道に埋めたとしたらどうか。
それまで、濡れない場所に隠しておいた善枝さんの死体を引きずっ
てきて、棺のような穴を掘り埋めたとしたら、死体が濡れていない
理由も、穴がドロドロになっていなかった理由も理解できる。
 石川さんの供述とはまったく違う、真犯人の動きがあったといえ
るのではないか。2日の午前2時ごろ、この付近で犬の鳴き声が聞
こえたという農家の証言もある。(つづく)
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◆注意・当メルマガに掲載されているすべての文章の無断転載、
転用を禁止します。文章は著作権法によって保護を受けています。
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  参考図書 『狭山事件の真犯人』 著者・殿岡 駿星
狭山の女子高生殺人事件、真犯人に迫るノンフィクション推理小説
◆勝どき書房編集・46判1800円/税別・購入は「アマゾン」で。 
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◆◆「思いやり予算は市町村への思いやりとしたら」◆◆
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 横須賀市のタクシー運転手刺殺事件で車内に残されていた米海軍
横須賀基地所属の上等水兵(22歳)のクレジットカードが見つか
り、米海軍が脱走兵として横須賀基地内に身柄を留置しているが、
どうも上等水兵は捕まる前に知人に「人を刺した」と電話していた
らしい。
 事件が起きた3月19日の夜に、上等水兵は携帯電話で「刺して
しまった」と電話している事実が神奈川県警の捜査で分かった。と
ころが、なぜか米海軍の捜査に対しては否認しているらしい。
 沖縄基地での少女暴行事件など、最近米軍兵士による事件が多発
している。さらに、横須賀で殺人となれば、世論は「反米」に向か
うだろう。沖縄事件では、米国政府高官も謝罪し、二度と起きない
ようにするといっていた。その矢先の事件だ。これは、米海軍が時
間稼ぎをしているとしか思えない。
 神奈川県警がすぐにでも上等水兵の身柄を確保して、事情を聴き
たいだろう。直接取り調べれば、犯行を認める可能性が強いだろう。
そうなれば、米海軍としても、米国政府にしても、また謝罪しなけれ
ばならにことになる。
 1978年に62億円でスタートした「思いやり予算」(在日米
軍駐留経費負担)は現在、年間2000億円にもなっている。これ
まで30年間に日本が負担した「思いやり予算」の総額は13兆円
を超えている。
 これだけのお金を福祉などに使ったら、どれほどの事業ができた
ことだろう。米軍が駐留している限り、これからも負担するとした
らたいへんなことだ。この2000億円は全国に1800ある市町
村に毎年、一億円ずつ配っても余るほどだ。自由に使ってください
という「市町村への思いやり予算」としたら、地方がどんなに喜ぶ
だろう。
 タクシー運転手が殺されても、いまだに警察が事情を聴けないよ
うな状況でも「思いやり予算」を出さなければならないとは、被害
者の関係者はなんといっていいか分からないほど悔しい思いをして
いるだろう。
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『カエルの日曜日 末永泉童話集』著者末永泉 絵末永知恵子
家族の絆や、友情、恋を少年のような温かい心で綴る16編の童話
◆発行・勝どき書房 上製 定価1500円・税別
……………………………………………………………………………
『新聞記者はなぜ殺されたのか』著者・殿岡 駿星
秩父困民党を名乗る脅迫状、記者殺害の真相に迫るミステリ小説
◆発行・勝どき書房 並製 定価2300円・税別  
……………………………………………………………………………
『平家物語の雑歌屋でぇござい』著者・山田 観風讃
 平家物語を700余の短歌で詠み綴る歴史短歌作家の画期的歌集。
◆発行・勝どき書房 ・四六判上製  2000円・税別
……………………………………………………………………………
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日本の暗い時代、反戦を貫いた自由律俳人橋本夢道の生涯
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□■雪・月・花■□ガソリン税の道路特定財源に関する暫定予算
の延長ができなくなり、ついに1日からガソリンの販売価格が25
円も安く売られるようになった。政府は、4月末にはそれを元に
戻す延長法案を衆議院で再可決する予定なので、5月からは元の
値段に戻ることになりそうだ。たった1か月の安売りとなるが、
これをどう解釈したらいいのだろう。ガソリンが安ければいいの
だろうか。安ければその分走る距離が増えて結果的に炭酸ガスの
排出量が増える心配がある。しかし、暫定予算を道路工事だけに
使うのもおかしい。一般財源として、道路だけでなく福祉や医療
に回せないだろうか。思いきって、後期高齢者医療費を無料にす
るために使うというのはどうだろう。それなら、高いガソリン代
を払ってもいいというドライバーはたくさんいると思う。
 ●満開の桜の宴幸せなり(駿星)
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発行者プロフィール

ペンネーム : 殿岡 駿星

  • 元新聞記者で勝どき書房編集長。著作に「狭山事件の真犯人」「新聞記者はなぜ殺されたのか」などがある。

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