田坂広志氏が主催する「社会起業家フォーラム」で紹介されたメルマガです。経営学、心理学、歴史など様々な分野をおりまぜ“人”を中心に考える元気の出るリーダーへの応援歌です!本のプレゼントもやってます!
- 最新号:2008-09-05
- 発行周期:不定期
- 読んでる人:1428人
- 創刊日:2003-06-19
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- コメント数 : 3
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【番外編】『リーダーへ贈る108通の手紙2』《第19話》
発行日: 2007/2/1『リーダーへ贈る108通の手紙』【番外編】
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☆この物語は「ビジネスリーダーへの応援歌」をコンセプトとした創作です。
『Starting Over』
〜リーダーの涙☆〜
http://www.earthship-c.com/StartingOver.html
07.2.1
【第19話-自覚(2)】
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【主人公は43歳。中小企業の営業課長!】
[これまでのお話]
↓こちらの配信スケジュールにあるタイトルをクリックして頂けると読めます。
http://www.earthship-c.com/StartingOver.html
>>>
橋本工場長から呼び出されたのはちょうどその頃です。
中学卒業して仕事がなかった時、
あなたが拾ってくれたと橋本さんはいつも感謝していましたね。
定時で切り上げ、待ち合わせ場所の工場近くの居酒屋へ向かいました。
すでに席についています。
あいかわらずの強面です。岩石のようです。
ビールをつぐと乾杯もせず、開口一番こう言われました。
「自業自得だな」
そしてがなり立てられました。
「お前はどうせいつか自分が社長になるって
心のどこかで思ってんじゃねえか。
社で自分は特別な存在だと思ってるだろ。
だいたいノックもせず社長室にずかずかと入っていくのがその証拠だ。
俺もそうだが嶋さん含めて古参の役員は、
確かに小さい頃からお前を知ってる。
だから親しくするのはいい。
でもな、公私の区別ってものがあるんじゃねえか。
お前の親父さんは素晴らしい経営者だった。
社員の誰からも愛されていた。
なのに、お前は日頃、親父さんの悪口を散々陰で言ってただろ。
みんな見ているんだよ。
いつか我が社のトップになる、
自分たちの上にたつ人材がどんな人間なのかって。
親父さんはお前を会社に入れてしまったことを確かに後悔していたよ。
それはな、吹けば飛ぶような中小企業で
人の上にたつことがどれだけ精神的に厳しいことかを知ってて、
かわいい息子には自分のような辛い目にはあってほしくねえっていう
親心からだろ。
それをお前は知りもせずひねくれて、ホントに馬鹿野郎だ。
それにだ、すぐ大企業ではこうですとか、
以前の職場ではこうでしたとか言うだろ。
小さな会社かもしれねえけど、
ほとんどの社員はこの会社一本で生きてきたんだ。
世は転職してキャリアアップだかなんだか知んねえけど、
一つの会社に勤め上げることの尊さを忘れてしまっているような
腰のふらついている人間に経営者が務まるか。
仕事を選ぶとは死に方を選ぶことだ。
そういった覚悟がお前にはあるのか。
確かに、リストラは俺も反対だ。
俺のところにも資料がきてる。
その中には家族を持ってる奴らもいる。
路頭に迷わせたくねえ。
だからできるなら撤回してえ。
でもな、若い奴らを小間使いみたいにして部課長を説得しようなんて、
しかも最初メールを使っただろ、
そういった姿勢一つとっても、
お前には何かが決定的に欠けているんだよ。
もっと人間ってものを知れ。
一人一人に会って頭下げてよく事情説明して署名をもらってこい。
そんなでけえ会社じゃねえだろ。
メールでこと足りるようなことか。この大馬鹿野郎」
そう言うと目の前に注がれてあったビールを
一気飲みして出ていってしまいました。
言葉はありません。
すべて工場長の言う通りです。
会社に対して、あなたに対して、
自分の人生に対して深い悔恨の念が湧きおこり、
居酒屋の小さな個室で、
魂を落とした人間のように何時間も壁を見つめていました。
〜〜〜
翌日の朝から、会社の玄関の前に立ち、
出社してくる各部の役職者の了承を得て、
始業時刻になるまで署名のお願いをしました。
それでも甘くありませんでした。
工場長の言っていた通りです。
言葉にはしませんが、
私のことを毛嫌いしている人がいることを肌で感じました。
つづく・・・
[次回配信 2/6(火)18:00頃]
※【番外編】は毎週2回(火曜日・木曜日)配信です!
※この物語はフィクションです。実在する人物、団体とは関係ありません。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
《あとがき》
◆松山です! 今日もお仕事、お疲れ様です!
今朝、ニュースを見ていたら、菜の花が満開になっている
風景が映っていました。
「冬きたりなば春遠からじ」
英国の詩人、パーシー・ビッシュ・シェリーの詩
「西風の寄せる歌」の一節です。
散歩道にあるソメイヨシノの枝を見ると、
もうずいぶんとふくらんでいました。
寒い冬のなかでこそ、春は培われ
冬があってこそ、春の喜びは大きい。
世界的に希有な日本の四季。
「平凡」ですが、なんとも趣があるものです。
◆さてさて、今日の「壁の言葉」は・・・!
《今日の「壁の言葉」》ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この世の光にまみえるその刹那から、人間は、
一切の他物に入り混じって投げこまれる世の混沌から、
自らを探し出し、自らを獲得しようと努める。
(ドイツの哲学者 マックス・シュテルナー)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◇ドイツの哲学者であるマックス・シュテルナー(1806-1856)
は、個人主義の立場から、ニーチェを初め後世の哲学者に影響を
与えたとされる人物。
◇「刹那」とは、仏教用語でもありますが、
「きわめて短い時間」「瞬間」という意味。
◇つまり「この世の光にまみえるその刹那から」とは「誕生」の瞬間。
◇誰かに支えられつつ、同時に、人は自らの力で
混沌の中にある光を頼りに生きていく。
◇闇が濃ければ濃いほど、見つけたその光は、
よりいっそうまばゆく輝いている!
※参考文献
『教育名言辞典』(編集 寺崎昌男 東京書籍)
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