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田坂広志氏が主催する「社会起業家フォーラム」で紹介されたメルマガです。経営学、心理学、歴史など様々な分野をおりまぜ“人”を中心に考える元気の出るリーダーへの応援歌です!本のプレゼントもやってます!




『リーダーへ贈る108通の手紙』【89通目】

発行日: 2003/11/20


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          『リーダへ贈る108通の手紙』
              earthship-c.com

                               03.11.20
                                89通目
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  リーダー様へ

  拝啓 桜の木 霜月の中 あるがまま
 
  如何お過ごしでしょうか?

  さて、本日も、昨日からの続きです。
  88通目最後に「流れながら流されない」という言葉が出てきました。
  それを説明しながら、また、流れていきたいと思います。

  〜〜〜
  
  10年ほど前です。“ラフティング”というものを2度ほど経験しま
  した。大きなゴムボートに6人ほどで乗り込み、激流を下っていくス
  ポーツです。楽しさ半分、恐怖半分です。遊園地にあるジェットコー
  スターにのっている気分とでも言えますでしょうか。
  笑いながら顔がひきつります。(笑)

  初じめて体験した時のことが忘れられません。
  激流の中、大きな岩にぶつかり、ボートが横倒しになったのです。
  同乗していたインストラクターの顔が一瞬見えました。もの凄い形相
  で、大きな声を上げています。
  後から思いますと、実はかなり危なかったのではとぞっとしました。
  ですが、その時は、必死です。
  インストラクターの指示に従い、それこそ、数秒単位で、オールを
  こいだり、水の中で止めたり、はたまた、逆にこいだり。と思うと
  オールを水から上げて、両手で握り、ボートの中に頭を下げて体を沈
  める。それの繰り返しです。それで、ボート全体のバランスをとって
  いきながら、そのピンチをくぐり抜けるのです。

  もう乗っている方は、ただただその激流に流されているのではと思う
  のですが、実は、流されてはいないわけです。
  
  流れながら、次から次へとその時の環境に応じた戦術を繰り出す、
  変化を繰り返しながら、全体としての調和を保っているわけです。

  細かくみますと、進行方向前側に乗っている人間と、後側に乗ってい
  る人間。また右側にいる人間と左側にいる人間。それぞれに、違う指
  示が飛びます。

  ですから、同じボートの上で、極端な言い方ですが、それぞれの側で
  ばらばらの動きをすることもあります。そして、それぞれが変わりつ
  づけるわけです。

  ですが、それでこそ、全体のバランスを保っているのです。
  すると、大自然の激流に飲み込まれながらも、しっかりとした
  自らの「意志」がそこにあるのです。
  手をこまねいていたら、漠然と流れに従っていたら転覆です。
  
  それが、転覆しないのは、変化を前提として策を絶えず繰り出しつづ
  けるからです。
  
  そして、つくづく思うのです。その瞬間、瞬間の意志決定を繰り返し
  つづける、指示を出しつづける、インスタラクターの人、それは、そ
  れは

   ★ねばり強さ

  の固まりのようなものだと。   
  
  そして、前述、横倒しになったということは、間違ったわけです。
  判断が甘かったのです。その時のインストラクターは外人で、
  ニュージーランドから来た人でした。ラフティングの本場です。
  そこでもまれて来た人です。

  ですから、素人の命を預かる立場としては、明らかにミスです。
  わたしは、体半分が水につかり、ボートのへりに足をひっかけるよう
  にして空を見上げました。ちょうど、椅子に座り、そのまま、背中か
  ら倒れたようなものです。おしりが水面に沈んで、激流に投げ出され
  ないように、腹筋を使って耐えているような状態です。
  
  ですが、そのピンチの中でインスタラクターは大きな声で指示を出し
  続ける。自らも一人のプレイヤーとしてオールを操作しながら、
  リーダーとして命令を下していく。決してあきらめない。
  流れに応じ、流れに耐え、流れを利用し、ピンチを乗り切っていく。
  「まーいいか!」なんて思ったら転覆です。

  いれは、もう経営そのものです。 

  では、これが「お節介」とどうつながるかといいますと、このインス
  トラクターは、本当に「お節介」なのです。

  素人集団を乗せて激流に挑むわけですから、いわば、出来の悪い部下
  をたくさん抱えてしまったリーダーという状態です。
  その人は、しかっりと漕がないと、肩をぎゅっとつかんで漕ぐように
  促します。仲間の一人は、むっとしてました。ですが、転覆するより
  はましです。
  そして、一つの激流を乗り越えるたびに、オールを上げて皆に雄叫び
  を上げさせます。歓喜の声です。そして、皆を褒めます。
  緩やかな流れがつづくところでは、余計なことをせずに、ゆっくりと
  休むように指示します。
  そして、また激流です。その繰り返しです。ずっと激流のわけではあ
  りません。

  ここで、肩をぎゅっとやり、「漕げ」という指示は、まさに

   ★「金言耳に逆らう」

  なのです。仲間がむっとした時は、ちょうど中間地点くらいだったと
  思います。いくつかの激流を越えて、少しは慣れてきた時です。
  中だるみです。保守化です。ですから耳に痛かったわけです。
  確か、彼はその場所を他の誰かと変わったと記憶しています。
  人事異動です。それを指示したのは、もちろん、インストラクターで
  す。こちらは遊びにきたという思いがどこかにありますから、本当に
  「お節介」だと思いました。
  ですが、安全を第一の目標として、ゴールにたどりつくためには、
  それが

   ★「いい意味でのお節介」

  なのです。  
  そこには、信念にもとずいた、流されない厳しさがあります。
  …………………………………………………………………………………
   節操を固く守って世俗に流れないこと。       (大辞林)
  …………………………………………………………………………………
  これなのです。

  かといって、これは、「かたくなになる」「固執する」ということで
  はありません。

  大きな時代の流れにのりながら、その中で絶えず変化をし続けること。
  自分の意志で変わっていくこと。自己変革を止めないこと。

  それが、「流れながら流されない」です。

  最近、あまり聞きませんが、

   ★「流れに棹(さお)をさす」

  という言葉があります。これは、棹を流れにさし、流れを利用して、
  さらに、その流れにのっていく。そこから、時の流れにうまくのって
  いくこと、という意味でも使われます。
  やや「世渡り上手」と皮肉めいた意味合いもあるようです。

  「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される」

  夏名漱石『草枕』の冒頭です。これは「流れに棹をさす」を踏まえて
  皮肉として使っています。うまく時流にのるのは「ずるいことだ」
  と言いたい様です。
  
    余談でした。いずれにしても、「棹をさす」には、自分の意志があり
  ます。流れからみたら、それは「お節介」です。そして、棹をさすと
  いう一つの作業は、疲れることかもしれません。苦労かもしれません。
  ですが、全体としてみたら、それは「いい意味」になるのです。
  時の流れにのるのですから・・・

  この話は、84通目(11/13)から続いてきました。

   「○○さんからは、学んだな〜」
   「○○さんには、本当にお世話になったな〜」
   「今の自分があるのも、○○さんのおかげだな〜」

  と、頭を下げねばならぬ人がいて、その人たちの共通点を考えてみる
  と、皆、「お節介」だったなという思いが始まりでした。

  その人たちは、間違いなく、会社の大勢に流されない人でした。
  かといって会社の流れを見失わない人でもありました。ただただ、
  抵抗しているばかりではありません。大きな流れ、“うねり”を作り
  だし、それにのっていく人でした。
  そして、ことある事にわたくしを「諭し」てくれました。
  ただ残念なことに、それを余計なお世話だと、思ってしまうこともあ
  りました。「お節介」だと。
  
   ただ、今は思えるのです。
  
   それは「いい意味でのお節介」だったと・・・

  そして、わたくしとっての大きな収穫は、まさに「節介」を学んだこ
  とかもしれません。
  …………………………………………………………………………………
   節操を固く守って世俗に流れないこと。       (大辞林)
  …………………………………………………………………………………
    
  よくよく考えてみれば、このメルマガも、耳を痛いことも多く
  “あなた様”にとっては、余計なお世話なのかもしれせん。ただ、
  いつの日か「いい意味でのお節介」になると、それだけを信じてやっ
  ているわけでございます。
  そして、様々な意見がある中で、あまり流されずにやってきておりま
  す。それは、かつての上司から受けた「余計なお世話」が、わたくし
  の体に根付いている証拠なのかもしれません。
 
  これまた、昨今、使われませんが
   
   ★「驥尾(きび)に付す」

  という言葉があります。「優れたリーダーに従えば、凡人でも事をな
  し遂げる」という意味です。「驥」とは、「1日に千里もの道を行く
  名馬」を指します。

  部下から、
  
  「今回のプロジェクトを無事終えることがきたのは、○○さんの
   驥尾(きび)に付しただけです!本当にありがとうございました」

  と言われたら、それは、それは、うれし涙の出るものです。

  どうぞ、そんな言葉をもらう、背中の大きく見えるリーダーとして
  本日も、堂々と歩まれますこと、お祈りしています。

  いい意味でのお節介を!是非!

  寝違えた首も大分いいようです。
  東京はかなり冷え込むようになってきました。
  どうぞ風邪など召されません様お体だけは大切になさって下さい。

  本日はこれにて失礼します。


                               敬具

   平成十五年十一月十九日

                           松山 淳より

======================================================================

 ◆自問◆

 1)私は、部下の仕事に関心を寄せているだろうか?

 2)私は、自己変革を心掛けているだろうか?

 3)私は、私利私欲にとらわれてないだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

======================================================================

 ◆102℃ WORD◆
          
             「今を懸命に!」

======================================================================

 ◆追伸◆
    
   お陰様で首は大分よくなりました。
   またも、首の大切さを思い知らされました。
   しかし、寝違えるというのは、何ともふがいないものです。
   そうならないために、どう策をこうじていいのか、わかりません。
   いい夢を見るようにすればいいのでしょうか(笑)    
      
   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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■発 行 者:アースシップ・コンサルティング  松山 淳(35)
■U R L: http://www.earthship-c.com/
■叱咤激励: j@earthship-c.com
■疲れた方:『そこにある優しさ』
       http://www010.upp.so-net.ne.jp/SOKOYASA/
■発  行:まぐまぐ(http://www.mag2.com/) 
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【ことば】「商売や経営で本当に成功しようと思えば、失敗しても実行する。
      また、めげずに実行する。これ以外にない。」   
   
                             (柳井正)
                     『一勝九敗』(新潮社)より
                    
    「いい意味でのお節介」と思っても、失敗があるかもしれません。
     しかし、それは、きっと、一時的な、表面的なものです。
        今日も一日是非ともがんばって下さい!!

 
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  • 2002年アースシップ・コンサルティング設立 執筆、講演、カウンセリングを通してビジネス・リーダーたちを応援し続けています。2003年より発行を開始したメルマガ「リーダーへ贈る108通の手紙」には、たくさんの感謝のメッセージが届けられています!

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