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田坂広志氏が主催する「社会起業家フォーラム」で紹介されたメルマガです。経営学、心理学、歴史など様々な分野をおりまぜ“人”を中心に考える元気の出るリーダーへの応援歌です!本のプレゼントもやってます!




『リーダーへ贈る108通の手紙』【87通目】

発行日: 2003/11/18


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          『リーダへ贈る108通の手紙』
              earthship-c.com

                               03.11.18
                                87通目
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  リーダー様へ

  拝啓 霜月の ソメヨシノも 紅色で
 
  如何お過ごしでしょうか?

  さて、本日、昨日からの続きです。

  ★「ティッピング・ポイント」(Tipping Point)
  …………………………………………………………………………………  
   あるアイディアや流行もしくは社会的行動が、敷居を越えて一気に
   流れ出し、野火のように広がる劇的瞬間のこと。
  
     『ティッピング・ポイント』(著:マルコム・グラッドウェル)
                            (飛鳥新社)  
  …………………………………………………………………………………
  
  という言葉がでてきました。
  そこで、昨日の挿話とこの言葉との関連について少し説明を欠いてい
  た感がございます。ですので、そこから話を始めさせて頂きます。

  〜〜〜

  といってももう、説明はあまりいらないのかもしれません。
  「人が人へ信頼をよせるようになる」その過程においても、この劇的
  瞬間があるということです。

  昨日の挿話。残業の途中、上司が顔を赤らめて帰ってくる。最初、わ
  たくしは、その事をいぶかっていた。しかし、それを継続される、嫌
  な顔をされることがあっても、その人は止めない。すると、ある時点
  を境にして、「やっぱりこの人は、チームメンバーのことを気にかけ
  てくれているんだ」とその人に対する信頼が急速に深まっていく。

   ★人の心の中

  でも同じような現象がおきるのだということ、
  それを言いたかったわけです。
 
  そして、それまで事は“じわりじわり”と水面化で進んでいく。
  つまり、これといった成果のようなものが際立って見えない。
  小さな変化の積み重ね。そして、それがいずれ大きな“うねり”とな
  る。その瞬間がある。

  それは個人の心の中でもそうであり、ですから、継続性の大切さを
  忘れてほしくないということです。
  
  これは、もちろん、組織に起きる現象でもそうでございます。
  
  〜〜〜        
    
  『ハーバードビジネスレビュー12月号』(ダイヤモンド社)には、
  「失敗に寛容な組織をつくる」という論考と別に、
  「ティッピング・ポイント リーダーシップ」というものが掲載され
  ていました。

  その主役は、ある素晴らしきリーダーのものです。
  舞台はニューヨーク。
  かつて、その治安は、「ロットンアップル(腐ったリンゴ)」と言わ
  れる状態でした。
  ところが、1994年から約2年ほどで、急速に犯罪率が低下しはじ
  めたのです。そして、「全米の大都市の中で最も完全な街」とよばれ
  るほどになりました。

  それを推進したリーダーとして、当時の市長ルドルフ・ジュリアーニ
  氏の名が世界にとどろきました。

  ですが、この改革を成功裏に進めたリーダーに、日産を復活させた
  カルロス・ゴーン氏ごとき人物がいたのです。

  1994年2月にニューヨーク市警察本部長に就任した
  ウィリアム・ブラットン氏。それがその人です。

  この論では、「ティッピング・ポイント」をこんな考え方で紹介して
  います。
 
  …………………………………………………………………………………
 
 「ある組織において、信念や内的なエネルギーの強い人の数が一定の
  臨界点を超えると、その瞬間、組織全体に新しい考え方が急速に
  広がり、きわめて短期間で抜本的な変化が起る」

  …………………………………………………………………………………   
  
  その様々な改革手法についてとても紹介してきれませんので、
  『ハーバードビジネスレビュー12月号』に譲ります。
  
  ここで、今回注目したいのは、

   ★「数が一定の臨界点を超える」
   ★「信念や内定なエネルギーの強い人」

  ということです。
  
  前者から始めます。

  当たり前のことですが、どんなに優れたリーダーでも決して一人で改
  革を成し遂げることはできません。
  「このままではこの会社・・・」と個人で思い立ち、経営陣にぶつか
  ってみる。または、直属の上司に働きかけてみる。
  しかし、反応は鈍い。すると、その人からこんな愚痴がこぼれてくる

  「俺は、こんなに会社のことを思って、危機感を感じて、改革の声を
  上げているのに、全くうちの経営陣(上司)は、何考えているんだ!」

  孤軍奮闘は素晴らしい場合と残念ながら徒労に終わる場合があります。
  ですが、最初は孤軍奮闘なのかもしれません。なぜならば、まず、こ
  の作業が先にあるからです。

   ★「同志」を集める

  そうです、改革の志し共にする仲間が必要なのです。
  そして、その集めていく、その過程においては確かに孤軍奮闘です。
  一人一人に語りかけ、そのメンバーに改革という名の同じ『志』を抱
  くよう奔走しなくてはいけません。

  こういった改革の声を最初に上げる人は、得てして鼻っぱしらが強く
  口もたち、知識もあります。
  ですが、正論に酔ってしまうようなところがあります。
  「自分の言っていることは正しいのだから、それを実行しない会社側
  が悪い」という思考パターンです。
  
  ところが、相手は、会社と思っていても、実は、そこに存在する生々
  しい感情をもった人間です。その集まりが会社の正体です。
  好きも嫌いもあります。意見が正しくても、「その人が嫌いだから、
  その意見を受け入れるのは嫌だ」それが、通常の人間の心理です。
  困ったものです。

  ここで「正論」を吐くことを否定しているのではありません。
  それを“大きなうねり”にすることを念頭におかず、「ちっともわか
  ってくれない」と横を向いてしまうのは、非常にもったいないと言い
  たいのです。折角の「元気、勇気、やる気」を無駄にしにしてしまう
  のは、残念ですということです。

  ですので、

   ★「数が一定の臨界点を超える」

  これを念頭におく。なんだか困った人間の心理を突き破っていくもの。
  それは、“大きなうねり”を作り出していくことなのです。

  〜〜〜

  さて、昨日に続きまして、また明日への続きとさせて頂きます。

  「大きなうねりを!」
  
  本日も“あなた様”がリーダーとして、ますます御活躍されますこと
  お祈り申し上げます。

  寝違えた首の完治まで後少し!
  どうぞ!どうぞ!お体だけは大切になさって下さい(笑)

  本日はこれにて失礼します。


                               敬具

   平成十五年十一月十六日

                           松山 淳より

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 ◆自問◆

 1)私は、何かをあきらめてないだろうか?

 2)私は、現状に甘んじてないだろうか?

 3)私は、部下の心に響くことを意識しているだろうか?

※今すぐ、目をとじて30秒だけ考えて下さい。今すぐ!席をたたないで!
 答えは、でなくていいのです。それについて、考えるだけでいいんです。
 目を開けたら、一番下までスクロールして、その言葉を読んで下さい!

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 ◆102℃ WORD◆
          
             「歩みつづける」

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 ◆追伸◆
  
   昨日、東京は、夕方から随分と冷え込みました。
   帰路、桜並木に目をやると、随分と葉が紅色に染まっていました。
   首を上げるのは、まだ辛いのですが、少し我慢して
   それを見ながら歩きました。
     
   〜最後まで読んで下さいまして、本当にありがとうございます〜

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【ことば】 「数字では人々の心にメッセージは伝わらない」   
   
             (「ティッピング・ポイント リーダーシップ」
                  W.チャン・キム/レネ・モボルニュ
     『ハーバードビジネスレビュー12月号』(ダイヤモンド社)より
               
     
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発行者プロフィール

ペンネーム :

  • 2002年アースシップ・コンサルティング設立 執筆、講演、カウンセリングを通してビジネス・リーダーたちを応援し続けています。2003年より発行を開始したメルマガ「リーダーへ贈る108通の手紙」には、たくさんの感謝のメッセージが届けられています!

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