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売れたま!Vol.327 2008/04/10 秩父の小昼飯:プロダクトフローで「売り物」を整備
発行日: 2008/4/11━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■売れたマーケティング、バカ売れトレーニング:売れたま!■
〜MBAの中小企業診断士がそっと教えるパワフルレッスン〜
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━Vol.327 2008/04/10
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■■_秩父の小昼飯:プロダクトフローで「売り物」を整備_■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
●売りたい商品・売れる商品を考え、メニューにはっきりと書こう!
┃売れたま!は、実戦マーケティング戦略の副教材です。売れたま!
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◆今日のトレーニング:秩父市が「小昼飯」(こぢゅうはん)をPR
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●秩父市が、秩父の軽食メニューを「小昼飯」としてPR
私は東京・豊島区出身で、西武池袋線を使っていたので、下り方向の
秩父方面にもちょっと馴染みがあります。
その秩父が、最近はこんなことをやっています。
-----------------------< 記事要約 >-----------------------
○埼玉県の秩父商工会議所は町おこしの料理の選定に悩んでいた。色
々あり、どれも名物だがパンチ不足。「ならばまとめて売り出せな
いか」と「小昼飯(こぢゅうはん)」だった。
○小昼飯とは農作業の合間などに食べていた軽食。「地元の人でも
50代の人で半分知っているかどうか」(町田啓介副会頭)という
存在。
○昨今の若い人の食生活はむしろ小昼飯化している。朝昼夕きっちり
というより、「小腹すいた」と言ってはこまめに食べる人は多い。
○商議所が作成したパンフレットには、小昼飯のメニュー18種類が
挙げられている。手打ちそば、炭酸まんじゅう、らせん状にねじっ
たうどんを小豆であえた「ねじ」など、懐かしさを感じる味わい。
○観光客向けのアピールは、4〜5月の花見シーズンに行う予定。こ
の時期、秩父には芝桜を目当てに百万人の観光客が集まり、メディ
アの露出度も高まる。このタイミングを狙って、小昼飯を披露する
狙い。
○もともと、小昼飯プロジェクトの原点はこの花見客の滞留時間を延
ばすことある。東京から近いため、花見客の多くが地元にカネを落
とさず帰ってしまう。今年は小昼飯を用意し、「花より団子」作戦
を展開しようというのが同商議所の腹づもりだ。
2008/02/11, 日経MJ(流通新聞), 10ページ
-----------------------< 記事要約 >-----------------------
このパンフやメニューの内容は、秩父商工会議所のHPからダウンロ
ードできますよ。
http://www.chichibu-cci.or.jp/info/kodyuhan.htm
まんじゅう、えびし(ゆべし)、など色々ありますよ。おいしそう♪
私もボーイスカウトをやっていた頃にはキャンプに行ったことがあり
ますし、大人になってからも長瀞なんかにはドライブしに行ったこと
があります。都心から近いのに風光明媚で、穴場なんですよ。
ちょうど先週末くらいが秩父の花見の見頃だったみたいですね。今日
の雨でもう散ってしまったかもしれません……
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◆MBA的に言うと?:プロダクトフローで「売り物」を整備
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●プロダクトフロー
プロダクトフローとは、
○あげる商品・集める商品
○売れる商品
○売りたい商品
という、3つの商品で作られた「フロー」(流れ)です。
上から、お客様にとっては購買障壁が少ない(買いやすい)流れにな
っています。
○あげる商品・集める商品 : サンプリング・イベントなど
○売れる商品:低価格・低利益で多くの人が欲しがるお得な商品
○売りたい商品:高価格・高利益で少数の人が買ってくれる商品
ということですね。
いきなり、高額・高利益な売りたい商品は売れませんので、まずは、
「あげる商品」でお客様を集めて、そこから次の商品、次の商品へ、
と流していくわけです。
秩父の場合は、
○あげる商品・集める商品 :花見
○売れる商品 :特に意識していなかった
○売りたい商品 :?
ということだったわけで、小昼飯は、「売れる商品」としての位置づ
けになるのだと思います。
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◆お客様心理:メニューが無ければ買わない
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●メニューが無ければ買わない・買えない
せっかく秩父にお花見に行っても、売り物が無ければそもそも何も買
わないで帰ってしまいます。
もちろん、多くの飲食店などはあるにしても、問題は、
「メニュー化されていない」
ことでした。
メニューが無ければ、すなわち「小昼飯」という「売り物」として明
確化していなければ、売り物だと認識されません。
今回、小昼飯としてメニュー化されて、はじめて、「買おうかな?」
と認識される(かもしれない)わけですね。
単純な話、メニューがあればその中から買うモノを選べますが、メニ
ューが無ければ、買いようが無かったんですね。
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◆あなたのビジネスへの応用:プロダクトフローを整備しよう!
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●実戦のポイント:マインドフローとリンクさせよう!
マインドフローはご存じの通り、お客様が「認知」してから、ファン
として「愛情」につながるまでの関門です。
プロダクトフローは、それに対応する「商品」になります。プロダク
トフローとマインドフローは、それぞれにリンクするわけです。
「秩父」という広い括りで考えた場合、
プロダクトフロー ← → マインドフロー
あげる商品:花見 = 認知〜行動関門
売れる商品:小昼飯 = 比較〜利用関門
という役割分担になっていることがわかります。
マインドフローでは、「媒体」「メッセージ」を扱い、
プロダクトフローでは、「商品」を扱います。
この2つの「フロー」を相互に連携・一貫させるのがポイントです。
そして、プロダクトフローもマインドフローも相互に行き来しながら
下へ下へ(売れる、ファンが増える)という方へ落としていくわけで
すね。
4P、と単純に行っても、実は奥が深い話なんですね。
●実戦のポイント:メニューに書くことが大事
商品がある、売っている、だけでは不十分です。売っている、という
ことがわからないと売れません。
具体的には
メニュー、お品書きに書くこと
です。プロモーションする、など以前に、「売っている」ということ
を明らかにするわけですね。
レストランなどでは当たり前かもしれませんが、特に商品が見えない
サービス業においては重要です。
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◆ビジネス上の利点:お金を落とす仕組みができる
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●プロダクトフロー=換金の仕組み
マインドフローが「ファンにする」仕組みだとすると、プロダクトフ
ローは、表現はあまり良くないですが、「換金する」仕組みです。
今回、売り物を「小昼飯」として整備して、お金が秩父に落ちる仕組
みが整備され始めた、ということになりますね。
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◆今日のシャチョーさん(応用例):中華料理店
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●中華料理店の店長さん
大衆的な定食などを提供する中華料理店の店長さんが、料理人さんや
店員さんたちを集めて、仕事が終わったあとに今日の売れたま!会議
を始めました。
店長:今日もおつかれ! 売れたま!会議だから、余り物を食いなが
らやるか。
料理:今日の売れたま!は……プロダクトフローね……うちは、あげ
る商品はできないし、どうするね……
店員:確かに……売れる商品と売りたい商品が同じですしね……
店長:そうなのかな……確かにあげる商品はできないけど、売りたい
商品がもっとできてもいいように思うけどな。
店員:いつものことっすけど、この麻婆豆腐うまいっすね。さすが!
ご飯お代わり……って自分でやりますよ
店長:おまえ、よく食うよな……
店員:青椒牛肉絲(チンジャオロースー)もうまい!
料理:食べてばかりいないで考えるね。
店員:いつも思うんすっけど、なんでみんな定食1品で足りるんです
かね? 麻婆豆腐定食とか、みんな一品料理っすよね。
料理:他の店も全部そうネ。定食ってそういうもんネ。
店員:だって足りないっすよ。あと、この五目焼きそばもうまいっす
料理:アンタ特別ね。
店員:そんなこと無いっすよ。定食に焼きそばとかってメニュー頼む
人、いるっすよ。みんな足りないっす。
料理:別に2品頼んでもらえばいいネ。誰も止めないネ。
店長:っていうかすげー有り難いよな。単価2倍だからな。
店員:2人とかで来れば、青椒牛肉絲1皿追加くらい、誰でも食べら
れると思うんっすけど。
料理:定食もう1つ頼んでもらえばいいね。
店員:でもそれだと、セットのごはんとかスープとかが付いてきて、
邪魔かもしれないっす。オレはもう1食分くらい楽勝っすけど
店長:そうか……そうだよな……別に麻婆豆腐も青椒牛肉絲でも、定
食で用意はしてるわけだから、一皿追加はすぐ対応できるな。
店員:っていうか、セットにしちゃえばいいんじゃないっすか? 普
通の麻婆豆腐定食に、おかずの青椒牛肉絲追加のセット。
店長:そうか! そうだよな、そういうメニューを作ればいいんだ!
メニューになければわからないって売れたま!にあったな!
店員:それなら「メガセット!」 一人で2品の贅沢!
料理:どこかで聞いたことあるね
店長:そうしよう! 2人のお客様には、2人で3品選べる「3メガ
セットとかな! それでちょっと安くすればいいよな。
店員:それいいっすよ! メニューに書くだけですから損はなし!
店長:キャッチコピーは、目が点のおいしさ! メガセット! 目が
点、とメガをかけて……
店員:……せっかく今までいい感じだったのに……
【今日の舞台裏】
いつも昼食に行く顔馴染みのイタリアンでは(よく通うので、覚えら
れました)、2人で3品頼む人が結構います。1人ずつ好きなものを
頼んで、あと1品ピザとかパスタをシェアするんですよね。
なんで中華ではやらないんだろう……ということで、今日のネタにな
りました。私ですか? 私は別に1人で2人前注文すればいい話なの
で……(笑)
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◆書籍連動企画:99のチェックポイントでは?
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●チェックポイント66:製品のマインドフローは?
モノ、媒体、メッセージの流れをお客様目線で見直しましょう!
売れたま!の内容も、チェックリストで見ると戦略的になります。
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◆図解 実戦マーケティング戦略 の ピラミッドツールでは?
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●プロダクトフローとマインドフローですね
●詳細は、図解 実戦マーケティング戦略 で
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て行っておりません。ご了承下さい。
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をする時間すら惜しいので、恐縮ですが無視させていただきます。
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▼今日の日記▲
今日の2つのコアコンセプト、プロダクトフローとマインドフローを
最初に世に問うた「図解 実戦マーケティング戦略」が再び増刷され
るとの知らせをいただきました。
2005年4月からはや3年たって、これだけコンスタントに売れて
いる、というのは本当にありがたいことです。ご愛読・ご推薦いただ
いている方々のおかげです。本当にありがとうございます。
また次の本の企画も色々と練っていますので、お楽しみに! ただ、
戦略BASiCSを超えるものはもう作れないかも……あれができた
プロセスは自分でもよくわからないので、再現性が無いんですよね…
気がついたらできていて、使いこなしていくにつれ、ものすごく深い
ことがわかって自分でも驚いた、という感じですので……
●今日のiPod Tune:カバーされた名曲!
すっかり春ですね! 春といえば、転勤・異動……で、その後は、引
き継ぎの季節でもあります。
ということで、後生に引き継がれた、カバーされた名曲特集!
春になるとうきうきして、踊り出したくなりますよね……とうことで
今日の1局は……
ダンシング・ヒーロー (Eat You Up) by 荻野目洋子
原曲:Eat You Up by Angie Gold
1985年にリリースされ、荻野目ちゃんを一気に「アイドル」から
トップシンガーへと押し上げた大ヒット曲。翌年、紅白初出場するな
ど、一躍大人気になりましたね。
原曲はAngie Gold のEat You Up(邦題は「素敵なハイエナジー・ボ
ーイ)。当時洋楽オタクだった私は当然両方聞いているわけですが、
ダンシング・ヒーローの方が色々な意味で完成度が高い(人気を得や
すい)と思います。
原曲には、ダンシング・ヒーローという言葉も、例のDo You Wanna
Dance Tonightという言葉も無いんですよ。原曲以上にダンス曲っぽ
く仕上がった、珠玉の訳詞・アレンジですね。今聞いても、イントロ
なんかはカッコイイ! ビーズのためいき……というサビのところは
今聞いても鳥肌モノです。
春のうきうき気分で街を駆けぬけるときにぴったりの1曲♪
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●「マーケティング戦略実行チェック99」 佐藤義典 著
マーケティング戦略実践:実行のためのチェックリスト
日本能率協会マネジメントセンター
http://www.sandt.co.jp/check.htm
●「経営戦略立案シナリオ」 佐藤義典 著 かんき出版
経営戦略のガイドブック:経営者は必読!
http://www.sandt.co.jp/scenario.htm
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◆次号予告:ポテリッチ
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●最近の私の超お気に入りが、ご存じカルビーのポテリッチ。家にも
会社にも置いてあります。開けたら最後、1袋すぐ食べてしまう、麻
薬のようなおいしさ。あれ、戦略的には……
▼飲み会に、数部印刷して行こう。グチ大会より、前向きの話を!
▼彼氏・彼女との、知的な話題づくりに!
▼ご無沙汰していたあの人との会話のきっかけに、転送しよう!
▼お客様訪問の際のおみやげに、プリントアウトして渡そう!
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売れたま!があなたのお仕事に少しでも役立ちますように……
〓〓次号の売れたま!でお会いできるのを楽しみにしています!〓〓
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