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『潜水TIMES 〜ダイビング情報マガジン〜』Vol.27(2004/1/20)

発行日: 2004/1/20

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『潜水TIMES 〜ダイビング情報マガジン〜』Vol.27(2004/1/20)
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≪潜水王国〜Diving Kingdom〜》http://d-kingdom.com

こんにちは。
『潜水TIMES』編集担当、大沢と申します。
新年早々、発行が遅れてしまい……、申し訳ございません。
さて、今回のテーマは、
寒くて冷たい冬の海に浮かぶ「流氷」のお話です。

―――――――――――――――――――――――――――
□■□■ 流氷のメカニズム ■□■□
―――――――――――――――――――――――――――

毎年、この時期になると話題に上る「流氷」。
テレビなどで見ることはあっても、実際に見に行かれる方は、
そう多くはないような気がします。
そういう私も、まだ見たことがないので、
流氷はもちろんですが、特に「流氷ダイビング」には、
蜃気楼やオーロラのような、神秘的なイメージを抱いています。

さて、その流氷はどのようにつくられるのでしょう?
まず、水の結氷温度が0℃なのに対して、
塩水のそれが0℃より低いことはご存知かと思います。
これは「氷点降下」と呼ばれるもので、
水に対する塩分の比率が高いほど降下の幅も大きくなり、
海水は、約−1.8℃で凍り始めます。

海の凍り方は、
例えば、バケツ張った水が凍ったり、
池の水が凍るときのそれとは違っていて、
まず、小さな氷の結晶がたくさんできます。
これは「氷晶」と呼ばれるもので、
雪の結晶のように、六角花、針状、角板状のものなどがあります。
これらが少しずつ成長し、また徐々につながり合っていき、
ようやく、薄〜い氷板がつくられるのです。
これが今度は波に揺られることで、
波の波長のほぼ半分の大きさに分割され、
また、氷の外側の部分が、
波にゆられて互いにぶつかり合っているうちに、
少しまくれたような丸い形、いわゆる「蓮葉氷」になります。
ただし、この「蓮葉氷」もまだ“完成形”ではなくて、
さらに、「蓮葉氷」同士がつながり合う過程を経て、
固くて厚い氷板、つまり「流氷」が出来上がっていきます。
ちなみに、氷は海の表面でつくられていると思われがちですが、
実は海の中でもつくられています。
例えば、お風呂をわかすと、
比重の重い冷たい水は下のほう、温かい水は上のほう、
といった具合に水の「層」ができ、やがて対流が起こります。
それに似たことが起こるため、
冷たい海水(-1.8℃以下の水)が下へ流れていき、
そこで「氷晶」ができるというわけです。

さらに余談ですが、
真水は4℃以下になると対流が止まる性質を持っています。
したがって、外気温が下がり、
水の表面温度が0℃以下になって、表面が凍り始めても、
冷やされた水は対流せず、表面にとどまります。
つまり、水中の温度は一定に保たれた状態、なわけです。
これが「池やバケツの水は表面から凍る」メカニズムです。

ブライン細胞ってなんだ?!

流氷の内部には、ブライン細胞(濃縮塩細胞)があります。
海水が凍るとき、海水中の真水の部分だけが凍るため、
残留塩分は濃縮され、鉛直に細長い管状または細胞状になって、
氷の中に閉じこめられ、取り残されてしまうのです。
これがブライン細胞(濃縮塩細胞)と呼ばれるものの正体です。
真水の部分だけが凍っているのに、
流氷をなめてみると少しだけしょっぱい味がするのは、
実はこのブラインのせいで(塩分濃度は海水の約1/3)、
真水の氷と比較して流氷が割れやすいのも、
ブラインが多くの「すきま」をつくってしまっているためです。

日本の最北の海「オホーツク海」で見られる流氷は、
シベリアのアムール川から1000キロの距離を旅して、
毎年、だいたい1月下旬頃にやってきます。
まず、帯状になって近づき、風向きなどで接岸、離岸を繰り返し、
やがて氷原になって、海全体を白い絨毯が覆いつくします。
こう書くと、ゆっくり数日をかけて氷原が現れるようですが、
流氷の状況変化は非常に早く、
たった1日のうちに見渡す限りの流氷原が消えてしまったり、
逆に、1日で真っ白になってしまうことも珍しくないそうです。

オホーツク海では、
流氷が消え去った4月から5月のよく晴れた日、
水平線の向こうに、巨大な流氷群が姿を見せることがあります。
白い高層ビルが並んでいるようにも見えるこの氷の正体は、
「幻氷」と呼ばれる蜃気楼なのだそうです。
流氷が溶けた海の冷たい空気の上に温かい空気が流れ込み、
温度の違う空気の層が光を屈折させて、
水平線の彼方の流氷を浮かび上がらせます。
私としては流氷以上に、この「幻氷」を見てみたい気もします。


最後に「流氷ダイビング」について少し。

氷の向こう側の神秘的な世界には、どんな生物がいるのでしょうか?
ざっと並べると、クリオネ、ミジンウキマイマイ、クサウオ、
ギンポ、タラバガニ、ヨツハモガニなどのカニ類、
ウリクラゲ、フウセンクラゲ、カブトクラゲ、アカクラゲ、
ヒダベリイソギンチャク、オオイボイソギンチャク、ミズダコ、
などが観察できるそうです。
ポイントは水深8mくらい、透明度は約10〜30m程度だそうです。
経験本数は、最低30本以上あるのが望ましいと思います。
器材は、現地ショップのレンタル器材を使うことをお勧めします。

※当サイトでは、
 現在のところ、流氷ダイビングに関するツアー商品はありません。

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□■寒い冬だけど…、海の透明度は抜群!■□
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 東京都中野区本町6-27-12豊国ビル401
 TEL:03-3382-1492/FAX:03-3382-1493
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