「日本から飛行機を使わずにケープタウンまで行ってみよう」それが当初の旅の目的だった・・・3年4ヶ月世界一周半。累積訪問国110ヶ国以上。アジア、中東、アフリカ、中南米、中央アジア、ロシア。「辺境」を好んで旅した著者による記録。是非ご登録下さい。(無料)【相互紹介歓迎】
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SHIZA旅(戦闘の果て7)
発行日: 2008/6/2
SHIZA旅(戦闘の果て7)
2008.06.01 17:36作成:日本
2008.06.01 22:48貼付:日本
2008.06.02 02:00配信予定(日本時間):時差0時間
まぐまぐ:246部 melma!:470部
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【このメールマガジンについて】
これは、2003年4月から2006年8月まで旅をした経験などを元に
旅の思い出などを中心に語るメールマガジンです。
現在は、日本で再就職をしていますので、
お間違いないようにお願い致します。
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【「SHIZA旅」3年4ヶ月 世界一周ひとり旅】ID:0000206271
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http://blog.mag2.com/m/log/0000209216/
【5分でわかるデジタル家電のABC】ID:0000209216
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【目次】
1.詩にぶつかる
2.夜の街
3.文明
4.イスマイール・ハン
5.編集後記
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【1.詩にぶつかる】
「足を運べば詩にぶつかる」
そう言われてきたのがアフガン西部の街「ヘラート」だ。
「ヘラート」はイランの国境にも近く、イランの影響を受けている。
過去を振り返ってみると、アレキサンダー大王、チンギス・ハン、
ティムール朝、などに支配されてきた。
と何気なく書いたが、
ティムール朝では、一時的に首都にもなっている。
余談だが、ティムールといえば、ウズベキスタンの英雄で、
中央アジアのサマルカンドを本拠地としていた。
サマルカンドは、現在のウズベキスタンにある都市だ。
ここには、青いモスクが立ち並び、それがとても印象的だ。
そのティムールの四男である「シャー・ルフ」が、
ティムール朝の支配者となり、
そのときの首都がこの「ヘラート」だったのだ。
このシャー・ルフが文化・文芸を愛し、
彼の統治下で、詩文が多く生まれたという。
それが「足を運べば詩にぶつかる」
という言葉が生まれた理由の一つなのだろう。
(他にはスルタン・フサインという君主も、文化を愛したらしい)
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【2.夜の街】
ヘラートに着いたのは夜だった。
あれから一日、荒野を走り続けた。
検問があり、途中の村でチャイやヨーグルトを食べた。
川の浅瀬を車は走りぬけ、再び荒野を走る。
川べりで洗車し、埃を落とすと再び車は走り続けた。
途中の小さな街を越えると、舗装されている道に出た。
ここから、車は速度を上げる。
そして、数時間後。闇の中に光が浮かんでいるのを見た。
ヘラートだ。
中心部に入ると、広くて真っすぐな道があり、
そこを車が走っている。
闇に浮かぶ車のヘッドライトが幻想的に見えた。
車の数はそれほど多くは無いが、それでも、
これだけの数の車を見たのは随分と久しぶりのような気がする。
それは、明るくて、巨大な都市に思えた。
そして、幅が広く真っすぐな道路のせいか、
随分と開放的な印象を受ける。
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【3.文明】
広い道路に面した「ムハンマドホテル」にチェックインする。
そこは、途中で会った旅人に教えてもらった宿だった。
宿の洗面所で水道の蛇口を捻る。
水が出た。
蛇口から水が出る水道は本当に久しぶりだ。
その水で手と顔を洗う。
これこそ文明だ。
そして、トイレにはちゃんと扉がついていた。
これならじっくりと用を足すことができる。
アフガンの地方都市は、トイレは野外にあり、
天井も、扉もついていない場合が多い。
それが、この宿では、水道が使え、扉のあるトイレがある。
夜も電気が使える。
と思ったが、日記を書いている途中に23時で照明は切れた。
懐中電灯の光で残りを書くことになる。
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【4.イスマイール・ハン】
ヘラート現代史で忘れていはいけない人物は、
イスマイール・ハンだろう。
○アフマド・シャー・マスード
(タジク系:ラバニ大統領の下で働く)
○ラシッド・ドスタム
(マザリシャリフの軍閥)
○グルブディン・ヘクマティアル
(パシュトゥン系)
と同時代の人だ。
イスマイール・ハンは、タジク系だという。
同じタジク系のラバニ元大統領の「イスラム協会」に属する。
イスマイール・ハンの統治するヘラートは、
タリバンに襲われ陥落した。(1995年9月5日)
その後、マリク将軍(マザリシャリフの項を参照)に捕らわれ、
カンダハルに監禁、脱獄、9.11後の米軍の攻撃後にヘラートを奪還。
という劇的な時代を過ごしている。
【参考】マリク将軍について
http://archive.mag2.com/0000206271/20080428020000000.html
イスマイール・ハンの時代、
ヘラートは治安も安定し、経済的にも繁栄したという。
それが、私の見たヘラートだったのだ。
クリックすると写真が表示されるはずです。
(飛べない場合はコピペして下さい)
ヘラートの中心部
http://www.geocities.jp/shizatabi/top/afghan59.jpg
宿の屋上から見たヘラートの大通り
http://www.geocities.jp/shizatabi/top/afghan60.jpg
次回もヘラートの話。その後はイランの話に移ります。
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【5.編集後記】
最近読んだ本で、紹介したいものは「黒いスイス」(新潮新書)だ。
毎日新聞ジュネーブ特派員だった著者による報告である。
ロマ(ジプシー)の誘拐と再教育、ユダヤ人差別、核計画、
人種差別、資金洗浄(マネーロンダリング)など、
スイスの暗部が描かれている。
ユダヤ人差別などは、キリスト教国ならどこにでもあり、
スイスだけが特別と言う訳ではないだろうが、
ある意味ナチスに匹敵するような「仕打ち」をスイスはやってきた。
【参考】ユダヤ人差別と欧州について(後半部分)
SHIZA旅のページメルマガ(アウシュビッツ)
2006.05.27 02:00配信予定(日本時間):時差7時間
http://www.melma.com/backnumber_87737_3207580/
この著者は触れていないが、私が脅威に思ったのは、
こういう背景を持ちながらも、「理想の国スイス」
というイメージを作り上げてきた凄まじい政治力だ。
山がちで国土面積も少ない小国が豊かな生活を維持するには、
おそらくそういう力が必要だったのだろうけれど、
東洋の小さな島国の政治の現状を考えると、
スイスと日本の差は、もしかすると将来(あるいは現在)
埋めることも出来ないほど決定的になるのかもしれない。
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