トップ > 旅行・レジャー > 海外旅行 > SHIZA旅 3年4ヶ月世界一周ひとり旅

「日本から飛行機を使わずにケープタウンまで行ってみよう」それが当初の旅の目的だった・・・3年4ヶ月世界一周半。累積訪問国110ヶ国以上。アジア、中東、アフリカ、中南米、中央アジア、ロシア。「辺境」を好んで旅した著者による記録。是非ご登録下さい。(無料)【相互紹介歓迎】




SHIZA旅(バーミヤンの戦車7)

発行日: 2008/4/7

SHIZA旅(バーミヤンの戦車7)
2008.04.06 20:38作成:日本
2008.04.06 22:24貼付:日本
2008.04.07 02:00配信予定(日本時間):時差0時間
まぐまぐ:165部 melma!:461部
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【このメールマガジンについて】
これは、2003年4月から2006年8月まで旅をした経験などを元に
旅の思い出などを中心に語るメールマガジンです。

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(まぐまぐ)
http://archive.mag2.com/0000206271/index.html

内容は同じです。
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【目次】
1.メロディ
2.湖の途上
3.荒野
4.湖面
5.編集後記
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【1.メロディ】

憂いを帯びたメロディが聞こえてくる。

赤い絨毯の上に座っているのはハザラ人の男たちだ。
真ん中に「あぐら」をかいている男性は青いイスラーム帽を被っている。

黒いシャツの上に、灰色のチョッキのような上着、
それから灰色のズボンを身に着けている。

彼が手に持つのが奇妙な楽器だ。

いや「奇妙」というのは正確ではないかもしれない。
しかし私は今までこんな「楽器」を見たことがない。

それは弦楽器で、日本の三味線にも似ている。
しかし、「奇妙」なのはその材料だ。

それはプラスチックの容器で出来ていたのだ。
エンジンオイルかなにかを入れていたような容器。

大きさは、縦横それぞれ30センチぐらい。厚さは5センチ程か。
その白いプラスチック容器に
1メートルほどの木製の棒を打ち付けている。

そこに弦が何本か張られているのだ。
弦は、2本のように見えるが、もしかしたら3本かもしれない。

その「奇妙」な弦楽器を奏でながら、男性は唄っている。

哀しいメロディ。
それが、荒野の一軒屋に響いている。

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【2.湖の途上】

今は、バーミヤンから1時間半ほど車で走ったところにいる。

バーミヤンの西50キロほどのところにある
Band-e Amir Lakesという湖にいく途上なのだ。
(私がネパールで買った地図上の表記)

湖までは、ここからさらに2時間弱かかるという。

道程の半分の場所に一軒屋があり、
そこで茶をご馳走になっているのだった。

青いイスラム帽の男が弦楽器を奏で、
まだ、メロディは家の中に響いている。

哀しいメロディが終わると、次は力に満ちたメロディが始まった。
このメロディは戦闘を連想させる。

ハザラ人たちが闘いの際に口ずさむメロディなのだろうか?
それとも、何か他の意味がある唄なのか。

歌詞はおそらくダリ語だとは思うが、私には意味が全く分らない。
意味さえ分ればもっと深く彼らのことを理解できるのに。


それも終了すると、家の外にある便所を借りた。
実はまだ、インドで発生した下痢が収まっていなかった。
アフガニスタンでも頻繁に便所に行く必要があった。

便所へ行く道には、戦車の砲台が転がっている。

そうだ。
ここでもつい最近まで戦闘が繰り広げられていたのだ。

(この後、破壊されたまま放置された乗用車を見た)

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【3.荒野】

薄灰色の山並みがどこまでも続いている。
路はくねくねと曲がりながら、無限の彼方まで続いている。

路の周りは、枯れ果てた草が生えているだけだ。
羊飼いたちがこの路を通ることもあるのだろうか?

空が広い。
薄灰色の大地と薄青い空。
そしてかすかに浮かぶ雲。

それ以外は何もない世界だ。

くねくねと曲がった路を進み、峠を越えた。
峠を越えると、はっと息を飲んだ。

眩しいほどの青。
その鮮やかなコバルト色の水面は、やけに無機質に思えた。
そこには、生命体は何も生息していない。
そんな非現実的な色をした水面が静かに佇んでいる。

これがバンデアミール湖なのだろう。

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【4.湖面】

バンデアミール湖の湖面近くで車を降り、
鮮やか過ぎる程のコバルト色に向かって歩いていった。

コバルト色の湖面を背にし、子供たちが立っている。
彼らはどこからやってきたのだろう?
周辺には集落など全く見当たらなかった。

湖の周りの広場には、何台も車が止められているから、
どこかの集落から車でやってきたのだろうか?

湖に飛び込む子供がいた。

岸から湖面までは3メートルぐらいはありそうだ。
そして、水深はかなり深いように思える。

風は熱いが、恐らく水はかなり冷たいことだろう。

コバルト色の水面には、かすかな漣が立ち、
それが風に吹かれ、万華の風紋を対岸まで押し流していく。
そして、それは、数万年前から続いているのだろう。

風が吹き、かすかな漣が揺れていく。
私が、この地を離れ、どこか遠くを歩いている時も、
漣は揺れ続けていくことだろう。


湖の周りに、屋台が出ていた。
そこで魚を焼いている。

湖で捕ったものなのだろう。
少し食べてみたが、久しぶりの魚は、なかなか美味だ。

湖の周りには、草木が生息しているかと想像していたが、
小さな草があるぐらいで殆ど何も見られない。
水があっても土壌が痩せているからだろうか?
それともこの強烈な太陽が何もかもを枯れさせてしまうのか。


生物がほとんど生息しない荒野にできた無機質の湖。

ゴウゴウと音がする方へ歩いてく。
そこには、岩山から流れ出る水しぶきが、
ゴウゴウとゴウゴウと音を立てている。

冬の間降った雪が、岩に浸みこみこうやって噴出しているようだ。

いま、その水が音を立てて流れ落ちてくる。
ゴウゴウという音がいつまでも響いている。


(「バーミヤンの戦車」は今回で終了です。
次回からは、アフガニスタン北部の話の予定)


クリックすると写真が表示されるはずです。
(飛べない場合はコピペして下さい)

ハザラ人の家。中央の男性が持つのがプラスチックでできた弦楽器
http://www.geocities.jp/shizatabi/top/afghan38.jpg

打ち棄てられた砲台
http://www.geocities.jp/shizatabi/top/afghan39.jpg

峠を越えると湖が見えた
http://www.geocities.jp/shizatabi/top/afghan40.jpg

湖で遊ぶ子供たち
http://www.geocities.jp/shizatabi/top/afghan41.jpg

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【5.編集後記】

本日(4/6)は私にとってとても大変な一日になった。

パソコンが壊れてしまったのだ!


どんな手段を使っても、パソコンは立ち上がらない。

一部のデータはバックアップを取っていたが、
バックアップを取っていなかったデータも多い。

正直に言って、旅の写真(ソウルや大連、フィジー)は諦めた。

メルマガも今日は発行できないと思っていた。

しかし、「ある方法」を試したところ、偶然立ち上がった。

急いでデータをDVD-Rに焼いた。
それから、店に走り、外付けハードディスクを購入した。

先ほど、バックアップは完了したところだ。

だが、いつまた不具合が発生するか分らない。
今は不完全な状態で動作させているのだ。

今日は、貴重な経験をした。

皆様、バックアップは頻繁に実施しましょう。
パソコンはとても壊れやすい電気製品です。

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投票をして頂いた皆様、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。(melma!)
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発行者プロフィール

ペンネーム : SHIZA

  • 2003年3月に電機メーカを退職。約1200日(3年4ヶ月)かけて世界一周。帰国後は、再び電機メーカに就職し、時間を見つけて短期の旅に出ている。(訪問国数110カ国以上)

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