トップ > 旅行・レジャー > 海外旅行 > SHIZA旅 3年4ヶ月世界一周ひとり旅

「日本から飛行機を使わずにケープタウンまで行ってみよう」それが当初の旅の目的だった・・・3年4ヶ月世界一周半。累積訪問国110ヶ国以上。アジア、中東、アフリカ、中南米、中央アジア、ロシア。「辺境」を好んで旅した著者による記録。是非ご登録下さい。(無料)【相互紹介歓迎】




SHIZA旅(バーミヤンの戦車2)

発行日: 2008/3/3


SHIZA旅(バーミヤンの戦車2)
2008.03.02 21:57作成:日本
2008.03.03 00:03貼付:日本
2008.03.03 02:00配信予定(日本時間):時差0時間
まぐまぐ:147部 melma!:460部
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これは、2003年4月から2006年8月まで旅をした経験などを元に
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今回は前回の続き。2003年にアフガニスタンに行ったときの話です。
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【目次】
1.国境
2.両替
3.車
4.カブール
5.編集後記
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【1.国境】

国境は歩いて越えた。


まだ、朝なのに日差しは強烈だ。

国境の先、アフガニスタン側には、アスファルトの道が続き、
両側には、すぐ近くにまで岩山が迫っている。

白いイスラーム帽を被り髭を蓄えた男たちが、
アスファルトの道路を歩いていく。

人々は皆、シャワール・カミース(シャルワール・カミース)と呼ばれる
パキスタンやアフガニスタンの「国民服」を着ている。

薄い生地と、膝まである裾。
そして、同じ生地で出来たゆったりしたズボン。

白や薄い青のシャワール・カミースを着た人たちが歩くと、
乾いた風が吹きぬけて、長い裾がヒラヒラと揺れる。


小さな建物で、アフガニスタンの入国スタンプが押された。
日付を確認しようとするが、アラビア語で書かれている。
かろうじて判読していくと、それは西暦ではなくイスラーム暦のようだ。

アフガニスタンはイスラーム太陽暦というものを使っており、
通常のイスラーム暦(ヒジュラ暦)とは若干異なるらしいが。

(今、当時の旅券をめくっているが、入国スタンプが見つからない。
出国スタンプはすぐに見つかり、
これには1382年5月19日とアラビア語で書かれている)
(1382年5月19日 = 2003年8月10日)
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【2.両替】

アフガニスタン側にちょっとした広場があり、
そこには多くの車両が止まっていた。

乗用車、四輪駆動のトラック、バン、大型トラックなどが並んでいる。
四輪駆動のトラックは、まだ真新しい。TOYOTAと書かれていた。

日本車だ。

パキスタンから、アフガニスタンに運ばれていく途中のようだ。

広場には多くの人が座り込んでいる。
何をしているのかと近づいてみると、目の前に何かが置いてあった。

山のように積まれているのは、札束だ。
全て5アフガニ札。

両替レートと訊くと、1米ドルが47.5アフガニだという。
10米ドル替えれば、95枚のアフガニ札を手に入れることになるのだ。

両替を済まし、大量のアフガニ札をザックにしまいこむ。

路上の両替屋の正面には、粗末な小屋が並んでいる。
小屋を覗いてみると、食堂があった。

食堂は、靴を脱いで上がるような仕組みになっており、
絨毯が敷き詰められた床に座って食べる。

食卓などはなく、食べ物は床に置く。

これがアフガン流の食堂だ。

ナーンのようなものとチャイで、料金は10アフガニだった。
(約25円)
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【3.車】

ガクガクと車体は揺れ、運転手は左右にハンドルを切る。
アフガニスタンは日本やインドと同じく、車は左車線を走っている。

アスファルトの路面には、複数の穴が空いており、
運転手は、その穴を巧みに避けながら走っていた。

窓は締め切っているが、埃が次々と舞い込んでくる。
左右に曲がりくねった道はどこまでも続き、
周囲には薄茶色の山が続く。

気温はぐんぐん上がっていて、風がないと暑くて仕方がない。
窓を少し開けると、風とともに埃が大量に舞い込んできた。

ジャララバードを過ぎても、カブールまではまだ100キロ以上もある。

国境を越えた時は、朝の8時半ぐらいだったが、
今はもうとっくに昼を過ぎているはずだ。

ガクガクと車体は揺れ、運転手はさらにアクセルを踏み込んだ。

エンジンが唸る声が大きくなり、ヒュウヒュウと風が鳴った。

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【4.カブール】

カブールは、ソ連のような感じがする。

それが街に入ったときの印象だった。

初めて海外に行った時には、とっくの昔にソ連は消滅していたから、
もちろん、私はソ連には行ったことがないが、
何故か、ソ連を連想したのだった。

カブールに入った時、車の中から見た高速建築が、
共産圏にありがちな、無味乾燥で冷たい印象だったからだろうか。

パキスタンで会った旅人に教えてもらっていた宿にチェックインし、
街を歩いた。

公園は、青空市になっており、柵に付けられた布、イスラム帽、
それからジーンズやベストのようなものまである。

近寄って見てみると、ジーンズは外国からの援助物資のようだった。
米国人の好きそうな刺繍などが縫い付けてあるのものもある。

公園のさらに先には、新市街がある。
その新市街に「チキンストリート」と呼ばれる通りがあった。

ここには、骨董品を売る店などが並んでいる。
その昔は、ヒッピーと呼ばれていた人たちが
この地域に集まっていたという。

しかし、2003年の今は、人影も少なく活気がないように感じられる。
私は、両側に小売店が並んだ通りをゆっくりと歩く。

自転車に乗った人が、私を追い抜いぬいて走り去っていった。

(1アフガニ=約2.5円:2003年7月)


クリックすると写真が表示されるはずです。
(飛べない場合はコピペして下さい)

国境を越える
http://www.geocities.jp/shizatabi/top/afghan01.jpg

国境で会った人
http://www.geocities.jp/shizatabi/top/afghan02.jpg

カブール市内のアイス屋(今、アイスを作っているところ)
http://www.geocities.jp/shizatabi/top/afghan03.jpg

チキンストリート
http://www.geocities.jp/shizatabi/top/afghan04.jpg

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【5.編集後記】

2008年2月に韓国に行った時、韓国語を喋ろうとすると、
その一カ月程前にいった中国語が混じってしまい混乱した。

「幾らですか?」というのを「多少銭?」と言いそうになるのだ。

あるとき、私はチケットを買おうとしていた。
「一枚、幾らですか?」(はんぢゃん、おるまえよ)
「一枚ですか?」
「そうです」
「***ウォンです」
「え、高い」(のむぴさよ)

切符売り場の人は、掲示されている料金の2倍の額を言ってきたのだ。

しばらく、他の人が買っているのを見ていると、
皆一様に、掲示されている額で買っている。

人が居なくなった頃、私は再び窓口に立つ。

「いくらですか?」
「何枚ですか?」
「一枚下さい」
「一枚ですか?」
「いちまいです!」
「一枚なら**ウォンです」

何かがおかしい。さっきの半額になっている。
これなら、掲示されている額と同じだ。

何がおかしいのか?しばらく考えて気が付いた。

「一枚ですか?」
「そうです」
と言うとき、私は中国語の「対」と答えてしまったのだった。

(ここでは、文法的に「対」で合っているのか?
という議論は脇に置いておく)

「対」の発音は「トゥエ」
これは韓国語の「トゥル(=2という意味)」に似ているではないか。

窓口の女性は、「対」を「2枚」と訊き間違えたのだった。
(それも当たり前だ。
会話の途中で中国語に切り替わるとは、考えもしなかっただろう)

余談だが、写真を撮るときなどには、
「ハナ、トゥル、セッ」ということがあるが、
これは、「いち、に、さん」という日本語に該当する。

さらに余談で済みませんが、漢語読みの数字もあり、
「イル、イー、サム・・・」と発音する。

(例:2万ウォン でいいですか?= イマノン アンデヨ?)

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発行者プロフィール

ペンネーム : SHIZA

  • 2003年3月に電機メーカを退職。約1200日(3年4ヶ月)かけて世界一周。帰国後は、再び電機メーカに就職し、時間を見つけて短期の旅に出ている。(訪問国数110カ国以上)

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