「日本から飛行機を使わずにケープタウンまで行ってみよう」それが当初の旅の目的だった・・・3年4ヶ月世界一周半。累積訪問国110ヶ国以上。アジア、中東、アフリカ、中南米、中央アジア、ロシア。「辺境」を好んで旅した著者による記録。是非ご登録下さい。(無料)【相互紹介歓迎】
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SHIZA旅(満州の旅1)
発行日: 2008/1/14
SHIZA旅(満州の旅1)
2008.01.13 19:44作成:日本
2008.01.14 00:41貼付:日本
2008.01.14 02:00配信予定(日本時間):時差0時間
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【このメールマガジンについて】
これは、2003年4月から2006年8月まで旅をした経験などを元に
旅の思い出などを中心に語るメールマガジンです。
現在は、日本で再就職をしていますので、
お間違いないようにお願い致します。
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【目次】
1.瀋陽故宮博物院
2.張氏帥府博物館
3.張作霖爆殺事件
4.柳条湖事件
5.少女
6.編集後記
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【1.瀋陽故宮博物院】
(パキスタンの話がまだ終わっていませんが、中国の話を少し書きます)
満州国時代、瀋陽は「奉天」と呼ばれていた。
その瀋陽には、「瀋陽故宮博物院」がある。
余談だが、満州国時代の首都は「新京」。
現在の地名でいうと「長春」である。
(今回は時間的制約のため「長春」には行くことができなかった)
「瀋陽故宮博物院」に関しては、案内書を読むと、
1625年、女真族国家の後金(ごきん)が
盛京(現在の瀋陽)に遷都したときに創建され、
1636年に落成したと書かれている。
清朝の太祖ヌルハチ(1559-1626)、
清朝初代皇帝、太宗ホンタイジ(1529-1643)は
ここに住んでいたともいう。
北京の故宮と比べると狭く感じられるが、
それでも敷地面積は6万平方キロメートル。
数々の建物が並び、歩き回っていると興味が尽きることがない。
この「瀋陽故宮博物院」の南にあるのが「張氏帥府博物館」である。
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【2.張氏帥府博物館】
「張氏帥府」とは、張作霖、張学良の官邸・私邸だ。
(中国の伝統的な建物と、欧州風の建物がいくつも集まっている)
張作霖や張学良の執務室も残っていて大変興味深い。
ここは是非とも訪れたいと思っていた場所だが、
本当に行ってよかった。
張作霖(満州軍閥の首領。のちに列車が爆破され死亡)
張学良(張作霖の息子。第二次国共合作に関与。
後に国民党に拘束され、台湾で50年以上軟禁。
2001年ハワイで死去)
この二人の人物の他に、張学銘、張学思の展示があり興味深い。
張学銘、張学思については、私は全く知らなかったが、
中国共産党に入党し、活躍したらしい。
すさまじいのは、張作霖が死去したとされる部屋が残っていること。
列車が爆破され、重症を負った張作霖は、
「小青楼」という建物に運び込まれ、そこでで亡くなるのだ。
(1928年)
その部屋を目の前にして、何ともいえない気分になり、
しばらく立ち尽くしてしまう。
その後、
1931年9月18日:柳条湖事件
1932年3月1日:満州国建国宣言
1932年5月15日:5.15事件(犬養毅首相暗殺)
1932年9月15日:日満議定書調印
1936年西安事件、1937年盧溝橋事件、という出来事が続いていく。
柳条湖事件については、花谷正少佐の証言によると、
今田新太郎大尉が爆薬を調達、
川島大尉の指揮下で河本末守中尉が爆破を実行したとされている。
しかし、近年発見されたソ連時代の秘密文書によると、
「柳条湖事件」はソ連の謀略だったという説もあるようだ。
(メールマガジンご購読者の方からの情報)
近現代史に関しては「政治的な力」が影響を及ぼす場合もあるから、
何とも言えないが、この先、通説が覆されることもあるのかもしれない。
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【3.張作霖爆殺事件】
さて、張作霖爆殺事件に関してだが、
この事件は、この後の、張学良の西安事件、第二次国共合作など
日本にとって悪夢のような出来事に繋がっていく。
(張作霖が関東軍によって殺害された(諸説あり)と
張学良が考えていたことにより、反日的行動に走らせたという解釈)
ただし、張作霖爆殺に関してもソ連の関与があるという説もあり、
もし、ソ連の関与があったとすると、
ソ連にとっては大きな「成果」を得たことになる。
先にも述べたように近現代史は政治が絡みつき複雑な様相を呈している。
だからこそ、近現代史は面白いし、慎重に議論する必要もあるのだが。
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【4.柳条湖事件】
満州事変のきっかけになった柳条湖事件だが、
その現場は博物館になっている。(九・一八歴史博物館)
この博物館は路線バスに乗り、かなり苦労して行ったが、
残念ながら閉鎖中のため見学することが出来なかった。
ここは是非とも見学してみたかっただけに、大変残念だ。
ほとんど訪れる人が居ない博物館の裏側には戦車が置いてあった。
その戦車に乗って人が遊んでいる姿が印象に残っている。
それにしても博物館の規模は圧倒的であり、
建物の外側を歩いたが、歩くのに骨が折れるくらいだった。
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【5.少女】
こんな感じで瀋陽は刺激的だったわけだが、
瀋陽では他にもいくつも興味深いものを見た。
そのうちの一つは、路上にいた少女だった。
首を垂れて、繁華街に座っている少女。
彼女の前には、こんなことが書かれている。
「どうか私に8元を下さい。食べるものがありません」
私は、はっとなって足を止める。
雲南省でも全く同じ光景を見た。
何千キロも離れた瀋陽でも同じ光景を見かけるとは。
私の前を行く中年の男性がポケットから10元札を出すと、
少女に渡した。
「謝謝」
か細い声で少女は言う。
その声がやけに耳に残っている。
瀋陽駅へ向かって、私が歩いていくと、
こちらにも同じような少女が座っているのが見えた。
その前には、50歳ぐらいの女性が居て何か声を掛けている。
「どうしたの?家に帰れないの?」(想像)
少女は黙ったままだ。
女性はカバンから財布を取り出すしぐさを見せたが、
そのまま、どこかへ行ってしまった。
少女はじっとうなだれたまま座り続けている。
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【6.編集後記】
最近こんな本を読んだ。
「海のテロリズム(工作船・海賊・密航船レポート)」
山田吉彦
特にすごいのが「カラカタ号海賊事件」p.174
海賊に襲撃された船の様子が臨場感あふれる記述で書かれている。
それにしても、最近の新書は
字が大きすぎてあっという間に読み終わってしまう。
次回は、中朝国境の街「丹東」の話(北朝鮮の街を中国から覗いて)
(予定は未定です)
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