「日本から飛行機を使わずにケープタウンまで行ってみよう」それが当初の旅の目的だった・・・3年4ヶ月世界一周半。累積訪問国110ヶ国以上。アジア、中東、アフリカ、中南米、中央アジア、ロシア。「辺境」を好んで旅した著者による記録。是非ご登録下さい。(無料)【相互紹介歓迎】
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SHIZA旅(冬の日本)
発行日: 2006/12/31
SHIZA旅(冬の日本)
2006.12.31 00:09作成:日本
2006.12.31 01:10貼付:日本
2006.12.31 02:00配信予定(日本時間):時差0時間
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【目次】
1.帰国
2.異邦人
3.中東の香港
4.ほのかな匂い
5.編集後記
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【1.帰国】
泥のように疲れていた。
飛行機の中では、殆ど眠ることができず、
関空から羽田に向かう飛行機の待ち時間、
関西国際空港のロビーの椅子に座りながら眠っていた。
いや、もちろん、眠るつもりなどは無かったのだが、
座ってしばらくすると勝手に体が眠りについていたのだ。
本当は、横になって眠りたかったのだが、
そんなことをしたら、周りの皆さんに迷惑だろうと耐え続けた。
ガクリと眠りに落ち、ハッと目を覚まし、
時計を見ると1時間が過ぎている。
また、ハッと目を覚ますと、30分が過ぎていく。
そういう感じで、関西空港の待ち時間を過ごした。
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【2.異邦人】
オマーン、イエメン、UAEの旅から帰国した。
東京に着いたときには、あまりの寒さが信じられなかった。
UAEは、気温20度以上。昼間は30度近かったのではないか。
そんな中、荷物を持ってゼイゼイと歩き回っていた。
そこから、いきなり気温が5度の東京の夜。
「寒い」というのはこういうことなんだな。
というのが、肌を通して分かる。
冷たい風の中を歩きながら考えたのは、こういうことだった。
「イエメンと日本は、同じ地球上にあるはずなのに、
それが信じられない。風の匂いも違うし、気温も違う。
街の構造も、人も、言語も、多くのものが異なるのだ」
イエメンと日本の間にある深い断絶。
相手の文化を理解するということは、とても難しいことだし、
もしかすると、「理解」したように錯覚したとしても、
本当は「理解」なんて出来ないのかもしれない。
夜の闇の下をひたひたと歩きながら、そのような思いにとらわれた。
私にとっては、あまりにも違う文化を感じた国、イエメン。
それが不快だった訳では決してなく、安らかな気持ちにさえなった。
しかし、そこでは私は異邦人だった。
そして、おそらく、私は異邦人であることを望んだのだ。
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【3.中東の香港】
「中東の香港」・・・と言われるドバイ。
旅の最後は、UAEのドバイの街を歩き回った。
こんな場所が世界にあったという事実に驚いた。
巨大なビルディング、激しい交通渋滞。
高い物価、清潔な道路。
きらびやかな中心街。闊歩する外国人。
飛び交うアラビア語、英語、中国語・・・
「兄ちゃん、良い娘いるよ!」
と、ささやいてくる客引きたち。
本当にイスラームの国なのか。
イエメンと比べると、天と地のような格差。
オイルマネーというのは、恐るべき変化を与えるのだろうか。
イエメンの首都サナアとのあまりの差に、私は愕然とし、
しかし、そういうドバイにも好意を寄せている自分に驚いた。
・・・ドバイは、海の匂いのする街だった。
アラビア半島で水を見ると、何とも言えない安らかな気分になる。
その水がここにはある。
クリークと呼ばれる、川のようなものがドバイの中心にあるのだ。
そのクリークを渡し舟(アブラ)が揺れていく。
料金は、50Fils(15円)と格安だ。
このアブラに乗っていると、香港のスターフェリーを思い出す。
渡し舟のエンジンの排気ガスの匂い。
かすかに漂う海の匂い。
きらきらと光る水面。
そして、聳え立つビルディングの影。
生ったるい風。
乗客が話す英語・・・
ドバイ発大阪行きの飛行機は、深夜。
私は、23時近くまで、街中を歩き回っていた。
クリークの水面に、対岸の光が映る。
オレンジに。真珠色に。
ゆらゆらと、ゆらゆらと揺れている。
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【4.ほのかな匂い】
この原稿を書くためにガイドブックを広げると、
ほのかに香辛料の匂いがする。
私の指に付いた香辛料の匂いが本にも移ったのだろう。
その匂いをかぐと、イエメンの街並が思い浮かぶ。
人々の喧騒。香辛料の匂い。吹き抜ける風。
空の青さ。
確かに私はそこに立っていたはずなのに、
その場所は、もう遠くなってしまった。
その場所を思い出そうと、ガイドブックの匂いをもう一度嗅いでみる。
しかし、匂いは少しずつ薄れていく。
「あの瞬間」が一瞬であったように、「この瞬間」も一瞬で。
そういう一瞬一瞬を積み重ねて、旅は終わり、
またいつか、新たな旅が始まるんだろう。
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【5.編集後記】
旅の間のニュース。
トルクメニスタンのニヤゾフ大統領が亡くなった。
(CNNのニュースへ飛ぶ)
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200612210031.html
トルクメニスタンは、非常に興味深いところだった。
ニヤゾフ大統領の死後、
トルクメニスタンがどうなるのか非常に興味深い。
あの国も、天然ガスなどの資源が豊富なイスラーム国だ。
しかし、ロシアに支配され、イスラーム色は薄い。
ちなみに、「ニヤゾフ SHIZA」とGoogleで検索すると、
私のメールマガジンの過去ログがヒットします。
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