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イタリア猫の小言と夢
発行日: 2003/12/27∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
Una Gatta Italiana: Rimproveri & Sogni
イタリア猫の小言と夢 N. 20 2003/12/27
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エッセイふうイタリア読本のマガジンです。
イタリアの優しさ、面白さ、不可解さ、それに、イタリアなら当然?
の美しさもお届けします。
sommario 《第20号目次》
1. 『メディチ家のDNAを探る!<予告編>』
2. 連載 『いま、話題!』 (13)
3. コラム 『今日の掘り出しもの』 第9話
4. 連載 『イタリア猫日記』 (14)
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♪ メディチ家のDNAを探る!<予告編>
フィレンツエ=メディチ家という構図は、もはや誰も否定しないこ
とだが、そのメディチ家のライフスタイルやDNA、死亡原因などを調
べるプロジェクトがある。DNAが調べられるのは、現在のテクノロジ
ーがあって初めて可能になる。
15世紀から1737年まで続いたメディチ家の8人のトスカーナ
大公を含め、49人が研究の対象になるらしい。ピサ大学、N.Y.のロ
ング・アイランド大学、ミネソタの研究所が、来年の6月から開始す
る予定だ。
いったい、そんなことをどうやってするの?
という疑問がまず湧いてくるだろうけれど、ここから先の調査方法の
詳細は、この年末年始の時期にはふさわしくないテーマだと思うので、
来年の2月頃まで延期し、<これ以後、続く>とさせていただこう。
どうぞ、お楽しみに…。
━< 連載 >━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『いま、話題!』 (14)
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イタリア人口の最新データ
2001年国勢調査に基づいたデータが公表された。
それによると、人口はこの10年で21万人ほど増えて56,995,
744人になったものの、高齢化がますます進行して、65才以上が
18.7%に達している。そろそろ、5人に1人がオーバー65才と
いうわけだ。
高齢化の視点を変えてみた数字がある。6才以下の子ども1人に対し
てオーバー65才が何人いるかというと、3.4人だ!
高齢化の功労者は女性で、オーバー75才のうち、63.7%が女性。
住民にオーバー75才の住んでいる率のトップはリグーリア州で、そ
れにエミリア・ロマーニャ、トスカーナ、ウンブリアの中部が続く。
平均家族人数は2.6人だが、リグーリアとヴァッレ・ダオスタ州は
最少の2.2人、最多は南部のカンパーニア州だが、それでも3.1
人と少ない!
一人暮らし率の1、2位を占めているのも、やはり、リグーリアとヴ
ァッレ・ダオスタ州で、南部のプッリアやカンパーニア州は低い。
ヴィーヴァ(Viva)高齢者、オーバー65才!
とはいっても、65才を高齢者と呼ぶのは、もはや現実的ではないの
では?
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∵今日の掘り出しもの∵ 言葉&ひと&事実
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第9話
Auguri=アウグーリ!
「おめでとう!」
クリスマス、新年のこのシーズンには、この言葉以外にご紹介するも
のはないくらい、どこへ行っても聞こえてくる。
携帯メールで送ったり、遠くにいる親戚と電話で言い合ったり、それ
ほど親しくなくても、別れぎわにこう呼びかけあう。
復活祭、結婚式、洗礼式、誕生日と、つまりはお祝い事に使われる言
葉なのだが、良いことばかりでもなく、お見舞いに行ったときにいう
言葉もアウグーリ!だ。
だから、場合によって、「おめでとう」から、「お幸せに」「がんばっ
て」「うまく行くように」「お大事に」などの意味になる。
とても言いやすく、簡単で、しかも言われたイタリア人はみなパッと
顔をほころばす。
*…< 連載 >…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…
『イタリア猫日記』 (14)
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年末特集
12月☆日
96年に火災にあってから、長い間工事中だったヴェネツィアのフェ
ニーチェ劇場が、やっと再オープンとのTVニュース。リッカルド・
ムーティ指揮で、ベートーベン、ストラヴィンスキー、アントニオ・
カルダーラ、ワグナーの曲が演奏され、ミラノやローマともまた違う
雰囲気のヴェネツィア女性たちが艶やかだった。
12月◆日
トスカーナ州商工会議所の発案で、トスカーナ食品のHPが立ち上げ
られたので、そのお披露目にジャーナリストが召集をかけられたが、
来たのは10人に満たない。私はフリーの立場で顔を出したが、試食
の後でその食品の詰まった重い箱をプレゼントされ、ショッピング予
定を変更してタクシーで帰宅するハメになる。
伊・英・仏・独の4カ国語でオンラインで買えるというのだが、日本
から利用するにはイマイチという感じだ。
12月★日
同じマンションに住んでいたアンナ一家が、フィレンツエの南の、著
名なワイナリーの葡萄畑が広がる丘に引っ越してから6〜7年になる
だろうか。もともとは、私たちが田舎に住みたいといっていたのに、
彼女たちのほうが実現し、こちらはまだ同じマンションから離れられ
ないでいる。
いつでも、思い立つと喜んで彼女の田舎家を訪れるが、この季節は街
よりも、当然、寒い。集中暖房も入っているし、客間の暖炉には薪が
燃えているが、入口から続くだだっ広いキッチンでおしゃべりをする
ことが多い。
ちょっとしたプレゼントを交わし、彼女の末っ子の小学生の息子にも
「ロード・オブ・ザ・リングス」の映画に出てくる、愛すべき小さな
怪物の特写がテーマの本をプレゼントしたり、見違えるほど大人にな
った拾い猫のウーゴをからかった。
そろそろ、帰ろうとする頃、アンナが言うには、父親はアルツハイマ
ーじゃないという。医者を変えて、父親がそれまでやってきた仕事や
すでに発作症状などがあったことを話したり、症状や投薬の効果など
を見てもらった結果、新しい医者はそう診断を下したそうだ。その後
の経過もよくて、車の運転も以前のようにできるようになったという
のだ。
数ヶ月前に来たときに、「バッボ(お父さん)がアルツハイマーなの
…」と言い出して、私たちは仰天し、ローマまで奥さんと歩いて巡礼
に行ったりするお父さんを知っているだけに、衝撃だった。
帰り道、こんなにいいことは今月はなかったと思う。
12月♪日
今年も夫の家族と過ごすクリスマス・シーズン。イタリア中が「家族
といっしょ!」と声を揃えているよう。シングルで一人住まいの人が
いちばん過ごしにくい日々がまたまた来てしまう。
サロット(客間)の隅にプレゼピオを飾った。ここ数年、義母が飾ら
なくなってしまったので、夫がわが家に持ってきたのだ。
空き箱を積んで、迷彩色の紙でおおい、真ん中あたりを凹ませて洞窟
にしたて、そこにマリアやヨセフ、牛などを置く。赤ん坊のイエス(キ
リスト)は降誕の24日の夜まではお預けなので、飼い葉桶は空っぽ
だ。離れたところに貢ぎ物を持った三博士、羊飼いたち、農夫たち、
羊などを配置する。凝る人は、イヴにかけて三博士を徐々に動かして、
マリアたちの方へ近づけるのだとか。
農家や井戸、川付きの橋などの舞台装置や、忘れてはいけない大きな
星に天使たち…、と始めは気ののらなかった私も、つい口を出したり、
手を出したり。
プレゼピオ作りで有名なのはナポリで、毎年、新しい趣向のものが現
れるが、この伝統自体が見直されているらしい。
小さな町で住民参加の「生きたプレゼピオ」を実行しているところが
あったが、続いているのだろうか。
12月●日
親友夫婦と気まずい口論があったが、わが家に招いた。いさかいはむ
し返さずに、さりげなく過ごすコツが問われる。
かたや、日本から、しばらく無沙汰が続いていたM夫妻が久しぶりに
来るとのこと。どんなお話が聞けるかお楽しみ。
12月◎日
イヴは義母のところで義妹一家もいっしょに食事し、クリスマスは義
母がわが家に。
と、食事の半ばに、来年はクールマユールにでも行こう!と、いつも
にも似合わず、出不精の夫が私にいった。
ただのロマンチシズムでいっているだけなのだろうか。
妻はまだまだ本気にしていない。
12月▼日
こけずに、今年最後の号を配信できるようがんばった。
あとは、大晦日までにお蕎麦を忘れずに買うこと。
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【あとがき】
3月の創刊号から、ご購読ありがとうございました。ここまで続けて
こられたのも、読者のみなさまのお陰です。
来年は、気分もリニューアルして、またいっそう、ご興味をかきたて
るようなイタリア案内にしたい!と思っております。
激励メールを頼りにしておりますので、どうぞ、よろしくお願いいた
します。
心から良いお年を、Auguri!!!
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【バックナンバーご案内】
↓
http://www.melma.com/mag/33/m00086333/
2003/3/13発行 N. 1「サンレモ音楽祭」
2003/3/27発行 N. 2「パスクワ(復活祭)休暇」
2003/4/10発行 N. 3「あなたのイタリア語はどこのイタリア語?」
2003/4/27発行 N. 4「パスタっていつ頃からあるの?前編」
2003/5/13発行 N. 5「パスタっていつ頃からあるの?後編」
2003/5/27発行 N. 6「私はあるクラブの会長です」
2003/6/13発行 N. 7「ミッレ・ミッリア」
2003/6/29発行 N. 8「ウンブリアの村 前編」
2003/7/13発行 N. 9「ウンブリアの村 後編」
2003/7/27発行 N.10「スロー・ヴァカンス」
2003/8/17発行 N.11「VACANZE(夏休み)特集日記」
2003/8/27発行 N.12「イタリア静物画展」
2003/9/13発行 N.13「15世紀のUFOを観る」
2003/9/27発行 N.14「トスカニタ=トスカーナ的」
2003/10/13発行 N.15「ふつうの秋」
2003/10/27発行 N.16「ピエモンテ州の金の卵、トリュフ」
2003/11/13発行 N.17「ロレアル夫人」
2003/11/27発行 N.18「エキストラ・ヴァージン・オリーヴオイルの魅力」
2003/12/13発行 N.19「ついに、ヴァーチャル・ガイドができた!」
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エッセイふうイタリア読本『イタリア猫の小言と夢』
発行日: 隔週(13・27日)
発行者: Gatta Italiana ガッタ・イタリアーナ
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