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イタリア猫の小言と夢 第95号
発行日: 2007/5/4 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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La Gatta Italiana: Rimproveri & Sogni
イタリア猫の小言と夢 N.95 2007/5/4
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♪ Salve. お元気ですか。
フィレンツェに戻って数日にして、いまだ夢の中。
こんなことも今まではありません。
◇◇◇ sommario 第95号目次
◆ 連載『イタリア猫日記』 (89) 花と庭園日記
◆ コラム『イタリア語(迷)辞典』 “clienti”
◆『イベント情報』 ペルジーノ展
◆ あとがき
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*…< 連載 >…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*
DIARIO 『イタリア猫日記』 (89)
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花と庭園日記
4月▲日
朝、ノートパソコンの修理工房からメールで修理完了の知らせ。
秋葉原に行き、修理費5万3千760円を支払って引き取った。内訳は
ハードディスクの交換とリカバリー費などだが、内蔵のDVDドライブは
無償で交換してもらった。というのも買ってから2度も壊れ、ほとんど
使っていない状態だった。イタリアに戻ってからまた故障したら、とて
も3ヶ月の保障期間内に修理してもらうわけにはいかない。その時には
まずイタリアから電話を入れるようにとのアドバイスだが大丈夫か。
有楽町のビッ○カ○ラで、今まではニコン派だった夫がキャノンの最新
モデルを物色。私は腕時計を他の店でいろいろ見たときは決め手がなか
ったのに、国産品セールを見て即決で買う。買うべきものリストの大半
を購入した。
夜、夫は買ったカメラの試し撮りに出るが、まだ設定がうまくいかない
らしい。
日差しは暑いくらいの一日で、日に焼けたのではと気になる。
4月▽日
少し曇り空だが、カメラの試し撮りに出かけないわけにはいかない。
あまり遠出をしてもよい写真が撮れなければつまらないと夫がいうので、
桜は終わっているけれど、上野東照宮のぼたん苑に行く。買いたてのデ
ジカメかまえて牡丹苑、というところ。
今年はまだ早すぎたのか、牡丹の咲き具合はあまりきれいではなかった。
去年は多くの大輪が見事に咲き誇っていたが、近くから眺めても、どう
もイマイチという感じだ。数年前に鎌倉で牡丹を堪能してから、この花
は見逃せなくなっている。
鄙びた○○亭でくずきりを食べ、麩まんじゅうを買い、不忍池沿いの道
を御徒町に出て、食品の買い物をして帰宅。
4月●日
朝一で自分宛の小包を出す。ほとんどが文庫本だ。戻ってからすぐ読み
たいポール・オースター、ダン・ローズ、イアン・マキューアンは持ち
帰る。ニコール・クラウスの『ヒストリー・オブ・ラヴ』を書評メルマ
ガで読み、これも買ったが、すべてイタリアまでお預けだ。
早速、ノートパソコンを使い始めた。雨も降り出し、気温も低く、明日
の夜は昔の同人誌の同窓会なのだが、また今回も寒そうな気配。恩師の
追悼会以来、彼らに会うときはどうしてか春とはいえない陽気だ。
4月◇日
同窓会に集まったのは8人だった。40年ぶりに連絡のとれた白土征彦
さんが大阪から駆けつけてくれ、ダンディな感じは変わらず、40年も
フラメンコギターを弾き続けているのも驚異的だ。7月から毎日新聞に
連載を始める辻原登さんもよどみなく話題を提供してくれて盛り上がり、
彼の提案で、今後は会える人は半年に一回会うということになるのかも
しれない。
昨日、新潮社に顔を出したら、総編集長さんがいて、「旅」のウンブリ
ア号が雑誌賞をとったと机上の盾を見せてくれたのでびっくり。2月下
旬に編集の人がメールで知らせてくれたらしいのに、受け取っていなか
った。編集の女性たち3人と高田馬場のタイ料理店に行く。小さな店に
客は私たちだけで、庶民的な料理がおいしかった。辛さは飛び切りとい
う料理もあり、中華のようにみんなで分けて食べ、和やかに楽しめた。
今日はお昼にザ・リッツ・カールトンの45階で旧友と会う。
4月□日
ずっと冬のような空気だったが、今日は朝から日差しがあり、少しは回
復するらしい。
昨夜は夕刊に辻原さんのインタビューが出ているというので、近くのコ
ンビニに行ったら部数が少ないらしくてすでにない。書店に行き、彼の
『円朝芝居噺 夫婦幽霊』を聞いてみると売り場にはなくて、入荷する
ようなら連絡するといっていた。日本にいるときでもないと、読みたい
本がなかなか買えない。
4月■日
やっと冷たい風の吹く日が終わり、ツツジを撮影しに根津神社に行った。
土曜のことで、暖かくもなったせいでとても人が多かったが、咲き頃も
中ほど。赤とピンクにこんもりと染まった様は見事だった。デジカメの
扱いがまだ思うようにできず、しょっちゅう夫が首をかしげるので、見
ていて気をとられるけれど、美しさは満喫した。
そのあと、本郷のほうへ歩いていき、いかにもイタリア風のレストラン
に入ってみたら、ここのパスタがおいしかった。店の名もダ・ブルーノ
というので、長身のシェフがテーブルに来たときにどこで修行したか聞
いたら、イタリアで修行したわけではなく、もう一店のパスタ専門店か
ら来たのだそうだ。食べたのはヴォンゴレスパゲッティと、海老とアス
パラのリングイーネだった。
千駄木のほうへ行くと小石川中学・高校に出て、ちょうど中学生とみえ
る生徒がサッカー試合をやっていたので観戦。その後、十字路に出て六
義園があったので入る。一度来ようと思っていたのでうれしい。入口の
大きな枝垂桜がすっかり葉に覆われていた。池を一回りしても1キロく
らいだが、興趣がある。新宿御苑には温室などの施設もあって立派だけ
れど、散策をするならここがいい。樹木の種類も多くて、見たことのな
い実を拾ってみたら、中が空洞で鼓に似た音がした。
4月☆日
昨日、帰宅したらHさんから餃子のレシピが来ていた。彼女に数日前に
会ってフェイスマッサージをしてもらい、お礼にたるみ予防の高価なク
リームを買った。本業のイタリア語の通訳よりもマッサージやメイクの
ほうが面白くなったのかも。
郵便局で2個目の小包を出したり、銀行へ行く。相変わらずの円安で、
またユーロに換金できない。
明日はKさん夫妻といっしょに石川シェフのドンチッチョでディナーな
ので楽しみ。
残るは1週間あまりだ。
4月△日
S社で6月下旬からヴェネツィアを取材することになり、昨夕、担当の男
性の編集者たちと打ち合わせ。
ビールやワインのせいじゃないけれど、朝ちょっと二日酔い気味。とい
ってもほんとうの二日酔いはこんなものじゃないでしょう。
そろそろ、買ったものや持って帰るものの整理を始める。やれやれと思
う一方、まだ1週間あるという気持ちの余裕。
今日も雨模様。午後からは有楽町でレコーダーやシェーヴァーの買い物
をし、東京駅まで歩き、結局、秋葉原まで歩いてしまった。ちょうどよ
い運動だった。
明日は天候が回復しそうなので、亀戸天神の藤を見に行く。義姉が句会
で昨日行ってきたのだ。
4月▼日
ほのかな好い香りの藤を亀戸で見てから、地下鉄で清澄白河に戻り、清
澄庭園に行った。江戸の豪商・紀伊國屋文左衛門の屋敷跡だそうだが、
周囲にまだ高層建築もあまりないので眺めもいい。隅田川から水を引い
たという池に日本各地から集めた岩石があちこちに置かれ、歩き巡りな
がら回遊式築山山水庭園といわれる意趣を楽しんだ。
初めて行ったが、どの季節に行っても美しいところのよう。手入れもよ
く、巨大な鯉も静かな波紋を広げて泳ぐ鴨も健康そうで居心地がよさそ
うなのが気に入った。
4月♪日
夏日第一日。帰伊の支度をしていて汗が出る。
新宿の東郷青児美術館でペルジーノ展を昨日観てきた。アチディーニ女
史が挨拶文を出しているが、「イタリア2007・春」でもなければこ
んなに地味な美術展は実現しなかったかもしれない。
西口をブラブラして、一昨日買い物をしたときに眼鏡を紛失したと思わ
れる店に何軒か寄って聞いてみたがない。これこそ無益な行為だったし、
無念さは少しも減らないのだ。
モディリアーニ展にもイタリア映画祭にも行きたかったが、もう帰伊前
日となってしまった。
旧友が今朝電話してきて、会ったときにはいわなかったが、腸にポリー
プがあったため、明日定期検査があるのだそうだ。
同人誌の同窓会で会った天童さんはセネガルの詩祭に行くようだが、こ
の秋にはフランス・サンザラールのフェスティバルに詩人として日本代
表になり、日本対アンゴラのアンソロジーでは日本側10人の詩人・作
家の一人として掲載が決まったとか。「辺境の地からやっと中心に向か
って歩行中ですよ」という。
新婚旅行で日本に来たフィレンツェのカップルから、「すばらしい日本
の旅」から戻り、またフィレンツェで会いたいとメールが来ていた。ダ・
ヴィンチのフレスコ画捜しのセラチーニ氏にも、カリフォルニアに彼が
リサーチで戻る前に会いに行くと約束してある。
仕事がなければ、まだずーっといるかもしれない東京。そんな思いが年々
深まってくる…。
★PAROLE,PAROLE……………… イタリア語(迷)辞典 ………………★
“cliente” クリエンテ
種類:名詞(単数)
この名詞は「お客さん」「顧客」を意味し、複数はclientiクリエンティ。
英語ではclientクライアントだ。
この語の由来はラテン語cliensクリエンスで、権力のあるローマ市民に
保護される人のこと。クリエンスを多く抱える市民ほど、より権力を持
っているとみなされた。
語源のクリエンスの意味をよく伝えるのが、clientelismoクリエンテリ
ズモで、「縁故主義」とか、政治の世界では「派閥政治」と訳されている。
そのクリエンスが、現在では「お客」の意味で使われるのはなかなか興
味深い。
◆……………………… AGENDA イベント情報 ………………………◆
『ペルジーノ展 ラファエロが師と仰いだ神のごとき人』
会期:開催中〜7月1日
会場:損保ジャパン本社ビル42F 東郷青児美術館
料金:1000円
広島展:7月7日〜9月2日
会場: ふくやま美術館
“レオナルド・ダ・ヴィンチと同時代人のペルジーノは本名をピエトロ・
ヴァンヌッチというが、「ペルージャの人」を意味するペルジーノの通称
で知られている巨匠。その作品をこれほど多数、まとめて観る機会が東京
滞在中にあったのは嬉しい。
さすがに、ウンブリアの教会で観られるような大作は来ていない。この時
代は絵の構成上はどの画家もあまり変わりがないので、キリストや聖母、
聖人の細部や背景の風景などの描き方に、それぞれの画家の個性や力量が
現れる。やはり、同時代のレオナルドと比較してしまい、いかにレオナル
ドが完璧主義者だったかがわかる。ペルジーノも晩年の作品になると、細
部にこだわらない大胆な筆致なのは予想外だった。40歳代のペルジーノ
の小品『少年の肖像』にしばらく恍惚としたが、カタログにはロレンツォ・
ディ・クレディ作ともいわれたとある。ルネサンス美術に興味のある人に
は、地味だが、ほかの画家の作品との関連も観てとれる必見の美術展。“
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@あとがき
ご購読ありがとうございます。発行が遅れましてごめんなさい。
次号からイタリアの話題をお届けします。
お楽しみに!
【PR】
5月1日から発売中の家庭画報6月号に「『受胎告知』来日特別取材
ダ・ヴィンチとフィレンツェ」が私の企画・文で掲載されています。
早速、同人仲間で陶芸家の村田萠子さんから、
……………………………
解りやすく、現地の風が伝わってくるようで、良かったです。
とくに、ヴィンチ村のところが美しく、レオナルドの生きた肌触りが
感じられて、好きでした。
アンギァ−リの戦いも最近メルマガで読んでいたので、身近に感じまし
た。特別取材ということで、美術館の美人の女史など、登場人物、皆、
面白く、良い記事でした。
……………………………
と嬉しいご感想をいただきました。
まだお買いになっていらっしゃらない方は売り切れないうちに!
【お知らせ】
新潮社発行の「旅」ウンブリア特集号(2006年11月号)、旅行部
門でzassi.comの賞を受賞しました。
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴お元気で A presto! ∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
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〜〜最近号〜
2007/01/13発行 N.88「レオナルドの『アンギアーリの戦い』探し」
2007/01/27発行 N.89「『モナ・リザ』のジョコンダ夫人」
2007/02/13発行 N.90「観客のいないサッカー試合なんて…」
2007/02/26発行 N.91「フィレンツェのコカイン吸引はロンドンを上
回る?」
2007/03/13発行 N.92「パトリシア・コーンウェルがローマで取材」
2007/03/27発行 N.93「鯨の化石、モンタルチーノに現れる」
2007/04/13発行 N.94「イタリアの人道的団体 Emergency」
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エッセイふうイタリア案内『イタリア猫の小言と夢』
発行日: 隔週(13・27日)
発行人: ガッタ・イタリアーナ Gatta Italiana
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