神楽坂まちの手帖 |
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週刊 神楽坂ニュース vol.107「みたま祭り号」
発行日 2007年7月12日
編集 平松南
発行:けやき舎 「神楽坂まちの手帖」編集部
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《編集前記》
梅雨の静かな雨に打たれて、紫陽花や菖蒲の青さが目に鮮やかな季節となりまし
た。関東地方の水不足も気がかりですが、神楽坂阿波踊りの時期も近づいてきま
した。そろそろ梅雨明けが待ち遠しいですね。
昔、枝豆好きのお殿様が召し上がって、そのあまりの美味しさに「どののだだちゃ
(お父さん)が作ったのじゃ?」と聞いたことからその名がついたというだだ茶
豆。その発祥の地といわれている山形県は鶴岡市、白山(しらやま)地区の生産
者にお会いする機会がありました。
我が子を育てるかのように、毎日豆の様子を観察しながら、今でも機械を使わず
手作業で栽培されているとのこと。今年も、来月にはようやく収穫が始まるそう
です。
白山だだちゃ豆は生産者も限られているので、なかなかお目にかかることはでき
ませんが、ひと夏に一度でいいから味わってみたいものです。(タ)
=神楽坂コンフィデンシャル=
「神楽坂好きのイギリス人映画監督」
イギリスというと日本のように島国で、ひとつの民族で単一国家に思えるが、長
く凄絶な宗教的独立運動をしてきたアイルランドのほかスコットランドなどがあ
り、ウェールズもある。
わたしは、ケン・ローチをいうイギリスの映画監督のファンで、最近作「麦の穂
を揺らす風」では、イギリス本国に対するIRA の宗教戦争における戦いの内部の
矛盾を、ローチ特有の厳格なリアリズムで描いていて、特に抵抗運動に身を投じ
ている兄弟の相克は凄まじく、最後は、IRA 正規軍の将校になっていく兄が、純
粋に革命を志向する弟を処刑するシーンは、切なく痛ましい。
その光景は、荒涼としたアイルランド地方の景色とケルティッシュ音楽とが見事
に溶け合って、観客に鮮烈な印象を残す名画である。
わたしが先日訪ねたのは、ケン・ローチを尊敬している、ウェールズ出身のイギ
リス人映画作家のジョン・ウィリアムズである。
ジョンは、わたしが訪問した直前、神楽坂の日仏学院で、試写会を催した、「百
米映画社」の代表取締役でもある。15分の短編劇映画は「おとうさんのたばこ」
と題された小品で、寝たきりのお父さんに頼まれて煙草を買いに行く少女が出会
う体験と感情が淡々と描かれている。病気のお父さんに煙草を渡すべきか悩む少
女は可憐で微笑ましい。
ジョンは、来年から短編の連作を6 本作り、最後はその短編をオムニバスにして
長編にするのだという。
そしてその短編は、すべて神楽坂を舞台にして撮影するそうだ。
シナリオはこれから書き進めるというが、神楽坂を舞台にイギリス人が劇映画を
つくるということに興味を抱いたわたしは、ジョンを四谷の仕事場に訪ねた。
ここは小さな2階建てのアパートの一室で、同郷のイギリス人や日本人たちが同
居して映画作りに励んでいた。
ジョンは、黒澤明の「デルス・ウザーラ」に感激し、来日した。
「デルス・ウザーラ」は、黒澤が「どですかでん」の興業の失敗で日本映画界か
ら干されていたとき、ソ連が、この世界的巨匠に映画制作を依頼し、シベリヤに
ロケした自然描写の美しい雄大な映画だったが、日本の映画評論家はなぜか無視
した映画だった。
ジョンが評価したように、私も評価した一人だった。
ジョンは来日を果たすと、名古屋をはじめ、東京各地に居住したが、上智大学で
英語を教えるようになると、職場と近いということで、神楽坂の矢来交番の隣の
マンションに入居した。
「神楽坂は、商店の人々も声をかけてくれてコミュニティがあり下町的だし、ヒ
ューマンスケールだし、それでいてインターナショナルだし、とてもすきです」
そんな神楽坂を舞台に短編映画制作を始めたのである。
でも本格的には始動していない。詳細なロケ地や登場人物も決まってない。
ジョンは、そこでひとまず、現住所の牛込柳町を舞台に試作品を一本作ったのが、
「お父さんの煙草」だ。
日仏学院の試写には、喜作亭のフランス人妻とご亭主が駆けつけていたし、ジョ
ンと親しいレストランイブテラスのフランス人も協力しているらしい。
今後ギンレイホールの上映も目指していくという。
映画制作には、多くの神楽坂人の協力がいるそうである。
(2007年7月12日 神楽坂まちの手帖発行人編集長 平松南)
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●構成・平松南(神楽坂まちの手帖編集長)
●協力・新宿歴史博物館
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文学散歩などが、たのしいイラスト地図とともに、収録されています。〜〜
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特集 漱石と早稲田・神楽坂
漱石山房と木曜会の人々 井上明久
座談会「漱石山房の復元を考える」
中山弘子氏(新宿区区長)
近藤祐司氏(「漱石山房を考える会」会長)
半藤末利子氏(エッセイスト、漱石の孫)
漱石山房の思い出と漱石文学館設立の夢 松岡陽子マックレイン
漱石の歩いた神楽坂/いまさら聞けない漱石の基礎知識
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けの本。
Contents____________________________
1.渡辺功一の“牛込神楽坂のすべてがわかる話〜17〜”【更新】
2. 第21回わらだな寄席のお知らせ
3. 新宿・神楽坂歴史研究会のお知らせ【更新】
4.トッパンホールからのお知らせ【更新】
5. ぷろ☆ぷら「神楽坂逍遥(その15)」【更新】
6.けやき舎プロデュース 書籍紹介【新刊情報】
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1.渡辺 功一の“牛込神楽坂のすべてがわかる話 17”
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「日本サッカー協会(JFA)のシンボル八咫烏」
日本サッカーのシンボルである八咫烏(ヤタガラス)は「古事記」「日本書紀」
に登場する三本足の鳥。天照大神の子孫(初代天皇・神武天皇)が大和を平定し
日本建国を行なうために日向国の高千穂宮から瀬戸内海をへて紀伊国の熊野から
大和を目指した。その道中で道に迷ったとき、この鳥が天から遣わされ東征軍一
行を大和まで先導したされている。大和国を平定し橿原宮で即位した。明治以降
は即位したこの年を紀元元年としていた歴史もある。
八咫烏の三本足の由来は、熊野地方で勢力を誇った熊野三党や熊野本宮大社の御
神徳(智仁勇)の三徳とする諸説もある。古来より和歌山県の熊野三山(熊野本
宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)では、この八咫烏が神の使いとして祀ら
れている。また中国の古典では太陽の中に烏が住むと考えられ、太陽の象徴「日
の神」でもあった。中国での二は陰数のため陽数の三「三本足」描かれるように
なったと伝えられている。
また数年前には奈良の明日香村キトラ古墳の天井壁画の太陽の図には三本烏が描
かれていることが判明している。
大正10年(1921)9月10日に大日本蹴球協会が設立された。明治になって日本
にはじめて近代サッカーを紹介した中村覚之助が八咫烏を祀る那智勝浦町の出身
であったことから、彼の偉大な功績に敬意を表して、昭和6年(1931)6月3日に
日名子実三デザインによるボールを抑えている三本足の烏がシンボルマークに正
式採用された。
平成16年(2004)奇しくも八咫烏の祀られている熊野三山が世界遺産に登録され
た熊野古道の霊場の一つである。これらをふまえ常日ごろ神の使いである八咫烏
に見守られている五輪やW杯などの日本代表選手たちは、国際大会の出発まえに
ご本尊の熊野三山へ必勝祈願の参拝をすることをお勧めするしだいである。
★★渡辺 功一著「神楽坂がまるごとわかる本」★★
予 価 2,000円(税込) 352ページ 四六判上製本/4色カバー掛
発 売 8月予定
発 行:(株)けやき舎 発 売:(株)展望社
歴史、文学、人物、社寺、地名、地理、商店会、花柳界、古典芸能、学校――
あらゆるテーマを25年間にわたってたった1人で調べ上げた在野の歴史研究家
の驚異的な書き下ろし百科読本。これは神楽坂の歴史であるとともに、江戸の歴
史でもあり、東京という都市の形成史にもなっている。目からうろことはこのこ
とだ。(平松南)
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2. 第21回わらだな寄席のお知らせ
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居酒屋の小さな空間で、息遣いまで聞こえそうな落語の集い。終演後には両師匠
との懇親会もあります。
◆場所 居酒屋もん
◆日時 8月20日(月) 開場18時/開演18時30分
◆演目 柳家一九 「夏泥」
三遊亭吉窓 「禁酒番屋」
柳家一九 「三年目」
◆料金 前売 1800円(ワンドリンク付き)
◆お問合せ・お申し込み
03−3513−5670(神楽坂まちの手帖)
keyaki@zau.att.ne.jp(けやき舎)
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3. 新宿・神楽坂歴史研究会のお知らせ
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期 日:7月28日(土)
テーマ:散策「第36回 神楽坂まつり 阿波踊り見学」
(平松南/神楽坂まちの手帖編集長)
時 間:18時集合
場 所:ドトール飯田橋神楽坂店3F
料 金:1,000円
2007年8月以降の予定
8月 講義「『江戸名所図会』でたどる新宿名所めぐり」
(北見恭一氏/新宿区教育委員会)
新宿歴史研究会 世話人代表
新宿区神楽坂2−12−1−305
神楽坂まちの手帖編集部
090−2658−5093
平松南
==新宿・神楽坂歴史研究会のご案内==
神楽坂歴史研究会では、毎月1回、様々な講師をお呼びして、新宿区や神楽坂の
歴史について、学習、情報交換を行っております。
講師はもちろん、会員もみな歴史や新しい知識を愛する人ばかり。これまでの講
義・見学会のラインナップは以下の通りです。会員にならなくても、1度だけの
ご参加も大歓迎です。初めての方も、是非お気軽にお越し下さい。
2005年
9 講義「神楽坂の武家屋敷と切絵図」 新宿歴史博物館・北見学芸員
10 講義「光照寺のお墓」 新宿歴史博物館・北見学芸員
12 講義「考古学から見た牛込・神楽坂」 新宿歴史博物館・水本調査員
2006年
1 講義「牛込天文屋敷と暦の話」 新宿歴史博物館・松下調査員
2 講義「牛込行元寺跡の発掘調査」 新宿区教育委員会・大八木指導員
3 史跡めぐり「社寺の文化財」 新宿歴史博物館・北見学芸員
4 講義「新宿の歴史あれこれ(概観篇)」 新宿歴史博物館・北見学芸員
5 史跡めぐり「内藤新宿」 新宿歴史博物館・北見学芸員
6 講義「牛込の寺社と文化財」 新宿歴史博物館・北見学芸員
7 講義「落合の歴史」 新宿歴史博物館・北見学芸員
8 講義「牛込の文学者の足跡」 新宿歴史博物館・北見学芸員
9 史跡めぐり「郊外の散策地・落合を訪ねて」新宿歴史博物館・北見学芸員
10 講義「新宿の伝説・伝承」 新宿歴史博物館・北見学芸員
11 講義「尾張藩邸への招待−新宿歴史博物館特別展に因んで−」
新宿歴史博物館・水本学芸員
12 講義「錦絵で見る新宿の江戸と明治」 新宿歴史博物館・北見学芸員
2007年
1 講義「新宿の大名墓」 近世史研究家・小野麻人氏
2 講義「写真でたどる新宿の文化財あれこれ」 講師・北見恭一氏
3 講義「区名のルーツ 甲州街道内藤新宿の成立と変遷」 講師・北見恭一氏
4 散策「甲州街道の宿場町・内藤新宿の文化財を歩く」 講師・北見恭一氏
5 講義「太田道灌の生涯のその史跡」 講師・村山 修氏
6 講義「神楽坂の歴史」渡辺功一(郷土史研究家)
講義「四谷の歴史」西村卓也(元文化放送 報道局長)
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4.トッパンホールからのお知らせ
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7月1日は富士山の山開き、16日には全国的に海開きが行なわれ、
いよいよ行楽シーズンに突入します。
すでにレジャーの予定を立てている方も多いのではないでしょうか?
神楽坂から徒歩10分の距離にある、
クラシック専門ホール「トッパンホール」では、
国内外の選りすぐりのアーティストによる上質な音楽をご用意しています。
トッパンホールでの公演を、夏のレジャーの一つに加えてみてはいかがでしょう。
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
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<7月の主催公演案内>
★竹澤恭子(ヴァイオリン) デビュー20周年記念 リサイタル 【完売】
2007年7月13日(金)19:00開演
★〈エスポワール スペシャル 5〉
ソル・ガベッタ チェロ リサイタル
2007年7月25日(水)19:00開演
※当日券情報は、トッパンホールチケットセンターまで
お問い合わせください。(03-5840-2222)
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<チケット発売情報>
【6/29(金)一般 ‖ 6/23(土)トッパンホールクラブ会員】
★80歳記念リサイタルで世界を巡るスコダ
老いてなお艶やかな、本場ウィーンの音楽をお届けします
〈ウィーンからの風 9〉
パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)
2007年11月2日(金)19:00開演
7,000円/学生3,500円
★天才少年から正統派巨匠へ…歌心溢れるヴァイオリニストの現在を聴く
フランク=ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)
エンリコ・パーチェ(ピアノ)
2007年11月27日(火)19:00開演
6,500円/学生3,500円
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<第76回 日本音楽コンクール 予選会 2007>
8月末より約1ヶ月にわたり、国内最古の歴史と最高の権威を誇る、日本音楽コン
クールの予選会を開催いたします。
チケットは7/3(火)より発売中です。今回は予選会通し券(5回券)と団体割引
(15名以上)をご用意しております。詳しくはトッパンホールチケットセンター
(03-5840-2222)まで、お問い合わせください。
日程:2007年8月25日(土)〜9月28日(金)
全席自由/1,500円
審査部門:声楽、ピアノ、ヴァイオリン、フルート、オーボエ
主催:毎日新聞社/NHK
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<トッパンホールクラブ会員募集中!>
主催公演チケットの優先予約・優待割引、会員特別企画への参加、
提携店での優待割引など、お得な特典をご用意しています。
ぜひご入会ください。
チケットのお申し込み・お問い合わせ
トッパンホール チケットセンター 03-5840-2222
〒112-8531 東京都文京区水道1-3-3
※詳しい公演情報・チケットのお申し込み・クラブ入会については、
トッパンホールHPでもご案内しています! http://www.toppanhall.com/
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5.ぷろじぇくと☆ぷらねっとの「神楽坂逍遥」(その15)
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日疋士郎
(ぷろじぇくと☆ぷらねっと/代表・劇作・演出)
先月末に終了した、シアターイワトでの第四回公演直前のエピソードより。(承前)
稽古最終日
6/22(火):16:05
生地店からかけているらしい舞台美術KRYMさんの電話は、慌てているらしく著し
く要領を得ないが、予定していた材料が手に入らず、重要な小道具である「毛布」
(ある場面では旗となり、ある場面では地図となる…)に文字を書くという仕掛け
が、間に合わないがどうしましょう困りはてています、ということらしい。
二十代前半の彼女のセンスと発想を、僕は全面的に信頼しているが、どうしまし
ょう、と言われても…方法論については貴女の方が知っているはず、僕だってマ
ジ困るし…などと、演出というものは、軽はずみに言ってはならないことになっ
ている、らしい。まったく納得できないが、僕が小劇場に復帰したこの五年間に
学んだことのひとつだ。
今までに出てきた案の中から代案はないのか、と問うと彼女は言う。
「前に言っていた『ポケット』ではどうですか?」
「ぽ、ぽけっと?」
「はい、そこから『巻物』を…」
「ま、マキモノ???えっえっ?」
字を書く話がなんで忍者物になってしまったのだろう?感性派の彼女の言うこと
は、ときどきよくわからない。
なんどか説明してもらうが理解出来ぬ。僕は彼女のように、頭の中にスケッチブ
ックや方眼紙がぱっと出てくるわけじゃない…
結局、明日彼女と都心で会い、説明してもらうことになった。
同時に、家に帰れない泊まり歩き状態のまま、本番を迎えることが確定した。ま、
そんなもんだ。いつでもその用意はしてあるし…というものの、ちょっとタメイ
キ。
電話を切って、役者陣及び当日舞台監督AKOさんと、小田急線で渋谷区から次の
稽古場である杉並区へ移動。音響MYBさんとは途中でわかれる。
すき家のネギ牛丼で早めの夕食。こういう時、やっぱり思う。(女優陣って、み
んなよう食べる…)しかし、それも言ってはならないことに、どうやらなってい
ることのひとつだ。
泊めていただいているSHRくん&MCちゃんに明日帰れなくなったので延泊をお願い
し、さらに髪を切るために美容室を紹介してもらう。嫌な顔ひとつしない二人。
ごめん、前日はせめて二人にしてあげたかったのに。
18:00からの夜の稽古は気になるところをピックアップしての「抜き稽古」とな
る。途中から演出助手YMRくん、舞台監督チーフYTNBさんも駆け付ける。
ダンスのシーン、タバコのシーン、トレーニング・ルームのシーン、ヒロイン・
ヒーローの「約束」のシーン…
もうこの数回しか稽古できぬと、みんなわかっているから緊張がはしる。
僕自身も連日の睡眠不足でかなり疲れている。ギスギスしそうな雰囲気を僕が緩
和しなければならないのに、自分の顔がときにコワバリそうになるのがわかる。
まだ、ギア全開はいけない…途中、僕と客演女優MMさんのラヴシーンに、男優陣
からものすごいモノイイがついてついに感情のストッパーが外れそうになる。演
出と掛け持ちの稽古不足ももちろんなのだが、疲れたときの僕の悪いクセで、自
分のイメージを言葉で説明することがうまくできない状態。感情のボルテージだ
けが徒らに上がっていく…いかん、この後の打ち合わせのために体力と精神力を
残しておかなければ…個人としての僕の欝屈は演出助手に理不尽な暴発をしただ
けで事なきを得る。YMRくん、すまぬ…シンコキュウ。
22:00、最後の稽古が終わる。明日は一日オフだが、役者だけでなくスタッフも
兼ねるぷろ☆ぷらメンバーは、髪を切ったりするほかに、衣装や小道具、制作や
宣伝業務の最後の詰めに追われる。すこしでも休んで欲しい…
口から出るのは、優しいコトバではなく、ゲキなんだけど。
必要な指示を駅までの道で済ませて、ひとり、数駅離れた街のファミレスへ直行。
僕が泊めてもらっている、SHRくん&MCちゃん邸はこの街にある。
22:50、バイクで先に来ている照明YNGDさんを、既に20分待たせている。昨夜
の照明打合せの続きを、終電を気にせず納得いくまでするためである。
YNGDさん、会うなり笑顔。
「日疋さん、もう数時間、意識は失わないでくださいネ。」
「…大丈夫です、伊達にペース配分はしていません。。。」
笑顔でかえす、が、鬼才YNGDさんは仕事には容赦がない、かなりハードな打合せ
になることはお互い承知している。…もつかな…一抹の不安を、コーラと共に飲
みくだす。
劇場入りまで、残り一日と一時間あまり。神楽坂岩戸町は、まだ遠い。。。
(つづく)
□■□■□■□■□■□
☆第四回公演『エルフ・ナック・ウォイ・エベレブ・ウォイ・フィ』(シアター
イワト)は、6月24(日)、おかげさまを持ちまして、無事終了いたしました!☆
☆このエッセイのご感想・ご意見がありましたら
proplagyomu@yahoo.co.jp
にぜひメールでお寄せください。
◇ブログ
「神楽坂逍遥」
↓
http://propla.jugem.jp/
◇ぷろじぇくと☆ぷらねっと ウェブサイト
↓
http://propla.hp.infoseek.co.jp/
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6.けやき舎プロデュース 書籍紹介
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★★「ぼくの昭和ジャズ喫茶」高瀬進著 好評発売中!★★
定価1470円(本体1400円+税)
編集・けやき舎 発売・展望社
地元の書店、芳進堂書店飯田橋ラムラ店様 文悠神楽坂本店様で平積み展開中!
是非、お手に取ってください。
この本は、単なるジャズ喫茶の実用ガイドでも、ノスタルジーでもない。ジャズ
を愛し、ジャズ愛好家の新しい拠点としてジャズ喫茶を捉える21世紀のジャズ文
化論である。
著者高瀬進は、40年間日本のジャズ喫茶を見続けて、すべての現場に足を運び取
材している。写真も多彩で、内容豊富で、ジャズ喫茶を通した60年代文化論にも
なっている。
★★「旅に出よう 船で」黒川鍾信著 1,890円(税込) 講談社刊★★
本誌連載「ホン書き旅館「和可菜」の帳場から」や、「神楽坂ホンカキ旅館」な
ど、熟練した文章で多くの読者を引き込む黒川鍾信氏の最新刊、「旅に出よう
船で」が好評発売中です。ご自身が体験した幾度もの太平洋横断、大西洋横断、
そしてクルーズについて描いた傑作。船旅の魅力もさることながら、文章の上手
さに唸らされます。
●このメールマガジンは、「神楽坂まちの手帖」購読者や、平松南と接点のある
方々に自主的にお送りしています。神楽坂の良さをいろいろな方々にお知らせす
るのが目的です。エッセイやイベント情報などを編集しています。もしご不要で
あればいつでも送信を停止しますので、お手数ですがご連絡ください。
minami@cba.att.ne.jp
● 神楽坂まちの手帖のホームページはこちら www.keyakisya.comです。
「神楽坂まちの手帖」は、神楽坂で育った三代目神楽坂人で講談社出身の平松南
が編集する神楽坂の総合雑誌です。神楽坂の街の歴史や人物、事柄を掘り起こし、
江戸や近代のなかで失われた良きものを再発見していく雑誌です。
詳しくは www.keyakisya.com または tel. 03‐3513‐5670。
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「神楽坂まちの手帖」メールマガジン「週刊 神楽坂ニュース」(隔週発行)
発 行:神楽坂まちの手帖編集部
(担当)田中ひとみ
著作権:神楽坂まちの手帖に帰属。転送自由。
http://www.keyakisya.com
<ご感想> minami@cba.att.ne.jp
神楽坂まちの手帖編集長
平松南
※お返事はできない場合もございますのでご了承ください。
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