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サラエボの花 こんな映画は見ちゃいけない!
発行日: 2007/12/13■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □
☆ こんな映画は見ちゃいけない! 2007/12/13号 Vol.786 ☆
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こんにちは、発行人のオテロです。
本日、俎上にのせる作品は
「サラエボの花」です。
戦争が残した爪跡は、時と共に癒されるのではなく傷口が広がるよう
に大きくなっていく。しかしそれは一方で自分が愛してやまないもの
でもある。娘の成長を見るにつけ、母親の恐怖と憎悪がよみがえる。
真実を隠せば生きている限り続く苦悩と、真実を明せばまた新しい悲
劇が始まるかもしれないという恐れ。映画は平和を取り戻したサラエ
ボを舞台に、死で終わる悲しみではなく誕生で始まる苦しみを描く。
裁縫で細々と生計を立てるエスマは、娘のサラの修学旅行代金を稼ぐ
ためにナイトクラブで働き始める。父は殉教者として死んだと聞かさ
れていたサラは本当の死因を探り始め、エスマは曖昧に答えるのみ。
男や性的なもの、迷彩服に敏感に反応し、背中に大きな傷跡を持つエ
スマ。精神や体に負った傷も自分ひとりのものなら折り合いをつけて
いけるだろう。しかし、限りなく愛おしいわが娘でありながら、彼女
を見るたびに屈辱がよみがえる。さらにサラが自分の出自に疑問を持
つ年頃になれば、民族浄化の名の下で行われた忌まわしい非道の記憶
が時限爆弾のように爆発する巧妙な仕組み。エスマにとって人生とは
無間地獄そのものだ。
サラは「父親似」といわれた髪をすべて刈ることで、自分の親はエス
マだけと宣言する。母と娘の理解と和解。旅立つサラを見送るエスマ
の姿を通じて、許したり忘れたりすることはできないが、愛が残って
いれば未来に希望が持てるという温かいメッセージが心にしみる。
お勧め度=★★★* (★★★★★が最高)
「サラエボの花」
についての詳細は、
http://www.otello.com.ua/
を参考にしてください。解除もこちらからできます。
本日はもう1本
「マリと子犬の物語」です。
豊かな自然と美しい棚田、仲のいい兄妹、声を掛け合う隣人、余情的
だが説明的な音楽、不必要な冒険と一途な犬の視線、そして予定調和
的なハッピーエンド。あらゆる事象が過剰に装飾され、かゆいところ
にまで手が届くような演出は、小学生くらいの感受性ならば素直に受
け入れられるだろうが、作りこまれた感動の押し売りには辟易する。
山深い山古志村に住む亮太と彩、ある日ふたりは子犬を拾いマリと名
づける。やがてマリは3匹の子を産み兄妹父祖父の4人の大切な家族に
なる。そんな時大地震が山古志村を襲い、彩と祖父が建物の下敷きに
なるが、マリは必死で2人を助けようとする。
飼い主を必死で助けようとし救助の自衛隊員に知らせたのに、結局は
置いてきぼりにされたマリ。つらい別れと置き去りにした後悔が彩の
小さな心を苛む。こうして人間の力ではどうしようもないことがある
ことを子供たちは学んでいくのに、亮太と彩だけで何の装備も持たず
村に戻ろうとして遭難する始末。子供が2人で道が崩落した山に入るな
どという無謀なエピソードは不要だった。
2週間以上もマリたちは自活していたことになる。ならばいかにしてマ
リたちが飼い主ナシで生き残ったのか知りたかった。一応、川に落ち
たりカラスに襲撃を受けるが、食料調達や子育てにマリはもっと苦労
しているはず。人間側の勝手な思い込みより、犬のサバイバル能力を
描くほうが命の大切さを訴えかける効果は大きいはずだ。
お勧め度=★★ (★★★★★が最高)
「マリと子犬の物語」
についての詳細は、
http://www.otello.com.ua/
を参考にしてください。解除もこちらからできます。
余|談|
━┛━┛
こんなメールが届きました。
「最後から2行目・・・ますます目が話せなくなり・・・とあります
が、・・・目が離せない・・・でしょ? 目が喋る訳ないでしょ!」
名前も前置きの挨拶もナシ、これで全文です。間違いを指摘してくれ
るのはありがたいのですが、メールを書く上でのマナーというものが
まったく欠けているのはどういうことでしょう。
メールは字面だけなので、ちょっとした言葉遣いで送信者の印象が悪
くなってしまいます。まあ、他山の石とはなりましたが。。。
お|願|い|
━┛━┛━┛
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