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ポピュラー・サイエンス・ノード
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P o p u l a r S c i e n c e N o d e ==2003/08/03 Vol.213 配信数:9,287 部==
Popular Science Node HOMEPAGE
http://www.moriyama.com/popular_science_node/
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雑誌は『Fujisan.co.jp』富士山マガジンサービス
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◆ 二足歩行ロボットのホビイストによる大会「ROBO-ONE」の第4回大会が
8月8日、9日、10日の日程で行われます。
詳細:http://robo-one.com/
本誌ではその大会に向けて、前大会にて優勝した、
A-Doの菅原雄介さん( http://www.kt.rim.or.jp/~suu/ )のインタビューを
2回に分けて特別配信することに致しました。お読み頂ければ幸いです。
* なお、通常号はいつもどおり火曜日に配信予定です。
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◇菅原雄介さん インタビュー 2
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註:この取材はもともと雑誌SPA!別冊「PONG!」のために行われた。
「PONG!」(扶桑社 http://spa.fusosha.co.jp/pong/)は
大型の書店にご注文下さい。
・・・PSN Vol.211から続く
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[05 : ガードロボットの今後]
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○少し仕事のほうの話(http://www.alsok.co.jp/r_d/robo.html)も教えていただけ
ますか。
■C4(http://www.alsok.co.jp/r_d/C4.html)の開発までに自動走行の技術ノウハウ
はすごく溜まってきたんですが、その上に何を載せるか。アプリケーションの部分が
まだまだ薄いんです。
○と、おっしゃるのは?
■たとえば移動ロボットに特化したセンサーだとか、インフォメーションだとか。移
動ロボットにしかできないサービスって何なの、ということですね。他の会社よりも
アドバンテージをつけられるとすればそこだと思いますので。10年後を目標にした
場合。
たとえばセンサー一つでもいいから、人よりも能力の超えたものが必要だと思うん
です。煙が立ちこめて視界がきかないところでも人を見つけられるとか。そういうも
のをつけましょうというのがテーマです。具体的な答えは、正直言ってまだありませ
ん。ですが、そこをはやくやりたい。道具としてのロボットと、サービスを提供する
ものとしてのロボット。その2本柱が重要だと思うんですね。実現のためには、まだ
世の中にないセンサーも作らないといけないと思います。
○なるほど。御社のガードロボットはいまでも限定された環境ならば結構使えそうだ
と思ってるんですが、ロボット普及のためにはまだまだ難しい課題がありますね。
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[06 : ロボット造りはカネのかかる趣味]
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○菅原さんは、仕事ではプロとしてロボットをつくり、アマチュアとしてもロボット
を作っている。当然、プロなら使えるけどアマチュアでは使えない部品の制約なども
あると思うんですが、そういう面でのイライラはないですか?
■そうですね。趣味は自分の小遣いでやってますから。仕事で見つけた良いセンサー
があっても、これは使えないというのがほとんどですね。だから秋葉原まわったりし
て探すわけです。それでも、ROBO-ONEに出すようなロボットを作ると、100万円く
らいかかっちゃうんですよ。
○そのへんはどうしてるんですか?
■だから、食費やその他全部の費用を削って。こないだは運良く優勝したから良かっ
たですけど、第二回のときは本当に1円もなくなっちゃったんです。貯金も何もか
も。それで一ヶ月くらい食べるものが本当になかったんですよ。研究所の後輩に、お
米とか、お味噌とかもらって暮らしてました。
○ええ? マジで(笑)?
■本当です(笑)。ほんとに何もなかったんですよ。
○第3回大会のA-Doだと、どのくらいかかってるんですか。
■アドは70万くらいです。自分で出したのは4,50万かな。今回、板金はスポン
サーの城南通信機さん(http://www.jyonantsuushinki.co.jp/hp-top/newpage1.htm)
が製作してくれてるもので。
○ああ、なるほどね・・・。以前、R-blueの吉村さんにも同じことを聞いたら、意外
と安い値段だったので逆にびっくりしたんですが、それは、彼の場合自分で板金加工
やってるからなんですね。
■吉村さんのは、本当なら100万円単位になっちゃうはずです。彼の工賃入れた
ら、すごい値段になるでしょうね。あの部品点数だと、どうしてもそうなっちゃうん
です。
しかもまずいことにROBO-ONEは年に2回やってきますからね。それと、相撲ロボッ
トが年に一回来るんで、ほとんどロボットに使っちゃいます。
○はー。
■大会自体は大好きなんで良いんですけどね。
○相撲ロボットはどのくらいかかるものなんですか。
■2,30万円くらいでしょうか。バッテリーをとにかく買う必要があるんです。相
撲ロボットの場合は、消耗品が多いんですよ。
○いやー、たいへんですね。カネのかかる趣味だ。
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[07 : 技術系の人間の家庭生活]
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○順番があべこべなんですが、プロフィールを教えてください。年齢、出身、そのほ
か。
■1972年生まれの31才です。宮城県・石巻専修大学
(http://www.isenshu-u.ac.jp/koho/)の二期生です。
○ロボット大会に出始めたのは?
■大学入ってからです。高校のときは良く分からなかったです。
○4年生卒ですぐにSOKに入社ですか?
■ええ。ロボットが入りたくて、ロボットしかやりたくないって言って入りました。
いま、入社10年です。
○ええと十年っていうことは?
■自分が入ったときにはC1ができていました。ですから、C2からですね。
○僕と菅原さんは同年代ですが、ご結婚は?
■してたことがあります。バツイチです。
○え、そうなんですか? じゃあどうして?
■ロボット作りすぎました。
○ええ??
■C3っていうロボットがあったんですけど、当時は、とんでもなく忙しい時期だっ
たんです。当時、新婚だったんですけど、一年半くらい、家にずっと帰れなくて。
で、久しぶりに家に帰ったら、かみさんがいなかったんですね。
○それはおいくつの頃ですか?
■25,26のときです。逆に悪いことしたなあと思ってます。
先ほどC2っていうロボットの話をしましたけど、本当は、ロボットチームはその
ときで終わりだったんですよ。会社的に見通しが立たないんで、もうやめるぞと。
○なるほど。
■当時は、僕と下笹の二人だけのチームになっていました。ちょうど、ROBODEXが始
まったときで、タダでいいから来てくださいと言ってくれましてね。あのときはブー
スもなくて、通路で走らせるだけだったんです。
○ああ、そういえば。そうでしたね。
■そのとき、たまたま当時の本部長が奥さんと一緒にプライベートで見に来てくれた
んです。そのとき彼が会場の盛り上がり、特に一般のお客さんの盛り上がりに感動し
て、ロボットはこんなに盛り上がっているのかと。それで、次の日から「開発を続け
なさい」と言ってくれたんですよ。
○ほう。
■それでまた開発を続けられたんです。それまで、ずっと4年か5年くらいC2だっ
たんですけど、それで、短い時間で次のC3を作ろうということになりました。C3
は半年くらいで作ったのかな。その後も、C4の開発まで一年半くらいみっちりと忙
しい時期が続いたんです。そのときに新婚だったんだけど、家に帰ってなかった。そ
れで帰ったらいなかったんですね。
○うーん……。
■「ロボットとわたし、どっち取るの」って言われましたね。何も言えなかったです
ね。そのときは、終わりだと思っていたロボット開発がやっと続けられるという状況
だったんで。「うーん、どっちも……」、という話をしたら、いなくなりましたね。
○……。
■自分では両立してるつもりだったんですが、そのときは、視野が物凄く狭くなって
るんですよね。まあ、だから悪いことしたなあと。
実は大学時代のときの彼女にも同じこと言われたことあるんですよ。「ロボットと
私、どっち取るの」って。大学のときは大会で上位に入っていたんで、ちょっと天狗
になっていたところがありまして、「ロボット」って答えたら別れられましたね。
○(笑)。
■かみさんに言われて、同じことしてるなあと思いました。自分のロボットバカぶり
が好きで付き合ってくれてると勘違いしていたんですね。実際にそう言われたことも
あったんで。でも、普通に忙しいくらいだったら良かったんでしょうけど、度が過ぎ
たんでしょうね。
○いまはどうなんですか?
■いまはもう、度が過ぎたままでいいやと。かみさんもいなくなったくらいなんだか
ら、世の中に問えるロボットを作ろうと思ってやったのがこのC4です。
一年間つくったらお姉ちゃんと合コンでもいきたいな、と思ってたんですけど、そ
んな暮らしを一年間やってたら、本当に人と離れちゃいましたね。
○(笑)。
■ふだん、人と話すのは展示会のときとか、こういう取材のときくらいで、ほとんど
が24時間、仕事のロボットと大会のロボットのためになっちゃってますね。
○そうなんですか。あのマイクパフォーマンスは、あのときだけの姿なんですね。
菅原さんの場合はオンとオフが近いわけですが、気晴らしとかしないんですか。
■ロボット作っていれば幸せなんですよ。ロボットだけじゃなくて、モノ作ってられ
れば幸せなんです。料理でもいいし、鉛筆削っていてもいい。手を動かしてモノを
作っているのが快感なんです。
○24時間モノづくり。
■そうですね。「他の趣味ないの」って言われることあるんですけど、「ないなあ」
と。自分は高校の頃までさえない生活していました。ものをつくるのは好きだったで
すけど、パッとしなかったんですね。やりたいことを見つけていなかった。いまはや
りたいことをやってますから、幸せでです。
○なるほど。
本日はどうも有り難うございました。
2003/04/23 綜合警備保障 研究所(http://www.alsok.co.jp/r_d/index.html)にて
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[from editor]
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◇編集後記
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先週に引き続き、「ROBO-ONE直前特別号」を配信させて頂きました。
ROBO-ONEに関しては、ネット媒体各誌も何度も取り上げていますが、
私が書いた「第3回ROBO-ONE」に関する記事は以下です。
ご覧頂ければ幸いです。
◇森山和道の「ヒトと機械の境界面」
【特別編】2足歩行ロボット競技大会「第3回ROBO-ONE」観戦記
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0210/kyokai03.htm
弊誌では科学に関する寄稿をお待ちしております。いや本当に。
ではでは、今後ともよろしくどうぞお願い申し上げます。
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本誌で掲載できます。moriyama@moriyama.com宛にお問い合わせください(無料です。
Popular Science Nodeの件であることを明記して下さい)。
なお編集人の独断で認めない場合もありますので、予めご了承下さい。
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Popular Science Node Vol.213 2003/08/03 発行 (配信数:9,287 部)
発行・編集人:森山和道【フリーライター】<moriyama@moriyama.com>
【独断と偏見のSF&科学書評】ホームページ:http://www.moriyama.com/
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