発芽玄米Journal |
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■お安い医療
その5 あまり意識せずに受けている「サービス」
(1) 重複投与防止加算
病院の問診票などに「今現在、飲んでいる薬などがありますか?」
という質問へ、皆さんは丁寧にご記入いただけているでしょうか?
「全然別の診療科なんだから、別にこの医師には伝える必要がない」
「同じ総合病院の中なんだから、きっと連絡を取り合っているはず」
などと勝手に判断してしまい、こうしたことをきちんと医師に伝え
ない方が多く見受けられるようです。
たとえば、消化器科で胃かいようの治療を受けている人が、腰痛
で整形外科にかかったとします。ほとんどすべての鎮痛薬は胃潰瘍
を悪化させる可能性があるため、多くの整形外科医は鎮痛薬と供に
胃薬をだしますので、同一薬効の薬が処方される可能性が高くなり
ます。
また、眼科で緑内障(眼球の圧力が上がってしまう病気)の治療
を受けている人が、風邪を引いたので内科にかかったとします。全
く関係ないようでいて、実は風邪薬の多くは眼圧をあげてしまう抗
コリン作用をもつため、緑内障の方には使えないことになっていま
す。
このように、同一薬効のものが重複して処方されていたり、他科
で受けている治療を悪化させる可能性があったりする場合、薬剤師
は医師に疑義照会を行い、本当にこれを患者に飲ませてよいのかを
確認する義務があります。これこそが、複数の処方箋を一箇所の薬
局で貰う最大のメリットですし、薬剤師の存在意義が問われるとこ
ろであります。そのため、こうしたことを見つけた場合、薬局は
「重複投与防止加算」という手数料を頂戴することが出来ることに
なっています。
この手数料を取られないようにするために、患者様に行なっても
らいたい努力としては、
・複数の医療機関、同一医療機関の他科で診察を受けるときには、
必ず自分がどのような治療を他で受けているのかをきちんと伝え
ること。
・通常自分には処方されないはずの薬を、意図的に医師が処方する
場合には、医師の意図を処方箋に記載してもらうようにお願いす
ること。
です。たまに、薬がたくさん欲しいからと、複数の医師に同じ症状
を訴える方がいます(湿布薬や、睡眠薬などにこうした傾向が多く
見受けられるような気がします)が、薬局の時点で結局出ないこと
になるばかりか、余計な手数料がかかることになりかねません。
(かといって、重複して出すと、保険請求上とおらず、自費扱いと
なってさらにお金がかかりかねないのです。)
初回にも申し上げていますが、一番やって欲しくないのが自分で
こうした努力をしないにもかかわらず「手数料取らないで頂戴ね」
と文句だけいって管理を薬局に任せることです。やはり、プロに仕
事をしてもらうのですから、自分で管理しない人はお金をきちんと
払ってサービスを受けるようにしてください。
■最近見た面白いニュース
<食道がん>野菜と果物で危険半減 厚労省研究班
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080814-00000039-mai-soci
なんでもバランスよくを心がけて欲しいと感じたニュースです。
日本の研究グループが、野菜と果物を多く食べていると食道ガンの
リスクが下がるという疫学的研究結果を発表しました。
疫学的研究結果というのは、前にも説明しましたが、何らかの科
学的な根拠は明らかとされていないが、アンケート調査の結果から
差が出たという事です。今回の結果を言い換えるならば、野菜と果
物を多く食べる人たちのグループとそうでない人たちのグループを
比較した結果、後者のグループのほうが食道ガンの患者さんが多か
ったということです。
この研究では「アブラナ科」の野菜(キャベツや大根)が特によ
いという傾向も見られたのだとか。考察として「がんを抑制すると
される成分『イソチオシアネート』を多く含むため、効果があるの
ではないか」というのが出てくるのまではいいと思うのですが、大
根やキャベツを売りたい人がこれを見たらきっと、「がんを抑制す
る作用があるイソチアネートを多く含み、厚生労働省でも食道がん
を減らすと報告された」と宣伝文句につかうんだろうなぁ....と思
ったら少々いやになってしまいました。
科学的な根拠がきちんと明白になれば、その成分は医薬品として
扱われるようになるはずです。研究者の不確かな考察をして宣伝な
どにつかうってのは、そろそろやめにしてもらえませんかねぇ...。
せっかく美味しいものを食べているときに、「がんに良いから」と
か「○×▼って成分をとるためにいいから」とかいう話を聴くと、
急に美味しく感じなくなってしまうのは、たぶん私だけではないは
ずです。
■編集後記
連続して書いているので、ニュースの内容が二回連続で似たよう
な訴えになってしまいました(苦笑)。
さて、私がアルバイトしている薬局で、そろそろ風邪薬を渡すこ
とが多くなってきています。夏の暑い時期の布団を蹴飛ばしてしま
っていた習慣がそのままで、気候がよくなってしまったために風邪
をひいたってパターンが多いような気がします。何を隠そう、わた
しがそうです(恥)。みなさんは、是非お気をつけ下さい(ど)。
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