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【BRASIL NEWS】ニッケイ新聞メルマガ版 311号
発行日: 2008/7/15■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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【BRASIL NEWS】ニッケイ新聞メルマガ版311号 2008/07/12
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これであなたもブラジル通!!! 様々な顔を持つこの国の魅力の一端を紹介
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****▽ニュース目次▲**********************************************
●今週のおすすめ記事●
○日系社会
■3年ぶりの日伯首脳会談=洞爺湖サミット=福田総理に来伯を要請=浜松に総領
事館開設へ=新幹線技術も売り込み
■宮沢和史氏=音楽で日伯つなぎたい=新曲『足跡のない道』各地で=こどものそ
の、日本祭でも
■「ブラジル移民文庫」完成=貴重な書籍の閲覧可能に
■井上祐見聖市公演=新曲『笠戸丸』に涙、涙=「自分達のことを歌っている」=
セッちゃん、龍千多さん=舞いで友情出演
○ブラジル社会
■G8サミット=ブラジルは二軍専属へ=途上国代表口封じ=食糧危機、伯国の出
番なし=先進国の都合で動く世界
■ルーラ大統領=投機マネーを糾弾=G8は事実を看過し放置
■教師は聖職には程遠し?=魅力薄れる社会評価や給与=備えなく教壇に立つ例も
■ルーラ第二期の明暗=財政内容は確実に悪化
■外国人、物件買占めへ=農地租界化が進行=ファンドも産地直接投資=外資土地
転がしにも
■PBに注目が集中=産油国会議で合弁話殺到
■ソニーのイメチェン=高級高価から大衆路線へ
■地方都市が過疎化=32%市郡で故郷を見切る
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★日系社会
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■3年ぶりの日伯首脳会談=洞爺湖サミット=福田総理に来伯を要請=浜松に総領
事館開設へ=新幹線技術も売り込み 2008年07月11日(金)
北海道洞爺湖サミット出席のため訪日したルーラ大統領と福田康夫総理大臣との
首脳会談が九日に行なわれ、席上、同席したアモリン外相から浜松市にブラジル総
領事館を開設する予定であることが表明された。これにより、三十万を超える在日
ブラジル人社会に新たなよりどころができることとなる。この日の会談では、日本
の新幹線技術など両国経済関係の将来についても幅広く意見を交換。ルーラ大統領
が福田総理にブラジル訪問を要請するなど、さらなる関係緊密化に向けた一歩を踏
み出した。
日伯両国首脳の会談は、〇五年五月の大統領訪日時以来、三年ぶり。会談は九日
午後七時から、サミット会場のホテルで約三十分間行なわれた。
外務省の発表によれば、福田総理は百周年の節目での大統領訪日を歓迎。先月の
皇太子さまご訪伯の際のブラジル政府の協力に感謝を表し、これを機に今後の日伯
友好協力関係を前進させるため協力したいとする意向を伝えた。ルーラ大統領から
も、皇太子さまのご訪問はブラジルにとって光栄だったと伝えられた。
経済分野に関しては、福田総理がリオ―聖市間の高速鉄道計画に触れ、「新幹線技
術がブラジルに導入されれば、両国の協力関係発展の目に見えるシンボルになる」
との考えを示した。大統領はこれに対し、日伯の経済関係はその補完性や規模から
考えてもっと大きな規模であるべきとの考えを伝えるとともに、両国関係強化に向
けた福田総理の来伯を要望した。
このほか、福田総理からは、サンパウロ州ビリングス湖流域での環境改善計画と
サンタカタリーナ州沿岸部での衛生改善計画に対し、約二億ドルの円借款を供与す
る意図があることが明らかにされた。
◎伯総領事館、浜松に決定=四年越し誘致活動幕切れ
「我が町にブラジル総領事館を!」――。静岡県、広島県、大阪府が繰り広げて
いた誘致合戦は、九日の日伯首脳会談時にルーラ大統領が浜松市に設置する方針を
福田康夫首相に伝えたことを受け、幕切れを迎えた。
静岡県浜松市は〇四年十一月十六日、総領事館を誘致すべく、市職員ら三人を首
都ブラジリアへ送り、二万九百八人分の署名を外務省在外ブラジル人支援局に手渡
した。
〇四年九月に小泉首相(当時)が来伯したことから、翌年にルーラ大統領が訪日
する公算が高まり、その時に発表されるのではとの推測から、広島県、大阪府など
も名乗りを挙げ、いずれも知事自らが在京ブラジル大使館に売り込みにいくなど、
熱心な誘致活動を繰り広げていたが、結局〇五年の訪日時には決定されなかった。
ルーラ大統領が洞爺湖サミットの機会に訪日し、四年越しとなる決定を福田首相
に伝えた。その間、浜松市周辺で起きた事件を中心とする国外犯処罰(代理処罰)
問題が持ち上がるなど、情勢もかなり変化した。東京、名古屋に続いて国内三カ所
目となる。
この決定を受け、一自治体としては日本最多の伯人人口二万人弱を抱える鈴木康
友市長は、静岡新聞の取材に応え、「ブラジル本国の政府機関が身近にあるというこ
とは、ブラジル人市民にとって大きな心のよりどころ。共生を目指す浜松市として
も大きな前進ととらえている」とのコメントをよせた。先月、来伯していた鈴木市
長は、連邦議会でもキナリア下院議長らに設置を訴えるなど、継続的にアピールを
してきた。
さらに同紙は、石川嘉延知事の話として「これまでのブラジル政府などとの交渉
の中で、好感触を得ていた。県内の在日ブラジル人にとって、利便性を考えると朗
報だと思う。われわれにとっても、ブラジル政府に要請することを思うと、好都合
だと考えている」と報道した。
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■宮沢和史氏=音楽で日伯つなぎたい=新曲『足跡のない道』各地で=こどものそ
の、日本祭でも 2008年07月12日(土)
「この曲を通して、移民100周年を日本で伝えてゆきたい」―。コロニアでも
愛唱されている『島唄』の宮沢和史氏が十一日に来伯、国際交流基金サンパウロ日
本文化センターで記者会見を行った。淡々とした口調ながらも、移民、そして日伯
友好への熱い思いを語った。
九四年から二十回以上来伯、公演活動も行なっている。今回は移民百周年を記念
し作曲、六月十八日に日本で発売された楽曲『足跡のない道』を各地で披露する。
ブラジル音楽に魅了され、何度も足を運ぶうち日本人移民の歴史に触れた。「移民
百周年に自分も何かできないか」という思いはミュージシャンとして「歌を作る」
という当然の帰結へ。
しかし、「百年という長い歴史をどう描けばいいのか」と葛藤する日々が続いたと
いう。
〇五年にロンドリーナで会った第一回笠戸丸移民最後の生存者、中川トミさんと
の出会い、そしてその訃報に接したことから全てが動き出した。
「彼女の人生そのものが移民の歴史、と考えたら鳥肌が立った。トミさんの人生
を想像してみたら、ある男女(開拓移民の夫婦)が初めての道(ブラジル)を歩く
という歌詞が浮かんだ」。
百年前の一歩があるから今がある――。そう過去を伝えながらも、これからの百
年への思いも歌に込めたという。
八月には東京と大阪で凱旋ライブ、九月にはMPB歌手、ジルベルト・ジル氏(文
化大臣)を招待し、愛知県名古屋市でフリーコンサートを企画する。音楽を通した
日伯友好の旗振り役も自任する。
「一番遠いが一番近い、日本とブラジルの絆は、ますます深まってゆくと思う。
僕の活動がそのきっかけになれば嬉しい」
◆
十三日は、「こどものその」(午後二時半)、県連主催の『日本祭り』(時間未定)
で弾き語りライブを行なう。
二十二日、クリチーバ(グアイーラ劇場)、二十四日、サントス(SESC)、二
十六、二十七日、サンパウロ(SESCピニェイロス)、二十八日、リオ(カネコン)
での公演では、ブラジルを代表するパンデイロ奏者マルコス・スザーノやキーボー
ド奏者フェルナンド・モウラもメンバーとなっている「GANGA ZUMBA」
を率いたライブとなる。
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■「ブラジル移民文庫」完成=貴重な書籍の閲覧可能に
2008年07月12日(土)
ブラジル日本移民百周年協会(上原幸啓理事長)の主催事業の一つ「ブラジル移
民貴重資料デジタル化プロジェクト」で、日系社会の出版物をデジタル化した「ブ
ラジル移民文庫」のCDとDVDが完成した。
移民文庫プロジェクトマネージャーの醍醐麻沙夫氏と松尾治執行委員長が、四日
午後、完成披露記者会見を同協会内で行った。
完成したCD・DVDには、佐藤常蔵氏の「ブラジルの移民史」、永田稠氏の「南
米写真帳」など貴重な書籍約百十冊がデジタル化され収録されており、これにより
入手困難な本をパソコン上で読むことができるようになった。
DVD七百枚、CD四百枚をJICA(国際協力機構)の協力により作成。同協
会内で、それぞれ一枚十レアルで販売している。
DVDはWINDOWS日本語版が入っているパソコンのみで使用可能。CDは
日本語が読み書きできるパソコンで見ることができる。
醍醐氏は「旧字体を機械で読んで、文字を起したために、一ページ辺り十文字ぐ
らいの誤字が出る。それを直したので、誤字脱字には目を瞑ってほしい」と話す。
また、「主要団体に無料配布するが、希望者には所有している人がどんどんコピー
して配布してほしい」と希望を述べ、私的利用や研究目的に対する著作権がないこ
とを強調した。
最後に「先人の残したものを次世代に残すためには、貴重な仕事。日本を含めた
研究者にとって非常に役にたつもの」と説明。また、「ポルトガル語で重要な書籍や
第二段、第三段と出していきたいが、私一人では難しい。少しでも多くの人に協力
してほしい」と呼びかけた。
購入等の問い合わせは同協会(11・3209・3875)まで。
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■井上祐見聖市公演=新曲『笠戸丸』に涙、涙=「自分達のことを歌っている」=
セッちゃん、龍千多さん=舞いで友情出演 2008年07月12日(土)
百周年を記念した新曲『オブリガーダ笠戸丸』をひっさげてきたコロニアが育て
た演歌歌手、井上祐見さん(32、横浜在住)の南米公演十周年記念ショーが六日
午後、文協大講堂で行われ、近隣でイベントがたて込む中にも関わらず、熱心なフ
ァンら約八百人が詰めかけた。
今年三十周年を迎える伝統の丹下セツ子太鼓道場が特別に出演して勇壮な和太鼓
を披露し、井上さんは初めて太鼓を叩くパフォーマンスを見せ、元気いっぱいに「河
内男節」や「祭り」を歌った。
藤瀬圭子さんが司会をつとめる中、友情出演した花柳龍千多さんが「佐渡情話」
で舞い、丹下セツ子さんは槍を持って一人で「黒田節」を演じ、負傷から回復した
ばかりとは思えない見事な足さばきをみせた。
ひばりメドレーでは観客全員に振り付けを教え、四人を舞台に上げて会場が一体
になって盛り上がった。初代南米ファンクラブ会長だった安藤都明さん(愛知県人
会長)や小篠マリオ元聖市議ら、世話になった故人への感謝のメッセージが読み上
げられ、観客は静かに聞き入った。
第二部の冒頭では、井上さんを扱ったNHK神戸の映像が流され、続いて、最後
の笠戸丸移民だった故・中川トミさんの人生を振り返る文章を井上さんが朗読し、
座ったままじっくりと新曲を歌い上げた。
「良かったよ!」との声が客席から飛び、『ソウ・ジャポネーザ』以上に、客席の
あちこちで涙をふく姿が見られた。一昨年結婚した井上さんは途中、『母と娘』を歌
う前には「私も今年出産し、母の偉大さがもっと分かるようになった」との真情も
初めて吐露した。
三時間の長丁場にも関わらず、最後まで観客は聞き入った。
ショーのあと小山昭朗ファンクラブ会長は、「祐見ちゃんは子供を生んで、より深
みのある歌い方をするようになった」と喜んだ。
井上さんが二回公演しているパラグアイのピラポ移住地からも十人が来場、その
一人の園田メグムさん(62、愛媛県出身)は、「すごい良かった。以前よりパワー
アップしている」とのべ、「祐見ちゃんのショーを見るために昨日のゲートボール大
会ではワザと負けた」とジョークを飛ばし、周りを笑わせた。
四年ほど前から井上さんの公演に毎年通っているモジ市在住の松野忠蔵さん(7
5、福島県出身)。今回もスザノ公演を見て感動し、聖市公演にも足を運び、最前列
で食い入るようにみていた。新曲『〜笠戸丸』を聞いた感想を訊ねると、「何度も涙
がこぼれた。三歳で日本から来たが、僕はやっぱり日本人だとしみじみ感じる。父
母の苦労を思いだした」と語った。
定番となった『ソウ・ジャポネーザ』に関しても「いつもお母さんから、神戸で
泣き別れしてきた話を聞いていたから、まるで歌の情景そのもの。自分たちのこと
を歌ってくれていると感じる」と感激した面持ちで語った。
◎歌に込めたこだわり=特別な歌『笠戸丸』
今回の来伯ではまず、百年前に笠戸丸が錨を降ろしたまさにその場所、サントス
の十四番埠頭で新曲『オブリガーダ笠戸丸』を披露した。昨年からの計画だった。
四月二十八日には神戸の百周年式典で初披露し、笠戸丸と同じ日程で、この歌も海
を越えたことになる。
続いて、笠戸丸移民が最初に入ったグアタパラ耕地と同じ地域にある、グアタパ
ラ移住地にも六月二十六日から二日間訪れた。
二十七日午前、同地文協の新田築副会長の案内で、笠戸丸移民時代の無縁墓地を
探して手を合わせた。今回二度目。前回も無縁墓地を探したが見つからなかった、
という曰く付きの場所だ。「今回は絶対に訪ねたかった」。普段は口数の少ない井上
さんだが、こだわりを秘めている。
車を降りてから藪の中をかき分けて五分ほど探した。「スカートで行ったので、足
がブヨに刺されて大変なことになっちゃいました」と井上さんはあっけからんとい
う。
中嶋年張マネージャーは「本当に数十カ所も刺されて足が真っ赤になっちゃった
んですよ。そんなに痛い思いをしたわりに、本人は意外と後悔してないようです。
なにか、先人の苦労に通じるものを感じたのでしょうか」という。
そのすぐ後、将来的にコロニアに寄付される予定になっているコーヒー精製所跡
地の前で新曲『オブリガーダ笠戸丸』を精魂込めて歌ったという。実際に聞いてい
たのは文協役員ら十人だけだったが、笠戸丸移民に縁の深い場所だけに、井上さん
は「とても充実した気分。鎮魂歌のつもりで歌いました」。
自身のデビュー十周年、移民百周年を記念する曲には、井上さんの強い想いが込
められているようだ。
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★ブラジル社会
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■G8サミット=ブラジルは二軍専属へ=途上国代表口封じ=食糧危機、伯国の出
番なし=先進国の都合で動く世界 2008年07月09日(木)
G8サミットは七日、ブラジルとメキシコ、インド、南アフリカ、中国などの途
上国を二〇〇九年からG5二軍として控え室で待機させる方針と八日付けフォーリ
ャ紙が報じた。待機組はサミット最終日にのみ出席を許し、発言の機会は与えない。
またEUのバーロス委員長は、ブラジルに対し持続可能なエタノール供給の保障を
求めた。
ルーラ大統領が嫌ったG8サミット招待は、二〇〇九年サミットの議長国である
イタリアのベルスコーニ首相の要請で、二軍控え室待機が正式に決まった。サルコ
ジ仏大統領のG8+G5増員案は、却下された。
G8は既存のメンバーによる枠組みが完成しており、新人の飛び入りを伊首相が
米国の合意を得て拒否した。G8本番は従来のメンバーのみで協議を交わし、声明
文を作成発表した後の最終日にG5を招くことにし、途上国の口を封じた。
これまで国際経済を操作してきたG8のテーブルに、途上国メンバーが割り込ん
で発言するのは許されないと伊首相がいう。ましてメンバーをさらに五人増やす仏
案は言語道断という。途上国はその分際を守って、初めて先進国と同席が許される
らしい。
G8では世銀のゼーリック総裁が食糧危機の到来を警告し、先進国にその責任を
求めた。ルーラ大統領は食糧危機の元凶は、農業補助金制度を設け途上国の農業発
展を阻害した先進国の責任だと訴えたが、その発言は封じられた。
世銀の計算によれば、世界食糧危機の犠牲者はさらに一億人増える。世界では現
在、八億五千四百万人が栄養失調である。総裁はG8に対し、次の三点で即時対処
する必要があると要求した。一、極貧国の学校給食と授乳する母親の栄養補給。二、
小農への種子と肥料提供。三、二十六カ国で実施中の食糧輸出制限阻止など。
農業大国ブラジルの出番は、ないらしい。EUから環境破壊による食糧やエタノ
ールの不買を宣言された。食糧危機についてG8は、総論賛成各論反対で責任をな
すりあうだけ。G8は約束だけで実行しないと、途上国の信用が全くない。国連事
務総長は笛を吹くが、誰も踊りそうにない。
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■ルーラ大統領=投機マネーを糾弾=G8は事実を看過し放置
2008年07月11日(金)
洞爺湖G8サミットの最終日、並行会議に招かれたルーラ大統領はIMF(国際通
貨基金)のカーン総裁に、先物市場における原油と食糧の投機マネーの実態を暴露す
るよう提言した。
ルーラ大統領は、G8の首脳らがこの事実から目を逸らし、首脳会議の議題とし
て取り上げずに放置したことを遺憾とした。投機マネーの跋扈により、原油を持た
ない途上国は肥料や運賃の高騰で塗炭の苦しみにあると記者団らに訴えた。
投機マネーは幻想の需要を喚起して相場の高騰を招き、巨富を懐に入れる。これ
はサブプライムで失った資金を、先物で挽回する動きだとされる。この見方に対す
るG8首脳の反応を、大統領は見たいという。
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■教師は聖職には程遠し?=魅力薄れる社会評価や給与=備えなく教壇に立つ例も
2008年07月11日(金)
十日エスタード紙が、伯国教育の弱点は質の良い教師の不足にあると思わせる記
事を掲載した。
それによると、国内の教師の七〇%以上は私立大出身で、仏語、化学、物理の三
教科以外は私立大出身教師の方が多いという。大学数からいけば当然だが、「一般的
に私立大生のレベルは公立大生より低い上、教師の多くが公立学校で教鞭をとって
いる点が問題だ」とあるのが気にかかる。公立校生徒の学力は私立校生徒より低い
傾向がある一方、八〇%の教師が公立校で教えている。
これを、六月九日のフォーリャ紙記事と比較すると、もっと深刻で、二〇〇五年
の、高校卒業時または同等の学生向け学力テスト(Enem)受験生へのアンケー
ト結果では、Enemで上位二〇%に入る学生中、教師になりたいは五%。受験生
全体でも一一%だが、教育学部選択の理由は、教育学部にしか入れないからが最多
という。
教育学部志願者中、家族収入が三最低賃金以下は四八・五%、公立校出身は八〇%、
母親の学歴は四年生以下が五〇%。聖州最大の教育学部を抱えるUnifaiでは、
学生の基礎学力不足が著しく、ポルトガル語、数学などの補習の必要があるという。
さらに、公立大学での教員資格取得には四年かかるのに、私立大学の多くは三年。
実習や卒業後の研修も不十分らしい。
しかも、教師の給与は大卒一般より低く、仕事はきつい。責任の重さや社会的評
価、給与から言って割に合わないと考える学生も多い。先日の国会で基礎教育部門
教師の最低給与は九五〇レアルと決められ、給与格差こそ減ってきたものの、より
高い給与を求めて別の職種に就く例や、学部中退者もまだ多い。
でもしか先生で、備えもなく教壇に立つ教師が効果的に教えられるか、また、生
徒に本当の学力がつくのかを考える時、高校生の学力で世界一、二の韓国やフィン
ランドでは、高校で五%と一〇%に入る成績上位者のみが教員になれるということ
の意味は大きい。
六月二十日付けフォーリャ紙には、教師の能力や質とその価値を認め、その向上
のための投資やインフラ整備が効果的な教育の鍵で、四歳までに覚えた単語数がそ
の後の学習能力に影響するとの論も。良き教師に出会い、教育を受けた子どもが、
親や教師となり次世代を育てていく姿が見たいものだ。
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■ルーラ第二期の明暗=財政内容は確実に悪化
2008年07月11日(金)
ミング経済研究所が六日、発足して六カ月になるルーラ第二次政権を、見かけは
よいが、経済は確実に悪化したと評価、発表したことを七日付けエスタード紙が報
じた。
米国のサブプライムを震源とする混乱は、まだ続く。ローンで購入した不動産の
返却は益々増え、銀行は債務不履行と戦っているが、パニックではないようだ。
原油高騰を原因とするインフレは、重い荷を背負って長い坂道を登るようなもの。
昨年末から現在まで、原油は五一%高騰。食品は二九%、金属コモディティは一八%
も高騰している。
途上国を除いたら、国際経済は殆ど停止状態。米当局者の努力に関わらず、ドル
は下がる一方。ブラジル経済は、見かけだけ。経済成長率は五%の横ばい、希望が
持てるのはさきのこと。
そこへ夢の油田発見。世界的な食糧危機が危惧される中、ブラジルは食糧を持っ
ていること、世界最高水準の農業技術を有するのが強い。
ルーラ第二次政権に入って悪化したのは、インフレを上方修正したこと。それで
インデキサソン(スライド方式)が、また噂に上がった。ブラジルのインフレは、コ
モディティの高騰が原因ではなく、政府の垂れ流し経費が原因である。
政府経費は、年々一二%で増えても改善の様子はない。それでも消費の過熱を煽
っている。基本金利は世界の最高クラスだが、投資信託は軒並みマイナス配当。
為替は一ドルを一・六レアルで過当評価され、産業は疲れ気味である。経常収支
の赤字は、ブラジル経済の横腹に腫瘍ができたのだ。国内市場の過熱が、輸入を四
四%増やしたのもよくない。
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■外国人、物件買占めへ=農地租界化が進行=ファンドも産地直接投資=外資土地
転がしにも 2008年07月08日(火)
農地改革省は六日、外国人の農地購入が毎日十二平方キロメートル、イビラプエ
ーラ公園七・五個分の割合で進行と発表したことを七日付けフォーリャ紙が報じた。
同省農地登録課(SNCR)のデータから判明したもので、外国人買占めによる農地
の租界化が顕著であることを示している。
外国人投資家が過去六カ月間、一千五百二十三の物件二千二百六十九平方キロメ
ートルを購入し土地転がしも行った。農地の売買には、大豆景気やエタノール補助
金などが拍車を掛けている。
さらに、農地登録では分からないブラジル人名義の外国資本や外資のブラジル人
ラランジャ(名義賃貸)企業もある。外国人の農地購入は、政府の農地改革面積を遥
かに上回っている。
ルーラ大統領とカッセル農地改革相が過去六カ月、農地を接収し署名した面積が
一千七百六十平方キロ。同時期に外国人が、二千二百六十九平方キロを購入した。
二二%の相違だ。MST(農地占拠運動)のメンバーは、ブラジルが植民地になると
訴えた。
現行法では、国内居住の外国人や国内で営業許可を持つ外資系企業の土地購入は、
一切の制限がない。外国人の農地購入が最も多いのは、マット・グロッソ州で八千
七十四平方キロ。続いてMSやSP、BA、MGなどの諸州である。
地域では中央西部が最も多く、続いて南西部、北東部、南部の順。北部は逆に減
っている。外国人の目的は、サトウキビ栽培である。小作人を入れてサトウキビを
栽培させる計画である。
これら農地購入に奔走する外国人は、アグリビジネス・ファンドから派遣された
ビジネス・マンである。特に二・三カ月前から激増している。出身はスペインやポ
ルトガル、オーストラリア、米国、亜国など。
これら外国人の農地購入者は、おびただしい数の農場を見せるよう催促し、ブラ
ジルの周旋人は自分の経費負担で案内する。殆どは成約に至らず、ガソリンや食事
を払わないので評判が悪い。
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■PBに注目が集中=産油国会議で合弁話殺到
2008年07月12日(土)
サントス沖大陸棚に油田が次々発見されたことで、ペトロブラスは産油国会議で
注目の的となった。世界の有名な原油試掘企業が、ブラジルの深海油田の探査技術
に興味を抱き始めた。
ペトロブラスのスタンドに関係著名企業のオーナーや管理職が人だかりとなり、
ガブリエリ総裁に資金提供や技術提供の申し入れで会見を求めた。しかし、岩塩下
油田の試掘で協力したRepsolやGalpとも相談をする必要がある。
世界が最も注目するのは、油田の広さと埋蔵量、投資額、試掘許可制度の内容変
更、政府が計画する試掘専門公団の創設、ペトロブラスが新公団の下請けとなる可
能性など。油田の広さは、九月に判明する予定。
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■ソニーのイメチェン=高級高価から大衆路線へ
2008年07月12日(土)
三年前なら想像もできなかったテレビ薄型受像機BraviaMをソニーが発表
と八日付けウオル・ストリート紙が報じた。日本本社でプロジェクトを考案し、メ
キシコ・ソニーの技術者が同国の部品で、米国向けに完成したもの。
見たところ、特別豪華ではない。しかし、安価である。日本での評価は、MP3
iPodやTiVoが発表されたときなので今一であった。ブラジルにも近く、上
陸する模様である。
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■地方都市が過疎化=32%市郡で故郷を見切る
2008年07月08日(火)
ブラジル地理統計院(IBGE)は六日、ブラジルの経済成長で大都市が肥大化す
る一方、過去八年に過疎化する都市が三二%、一千七百四十七都市もあると発表。
特に聖州の人口一万人以下の小都市は、就職が容易で通学の便がよく医療設備が
行き届いている大聖市圏へ移転する者で人口が減少した。
ブラジルでは南リオ・グランデ州とパラナ州の過疎化が顕著である。しかし、南
部は人口減少の一方で、経済活動は伸びている。同様の現象は、バイア州南部やパ
ラナ州北部でも見られる。
南部の人口減少は、家族農業の衰退が原因のようだ。二代目は、誰も家業を継が
ない。また農業の機械化も、農村労働者の職場を取り上げた。しかし、農産加工や
地域産業は発展している。
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《邦字紙用語解説》リベルダーデ=日本人移民が集住する地区、別名は東洋人街、
聖市=サンパウロ市、聖州=サンパウロ州、ポ語=ポルトガル語、日語=日本語、
コロニア=移民一世を中心とした日系社会の一部、伯国=ブラジル、伯人=ブラジ
ル人、南大河州=リオ・グランデ・ド・スル州、亜国=アルゼンチン、R$=ブラ
ジル通貨単位レアル。
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