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【BRASIL NEWS】ニッケイ新聞メルマガ版 43号 2003/05/10
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サンパウロの日本語新聞社から、幅広いブラジル情報を無料で提供!!!
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===最近、テレビで日系女性の活躍が目立つ。ビッグ・ブラザー3のサブリナは
もちろん、グローボTVの若者ドラマ『サンディとジュニオール』でマドンナ役を
演じたダニエラ・スズキが、ノベーラ・ダス・セイス(平日午後五時半からの帯ド
ラマ)の『Malhacao』に進出する。▲この時間帯は、同局新人俳優の登竜門。ここ
で人気を博せば、本格的俳優デビューの七時台、最激戦区の八時台も夢ではない。
▲ダニエラは、カベッソンがエスピリット州旅行中に出会う、ポ語が堪能な“日本
人”留学生「ミステリアスな美少女みゆき」という役どころ。がっちりと彼のハー
トをつかんだ挙句、ふってしまうらしい。▲また月曜からMTVで始まった若者向
けファッション紹介番組『Capricho』(平日午後六時五十八分から二分間)にも、
アドリアーナ・ヨシダが出演中。男性陣もがんばれ! (深)
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●今週のおすすめ記事●
○ブラジル社会
■東西南北 ニュース短信
■先住民70人がろう城=インジオ基金 職員の免職要求
■ジル文化相に一任=具志堅長官=文化政策で譲歩
■年金存続 改革が不可欠=限界にきた制度=歴代政権の怠慢を非難
■聖市の労組幹部は金満家=雇用者と癒着か?=元バス運転手が“御殿”建設
■工事現場から石器=3000年前のものなど続出
○日系社会
■べレン国際空港=連警が日本人拘束=禁輸動物持出し容疑で
■マリンガ、加古川提携30周年=交流事業、今後も継続
■国勢調査2000=台頭する東洋系新興宗教=伝統的仏教は減少
■日系としての目覚めを=赤間学院=新しい日系ルーツ教育=ヤマザキ監督が講演
■廃鶏から干し肉製造=ロンドリーナ州立大学=日系教授の指導で開発
■“日系初”=サブリナが二大男性誌のグラビア制覇=プレイボーイなど
■出稼ぎ1500人余調査 雇用安定センター=長期化、定住化進む
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★ブラジル社会
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■東西南北 ニュース短信
六日、エスピリト・サント州カリアシカ市で二つの子宮を持つ女性(二八)が双
子の赤ちゃんを産んだ。男女の二卵性双生児で、各子宮でそれぞれ妊娠。予定日よ
り二週間早く、帝王切開で取り出された。二人は保育器に入れられており、母子共
に元気だ。担当医は、二つの子宮は突然変異によるもので非常に珍しいケースと説
明している。
◎
ボヘミアンが集まる所として知られる聖市ベシーガ区トレーゼ・デ・マイオ街を
『二十四時間街』にしようという案が出ている。聖市、文化団体、商店、住民、教
会が賛否両論に分かれてかんかんがくがくの議論を戦わしている。賛成派は『カフ
ェー・ド・ベシーガ』の店主など飲み屋が多い。鶏肉屋は朝早くから鶏肉を買いに
来る人はいないと反対。アキロピッタ教会はバザーの売り上げが落ちるとの議論を
展開している。
◎
大聖市圏マウアー市で七日、レンタルビデオ店主が、テープ四本の返却を遅らせ
た客二人を撃ち、逃走する事件があった。客は兄弟で、弟(二一)が病院で死亡。
十五日間にわたる返却の遅れにいらだった店主は六日、兄弟の家へ電話し、母親を
ののしった。兄弟は怒って同店へ行き、店主と口論となった。翌七日、兄弟は店に
戻ってけんかを仕掛けたが、逆に撃たれてしまった。兄弟の借金はわずか二十一レ
アルだった。
◎
ブラジル南部サンタ・カタリーナ州サンジョアキン市で六日夜、初雪が降った。
小雪で、積もるほどではなかった。同市では同日未明に一・五度を記録した。リオ・
グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレ市では十一・七度を観測。聖市でも同日十
二度と今年の最低気温を記録し、四月十三日の十二・二度を更新した。
◎
聖州リメイラ市で二日、精神病患者の男(二五)が、両親を刺し殺し、弟二人を
負傷させる事件があった。仲のいい一家で知られていた家で起きた事件は、近所の
人々を驚愕(きょうがく)させた。男は「警察を呼んでくれ」と落ち着いた様子だ
った。警察が来た時、母親はまだ生きており、「息子は病気で自分が何をやったか分
かっていない」とかばったという。
■先住民70人がろう城=インジオ基金 職員の免職要求-------------5月10日(土)
【フォーリャ・オンライン九日】パラー州南部レデンソン市の国立インジオ基金
(Funai)本部で七日午後、少なくとも七十人の先住民カイアポー族グループ
が侵入し、現在ろう城している。弓矢や散弾銃を持ち、戦闘時のようにメイクした
先住民たちは、同機関の公金を横領していると思われる職員五人を懲戒免職するよ
う抗議した。
レデンソン市Funai本部は、同地域の十二部落(インジオ約四千五百人が居
住)の管理をしている。カイアポー族は、同地域の商業で六十万レアルの借金を抱
えており、「公金の横領が借金の原因」と告発している。
先住民らは、職員五人が免職処分になるまでFunai本部に居座ると述べてい
る。Funaiの活動は完全にストップ状態だ。
カイアポー族の一人、ペクアイ・カイアポーさんは、「我々は、さらに四つの部落
から八十人ほどの先住民が来るのを待っている。職員が免職されなければ我々はこ
こから出ていかない。我々がここにいる間は、職員らは入らない」と言明した。
ブラジリアFunai総本部のスポークスマンは、近日同機関の代表者がレデン
ソン市へ向い、先住民らと交渉すると伝えた。レデンソン市Funai本部で汚職
問題があるかどうか、聴聞局が捜査を行う。
■ジル文化相に一任=具志堅長官=文化政策で譲歩-------------5月8日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】政府はリオ市で六日、ジル文化相と具志
堅大統領府広報長官が参加した会議で、ジル文化相が文化政策を決定することを再
確認し、大統領府が同政策に二度と関与せず、国営企業が後援する文化イベント計
画への奨励金を承認するための新ルールを「非常にあいまい」として、広報局と文
化省間のあつれきに終止符を打った。
「混乱を避けるには(新ルールを)廃止する方がいい」。具志堅長官は議論の余地
が残っている新指針が決定されるまで、新ルールと国営企業側の後援基準の廃止を
提案した。
同会議に参加し、新ルールに反対していた映画人、カカ・ディエゲス氏は、勝利
宣言は避けたものの、創造の自由の侵害への不安が収まったと発言した。「具志堅は
文化分野で優先権を持つ文化省に道を譲った。今や新ルールの制定は我々と同じ文
化創造者、ジルベルト・ジルに委ねられた。大切なのは活動を中断しないことだ。
具志堅の決定は賢明かつ民主的だ。我々の計画を再び前進させよう」。
「『文化統制』のような、差し迫った懸念は払拭された。私は文化政策を策定した
ことは一度もなく、政策決定過程において指導性を発揮しただけだ。だが、今後も
広報局は同過程を見守り続ける」と具志堅長官は発言した。
ジル文化相は結論に満足し、「具志堅は文化省を文化問題の前に導き直し、物事を
元のさやに収めた。これからは文化省、広報局、国営企業、芸術家が対話を重ねる
ことで、文化政策が策定される」とコメントした。
■年金存続 改革が不可欠=限界にきた制度=歴代政権の怠慢を非難=無責任政治
に終止符-----------------5月8日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】ルーラ大統領は六日、「年金改革は年金制
度が、廃止になるか継続されるかの問題であって、多数派や少数派という数字上の
問題ではない」と警告した。この警告はセルジッペ州アラカジュ市で開催された主
要都市市長会議の席上で語られたもの。さらに年金制度継続のために魔法の処方箋
などあり得ないし、このように深刻な事態に至る前に解決しておくべき問題であっ
たと、大統領は熱弁をふるって歴代の政権を非難した。
大統領は連邦令の改革が、労働者の年金継続のために不可欠であるとした。今改
革を行わないなら五、六年後、国も州、市も年金を支払う資金がなくなり年金制度
の廃止に追い込まれると深刻な事態を警告した。
「年金改革は国民の明日の生活や息子らの時代を考慮して、当然打つべき措置だ」
と述べ、大借金を残して五代目ごろまで借金の返済に苦労させるような無責任な政
治を行う時代は終わったと、大統領は告げた。
現政権は、いかなる議論も嘲笑も罵倒も恐れないと宣言、全ての国民に自由な意
見を述べる機会を与えるとした。魔法の処方箋があるというなら、議論を中止して
政府は直ちに支援すると声明した。
国家の改革は大統領や州知事、市長個人の発案ではなく、国民全員の責任におい
て行われるべきもの。責任転嫁は許されないと、大統領は国民の自覚を求めた。市
は州に、州は連邦政府に、政府は国際通貨基金(IMF)に、IMFは無能な政権
当事者にと、責任をたらい回しにする時代は終焉したと大統領は宣言した。
ブラジルは直面する問題について責任を転化する習慣を止めて、解決法を探索す
るほうが近道だという。大統領は国民各位にもっと自信を持つように勧め、偉大な
ブラジルの未来を信じて欲しいと訴えた。
大統領は、昼食会に臨みアラカジュ市名物のカジューの天ぷらが出たが遠慮した。
大統領就任以来太り、体重が九十キロになった。デダ市長は直ちに、大統領の大好
物カニの天ぷらに取り替えた。また禁煙実施中であったが、食後に一服した。
アウヴェス・セルジッペ州知事は唯一人、税制改革は聖州など富裕州を利して東
北伯をそでにする不公平な改革であると批判した。大統領は、東北伯にも聖州やミ
ナス州同様の資産家はおり、お金を儲ける人は税制に関係なく儲けるから、税制が
東北伯を貧しくしたという論理は当たらないと反論した。
大統領は、次のような処世訓を紹介した。どん底にあって誰も助けてくれず全て
を失い天を仰ぐしかなくとも、第一は翌日には苦汁の朝を迎えない。第二は周囲に
否定主義を撒き散らさない。第三に神は悲観主義者に手を差し伸べないことを心得
るべきだ。
■聖市の労組幹部は金満家=雇用者と癒着か?=元バス運転手が“御殿”建設
-----------------5月6日(火)
【フォーリャ紙五日】聖市バス運転手・車掌組合の役員二人は高級分譲住宅地に
プール付き一戸建てと高級車を所有する。二人の月収は組合業務への対価を含めて
も二千レアルにすぎない。
デンチーニョとして知られる四十八歳の運転手は聖市東部のバス会社、サント・
エスペジット交通の元バス運転手で、聖州都市住宅開発公社(CDHU)が建設し
たアパートに住んでいた。九七年末に組合役員となり、現在、聖市から一〇三キロ
離れたイトゥー市にある高級分譲住宅地内の三百平米の敷地に四部屋とプール、シ
ュラスケイラ、暖炉、サウナを備えた家を建てて住む。同家は本人により、三十八
万レアルで売りに出されている。連邦国税庁のホームページに開示されている情報
によると、〇二年十一月二十九日に同役員は無税申告を提出した。
フォーリャ紙の取材に同役員は、記者を脅した上、親戚や友人の援助で同家を築
いたと話している。
シキーニョと呼ばれる二十七歳の男性は聖市東部のバス会社、タルゴ交通の元運
転手で、集合住宅に住んでいた。二〇〇〇年末に組合役員になり、現在、聖市東部
ジャルジン・ダス・フォンチスにある約二百五十平米の敷地に建てられた一軒家に
住む。最も安いタイプで二万八千レアル近くする九七年型のアウディと一万三千レ
アルするセウタを所有する。シキーニョは二年間、所得税申告と無税申告を行わず、
CPFをキャンセルされていた。
他の組合役員は、組合が支給する月千五十レアルの活動支援費で、家や高級車を
購入することは「変だ」とみなす。聖州検察局、労働検察局、連邦警察は、少なく
とも五人の組合役員がバス会社社長から金を受け取っているという告発を受けた。
検事らは会社から組合役員への資金援助が、マルタ市長に運賃値上げや補助金アッ
プの圧力をかけることを目論んだストを煽るためのものだったかどうか調べ始めて
いる。
数週間前、フォーリャ紙はデンチーニョが月に五千六百レアルを会社から受け取
っていたことを暴露した。本人は受け取りを否定している。
■宝くじで資金洗浄?=短期に幾度も当たる=家族で大金“稼ぐ”ケースも
-------------5月8日(木)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙七日、ジアーリオ・デ・サンパウロ紙六日】財
務省付属金融活動管理審議会(Coaf)はこのほど、一九九八年から二〇〇二年
の間に宝くじ賞金総額千三百八十九万レアルを受けた三十人が、資金洗浄をしてい
た可能性があると告発した。検察庁が現在捜査している。
三十人のうち、二十九人が聖州民で、一人はミナス州出身者。検事らはうち一人
の捜査を連邦警察本部に依頼している。
汚職などで得た金で宝くじを購入して当たり、資金洗浄をする“宝くじ資金洗浄”
方法は一九九三年、全国に知られるようになった。当時ジョアン・アウヴェス元下
院議員がこの方法を使って資産を増やしたと疑われた。同氏は高額の資産を短期間
で得た説明として「運が良かった」と一言。この事件でアウヴェス氏は、国家予算
を横領したと疑われ、議員権をはく奪された。
今回は、家族の名前が当選チャンピオン上位三十位までに表れている。
ゴウヴェイア家のアマウリーさん、アジウソンさん、アレッシオさんの三兄弟は、
九八年から九九年の間に二十五種類の宝くじで総額三百七十六万六千レアルを獲得。
ジアーリオ紙によれば、それぞれ百八十九回、百五十七回、百七十九回も当たった
という。
スルジャン・トロッフォ家のマルコスさんは、メガ・セーナと連邦宝くじなど三
種類の宝くじで総額二十六万四千四百七十レアルを獲得した。金額も大それたもの
ではないので初心者のツキに見えるが、マルコスさんの息子、マルコ・アントニオ
さんは、〇〇年四月から〇一年十月の間に三百二十七回も当せん、総額百五十八万
レアルを得た。宝くじを購入した総日数は四十八日間で、一日に平均六・八一回も
当たっていたことになる。
夫婦で企業の共同経営者でもあるアリエル・レニャーロ歯科医(六二)とネイデ・
P・プラーザさん(五二)も捜査されている。ネイデさんは九九年七月から〇一年
十二月までに六十二万三千六百八十レアルを獲得。アリエルさんは九九年一月から
八月までに三十五万三千三百二十レアル得た。
個人では、聖州のジョゼ・E・シウヴァさんが九八年十二月から〇〇年七月の間
に二百十一回も当てており、賞金総額は百九十一万レアルに及ぶ。
■工事現場から石器=3000年前のものなど続出------------5月9日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙】聖州イトゥー市とチエテー市を結ぶ国道三〇
〇号線と一二七号線にまたがる区域の道路工事で石器時代の矢じりや石刀、バンデ
イランテス時代の瀬戸物などが発見された。
考古学者のパウロ・ザネッチ氏は、聖州内では最も古い三千年以上前のものと鑑
定した。発掘調査は、工事現場からサトウキビ畑の中にも広がり、終了まで七カ月
かかる予定だ。イトゥー郡内のユーカリ林の中で、十七世紀ころの煉瓦焼きの釜戸
も発見された。
出土品の中には、バンデイランテスの指導で作ったと見られる陶器を先住民の技
術で焼き上げた無傷の作品まで発見された。バンデイランテスによってイトゥー市
が、踏査された一七〇二年ころの作品らしい。
チエテー川のほとりにはバンデイランテスの活動の跡が、三カ所で発見されたが、
一九二〇年ころに行われた道路工事で多数の遺跡が破壊されたと同考古学者はいっ
ている。
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★ニッケイ社会
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■べレン国際空港=連警が日本人拘束=禁輸動物持出し容疑で
------------5月8日(木)
ベレン国際空港で六日、同市在住の日本人、星稔容疑者(51、ほし・みのる)が、
ブラジル国外への持ち出しが禁止された生物を輸出しようとした容疑でパラー州連
邦警察に拘束された。六日付フォーリャ・オンラインが報じたもの。在ベレン総領
事館によれば、ベレンで同地の日本人が禁止生物の輸出容疑で拘束されたのは初め
てのケースだという。
同紙の報道によると、星容疑者が拘束されたの六日午後。日本向けに送ろうとし
た三十四箱の荷物のうち二十箱に、ピラルクの幼魚やドラード、トゥクナレなどの
魚類やカメ、エイなど輸出が禁止された生物七十七種類が含まれているのが、空港
の通関検査で発覚した。
これらの生物はブラジル環境院(IBAMA)により差し押さえられた。パラー
州連邦警察の本部長は、同容疑者が環境保護法令違反で罰せられる可能性があると
の見方を示している。
買い付けの伝票には国内の輸出入会社の名前が記されていた。この会社の社長は、
国外持ち出しを禁じた生物が含まれていたことは知らないと語っているという。パ
ラー州のIBAMAによれば、同社の支払う罰金は約三万八千レアルに上ると見ら
れる。
星容疑者は同地在住の日本人。二年ほど前から熱帯魚の輸出業に携わっていると
いう。拘束を知ったベレン総領事館は同容疑者に面会したが、差し押さえられた生
物が輸出禁止であることを本人が知っていたかどうかは分かっていない。
同容疑者は連邦警察の取り調べを受け、現在は仮保釈の状態だという。ベレン総
領事館の藤枝一正領事は「現在詳細を調べているところ。起訴されるかどうかは現
時点では分からない」と語っている。
■マリンガ、加古川提携30周年=交流事業、今後も継続----------5月9日(金)
パラナ州マリンガ市と兵庫県加古川市が姉妹提携を結んで今年で三十周年を迎え
記念式典が十一日、マリンガ市で開かれる。二十三人で構成される訪伯団が七日、
ブラジル入りした。釜谷研造兵庫県議会副議長が代表して記者会見を開き、青少年
の交流事業を今後も継続させていきたいなどと、語った。
釜谷副議長の来伯は数回。マリンガ訪問は、二十六年ぶり二回目になる。七日午
前、イビラプエラ公園内の開拓先没者慰霊碑を訪問、先駆者たちの冥福を祈った。
桜井仁ブラジル日本都道府県人会連合会慰霊碑・上陸記念碑委員会長ら県連代表
者に出迎えられ、碑の建立などについて説明を受けた。
この後、尾西貞夫兵庫県人会長の案内で日本館を見学した。同館で行われた記者
会見で釜谷副議長は、「マリンガと加古川ほど親密な交流をしている都市はない」と、
両市の関係を祝福。さらに、「七七年にマリンガ市内はまだ、舗装されていなかった
けど、どう様変わりしたのかみるのが楽しみ」と、語った。
パラナ州は兵庫県と姉妹県でもあり、州都クリチバ市を経由して、マリンガ市に
向かう。樽本庄一加古川市長らほかのメンバーはブラジル国内を旅行中で、クリチ
バ市で合流する。
■国勢調査2000=台頭する東洋系新興宗教=伝統的仏教は減少=モジでは1.6%が
東洋系----------------5月6日(火)
カトリックの国・ブラジルで東洋系新興宗教信者が増えつつあることが、ブラジ
ル地理統計院(IBGE)の二〇〇〇年度国勢調査で分かった。世界救世教の約十
一万人をはじめ、六つの教団がブラジル国内で約十五万人の信者を得ており、その
大半がサンパウロ、リオなどブラジル東南部に集中している。
信者の数は、世界救世教の十万九千三百十一人を先頭に、生長の家が二万七千七
百八十四人。以下PL教団五千四百六十五人、天理教三千七百八十六人、真光三千
五十四人、ハレ・クリシュナ(インド系)千六百七十九人と続く。九〇年の調査で
は世界救世教(約八万人)、生長の家の二教団のみだった。
男女別の内訳は、女性百人に対して男性が六十四人。信者増加への女性の影響力
を示している。これら約十五万人の信者のうち七割が、聖州以南に集中している。
これらの地域に日系人口が集中していることが要因として考えられる。
台頭する新興宗教に対し、伝統的な仏教信者は九一年に二十三万六千人だったが、
二十一万四千人に減少した。
十年前に人口の八三%を占めていたカトリック教徒は、今回の調査では七三%(一
億二千四百万人)に減少。一方、九〇年代に急激に信者を増やしたエバンジェリカ
は、全体の九・一%から一五・四%に激増している。
二月二十四日付エスタード紙によれば、IBGE社会人口部門のニウザ・オリベ
イラ主任は「カトリック教徒がいまだ中心だが、今後はエバンジェリカや東洋系教
団への信者移動が起こる可能性もある」との見方を示した。
この調査はあくまで自己申告であり、複数の信仰を持つ信者が相当数いる現状を
考えれば、必ずしも正確な統計ではない点も同紙は指摘している。
また、聖州モジ・ダス・クルーゼスで発行されるジアリオ・デ・モジ紙は、今回
の国勢調査に関して、モジ市の宗教分布状況を四月二十七日付で報じた。
同市の人口は三十三万二百四十一人。最も多いのがカトリックで約二十万二千人。
エバンジェリカが約六万七千人でそれに続く。三番目がエスピリタで八千六百五十
九人。
同地域で東洋系の宗教を信仰する人は、人口の一・六%にあたる五千三百八十人
だった。ブラジルの全人口に占める日系人口比は〇・七%程度。モジの東洋系宗教
信者の一・六%という割合は、日系密集地ならではの高い比率を示している。
■日系としての目覚めを=赤間学院=新しい日系ルーツ教育=ヤマザキ監督が講演
=監督の母は元“校長”-------------------5月9日(金)
日本移民の歴史を描く映画『ガイジン2』を制作中のチズカ・ヤマザキ監督が、
セントロ・エドゥカショナル・ピオネイロ(以下、赤間学院)で七日午前十時から
講演会を行った。日系校としては最も伝統のある赤間学院が、同監督と共同で今年
から始めたルーツ(出自)をテーマとする文化教育の一環だ。当日は次から次へと
生徒が質疑に立ち、ヤマザキ監督は一つ一つ丁寧に回答を返した。
この教育プロジェクトは、ヤマザキ監督が以前から構想していたもので、映画『ガ
イジン』を学習のきっかけとし、生徒が自らのルーツを認識し、日本移民史や日本、
デカセギ現象に対する興味と関心を深める文化教育として計画された。
小中学部校長のヴェーラ・ルーシア・デ・フェリセさん(イタリア系)は「今年
からこのプロジェクトをはじめ、明らかに自分のルーツを尊重する機運が生徒たち
の間に生まれてきている。自らのアイデンティティを真摯に問い直す生徒の姿に、
私自身も影響をうけ、心を洗われる思いです」と教育効果を強調する。
今年初めから、生徒全員が映画『ガイジン』を授業の中で鑑賞し、学年ごとに日
本移民史や日本を研究する課題に積極的に取り組んできた。その成果として、当日
会場となった大講堂には、生徒自身の手による約百枚の研究発表展示が張り巡らさ
れた。講演会に参加したのは中学部、高校部の生徒約二百人と父兄、教師の約百人。
午前十時から『ガイジン2』のプロモーション・ビデオが上映されたのに続き、
十五分ほどヤマザキ監督が「文化的アイデンティティ」と題する講演を行った。生
徒からは「規制の多い軍事政権時代に映画を製作した苦労は?」「撮影する上での基
準は?」などの質問が次々になされた。
その質問に答える中で、ヤマザキ監督は次のように『ガイジン2』の意義を語っ
た。
「人は一般的に、テレビや映画、新聞、雑誌などで、特定の人種を見れば見るほ
ど、それに価値を置くようになる。逆にいえば、そこから除外されているマイノリ
ティは、価値を認められない」と現状を分析。
さらに「最近、欧米の影響もあって、黒人系俳優たちはマスコミ界に圧力をかけ、
媒体への露出度を増やしている。それに比べ、日系や東洋系は露出度が大変少ない。
確かに、あまり主張しないことは日本的文化の一端かもしれないが、ブラジル社会
の現実から考えれば、もっと東洋系の存在感があってもいいはず。私の映画は、そ
の意味でも東洋系に新しい価値を与えるものになるはずです」と熱く訴えた。
ヤマザキ監督の母・秋吉すみこさん(八〇)は実は、一九四二年のサンパウロ女
学校(赤間学院の前身)卒業生で、その後も、教師をしていた縁がある。赤間アン
トニオ晃平第一副理事長は「戦時中のことで、学校はブラジル人名義でなければ、
経営できない時代でした。その頃、秋吉さんは数少ない二世で、母(赤間みちえ、
創業者)からの信任が厚く、名義上の校長になっていただいたこともありました。
つまり、彼女の双肩に、我が校の将来がかかっていたわけです」と当時を懐かしむ。
約八百五十人の生徒中、九割近くが日系人という同伝統学校が、ヤマザキ監督と
組んで、新しい形のルーツ教育を本格的に始めた意義は大きそうだ。
ヤマザキ監督はこれまで大学の映画学科等の学生に対し、専門的な講演会をして
きた経験はあるが、中高校生向けに講演をするのは始めて。講演後、「やはり、ルー
ツを考える教育は小さい頃からやることが重要。今後も、教育プロジェクトを続け
行きたい」と豊富を語った。
◎
映画『ガイジン2』は製作資金不足で現在、撮影休止状態にある。ヤマザキ監督は
「移民が出発した神戸でのシーンをぜひ撮りたい」と語るが、現状では難しい。日
本企業からの資金援助は少なく、大半はブラジル銀行や石油公社ペトロブラスが頼
みの綱。公開されれば、話題作になるであろうことを考えれば、実に惜しい話だ。
映画の詳しい情報はサイトwww.gaijin2.com.brまで。
■廃鶏から干し肉製造=ロンドリーナ州立大学=日系教授の指導で開発
-------------5月9日(金)
廃鶏の干し肉は絶品?―。ロンドリーナ州立大学でシモコマキ・マサミ教授(食
品技術学)の指導を受けていた二十六歳の学生がこのたびその修士論文で、鶏を塩
漬け乾燥肉にする処理方法を発表した。経費もキロ当たり一・三レアルと手頃で、
産卵率の下がった鶏の有効利用に長らく頭を痛めていた業者には朗報といえそうだ。
通常鶏は飼育されて七十五週から八十週で産卵のペースが落ち、いわゆる廃鶏に
なる。ブラジル国内では昨年だけで約六十八億羽が廃棄という『悲しい結末』を迎
えていた。そんなところに、乾燥肉という『第二の人生』が用意されたことになる。
「生産者だけでなく、消費者にとってもいい話。鶏の干し肉はタンパク質が豊富
なうえに、肉質も柔らかい。市場価格も低く押さえることができる」とシモコマキ
教授は教え子の研究成果に太鼓判を押す。
発表された処理方法はいたって簡単。良質な部分の鶏肉一キロにつき三キロの食
塩の割合で塩漬けする。四日間、二十五度で乾燥させ、亜硝酸ナトリウムを入れた
真空パックで保存することが大切という。
研究は海外の業界関係者からも注目されている。世界最大の養鶏業者を抱えるア
メリカでは業界紙にいち早く取り上げられ、ロンドリーナ州立大学には技術移転の
話も来ている。
■“日系初”=サブリナが二大男性誌のグラビア制覇=プレイボーイ誌50万レア
ルで契約------------5月7日(水)
あのサブリナがついにプレイボーイ誌に日系美を披露――。グローボTV局の超
人気番組ビッグ・ブラザー・ブラジル3(BBB3)では惜しくも途中退場し、優
勝賞金五十万レアルを逃したサブリナ・サトー(二二、聖州ペナーポリス出身)だ
が、今回プレイボーイ誌とは「ほぼ五十万レアルの契約金でヌードを披露」と六日
付アゴーラ紙は報じており、十分“モトはとった”といえそうだ。
BBB3番組出場以来、人気が爆発したサブリナは今が旬。つい最近も男性誌ヴ
ィッピのグラビアを飾ったばかりだった。プレイボーイ誌は最近、昨年のミス・ブ
ラジル、“イパネマの娘”親子と話題の女性を連発してきただけに、今回のサブリナ
も同レベルの大物とマスコミから認知されたようだ。
父オマールさんがアラブとスイスの混血、母ユキエさんは日系という国際的セク
シー体型。身長百六十九センチ、体重五十九キロ、バスト九十四センチ、ウエスト
六十三センチ、ヒップ百二センチの“日系美”を、余すところなく披露するらしい。
興味のある方は、木曜朝一番にバンカに走った方がいいかも。日系人としては初
めて二大男性誌を制覇したサブリナ。この人気はどこまで過熱するのか。
■出稼ぎ1500人余調査 雇用安定センター=長期化、定住化進む=仕送りしてい
ない36・3%------------------5月9日(金)
(財)産業雇用安定センターは、平成十五年二月に「日系人就労等アンケート調査
結果」を発表した。この調査は、同センターが平成十四年に日本各地で、日系人を
対象に行ったもの。日系人雇用者に対して、在日日系人の実情を理解し、雇用管理
の改善を目的とする。対象人数は、千五百七十八人(男性八百九十六人、女性六百四
十五人)。ポ語圏千二百七人、ス語圏三百七十一人。
[長期化]平成十四年の同調査を見ると、三年以上の滞在者が六六%、今回の調
査では七八・五%。今回は項目が細分化され、七年以上十年未満二一・四%、十年
以上二八・二%であることが明らかになった。
[定住化]日本に今後住む希望は、五七・五%が「はい」と答えた。「はい」と答
えた一五・七%が、「定住を望んでいる」と答え、五九%が「日本の生活に慣れた」
からと答えた。配偶者や家族と暮らす日系人は六七・七%にのぼる。
[仕送り]三六・三%が「仕送りしていない」と答えた。母国に送金するのではな
く、日本で消費する日系人が増えている。一方で、三一・四%が五万円から二十万
円の仕送りをしている。
[労働条件]派遣会社を通じて間接雇用される割合が六三・九%。間接雇用は、工
場の生産調整の時期に解雇されることが多く、労働者に不利に働く場合が多い。労
働契約四一・一%が「結んでいない」。日本は、慣習的に労働契約を口約束などで済
ます場合も多い。しかし、日系人は高い割合を示す。
[解説]長期化、定住化傾向がさらに進んでいる。仕送りをしていない労働者も多
く、日本で子供の教育費の他、家や車などに費やす場合もある。一方で、一二%前
後の日系人が失業中(日本の完全失業率五・四%)と厳しい。労働条件は、従来通
り間接雇用を中心にして、労働契約を結んでいない労働者が多く不安定な状態にあ
る。旅行会社や日本側企業の直接雇用に頼らず、友人や親類縁者を通じて雇用され
ている日系人も多い。
二宮正人国外就労者情報援護センタ―理事長は、「長期化」「定住化」が進んでい
ることに対して、「ビザは、三年で更新される。二回更新した後は、永住ビザを申請
しているのではないだろうか」と、語った。
■コラム「樹海」03/05/09
最近、コロニア作家による、長編小説の自費出版が目につく。松井太郎さんの『う
つろ舟』、七千枚と予告されている宇江木リカルドさんの『花の碑』第一巻、第二巻、
単行本ではないが「国境地帯」第九号に一挙掲載された伊那宏さんのノンフィクシ
ョン『或る失踪事件の周辺』などである▼(ブラジル国内では)商業的には引き合
わない、つまり売れない、少なくとも書いた本人たちがそう考えているとみえ、自
家・自費出版なのである。力作である。書かずにはいられない、活字にせずにはい
られない、の思いが、小説書きに駆り立てる。創作は、自己表現だが、作者の意図
がそれぞれ十分に達成されているように思える▼『うつろ舟』は、マットグロッソ
州の奥地が舞台だろうか。そこに住む人々の暮らし、しきたりなど、いわゆるブラ
ジル臭ふんぷんの世界が活写されている。自然描写が微細にわたり、実際そうなん
だろうと納得させられる。そんな地方に、みずから日系社会からはみ出た日系人が
置かれる▼ポ語で書かれた小説にはこうしたブラジル臭の濃い作品が多いことだろ
うが、理解、鑑賞が難しい。それが日本語だから意味がある▼伊那さんにも、ブラ
ジルで体験しなければ書けない、ブラジル人の体臭が行間から滲み出てくるような
作品がある。以前のコロニア作家の作品にはそうしたのが多かった。だんだん希薄
になっている近年、貴重である。自費出版して読ませてくれるなど、奇特な行為と
いえよう。(神)
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《コロニア語解説》聖市=サンパウロ市、聖州=サンパウロ州、ポ語=ポルトガル
語、日語=日本語、コロニア=移民一世を中心とした日系社会の一部。
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