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会社を元気に!「考研ウィークリー」292

発行日: 2006/4/24


   今週のテーマ / 「困った」という状態を意図的に

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おはようございます。
季節に不相応な寒さが残っています。でも、これから暖かくなると信じ
られることは気持ちを明るくしてくれます。仕事や人生でも同じです。
これから良くなると信じられるところまで努力を惜しまないことが大切
なのでしょう。そうすれば、今日を初日とするこれからの人生に希望が
生まれます。

先ずは、週初の一言をお届けします。
口先だけの言葉でも理屈は伝わるでしょうが、想いや気持ちや熱意は
伝わらないでしょう。挨拶一つにしてもそうです。挨拶者の気持ちが
乗っているのかどうか、一瞬にして分ってしまいます。

◎動作が言葉に心をのせる◎

 電話口で相手に謝辞を言いながら何度も礼をしている人がいます。
この人の感謝の気持ちは間違いなく電話の相手に伝わっていることで
しょう。口で操るだけの言葉からは気持ちが伝わりません。言葉に心が
のって始めて気持ちが伝わります。動作がそれをする訳です。

 今週もどうぞお元気にお過ごしください。

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    ☆☆ 会社を元気に!「考研ウィークリー」 ☆☆

        -----2006年4月4週号-----

◆「困った」という状態を意図的に◆

 人間はどんな切っ掛けで動き出すのでしょうか。将来展望が開けた、
目標達成の道筋が見えてきた、といったことが先ず頭に浮かびます。
前向きで積極的な意識には、こうしたことが浮かぶようです。

しかし、人間が動き出す切っ掛けは、このような好ましいものばかり
ではありません。むしろ好ましくない切っ掛けの方が多いかもしれない
のです。その一番多いケースは「困った」というものです。人間は
困った時に動き出すことが多いのです。

 困った状態になって動き出した場合、それで正解が得られることも
ありますが、正解につながらないこともあります。例えば、営業活動に
おける価格交渉で暗礁に乗り上げた場合を考えてみましょう。

当事者は対座したまま黙ってしまいます。双方とも何とかこの場を乗り
越えたいと思っていますが、もう言う言葉がないという状態です。即ち
居心地が悪くて困っている状態です。

こんな時には、辛抱できずに先に口を開いた方が負けることが多いの
です。先に口を開くということは、状況を打開するために自分の主張を
下げた妥協案を提示することが多いからです。困って動いたことが
不正解になってしまいます。

 経営環境が変化してきた場合を考えてみましょう。A社は強い商品を
持っていたため、それほど業績の落ち込みはありませんでした。B社は
変化の荒波に翻弄され、売上げが激減しました。

このままでは会社が存続できないと感じたB社は、全社を上げて経営
改善に取り組みました。新市場の開拓、新製品の開発、関連他社との
業務提携などの策を打ち出し、これに取り組みました。

5年が過ぎる頃A社とB社の市場での位置取りは逆転し、B社はA社に
大きな差をつけて業績を向上させたのです。困ったB社は経営改善の
行動を起し、困らなかったA社は動き出すことがなかったのです。
これは、困って動き出すことが正解につながった例です。

 「環境の変化を感じ取って変らなければ・・・」とよく言われますが、
人間も組織も今現在何も困っていることがなければ、変ることなどでき
ないことが多いのです。後者の事例のA社タイプが多いのです。

逆に真に困っている状態にある時には、後者の事例のB社のように、
何とかして変ろうと動き出すものです。人間や組織の特性をこのように
捉えますと、ある種の特別なケースを除いては、「困った」状態に身を
置いてその状態の克服のために動き出すことが重要な意味を持つことに
なります。

即ち、変ろうと思う時、変らなければと思う時、変ったほうがよいと
思う時には、自らを「困った」という状態に意図的に置く努力が必要
なのです。

 過去を振り返ってみますと、こうしたことが実際に行われている
ことが分ります。経営者が社員に変化を求める時、マネジャーが部下の
意識を変えようとする時などです。

GE会長のジャック・ウェルチが、「業界1位か2位になれない事業は
売却か閉鎖する」とマネジャーたちに言い渡したことは、それまで
自分の城でぬくぬくとしていた者たちに「売却や閉鎖をされては困る」
という意識を生み出しました。

技術開発マネジャーが、「結果を設定期限通りに出せないのなら、この
テーマから外れてもらう」と開発担当者に通告したことも、自分の得意
分野のテーマに安住していた技術者を「困った」という状態に追い込む
ことになりました。

このようにして、GEの事業部マネジャーや開発担当者の意識が変り、
目標達成に向けて動き出したということができます。「困った」という
状態を意図的に作り出すことは、人々の意識を変え、変革に向けた
行動を生むのです。

 状況を乗り越えようとする時、変革のための行動を引き出そうとする
時、「困った」という状態を意図的に作り出すことを考えてみては如何
でしょうか。

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     (JR三宮駅浜側を東へ徒歩で約5分)
ご案内サイト:
   http://homepage1.nifty.com/koken_pat/kowbow.html
ご連絡先:
   メールアドレス <hiro.oshima@nifty.com>

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      TEL:078-755-2276  FAX:078-752-9097

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