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読むだけで国際協力
発行日時: 2008/1/1★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★
ケア・インターナショナル ジャパン メールマガジン
* 読むだけで国際協力 * 2008年1月号
< http://www.careintjp.org >
メルマガチームによるブログ<http://blogs.yahoo.co.jp/care_bora>
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┏━【CONTENTS】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
■ 今月のPick Up!・・・人間の安全保障
■ コラム・・・人間開発指数とは
■ お知らせ
・展示会「女性を取り巻く世界と、国際NGO・CAREが支える女性たち」
・展示会「『ケア・パッケージ』から始まった国際協力NGO、CAREの活動の昔と今」
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明けましておめでとうございます!今年もケア・インターナショナル ジャパン、
ならびにメールマガジン「読むだけで国際協力」をよろしくお願い申し上げます。
今年から、メルマガの配信日が、毎月1日から毎月第一木曜日になります。
来月からの変更となりますので、ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。
■□■ 今月のPick Up! ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
人間の安全保障
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
近年、人間の安全保障(human security)という言葉が、国際協力の分野で
よく使われるようになりました。しかし、一般的にはあまり馴染みのない用語
でもあります。そこで、今回は、この人間の安全保障という概念の成り立ちと、
その意義、そして日本の関わりについて紹介したいと思います。
人間の安全保障という言葉が公に初めて使われたのは、国連開発計画(UNDP)の
1994年版人間開発報告においてでした。人間の安全保障という概念が示すものは、
「恐怖」からの自由(freedom from fear)と「欠乏」からの自由(freedom from
want)です。前者は、紛争・テロ・犯罪・感染症・環境破壊・災害などの恐怖から
人々が自由であることを意味します。後者は、貧困・飢餓・教育や医療へのアクセ
スの欠如といった「欠乏」から人々が自由であることを表します。そして、人間の
安全保障の概念は、こうした「恐怖」や「欠乏」に直面している人々を保護(protection)
すると同時に、こうした問題に対して人々が自ら対処する力(empowerment)を
身につける重要性を示しています。
かつて安全保障といえば、国家の安全保障、すなわち国防を意味しました。
しかし、冷戦が終結して以後、国家の安全保障が確保されていることが、
必ずしも人々の安全につながらないという事実が注目されるようになりました。
そこで、国家の視点ではなく、人々の視点を取り入れた安全保障の概念として、
人間の安全保障は誕生しました。
この概念は、人々の安全を保障するという非常に広範な問題を扱っています。
それゆえ、その範疇(はんちゅう)は、上述どおり、紛争、災害、環境問題、
教育など多岐に渡ります。このため、人間の安全保障という言葉は、抽象的で
漠然としたものでもあります。しかし、この概念の意義は、今まで別個に考え
られてきた問題をリンクさせて考える枠組みを提供したことです。「欠乏」の
1つである貧困にさらされている人々は、「恐怖」を生み出す環境破壊や災害
に対して、非常に脆弱となります。また、紛争は、経済を停滞させて貧困や飢餓
を助長し、社会・経済インフラを荒廃させて教育や医療へのアクセスを妨げます。
このように、人間の安全保障の概念が包括的に扱う「欠乏」と「恐怖」の要素は、
それぞれが密接に結びついているのです。
人間の安全保障の概念の普及にあたっては、日本も大きく関わっています。
例えば、1998年12月に、当時の小泉首相は、国連に「人間の安全保障基金」を
設立することを発表しました。また、2000年9月の国連ミレニアム・サミット
では、当時の森首相が、人間の安全保障を日本外交の柱の一つに定めました。
2001年1月には、当時国連難民高等弁務官だった緒方貞子氏(現在は国際協力機構
理事長)が、当時の森首相の提言で作られた「人間の安全保障委員会」の共同議長
の一人を務めました。このように、日本は人間の安全保障に積極的に取り組んで
います。
誕生してからまだ10年強の新しい概念である人間の安全保障。それでも、最近では
少しずつ日本のメディアでも取り上げられるようになってきています。漠然として
いるけれど包括的な視点、人間の安全保障。この言葉を聞いた時、そこでは
どのような観点で使われているのか、ぜひ考えてみて下さい。
参考文献
・外務省「人間の安全保障基金」
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/pub/pamph/pdfs/t_fund21.pdf
・『monthly Jica』 1月号(2006年)
(担当:あっきー)
記事初担当でした!人間の安全保障という言葉を初めて耳にした時、安全保障=
国防のイメージだった私には、イメージがいまひとつ湧かないものでした。この
言葉のミソは、安全保障という概念を転換したことではないかなと、個人的に
感じています。
■□■ コラム ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
人間開発指数とは
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
国際協力に関するものを読んでいると、人間開発指数(Human Development
Index:HDI)という言葉を目にすることがあります。このメルマガでも、取り
上げる国の概要を表すためにHDIの順位を使ったことがあります。
HDIは、国連開発計画(United Nations Development Program:UNDP)が毎年
人間開発報告書で発表しています。報告書では、各国の指数だけではなく、
対象国(HDIが算出できた国)内での順位も発表されています。日本国内でも、
報道などで日本の順位が話題になったりします。
では、HDIとはどのように算出されるのでしょうか。HDIは、長寿で健康な生活・
知識・人間らしい生活の3つの側面に注目しています。これら3つの側面を表す
指標として、出生時平均余命・成人識字率/総就学率・1人当たり国内総生産
(Gross Domestic Product:GDP)を用いています。この4つの指標から、平均
寿命指数・教育指数(成人識字率と総就学率が2:1の比で用いられます。)・
GDP指数を導き出し、総合してHDIを算出します。
特定の計算方法で算出されるHDIですが、必ずしも完全なものであるとは言えま
せん。これは人間開発報告書にも述べられていますが、指数を算出する基の指標
は各国の調査結果を基にしています。それぞれの国は、調査時期も異なりますし、
同じ基準で調査しているわけではありません。また、調査自体行うことが困難な
国もあり、HDIが算出されていない国もあります。
では、なぜHDIが算出されるようになったのでしょうか。一つの理由としては特定
の指標や指数だけでは、国の全体像が図りきれないということが挙げられます。
一般的にこれまでGDPがその国を表す指標として用いられてきましたが、これは
あくまでもその国の経済力を示しただけにすぎません。経済力からは、その国の
教育状況や健康状況などの経済以外の側面を図ることは難しいといえます。
そのため、もっと別の側面からその国を示す指標としてHDIが登場しました。
しかし、そのHDIも国の全体像を推し量るのに完全な指数とは言えません。
それは、HDIでは捉えきれない側面があるからです。例えば、最近関心が持たれて
いるジェンダーや民主化といった側面はHDIには入っていません。HDIはあくまでも
1つの指数であり、個別の側面は別の指標・指数を見る必要があります。
指標・指数からその国を表そうとする試みは現在も続いています。HDIは、その
試みの中で定着した指数の1つといえます。
(参考文献)
・UNDP東京事務所『人間開発ってなに?』
・UNDP『人間開発報告書 2006』(日本語版)
UNDP東京事務所の人間開発のホームページはこちら→ http://www.undp.or.jp/hdr/
(担当:トリ http://blogs.yahoo.co.jp/care_bora/3250400.html)
HDIは人間開発を推進されるために考案された側面がありますが、人間開発の領域
は広いためHDIではまだ不十分だと言われています。全てを網羅した指数を考案する
ことは可能なのでしょうか。
■□■ お知らせ ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼展示会「女性を取り巻く世界と、国際NGO・CAREが支える女性たち」
JICA地球ひろばにて、1月4日より、展示会「女性を取り巻く世界と、国際NGO・
CAREが支える女性たち」を開催します。世界の途上国の女性が直面している問題は
何か、CAREはこの問題についてどのように考え、取り組んでいるのか。これらに
ついてパネル展示によりわかりやすく説明するとともに、CAREの支援する女性たち
の写真・ストーリー・メッセージを通して、困難な状況にあっても力強く生きる
女性たちの姿を紹介します。皆様のご来場をお待ちしています。
開催期間:2008年1月4日〜1月20日 9:30〜21:30まで
場所:JICA地球ひろば 1階 企画展示スペース
東京都渋谷区広尾4-2-24日比谷線 広尾駅(A3出口) 徒歩1分
*入場無料
詳細はこちら:
http://www.careintjp.org/news/newsrelease_071221.html
▼展示会「『ケア・パッケージ』から始まった国際協力NGO、CAREの活動の昔と今」
ひょうご国際プラザにて、1月23日より、展示会「『ケア・パッケージ』から
始まった国際協力NGO、CAREの活動の昔と今」を開催します。
戦後の日本で配布され、1000万人の被災した人々を支えた小包、「ケア・パッケージ
(ケア物資)」。以来、60年にわたって世界各地で活動を行ってきたCAREの歴史と
現在を紹介します。世界に数個しか現存しない60年前に実際に配布されたケア・
パッケージと、中に入っていた物資のサンプルも展示されます。皆様のご来場を
お待ちしています。
開催期間:2008年1月23日〜2月12日 9:00〜20:00
場所:ひょうご国際プラザ 交流ギャラリー
兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-5-1 JR灘駅約10分、阪神岩屋駅約10分、
市バス29系統、101系統「県立美術館前」下車すぐ
*入場無料
詳細はこちら:
http://www.hyogo-ip.or.jp/cgi-bin/news/index.cgi?mode=preview&file=jpn&genre=1&select=071214085827
★☆★編集後記★☆★∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
*2008年の目標は「毎朝コーヒーをきちんと淹れて、ゆったり飲んでから会社に
行く」と、ここ3年繰り越され続けている「大学時代のジーンズをはけるように
なる」です。最近、風水を再開しました。せっせと吉方位へ旅行に行き、パワー
スポットでパワーをもらっています。良い1年にしたいものです。(りえ)
*去年は「偽」の年でしたが、今年はいったいどういう年になるのでしょうか?
「幸」だといいな。(トリ)
*卒論で死にそうです。(あっきー)
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★☆★メールマガジン・スタッフ募集★☆★∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
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