世界70カ国で活動するCAREのメンバー、CARE International Japanが発行するメールマガジンです。読むだけで、国際協力のこと、世界の様子が見える!ぜひご一読ください。
- 最新号:2008-10-02
- 発行周期:月刊
- 読んでる人:616人
- 創刊日:2002-02-25
- Score!:-点
- コメント数 : 1
- メルマガID:58587
- バックナンバー:全て公開
- 発行者サイト:あり
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読むだけで国際協力
発行日: 2007/7/1★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★
ケア・インターナショナル ジャパン メールマガジン
* 読むだけで国際協力 * 2007年7月1日
< http://www.careintjp.org >
メルマガチームによるブログ<http://blogs.yahoo.co.jp/care_bora>
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┏━【CONTENTS】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
■ 今月のPick Up!・・・安全な水を求めて
■ コラム・・・世界に広がるレアメタル(希少金属)パニック
■ お知らせ・・・「横浜国際フォトジャーナリズム・フェスティバル」
ボランティア募集
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
メルマガ読者の皆さん、いかがお過ごしでしょうか?最近は、毎日蒸し暑い
日々が続いていて、夏ももうすぐ目の前といった感じですよね。そんな今月
のテーマは「水」。これからの季節、ますます私たちの生活に登場してくる
水。水を通して、世界の貧困問題に少し目を向けてみませんか?
■□■ 今月のPick Up! ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
安全な水を求めて
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一人の人間が一日を生きるには、飲み水や食事、そして体を清潔に保つために
少なくとも20リットルの安全な水が必要と言われています。しかし世界の6人に
1人、約11億人の人々は、20リットルというわずかバケツ一杯程度の水さえ手に
入れることが難しいのです。
▼ 途上国における水問題
安全な水道施設や衛生的な井戸へのアクセスは、環境破壊、貧困、紛争などさ
まざまな要因によって断ち切られています。このような地域では、家族のため
の水汲みを女性や少女の仕事としていることが多くあります。料理、家庭菜園、
販売用作物の洗浄や加工、家庭のトイレの管理など、女性が担う仕事のほとん
どが水を必要とするからで、わずか4、5歳からその責任を負わされることも少
なくありません。アフリカの、例えば、6人家族の世帯では、毎日平均3時間以
上が、水源までの移動と水汲みに費やされています。水の入ったバケツや水が
めの重さは体に大きな負担となり脊髄(せきずい)の損傷を引き起こすことも
あります。しかもその道中は、レイプや拉致、野生動物に襲われる危険と常に
隣り合わせです。
水源の汚染も深刻です。水を汚染しているのは土や泥、家畜のふん尿だけでは
ありません。途上国では衛生施設が整っている地域は49%のみとされ、排泄物が
適切に処理されず、汚水が水源に流れ込むこともあります。汚染された水を原
因とする下痢が深刻な脱水症状を引き起こしたり、栄養不良を悪化させたり、
赤痢、腸チフスなどの疾患や感染症を引き起こします。また成長期の子どもの
骨格に障害をもたらす過剰量のフッ素や、皮膚や肺のがんを誘発するヒ素など
の化学物質が含まれていることさえあります。途上国ではこのような不衛生な
水を原因とする病気のために毎日6,000人が命を落とし、そのほとんどが5歳未
満の幼い子どもたちです。
しかし危険だとわかっている道でも、水源が汚染されていることがわかってい
ても、水を汲みに行き、それを使う他に選択肢はありません。水は誰にとって
も毎日の生活に欠かせないものであり、飲んだり、洗ったり、料理をしたりす
るために必要なのです。
▼ 水へのアクセス改善とコミュニティの変化
こうした事態を受け、NGOや国際機関は安全な水を確保するために包括的な取り
組みを進めています。単に井戸を掘るのではなくそこに住む人々や現地機関と
一緒に、地域のニーズに合った用水施設を開発して、水質汚染の防止や土壌保
全への取り組みを促し、維持管理のためのトレーニングを行います。住民が費
用を出し合い、施設の維持と運営に責任を負うことも 、持続的に利用していく
ために大切なことです。
また紛争によるインフラの破壊、水の利権争いなどにより水の供給が不安定に
なることもあります。貧困地域の人々に効率的かつ公平に水が供給されるよう
現地政府に働きかけたり、水源の所有や利用をめぐる地域間の争いに話し合い
を促したりと、政治的境界を超えた支援も行われています。
例えば長年にわたる内戦によって水供給システムが破壊されていたシエラレオ
ネでは、まず村人たちとNGOが協力してコミュニティの中に井戸を掘り、簡易ト
イレを設置しました。次に公衆衛生と衛生に関する基礎的な教育のために、
人々が定期的に集まり、緊急の健康問題を話し合うクラブが設置されました。
そして衣類を天日干ししたり、食器の水切り籠を使って洗った皿や台所用品を
乾かしたり、堆肥フェンスを使って廃棄物を隔離するといった簡単な衛生対策
により、村の公衆衛生は改善され、親が子どもたちを病気から守ることができ
るようになりました。
水へのアクセス改善は波及効果をもたらします。これまで水汲みに時間を取ら
れていた少女たちは定期的に学校に通えるようになり、母親たちにも収入を得
るための仕事をする時間ができるようになるため、就学率や収入向上などにも
良い影響が出るようになります。エルサルバドルの農村では改善された環境を
持続させるために、各世帯がひと月5ドルの水道代を支払うようになりました。
このお金は水道施設の維持、基礎的な医薬品の備蓄、病原菌を媒介する蚊を除
去するための消毒、ごみの収集、母親と子どものための健康と衛生教育活動な
どに使われるようになりました。また、水の最大の利用者である女性たちが地
域の給水ポンプの設置場所を選択し、システムや衛生教育委員会でのリーダー
シップを取るようになった例もあります。
水というひとつの資源を巡る問題は、貧困のさまざまな問題を映し出していま
す。安全な飲料水の持続的な確保に取り組むことは、途上国の人々にとって貧
困に対する包括的な解決策を生み出し、自立へとつながります。国連によると
1990年代、途上国の約8億3500万の人々が安全な水にアクセスできるようになり、
7億8400万の人々がトイレなどの衛生施設にアクセスできるようになりました。
しかし今もなお、安全な水を得られないことでもっとも弱い立場にある人たち
が命の危険にさらされています。すべての人が安全な飲料水にアクセスできる
まで、これからも国境を超えた協力が続きます。
【出典】
世界保健機関(WHO):http://www.who.int/en/
国際連合児童基金(ユニセフ・UNICEF): http://www.unicef.org/
【関連テーマ】
「読むだけで国際協力」2005年9月号では「水の安全保障」がテーマでした。こ
ちらもぜひご覧ください⇒http://www.careintjp.org/support/mg-backnumber/
mg045.html
■□■ コラム ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
世界に広がるレアメタル(希少金属)パニック
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
レアメタルとは、埋蔵量が少なかったり、技術的・経済的に抽出が難しかった
りする31種の金属を指します。インジウム、ニッケル、コバルト、タングステ
ン、モリブデンなど聞き慣れない金属も多いのですが、私たちの生活の中では
非常に重要で身近な金属です。液晶テレビ、半導体、携帯電話、パソコン、自
動車に使用され、「産業のビタミン」「産業の必須アミノ酸」などと呼ばれて
います。特に日本では一億台以上が流通している携帯電話にはインジウムやガ
リウム、リチウムなどたくさんのレアメタルが使用されています。
▼ レアメタルパニックとは?
レアメタルはアジアを中心に急激な需要拡大が進み、この5年ほどで価格が2〜8
倍にまで高騰、現在の状況はレアメタルパニックとも呼ばれています。「希少
金属」の名の通り、埋蔵量・抽出量が少ないことが大きな理由ですが、その産
出地域が偏在していることも関係しています。産出国の状況がダイレクトに供
給量や価格に影響を与え、安定供給が困難になる場合があるのです。
レアメタルは中国、ロシア、南部アフリカ地域、北米・南米などが主な産出地
域にあたります。中国では資源の囲い込みを強化して輸出抑制を始めたため多
くのレアメタル価格に影響を与え、その他の地域でもストライキなどにより供
給障害が起きることがあります。また南部アフリカ地域では紛争や政情不安に
よって供給がストップする可能性もあります。実際に1977〜1978年にはザイー
ル・ジャバ紛争により、1ポンド(約454グラム)6〜8ドルだったコバルトの価
格が45ドル近くにまで高騰、世界的に供給が困難になったこともありました。
<参考:主なレアメタルとその使用先>
インジウム・・・中国 → 液晶パネル
ニッケル・・・ロシア → ステンレス鋼
コバルト・・・RDコンゴ 、ザンビア → 磁気ディスク
タングステン・・・中国 → 自動車部品
マンガン・・・中国 → アルミ缶
モリブデン・・・アメリカ・中国 → モーター
白金・・・南アフリカ → 燃料電池
▼ レアメタル争奪戦
石油などエネルギーの資源戦争は悲しい結果を招き、今も続いています。昨年
公開されて話題を呼んだ映画『ブラッド・ダイヤモンド』はアフリカのシエラ
レオネ共和国を舞台に、ダイヤモンドにまつわる紛争を描いています。シエラ
レオネは世界有数のダイヤモンド産出国ですが、その利益は国民に還元される
ことなく、内部紛争の火種となってしまいました。レアメタルの産出国の一つ
コンゴ民主共和国でも現在内戦が続き、その背景には、レアメタルの採取権を
めぐる争いもあるようです。産出国はその強みをきちんとした形で生かす必要
があります。
一方、精密機械の製造にレアメタルを要する先進国も、この争奪戦に大きな関
心を寄せています。日本の経済産業省は、レアメタルの安定供給にむけて、国
家備蓄の積み増しや備蓄品種の拡大について検討を始めました。同様に、産業
界の取り組みも始まっています。レアメタルの一つである白金は自動車産業で
は排ガス浄化用の触媒として欠かせない存在で、環境にやさしい燃料電池車で
は白金の使用量も増えると言われています。自動車業界を始め、精密機械を製
造する多くの企業がレアメタルのリサイクルに力を注ぎ始めています。
限りある資源をいかに使うか。それは産出国と消費国という対立の軸や争奪戦
の要因になるものではなく、「同じ地球の資源を共有する者」という視点で考
えていくべき命題なのです。
(担当:りえ http://blogs.yahoo.co.jp/care_bora/3254345.html )
最近、新聞でよく目にするレアメタル。これが石油やダイヤモンドのように戦
争の引き金になってしまわないように祈るばかりです。先進国には欠かせない
ものですが、争奪戦をして勝ち得てもその埋蔵量はわずか。リサイクルはもち
ろん、代替物の開発も進んでいるようです。ただその代替物も地球の「なに
か」であれば、エネルギー問題と同じ。石油の可採年数はあと30〜40年と言わ
れ、ウランは300年近くあるそうです。石油がなくなったらウランに頼らざる
を得なく、こうやって地球の資源を使っていくと、地球はスカスカになって、
ゴミだらけの星になってしまうんですよね。
■□■ お知らせ ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼「横浜国際フォトジャーナリズム・フェスティバル」ボランティア募集▼
*CAREは「横浜国際フォトジャーナリズム・フェスティバル」の協賛団体です。
9月3日〜16日まで横浜赤レンガ倉庫にて、横浜国際フォトジャーナリズム・フ
ェスティバルを開催します。現在、フェスティバルの準備をお手伝いしていた
だけるボランティアの方を募集しています。
フェスティバルの詳細はHPをご覧ください。
写真展だけでなく、横浜開港記念会館でのイベントも多数企画中です。
http://www.photofestival2007.net/index.html
ご参加頂ける方は、info@photofestival2007.netまでご連絡ください。
横浜国際フォトジャーナリズム・フェスティバル実行委員会
担当:藤井 智江
★☆★編集後記★☆★∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
*今年の夏は浴衣を仕立ててみました。お祭りが待ち遠しい!しかし今年は暑
そうぅ!大阪在住の人の話だと「最近、スコールが降る」と言ってました。怖
いです。(りえ)
*途上国では死活問題と知りつつ、私は夏の湿気と暑さを愛してしまいます。
夏よ、来い!(セキグチ)
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★☆★メールマガジン・スタッフ募集★☆★∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
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このメールマガジンを一緒に作ってくれるボランティアさんを募集しています。
ご興味をもたれた方は↓
(担当)菅沼まで<m.suganuma@careintjp.org >
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