世界70カ国で活動するCAREのメンバー、CARE International Japanが発行するメールマガジンです。読むだけで、国際協力のこと、世界の様子が見える!ぜひご一読ください。
- 最新号:2008-09-04
- 発行周期:月刊
- 読んでる人:695人
- 創刊日:2002-02-25
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- コメント数 : 1
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- バックナンバー:全て公開
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読むだけで国際協力
発行日: 2007/3/1★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★∞∞★
ケア・インターナショナル ジャパン メールマガジン
* 読むだけで国際協力 * 2007年3月1日
< http://www.careintjp.org >
メルマガチームによるブログ<http://blogs.yahoo.co.jp/care_bora>
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「読むだけで国際協力」創刊5周年を迎えました!
いつもご愛読ありがとうございます。
メルマガチーム一同、気を引き締めて、ますます充実したメールマガジンをお
届けできるようにがんばります。
┏━【CONTENTS】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
■ 今月のPick Up!・・・国家と文化の多様性
■ コラム・・・途上国に広がる糖尿病
■ ケア・トピックス・・・「ケア・パッケージ」を麻布郵便局にて展示
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
■□■ 今月のPick Up! ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
国家と文化の多様性 〜ナミビアの少数民族「ヒンバ」をめぐって〜
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現在、世界には約5,000の民族がいるとされ、それぞれが固有の民族的、宗教的、
言語的アイデンティティを持っています。一方、国の数は約200です。そのうち
3分の2の国々には、人口の多数を占める民族の他に、10%以上を占める民族も一
つ以上います。
国家の政策には、多様性を受け入れ、多文化主義を育てようとする姿勢が不可
欠です。各国は宗教や言語への配慮、不利益を調整するための優遇措置など、
固有性をふまえた取り組みを行っています。
▼ ナミビアと多言語教育政策
アフリカ諸国は多くの民族を抱えており、各国は試行錯誤しながら現実に合う
政策を行おうとしています。その例として、多文化を活かそうと模索を続ける
ナミビア共和国を取り上げます。
ナミビア共和国はアフリカ大陸の最南端にある南アフリカ共和国の南西に位置
しています。オバンボ族、カバンゴ族、ダマラ族など多数の民族が共存してい
ます。1990年に独立するまでは南西アフリカと呼ばれ、最初はドイツの植民地、
後に南アフリカの委任統治領となりました。主に旧ドイツ領時代に整えられた
インフラが現在も利用されています。産業はダイヤモンドやウラン、胴、亜鉛
といった豊富な地下資源の発掘と、漁業、牧畜が中心です。観光資源にはナビ
ブ砂漠、海や渓谷といった自然と、少数民族の村を訪ねるツアーなどがあり、
世界中から観光客を引きつけています。公用語は英語で、アフリカーンスとい
うオランダ語をベースにした言語やドイツ語も広く使われています。
政府は教育に力を注いでおり、年間国家予算の約20%を教育に費やしています。
義務教育は9年で、識字率は2004年度男性87%、女性83%と公表されています。
公用語は英語ですが、多文化を意識した多言語教育政策がとられています。小
学校での教育言語は、1年から3年までは母語を用い、4年から英語が使われます。
また、教育関係の公的文書を8種類のアフリカ諸語を含む11種の言語で発行した
り、教育現場以外においても、書籍や国営テレビがアフリカ諸語を用いたりと、
多様な言語の保護に積極的な取り組みをみせています。さらに近年では、中
学・高等学校でアフリカ諸語の教科書の使用や、語学科目として採用する例が
増えてきています。
▼ ナミビアの少数民族「ヒンバ」の伝統と変化
ナミビア政府は多言語政策をとるなど、自国の多文化社会を活かそうとしてお
り、一定の成果をあげていると考えられます。しかし言語以外にも文化は存在
し、それらへの対応が遅れているというのも現状です。例えばナミビアにはヒ
ンバという少数民族がいます。ヒンバの人々は独特な民族衣装を身につけ、そ
の外観は彼らの文化の中でも特に重要な位置を占めています。それが、現在の
義務教育の下で急速に変わろうとしています。
ヒンバ族は、元は遊牧民ヘレロ族でした。ヘレロ族は19世紀後半にドイツが入
植してきた際、強力な軍事力を前に西洋文化を受け入れる選択をしました。そ
れ以来、横長の帽子とロングスカートという現在の衣装を身に着けるようにな
ったのです。しかし、西洋文化を拒絶し、ヘレロから独立して隣国に逃れた
人々がいました。隣国において現地の人に食べ物をもらって生き延びた彼らは
「物乞う(ヒンバ)人々(オバ)」と呼ばれるようになりました。それが現在
のヒンバ族です。
ヒンバ族の独特な外観というのは主に次のようなものです。上半身に服は着ず、
女性は、特別な赤い石を砕いて作った粉に、ラードやバターなどを混ぜたク
リームを身体中に塗っています。同じクリームを塗ったドレッドヘアのような
髪を付け毛として貼り付け、羊の皮で作った腰巻を着て、たくさんの装飾品を
付けます。装飾品が多いほど歳をとって、子どもがたくさんいることを示して
おり、その重さは5kg近くにもなります。
このように、ヒンバ族はその外観を誇りとして守ってきた歴史があります。彼
らにとって、衣服を着ることや装飾品を外すということは、自分たちの民族的
アイデンティティが損なわれるのと同じ重みを持っているのです。しかし、近
年はそれを維持することの困難に直面しています。
義務教育制度により、ヒンバ族の子どもも学校に通っていますが、学校ではTシ
ャツとズボンやスカートを着用することになっています。すると、子どもたち
は村での上半身裸で装飾をするという伝統的な衣装を拒否するようになるとい
うのです。また、金銭を得て観光客に写真を撮らせたり、伝統的なアクセサ
リーを売り払ったりすることもあります。このような変化は民族衣装が重要な
アイデンティティであるヒンバ族にとって大きな問題となっています。
▼ 文化とは?
多くの民族が共存する国々では、多様な文化を財産とする取り組みがなされて
います。一方で対応が遅れ、変化を促されたり、存在の危機を感じたりしてい
る民族や文化も少なくありません。
文化は長い歴史の中、様々な局面でそのアイデンティティを問われながら変化
し、生きつかれてきました。今後もそのような局面は形を変えて訪れ、止むこ
とはないでしょう。民族は自ら考え、変化にどう向き合うか選択し、時に新し
い変化を作ったり制度を要求したりすることで適応していかなくてはなりませ
ん。同時に、政府はより細やかな対応をしていく必要があります。当事者が望
ましい民族と国家の在り方の模索は続きます。
■□■ コラム ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
途上国に広がる糖尿病
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糖尿病患者は世界中で2億4,000万人を超えるといわれています。血液中の血糖
をコントロールするインスリンが不足することで血糖値が高い状態が続いてし
まう病気です。高血糖は臓器に悪影響を及ぼし、失明や人工透析が必要な腎症
など深刻な合併症を引き起こすことがあります。日本では、加齢や遺伝といっ
た素因に加え、ストレス、運動不足や偏った食生活などが誘因とされ、不規則
な生活の人がかかるというイメージがありますが、途上国でもこの糖尿病が深
刻な問題になっています。2003年世界保健機関(WHO)は、途上国に1億1,500万
人いる糖尿病患者が、2030年には2億8,400万人に達するとの予測を公表してい
ます。
世界的な糖尿病患者の増加をうけ、国際糖尿病連盟(International Diabetes
Federation: IDF)は"Unite for Diabetes"キャンペーンを展開し、国連総会で
2006年12月20日、毎年11月14日を「世界糖尿病デー」とする決議が採択されま
した。ここでは国連に加盟するすべての国に対して糖尿病の治療や予防につい
ての対策を講じるように呼びかけられ、特に中低所得者階級における糖尿病と
その合併症の患者を減らすことを宣言しました。
IDFの世界糖尿病デー関連ページ(英文)↓
http://www.unitefordiabetes.org/news/campaign/un_resolution_caps_moment
ous_year_for_diabetes_world.html
▼ 途上国の糖尿病とその問題
途上国の糖尿病の原因のひとつには、食生活の変化があげられます。脂肪や糖
類が増え、ビタミンやミネラルが少ない食事による肥満は、糖尿病を引き起こ
すことがあります。その一方で、栄養不良に関連するタイプの糖尿病もありま
す。このタイプは熱帯の発展途上国に多く見られますが、やせ型で栄養状態は
不良、蛋白摂取不足が関与しているとされます。
途上国における糖尿病の問題は、その国の将来において二重のマイナス作用を
引き起こす恐れがあります。第一に、糖尿病と糖尿病の放置による合併症の治
療には多くの経済的負担が強いられます。例えば、成人一人の糖尿病の治療費
はアメリカでは家計の10%になるといわれていますが、発展途上国では25%、
特に貧困層の人々が糖尿病の治療でインスリンを用いようとすると収入の50%以
上の費用がかかるとされており、収入に対する治療費の割合が相対的に大きく
なってしまう傾向にあります。また、健康保険制度が十分でないところも多く
治療費負担が深刻になります。第二に、国家の経済を支える立場にある人々が
糖尿病によって以前のように仕事を続けることが難しくなることで、経済的弱
者になるという点があげられます。労働人口の低下は、経済発展を目指す国家
においては障害となり、一層の対策の遅れを招きます。また、紛争や戦争など
で情勢が不安定な地域では医療問題が後回しになり、すぐ生命に結びつきにく
い糖尿病に対しては対策が遅れてしまうということも起こっています。
▼ 問題の解決に向けて
IDFとWHOが選んだ2006年度の世界糖尿病デーのテーマは"Diabetes in the disa
dvantaged and the vulnerable"でした。糖尿病において患者が受けられる医療
サービスに、国や地域で不平等があることから、世界中すべての糖尿病患者が
質の高い治療を受けられるよう、社会整備を進めようというメッセージが込め
られています。糖尿病と診断されている患者は、実際の糖尿病患者の半数以下
に過ぎないとされています。医療機関での早期診断と適切な治療が行われなけ
れば、糖尿病は広がり人々の健康を損ねる結果になります。糖尿病は適切な予
防や治療で多くの命を救うことができ、予防をすることでそれに関連する合併
症の改善にもつながります。世界の糖尿病に関連した病気による死亡数は毎年3
00万人以上で、10秒に1人が亡くなっているといわれています。すべての人々が
病に立ち向かい生きる権利が与えられるためにもこのような対策を講じること
はとても重要なのではないでしょうか。
(担当:もん http://blogs.yahoo.co.jp/care_bora/20645002.html)
糖尿病は贅沢病だというイメージがあったので、発展途上国や貧しい地域でも
深刻な問題になっていると初めて知ったときはとても驚きました。私が住む日
本では一般的に治療で治るような病気でも、貧しい国や地域では命取りになり
それが原因で亡くなる人もいるという現実をあらためて知り、自分が今置かれ
ている状況がいかに贅沢で恵まれているかを強く感じました。
■□■ CAREトピックス ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼▽戦後日本の復興を支えた「ケア・パッケージ」を麻布郵便局にて展示▽▼
CAREの活動の始まりは、アメリカの市民が「ケア・パッケージ」と呼ばれる食
料や生活用品などを入れた小包を、第二次世界大戦後の被災者に送ることから
始まりました。このパッケージは日本においても8年間配られ、約1000万人の
日本人が支援を受けました。
*詳細はこちら⇒http://www.careintjp.org/whoiscare/history.html
この「ケア・パッケージ」の実物は世界に数個しかないのですが、そのうちの
一つが現在日本にあります。戦後日本の郵便局の窓口で、このパッケージが配
布されたことに関連して、港区の麻布郵便局にてその展示が決定いたしました。
展示物はケア・パッケージ実物と内容物、ケア・パッケージを受け取った人々
の写真などです。
展示場所:港区の麻布郵便局 2F
展示期間:3月1日(木)〜4月20日(金)9:00〜19:00(土日祝は除く)
*詳細はこちら⇒http://www.careintjp.org/news/carepackage_070301.html
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください!
★☆★編集後記★☆★∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
*ポカポカ陽気が増えてきた最近、健康ブームの波に乗って酢を飲み始めまし
た。春は気分も変わりますね。(もん)
*大学生ボランティアとしての最後のメルマガになりました。
社会人になっても常に世界にアンテナを向けていきたいです!(めぐ)
*買ったばかりの携帯電話が壊れました。ケアブログ用の写真がたくさん入っ
ていたのに残念!(新人)
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