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世界70カ国で活動するCAREのメンバー、CARE International Japanが発行するメールマガジンです。読むだけで、国際協力のこと、世界の様子が見える!ぜひご一読ください。




読むだけで国際協力

発行日: 2004/8/1

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                   ケア・ジャパン ニュースレター

        **読むだけで国際協力**  2004年8月1日
               < http://www.carejapan.org >

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                    暑中お見舞い申し上げます
暑い日が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか? 8月のテーマは、
毎日冷房の効いた部屋にいると考えずにはいられない「エネルギー」です。
これからのエネルギーとして注目をあびている「代替エネルギー」について
考えてみたいと思います。

  【コンテンツ】
★ 身近なエネルギー問題 〜代替エネルギーって?
★ 再生可能エネルギー 
★ 未利用エネルギー 〜まだまだあります隠れエネルギー
★ 代替エネルギー利用のメリット 
★ 代替エネルギー開発の方向性 


【身近なエネルギー問題 〜代替エネルギーって?】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
  私たちの生活にエネルギーは欠かせません。私たちの社会は、農耕文明から
工業文明へと進み、現在では大量生産・大量消費・大量廃棄の生活様式や社会
経済システムが定着するようになりました。そうした中で、先進諸国を中心に、
エネルギーは経済発展の推進力として、20世紀における物質に溢れた便利な生
活を支えてきました。
  世界中でエネルギー消費量は年々増大しており、日本ではエネルギーの多く
を石油、石炭、天然ガスの化石燃料に頼っています。化石燃料は手に入れるの
も比較的容易で扱いやすいこともあって、エネルギー源の中心になってきまし
たが、世界中で大量に消費された化石燃料は、地球温暖化など、環境面での問
題を引き起こしました。
  20世紀当初は、石炭が主なエネルギー源であり、水力などの再生可能な資源
が残りをまかなうという構造でした。ところが、近年のエネルギー消費量を資
源別に見ると、石油への依存度が40%を超えて圧倒的に高くなり、また石炭と
天然ガスを含めた化石燃料が世界のエネルギー消費の90%以上をまかなってい
るという状況になっています。世界のエネルギー消費量を地域別に見ると、先
進国の消費量の増加以上に、特にアジアを中心とした発展途上国での増加が大
きく、人口の増加と経済発展に伴って、今後も大きく増加し続けるものと予想
されています。石油危機以降、化石燃料の代替エネルギーへの切り替えや原子
力の開発が進んでいますが、その資源別の比率はほとんど変わらないまま消費
量だけが急増しています。
  化石燃料の代替エネルギーとして、新エネルギーの研究開発・利用が進めら
れています。代表的なものとして、水力、風力、太陽熱、波力・潮力、温度差
を利用した再生可能エネルギー、そして排熱、廃棄物、バイオマスを利用する
リサイクルエネルギーなどがあります。また、都市生活の排熱など、今まで利
用されなかったエネルギーを未利用エネルギーとして活用することは有効な省
エネルギー方法です。

【再生可能エネルギー】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
  再生可能エネルギーの中には、私たちの生活の中で古くから利用されてきた
ものや、従来の化石燃料に替わる新しい代替エネルギーとして今後一層の有効
活用が期待されているものがあります。こうした再生可能エネルギーの代表的
なものとして、水力エネルギー、風力エネルギー、太陽エネルギーがあります。
いずれのエネルギーも、自然や地形の条件が揃った場所でしか利用できないと
いう制約はありますが、繰り返し利用できる再生可能なエネルギーとしてその
重要性が広く認識され、有効利用の方法が日々研究されています。

<水力エネルギー>
  多くの山と流れの速い川に恵まれた日本では、水力エネルギーを利用した発
電が古くから行われてきました。水力発電は、電力を安定して供給できること
から発電コストが長期的に安定しており、現在でも電力供給源として重要な役
割を果たしています。水力発電では、高地から低地へと流れる水の力を利用し
て水車を回し、電力を取り出します。
  ダムによる大規模な発電所の建設は古くから行われてきましたが、近年は発
電所の周辺環境に悪影響を及ぼすというデメリットが指摘され、また建設に多
額の費用がかかることもあり、新たなダム建設に対しては疑問の声が多く寄せ
られるようになりました。こうした流れを受けて、最近では環境に対する影響
が小さい中小規模の水力発電を活用しようとする動きも見られます。中小規模
の水力発電では、川の流れをそのまま利用したり、川の傍に小規模な水路を設
けて水を引き込んで利用します。ダムのように川を完全にせき止めてしまうこ
とがないため、環境への影響を抑えることができます。

<風力エネルギー>
  風力発電では、風から得られるエネルギーを利用して風車を回転させ、電気
をおこします。風力エネルギーは、風向きと風速の変動により安定して利用す
ることが難しいという欠点がありますが、風のあるところでは恒久的にエネル
ギーが利用可能であることから、少しでも多く電力を取り出せるように研究が
進められています。風力発電には、強い風が得られる平らな地形が望ましいと
されていますが、そうした地形を求めて、デンマークやスウェーデン、オラン
ダなどでは風車を海上にまとめて設置して、より多くの風力を利用することに
成功しています。風力発電に適した平坦な土地が少ない国では、このような海
上での風力発電は今後の有効な選択肢の一つと考えられています。最近は、一
基の風車が大型化する傾向にあり、一基でより多くの電力が得られるようにな
りました。また、一つの地域に大型の風車を多数設置し、こうしたウィンドファ
ーム(風の農場)と呼ばれる風車群から電力をまとめて得ているところもあり
ます。
  風力発電は、特にドイツやデンマークなどにおいて、盛んに利用されていま
す。日本でも風力発電の利用は急速に増えていますが、欧米の風力発電先進国
との間には、発電された電力の量にまだまだ大きな開きがあります。日本では
大気の乱れが大きいため発電設備の利用率が低くなる傾向があり、結果的に発
電コストが高くなるという点が指摘されています。しかし、将来的に海上にウィ
ンドファームを設置する方法などにより、さらに多くの電力を安定的に供給でき
るような仕組みが検討されています。

<太陽エネルギー>
  太陽エネルギーは、太陽光と太陽熱の2つの形態でエネルギー源として利用
されています。太陽光の利用では、太陽電池を用いて電気を作り出します。太
陽光発電では、有害物質を排出することなく発電が行われるので、太陽光はク
リーンなエネルギー源として地球環境を保全する上でも大変重要です。太陽光
発電に必要な太陽電池は年々価格が低下しており、また国によっては補助金を
提供するなどして利用が促進されていることから、利用量は大きく増えています。
  太陽光発電では安定的に太陽光を得ることが重要ですが、この目的を達成す
るために、将来に向けた計画が立案されています。現在、宇宙空間に大規模な
太陽光発電所を建設し、電気を電波で地上へ送って利用する計画や、砂漠地帯
に大規模な太陽光発電所を各国共同で建設する計画があり、大きな期待が寄せ
られています。こうした計画に見られるように、地球全体で効率的にエネルギー
源を確保するためには、将来に向けて各国が協力してエネルギー源の有効利用
に取り組んでいく必要があると言えます。


【未利用エネルギー 〜まだまだあります隠れエネルギー】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
  代替エネルギーの中でも、いまだ実用段階にないものを総称して「未利用エ
ネルギー」と呼んでいます。主に海水・河川水・下水の水温と気温とのわずか
な温度差から生まれる「温度差エネルギー」や、工場や超高圧地中送電線、変
電所、清掃工場、地下鉄や地下街の冷暖房からの「排熱」などが挙げられます。
これら未利用エネルギーは、熱交換器やヒートポンプ といった技術を利用し、
水や排熱から熱を取り出すことで、冷暖房や温室栽培、水産養殖などの地場産
業、寒冷地などの融雪用の熱源として有効に利用することができます。
  それでは、未利用エネルギーを取り入れるメリットはなんでしょうか。例え
ば、清掃工場の排熱や発電に伴う温排水の量は膨大で、自然環境に大きくダメー
ジを与えます。これらを活用することは、大きな環境保護になる上、熱を取り
出す際に新たな燃料を必要としないので、とてもクリーンです。降雪量の多い
地域では、雪や冬の冷気を利用して作った氷を夏まで保存し、その「雪氷熱」
を冷房や農作物の保存等に利用しています。大型の建物が集中する都市部では、
その地域でヒートポンプを共有することにより、省スペース・省コストで都市
部特有の地下鉄排熱などを地域冷暖房に利用することができます。マイナスイ
メージをもたれやすいエネルギーもこのような形でプラスに転換し、生活をよ
り快適にするために役立たせることができるのです。
  このように、未利用エネルギーを活用すれば、地球環境へ対応しながらエネ
ルギーの節約ができるだけでなく、地域の特性に応じた熱源を有効利用するこ
とが可能になります。しかし、未利用エネルギーはまだ実用化には至っていま
せん。多くの未利用エネルギーは直接利用できないので、ヒートポンプ等、熱
の移送・貯蔵・変換をする設備が必要ですが、現在の技術では、需要の多い時
間帯・地域に、利用者の需要に合った温度の熱を送ることができないからです。
未利用エネルギーを需要レベルまで引き上げることが今後の課題と言えます。


【代替エネルギー利用のメリット】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
  代替エネルギーの長所としては、二酸化炭素などの排出量が化石燃料による
発電方法に比べて少ないので、環境に与える影響が小さいことが挙げられます。
また、エネルギーの安全保障上でも利点があります。現在の日本のエネルギー
自給率は約20%で、日本はエネルギー資源のほとんどを海外に依存しています。
特に、現在のエネルギーの中心である石油は、豊富な埋蔵量を有している産油
国が一部の地域に偏っています。エネルギー供給が地域の政治情勢等の影響を
受けることを考えると、石油の枯渇が近づく中、経済的に安定して輸入できる
のか懸念されます。
  それに対し、代替エネルギーは再生可能エネルギーやリサイクルエネルギー
を使う国産のエネルギーであるため、安全保障面でも重要性が高いのです。安
定したエネルギー供給を行うためには、自国での代替エネルギーの開発が重要
になってきます。今後は特定のエネルギー源に過度に依存することを避け、供
給安定性や経済性、環境を考慮したいくつかのエネルギー源によって多様なエ
ネルギーを供給していく必要があると言えるでしょう。


【代替エネルギー開発の方向性】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
 化石燃料の代替エネルギーの開発は、その資金面の問題から政府との関係を
無視するわけにはいきません。大規模にならざるをえないエネルギーの研究開
発や設備投資を支えるのは、政府の役割であると言えるでしょう。
  そこで、限りある財源の中、エネルギー問題の解決のためにどのように資金
を分配していくかが問題となります。代替エネルギーを有効なものにするには、
実用化のレベルに合わせた資金援助で効率よく開発を進めていく必要がありま
す。例えば、研究の進んだものであればインフラの整備を進めることで実用化
させ、まだまだ開発段階のものであれば研究団体への研究費の資金提供によっ
てそのエネルギーを実用段階まで引き上げなければなりません。
  こういった支援をそれぞれ均等に進めるか、1つに重点を置いて進めるのか、
といった政策面での問題がありますが、日本では、代替エネルギーの普及につ
いて、行政・研究者・利用者のそれぞれが努力義務を有することを法律で示し
ており、研究開発を支援すると同時に、建設に費用がかかる風力発電用の風車
などの設置に対して、補助金の提供や税制面での優遇などを行い、利用の促進
を図っています。


今月は代替エネルギーについてみてきましたが、これら代替エネルギーも永久
に使用できるという保証はありません。エネルギー問題はいまや地球規模の問
題です。私たちはエネルギーの重要性をもっと認識し、無駄遣いをすることな
く、エネルギーと上手に付き合っていく必要があります。貴重な資源を大切に!!


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【編集後記】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
コージェネレーションのCMやってますね〜〜!(さちこ)
未利用エネルギーは利用したら既利用エネルギーになるんですかね!(ゆか)
エネルギーに 使えちゃうんだ こんなのも(ゆみ)
太陽から1時間に地球に降り注ぐエネルギーは、世界中で1年間に
消費されるエネルギーに匹敵するくらい膨大なのだそうですよ。(アツシ)
今年は我が家のエアコンが壊れ、大変でした。(トリ)
暑い…雪氷熱で冷やされたい気分です。(めぐ)

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