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J.I.News

発行日: 2004/8/27

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            発想を変えて抜本的見直しを!
           JIメールニュースNo.162  2004.8.27
        窓口はこちら! info@kosonippon.org  
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
■■ 目次 ■■
1.《介護保険制度》発想を変えて抜本的見直しを!

2.《第85回 「J.I.フォーラム」の報告》

3.《第87回「J.I.フォーラム」のご案内》
                   
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1.《介護保険制度》発想を変えて抜本的見直しを!

               豊島区議会議員(無所属) 日野 克彰


 今、介護保険制度の改革が議論されているが、最大の課題は「介護費用
の抑制」である。全体の介護費用が増えて保険財政が悪化すれば、必要な
サービス供給が難しくなり、高齢者以外も支払う保険料が増える。政府の
見直し案でもこの問題を扱っているが、抜本的かつ効果的な具体策は見ら
れない。
 では、なぜ費用が増えるのか。それは高齢化だけでなく「現行制度」に
原因がある。以下3つの観点からその問題点と私の考える対策を述べたい。


● 現行制度の問題点と対策

1)介護事業者の観点

 <問題点>
  現行では対象者の介護費用が増えるほど事業者の収入は増える。事業
 者にすれば、対象者が多いほど、要介護度が重いほどビジネス上有利と
 なる。これでは要介護状態を改善するとサービス量・収入が減るので、
 事業者は要介護状態の「改善」を志向しにくく、費用の抑制につながら
 ない。
 
 <対策>
  事業者を「改善」事業に導くため、要介護状態を改善した場合に成功
 報酬を支払う。但し、過度な支給は財政を圧迫するので「減収分を補填、
 期間は一年程度」とする。一年もすれば新たな利用者が現れ、改善の実
 績をもつ事業者には高齢者や自治体から"引き合い"が見込まれる。
  肝心の改善を生む手法だが、各種の筋力トレーニングで要介護度の軽
 減が数多く報告されている。また痴呆については、音読・計算等の「学
 習」によって脳を活性化することで症状の緩和が科学的に実証されてい
 る。上記以外にも有効な手法はあるはずで、成功報酬を機に新たな改善
 手法が生み出されるものと期待される。

2)介護対象者(サービス利用者)の観点

 <問題点>
  対象者は「より高い要介護度」を望む傾向がある。実需もあるが「同
 じ保険料を払う以上、より多くのサービスを」との意識が働きやすい。
 これは1)の要因と相俟って、要介護状態の改善を阻んでいる。

 <対策>
  対象者が要介護状態を改善した場合、数ヶ月程度、保険料を免除する。
 これは財政を圧迫することなく、対象者に金銭的メリットを与えられる。
 それ以上に、元気になろうという本人の意欲をかき立て、要介護状態か
 らの改善を容易にするだろう。
  問題は要介護状態にない人の「不公平感」。要介護者にメリットがあ
 ることに対し、保険料を払うだけで介護を受けない人から不満が出る恐
 れがある。これには「全体の介護費用減少→介護保険料引下げ」が国民
 全員のメリットになることを理解してもらう必要がある。

3)介護予防(要介護状態を事前に防ぐ方策)の観点

 <問題点>
  今も予防事業を行う自治体は多いが、大半は質・量ともに貧弱で、要
 介護者の増加を抑える役割を果たしていない。介護費用の増大を防ぐに
 は、介護予防が「補足」ではなく、介護保険と一体の「本格的」施策と
 して認識・実践される必要がある。

 <対策>
  介護保険適用外である今の介護予防を適用事業とする。要介護状態に
 ない人も、筋トレや痴呆予防等を「介護保険サービスとして」受けられ
 るようにする。これらの人々には、現在の「払うだけの介護保険」が
「自分の健康を守る介護保険」に変わる。保険給付は各自治体の財政状況
 により僅かかもしれないが、先述の不公平感は幾分解消されるだろう。
 また、介護予防の普及を確実にするため、予防をせずに要介護状態にな
 った場合、自己負担額の引上げ等の差をつけることも考えられる。


●提案を実現するには〜「特区」の活用
 以上の提案は「やってみなければわからず」、現時点で効果や問題点等
が不確かな面もある。しかし、当提案のポイントは「現状を前提とした保
険財政(対処療法)」から「現状を変える保険財政(改善と予防)」への
発想の転換である。その点で事業者、高齢者、自治体等の意識を一変させ
る可能性がある。
 そこで当提案を実現するには、効果等を検証しやすく、不測の弊害も最
小限に抑えられる「構造改革特区」を活用するのが最適と考える。介護予
防や要介護改善は一部の実験的な成果が注目されているが、自治体単位で
大規模に実施されていない。特区を通じて検証と軌道修正を重ねながら、
より良い介護保険制度を自治体自らが追求すべきである。


※今回の提案の詳細については、私がすでに提出した第4次・第5次特区
提案(下記URL)をご覧ください。
 第4次提案: http://www.hino-katsuaki.com/polycy/polycy03.html 
 第5次提案: http://www.hino-katsuaki.com/opinion/kd_diary.html 


<筆者のプロフィール> 
 ・昭和36(1961)年 仙台市生まれ 
 ・早稲田大学法学部を経て(中退)、東京大学法学部卒 
 ・日本IBM、(株)聘珍樓、予備校講師(現代文等) 
 ・平成11(1999)年 豊島区議会議員に初当選 
 ・平成15(2003)年 二期目当選 
 電子メール: hino-katsuaki@u01.gate01.com 
 ホームページ: http://www.hino-katsuaki.com/ 

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2.《第85回 「J.I.フォーラム」の報告》 
「女性必見!男性超必見!!」
       −女性リーダー達の勇気と元気と心配り−

「JIフォーラムは、男の理屈っぽい話が多い」という感想を時々戴きます。
男だ女だと分けること自体、意味がないことだと思います。しかし、私達
の回りを見渡すと、女性の方が最近はどうも元気なようです。
 そこで今回は、様々な分野でリーダーとして慕われている4人の女性たち
に、実体験に基づいた話をふんだんにして戴きました。詳しくは、
 http://www.kosonippon.org/forum/log.html?no=1101 をどうぞ。

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3.《第87回「JIフォーラム」のご案内》 
                木に教わり、山に叱られる
            −効率を求める使い捨て社会からの脱却−
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私たちは気づかぬうちに大事な自然を失ってしまいました。森や山はまだ
ある じゃないかと思う人たちもおられるでしょうが、それは違います。
私たちの生 活は高度経済の成長期を境に大きく変わりました。効率優先
の中で、たくさんの手仕事を失いました。職業が消えることで、そこに引
き継がれ、蓄積されてきた経験や知恵が失われたのです。これは大きな損
失でした。いま地域の活力がないのもそのためです。日本人の資質そのも
のを育んできた土壌でもあったからです。
 盛岡の養蜂家・藤原さんと炭焼き名人の韮沢さんをお迎えし、手業の
名手・名人を訪ね、その生き方を記録されておられる作家の塩野さんに
引き出し役になって戴き、日々の仕事ぶりや自然の摂理から学ぶ生き方を
大いに語って戴きます。そこに地域の活性化、町づくりの秘訣があると
思います。
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日  時   : 平成16年9月28日(火)
会  場   : 銀座ソニービル8階 ソミドホール 
開  演   : 午後6時30分(開場:午後6時00分) 
討論者   : 藤原 誠太 (盛岡の養蜂業)
        韮沢 彦蔵 (炭焼き名人)ご依頼中        
      : 塩野 米松 (作家)
主  催   : 構想日本
定  員  :160名             
参加費  :2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費:3,500円
※ゲストを囲んで懇親会を開催いたします。事前申込のみ承ります。
  参加申込をしたのちキャンセルする方は必ずご連絡ください。
-----------------------------------------------------------------
参加ご希望の方は、9月27日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
 forum@kosonippon.org 

お名前

所属

ご連絡先
 
懇親会         参加する      参加しない


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お問合せ:構想日本・西田(電話03-5275-5607)

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◆寄せられたご意見は「読者の声」として以下に掲載しています。
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  週刊JIメールニュース  発行:構想日本 発行責任者:加藤秀樹
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