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J.I.News
発行日: 2002/11/22┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
病気予防で人と街を“元気”に!
JIニュースNo.74 2002.11.22
窓口はこちら! news@kosonippon.org
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■■ 目次 ■■
1.《日本の風景》病気予防で人と街を“元気”に!
構想日本政策スタッフ 金野 桂子
2.《お知らせ》11月27日開催「JIフォーラム」のご案内
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1.《日本の風景》病気予防で人と街を“元気”に!
構想日本政策スタッフ 金野 桂子
身体のことが心配だったり生活習慣を変えないといけないと思ってい
る方は多いと思います。
しかし、検診を受けたり、食生活を見直すなど、病気を予防するため
の身近な方法を真剣に実行するのは、なかなか難しいのではないでしょ
うか。
高齢化が進んでくると健康は、私たち一人一人にとって最大の関心で
あるとともに、医療費の増大と国の財政運営、ひいては私たちの自身に
かかってくる負担という面でも大変重要な問題になってきています。
構想日本の「健康」プロジェクトでは、地域の取り組みとしての
“健康づくり活動”の事例を紹介して地域経営の参考にしていただいて
ます。また、事例を整理することによって、「健康」を政策として位置
付けることができないのか、併せて考えていきたいと思っています。
今回は、40年前から脳卒中の予防のために保健師と住民、さらには専
門家と協力しながら活動を行っている秋田県井川町での取り組みをご紹
介します。
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〜 予防医学で脳卒中が減少 〜
秋田県井川町は、古くから農耕が盛んで、米づくりを中心とした農業の
町です。この地域では、全国にさきがけて昭和38年から脳卒中予防対策
を行ってきました。当時、井川町の脳卒中死亡率は全国平均よりかなり高
く、その原因には「寒さ」や機械化されていなかった「米作りの重労働」、
「食塩のとりすぎ」など、さまざまな説がありました。
これを深刻にとらえた村長と保健所長は、県内に多発する脳卒中の原因究
明とその予防対策について、専門家に調査協力を依頼、町の保健師と住民、
そして研究所や大学が協力し合って、町全体で取り組みを始めました。
これが、40年にも及ぶ井川町の脳卒中予防対策事業の出発点となりま
した。
昭和30年代後半は、脳卒中、高血圧に関する調査といえば、血圧測定
と検尿など簡単な検診が中心でしたが、井川町では、当時、普及し始めた
ばかりの心電図検査、眼底検査など大規模な検診を行いました。町に舗装
道路が殆どなく、乗用車も数えるほどしかなかった時代だったため、現在
と違って調査は大変でした。
また、検診だけにとどまらず、脳卒中や高血圧の多発に関する栄養や労
働など、生活環境全般に関する調査も行いました。こうした調査は、当時
の栄養摂取状況を調べただけでなく、過去にまでさかのぼって、昔からの
食生活や労働環境がどう変わってきたかについて調べました。
さらに、脳卒中の患者については、その数を町内もれなく把握、研究所
の医師や保健師が連れ立って家庭訪問し、家庭でのリハビリ、介護につい
ての指導を徹底して行いました。
その結果、特に40〜60代の働き盛りの年齢層での発生率が高いこと、
また、脳出血や脳梗塞患者の多くが検診時に高血圧と指摘されていたこと
から、今では当たり前ですが、高血圧対策が最も重要であることもわかり
ました。
そこで、町ではさっそく、食生活の改善や検診による早期治療に取り組
みました。その結果、昭和40年代の半ば頃には、脳卒中の発生率が人口
千人当たり年間5.39人から3.82人に減少しました。その中でも、致命的な
発作や著しい後遺症を残すことの多い脳出血についてみると、2.00人から
0.93人となり、半分以下に減少したのです。
さらに、町内を地区ごとに細かく分析してみると、発生率の低下した
地域とそうでない地域がありました。その背景をみると、出稼ぎの多い地
域の男性の脳卒中発生率が低下しにくいことがわかりました。そこで、正
月休みに出稼ぎ者を対象として、健康指導を実施するなどの工夫をこらし
ました。
血圧の高い人に対しては、定期的に血圧を測る習慣を身につける、また
「要治療」と言われた人には、診療所に継続してかかるよう、徹底した指
導も行いました。
この事業は、その後40年間にわたって継続されています。井川町が脳
卒中予防対策事業を始めて以来、脳卒中による寝たきりの患者についても、
昭和56年の26人から平成3年には3人に減りました。
個人の生活に行政が介入・指導することの是非について、議論の余地はあ
ります。しかし、高齢化が進んでいる現状を考えると、個人個人の自主的
な健康の管理・維持を地域の中でもっと考えていくことは、重要だと思い
ます。
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老人医療費を中心とした医療費の増大は、様々な形で議論されています。
しかし、本当に大事なことは、“医療”に至る以前の「いかにして病気を
防ぐか」ということのはずです。
井川町のような病気予防の取り組みを全国で進めれば、年々増加してい
る財政負担を軽減させることにもつながります。
人も地域も“元気”になる取り組みが全国でもっと多様な形で展開され
るよう、「健康」プロジェクトでは、地域一体となって健康づくりに力を
注ぐ事例を紹介していきます。詳しくは、「健康」のホームページを
ご覧下さい。 http://www.kosonippon.org/prj/hlt/
今後も、ご期待ください。
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2.《お知らせ》11月27日開催「JIフォーラム」のご案内
1.《日本の風景》でみたように、予防医学で人と街が“元気”になる。
案外、気がつきそうで気がつかないところに、“元気”になる秘訣がある
のかもしれませんね。
ところで、最近、「まちづくり」が様々な地域で話題になったり、実際
に取組みが進められたりしています。あなたの住んでいる街も、もっとお
もしろい街になったら楽しいと思いませんか。
当日は、地域活性化に“優れ技”をもつ“仕掛人”が登場します。ぜひ、
ご参加ください。
第65回「JIフォーラム」何が街を輝かすのか?
−ヒトかカネかモバイルか−
日 時 :平成14年11月27日(水)
会 場 :銀座ソニービル8階 ソミドホール
開 演 :午後6時30分(開場:午後6時00分)
討論者 :大戸 天童(アニメ・プロデユーサー、元・一世風靡、
?ヴィーム取締役)
市村 次夫(枡一市村酒造場代表取締役)
コーディネター
:原島 博(東京大学大学院情報学環教授、
情報コミュニケーション論)
佐倉 統(東京大学大学院情報学環助教授、
進化生物学・科学技術論)
主 催 :構想日本
定 員 :160名
参加費 :2,000円
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参加希望の方は、下記のメールアドレスにお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
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参加ご希望の方は、誠に恐縮ですが11月26日までに出欠の是非を
お知らせ願います。
お問合せ:構想日本・西田(電話03-5275-5607)
*シンクネット・構想日本の会員は会員番号をお願いします。
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