福祉とまちづくりを語ろう! |
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三上 直樹です。
スペシャルオリンピックス(SO)という活動があります。1963
年に故ケネディ大統領の妹ユニス・ケネディ・シュライバー夫人
が、自宅の庭を開放して開いたデイ・キャンプが始まりです。知
的発達障害がある人たちにスポーツを提供する、それが彼女の願
いでした。実は彼女の姉ローズマリーが知的発達障害者だったの
です。
日本でも1980年に活動がスタートし、青森県でも昨年5月から
設立準備委員会が組織されて、陸上・バスケット・ボウリングな
どのプログラムを行ってきました。その活動内容や趣旨について
は下記のサイトをご覧ください。
http://www.specialolympics-nippon.gr.jp/
青森県の場合は弘前学院大学の志村健一先生が、以前から全国と
いうより世界の活動にかかわっていたこともあり、中心になって
取り組んでいます。実は志村さんとは、彼が大学赴任にあたって
相馬村に居を構えたのが縁で、家族ぐるみのおつきあいをしてい
ます。英語サークルでも志村ご夫妻が中心になってやってくださっ
ていますし、相馬村の子育て事業にもかかわるなど、公私ともに
行動力のある仲間です。
それで私も活動にかかわっていることになってはいるのですが、
実際は何をするでもなく、報告会などの会議の後で懇親をする、
イコールお酒を飲むためだけに参加しているようなものでした。
ところが1月30日の報告会の後、志村さんからスキーのプログラ
ムを何とかやりたいので、相馬村のスキークラブの方にお願いで
きないかという相談がありました。相馬村のスキー場は初心者が
教わるには最適な環境であり、私もスキークラブのメンバーです
ので、お願いしてみたところ快諾していただき、23日にまずは
やってみようということになりました。
当日は知的障碍児が3名、スキークラブのコーチが3名、大学生
のボランティアが2名、それに父母のみなさんと私がお手伝いす
る形で、10:00から1時間半の予定でスタートしました。
子どもたちのうち2人はリフトに乗って自分で降りてくることが
できるレベルですので、コーチとボランティアと一緒に楽しく滑っ
て、予定の時間を超えてしまうほどでした。養護学校でも冬場は
毎週授業でスキーがある土地柄なのですが、どのくらいできるの
か知らないでいた私にとっては驚きでした。
もう一人の子はようやく滑ってくることができる程度で、なおか
つ障碍も少し重いとのことで、スキークラブの会長がマンツーマ
ンでコーチすることになりました。
普段でも気に合わないことがあると立ちすくんだり座り込んだり
してしまうことがあるそうで、ご両親も心配していたのですが、
中盤そうなりかけはしたものの、最後は自分でどんどんスロープ
を上っていくようになりました。その姿を見て、こんなにがんばっ
ているのは見たことがないと、ご両親は本当にうれしそうでした。
いつもは家庭と学校という環境の中だけで生活している分、そう
いう面も出やすいでしょうし、ご両親にしてもついつい叱ってし
まったり手をかけすぎたりするのでしょうが、今日は初対面のコー
チということもあり、がんばろうと思っていたようです。やはり
外と接すること、専門家がかかわることは大事なことなのです。
スキークラブの方々も、話を持ちかけたときはどのくらいできる
のかわからないし、何より接したことがないのでとまどいがあっ
たようですが、いざ滑ってみると普通の子どもたちを教えるのと
何にも変わらないということで、普通にやってくださっていまし
た。
私にしても同じような認識でしたが、3人のがんばっている姿、
楽しんでいるのが伝わってくる笑顔を見るにつけ、こういう機会
がもっと作れたらいいなあと感じました。それがスペシャルオリ
ンピックスの活動の根本なのでしょう。
そしてこういう機会がスペシャルなものではなく、ごく普通のこ
とになっていくことが、ノーマライゼーションということであり、
あるべきまちづくりの姿ではないかと、3人から教えてもらった
気がしました。
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