国際ニュース解説と評論記事
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AC通信 No.208
発行日: 2007/7/16[AC通信:No.208] (2007/07/15)
[AC論説]No.208 衣食足って国亡ぶ
国を創るのは人である。国を亡ぼすのも人である。
国を創り、国が繁栄するにはカリスマのあるリーダーと国民の努力
がいる。ところが国が平和になり生活が安定してくると、人々は個
人の栄華利益を求めて努力を忘れるようになる。孔子が「衣食足っ
て礼節を知る」といったのは昔のこと、民主国家では個人の言論や
生活の自由がもてはやされて自己本位、私利私益のため人類本来の
集団生活の規則が失われてしまった。「衣食足って国亡ぶ」となって
はならない。
民主国家とは個人の言論生活を保障するものである。しかし民主主
義に欠かせないものは多数決の原理であって個人の自由を優先する
ことではない。民主とは集団生活を営む人類が平和に生きていくた
め、多数の意見を少数意見に優先させる原則である。多数の生活を
阻害するのであれば少数の勝手な行動は許すべきでない。
国と国の関係においても同じでもある。一国だけが利益を求めて他
国に害を流し、他国の自由を侵害することは許されない。中国のよ
うな汚染大国は譴責すべき、オリンピックを中止すべきである。
●中国人「道徳汚染」の輸出
中国の輸出食品、衣類、玩具類に有害物質が含まれていることが問
題になっているが、もっと大きな問題は道徳の腐敗である。道徳と
は人類が集団生活をするために存在する基本法則であるが、有害物
質を加入した物品を輸出して外国人が被害を蒙るような無頼行為は
人類にとって許しがたい行為である。
輸出品は自分の使うものでないから有害でも構わないという考え、
自分さえよければ垂れ流しも構わないという心の持ち方が汚染の原
因である。輸出品だけでなく、廃棄物の垂れ流しで海洋汚染、地球
汚染が進み、中国沿岸の魚類が死滅し、大陸で生産される農産物も
水も汚染されてしまった。海洋汚染は日本や台湾にも及んでいる。
中国大陸が生活に適しない土地となったいま、中国人は世界各国に
移住するようになった。自分さえ汚染の被害者にならなければよい
のではない。こんな不道徳な中国人が世界各国に移住して腐敗を散
布すれば人類の集団生活が絶滅に瀕する。道徳汚染の被害は食物汚
染よりも長期的な害毒を齎す。
●人心の汚染
春秋戦国の時代、小さな国々が覇権を争い、人々が戦争しあい殺し
あって人心が疲弊し殺伐になった。この時期に出現した孔子の教え
とは人々が集団生活を営むための最低基本のルールである。道徳の
布教が集団生活のための教条となった。これが韓国、日本、台湾な
どに受け継がれ、国の基礎となったのである。
ところが孔子の教えは中国では定着しなかったのである。儒教思想
は中国人の覇権思想と利己主義を変えることが出来なかったのであ
る。孫文の革命で中国は民主国家になったかといえばそうではない。
利己主義が幅を利かせる中国で民主主義は育たない。
蒋介石と毛沢東の闘争の結果、蒋介石は台湾に亡命し、台湾人の道
徳心を破壊し民心は腐敗した。60年にわたる白色恐怖と弾圧、統治
者の掠奪のあと、賄賂や汚職が社会に普及した。賄賂や人事関係が
優先され、正義道徳は衰退した。
一方、毛沢東の中国では文化革命、百花斉放などで七千万人が殺害
されたといわれる。続いて!)小平の経済開放で中国は輸出大国、軍
事大国となったが、中国覇権は軍事大国へ向けて発展、尖閣諸島付
近の油田開発など外国へ向けて拡張し、模造品の横行、汚染物質が
輸出されるようになった。
続いて中国大陸が生活に適しなくなると中国人は外国移住して道徳
汚染を世界に撒き散らすようになった。輸出品の汚染に比べるとこ
の方がはるかに大きな害毒を蔓延させる結果となる。
●外交は愛国を優先すべき
このような中国と付き合っていくには国としての本分を失わないこ
と、自国の社会道徳を守ることである。対中国外交でキッシンジャ
ーの「中国側の意見を理解する」発言が各国の外交官にも使われる
ようになり、「理解し尊重する」となった結果、自国の主張を中国に
「理解し尊重してもらう」努力が薄れ、中国に投資した経営者が中
国尊重を国に押し付けるようになって、自国より中国を尊重し、自
国を卑下する外交となってしまった。
アメリカもこの「中国の意見を理解尊重」の害毒に悩み、しきりに
解決策を探るようになっている。外交とは自国の主張を最優先すべ
きで中国の主張を聞き入れるより、自国を尊重してもらう努力が外
交官の最高任務なのである。
●靖国は「大和魂ホテル」
中国の言い分を聞かなければ「両国間の友好に傷つく」のをおそれ
る政治家がいる。両国間の友好とは相手の言い分を受け入れること
ではなく、こちらの主張を受け入れさせることである。相手が受け
入れないなら、意見が合致しなかったことで同意しても構わない。
それで外交関係が壊れるとは思わない。自国の主張を通すことが肝
要である。
その最もよい例が首相の靖国参拝問題だろう。靖国神社は国のため
に戦死した英霊を祀ってあるところ、つまり日本精神の在り処であ
る。つまり靖国神社とは大和魂の象徴であり、護国の英霊が祀られ
ている「大和魂ホテル」である。個人的な理由で靖国に参拝するの
もいるだろうし、護国の英霊に表敬参拝する人も居るが、外国が抗
議する理由はない、受け付ける必要もない。
首相が靖国参拝をしたから日中友好が損なわれるのであれば中国が
悪いに決まっている。それをハッキリ言うのが外交官の仕事である。
首相が参拝すれば中国人の感情を傷つけると言う人もいるが、参拝
を自粛すれば傷つく日本人も大勢いる。日本国の首相にとってどち
らが大事かは明らかである。
中国人の感情を損なわないため参拝を自粛するのは国の尊厳を損な
うだけである。A級戦犯が合祀されているから、首相は参拝を自粛
せよというが、靖国に祀ってある英霊は246万6千余で、戦後に「昭
和時代の殉難者」として合祀された英霊は14柱である。246万のな
かの14柱を参拝にいくわけではない。首相が国のために命を捧げた
246万の英霊に表敬参拝するのは当然である。
戦犯が合祀されているから首相は参拝を自粛しろというのは、「大和
魂ホテル」に行くなというのは敵が日本人を賤しめ、愛国心を損傷
させる行為である。米国のアーリントン墓地には南北戦争の南軍将
兵も葬っているが、それを理由にして大統領の参拝を阻止する話は
聞いたことがない。
●台湾人の愛国心
日本と違って台湾ではまだ独立建国の基礎が育っていない。国を創
るリーダーがいないし、団結が足りない。その理由は台湾精神が普
及していないからである。
台湾は半世紀のあいだ日本の植民地だった。しかも戦争が終わって
も独立の機会が与えられなかった。これはアメリカの責任である。
戦争が終わってマッカーサーは蒋介石に命じて台湾における日本軍
の降伏を受けるように命令した。そして蒋介石は台湾に居座ってし
まったのである。中国人が38年の戒厳令を敷いて台湾独立、台湾精
神の育成を妨害したのである。いまでも陳水扁政権は中華民国の体
制にしがみついているので、台湾人は国家意識が混乱している。
いまでは中国に譲歩したアメリカが、台湾人の独立願望を無視して
いる。30年の間にアメリカの政策は台湾関係法を逸脱して、ブッシ
ュは「台湾海峡の平和解決」を主張するようになった。つまり中国
は台湾に手を出すな、そして台湾は独立を主張するな、ということ
である。言わばアメリカ式現状維持ということだ。
しかし中国は現状に甘んじているのではなく、どんどん軍事拡張を
続けているがアメリカは止めることが出来ない。台湾では統一派を
名乗る中国人に軍備予算を制限されて軍事力は日増しに弱体化して
いる。この現状が壊れるとアメリカでも中国の攻撃に対処できない
状況が出来つつある。この危険な状態から抜け出すには台湾人の自
決しかない。
●台湾精神の高揚
最近になって陳政権は国連加盟を宣伝するようになった。台湾は既
に独立した民主国家であるというのがその理由だが、現状は中華民
国を名乗っている。国名を変更するなら、先に公民投票で国名を決
め、世界各国が台湾国を認めるようになってから国連加盟を申請す
るのが正しい手続きである。陳政権は先に国連加盟を宣伝して民心
を鼓舞するつもりだが、このような「裏口入学」は通用しないと反
対するものが多い。
台湾精神を高揚させるには真っ先に中国名義を一掃することである。
中国覇権や中国製品が世界で嫌悪され忌避されるようになったので、
台湾は中国と違う国であることを世界に宣伝する一番よい機会であ
る。台湾製品が中国製品と同じとみなされてボイコットされたら大
変である。
台湾精神を普及させるには中国人を名乗る「外地人」を台湾から除
去しなければならない。彼らが台湾独立を阻害していることは明ら
かだが、陳政権は問題の根本的な解決を避けて国連加盟といった実
行不可能なことをやっている。台湾精神を広めるには公民投票で独
立を決めることである。民主国家を標榜するアメリカは人民の自決
投票に反対できない。台湾問題は台湾人が決定する。
2008年は台湾にとって重要な年である。台湾で総統選挙、アメリカ
で大統領選挙があり、中国でオリンピックがある。台湾が独立を投
票で決めるときであり、アメリカの民主党候補も共和党候補も台湾
人民の自決権行使に反対できない立場にある。そして中国もオリン
ピックを控えて動きが取れない。いまこそ台湾人民の団結が最も大
切な時である。
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