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旅写真家・三井昌志が送るビジュアル・メルマガ。等身大のアジアの表情を、美しい写真と旅情溢れる文章で綴ります。大きな反響を得て、写真集として出版されました。 




[ 素顔のアジア 美少女の輝き(2) ]

発行日: 2006/9/28


■ 「素顔のアジア」は旅写真家・三井昌志がお送りするメルマガです。(→ホームページはこちら


 2006年8月に発売された三井昌志の新作写真集「美少女の輝き」をご紹介します。
 特別なオーラを身につけた少女たちの瞳を集めた写真集です。(詳しくはこちら



 どこに行けばその少女に出会えるのかは、誰も知らない。
 ガイドブックにもウェブサイトにも、情報は載っていない。


 あの駄菓子屋の影に、彼女はいるかもしれない。
 浜辺に並んだ漁船の縁に座って、海を眺めているかもしれない。
 あるいはこの町にはいないのかもしれない。




 次の角を曲がってみるまではわからない。
 それは地図のない宝探しみたいなものなのだ。


 写真集「子供たちの笑顔」には、今回のメルマガで紹介しきれなかった写真とエッセイが多数収録されています。
 「子供たちの笑顔」は全国書店でお買い求めいただけますが、写真集コーナーのある大型書店以外では手に入りにくいかもしれません。
 メルマガ読者の皆さんには、確実に手に入る「たびそら@通販部」での購入か、送料無料のアマゾンでのご注文をお勧めします。
 ポストカードもプレゼントしています。


>> 詳しくはこちら






■ 旅の質問箱「印象に残る乗り物・ベスト5」 ……過去の質問はこちら……

三井さん、お久しぶりです。
以前、民族対立について質問した綾森です。
この度は写真集の2冊同時出版、誠におめでとうございます。
金字塔を打ちたてましたね。

さて今回の質問ですが、「乗り物」について伺いたいのです。
小学校に通っていたころ、電車や飛行機に目を輝かせている子供が周囲にいませんでしたか?
かつて車内販売のお弁当を食べる余裕のあるスピード感のない新幹線の時代がありましたが、今となってはそのような乗り物(その空間)自体が旅の目的の一つとなっていた時代が
とても懐かしいのです。

三井さんは自動車よりも自転車の方が便利な京都で育たれたことも関係しているかと思うのですが(私も銀閣寺の近くで中古自転車を購入して世界遺産巡りをしたことがあります。)、自動車やタクシーよりもバスや電車のような人と触れ合える空間、地に足の着いた自転車での移動の方が得意、相性がよいのではないでしょうか?

海外でも、飛行機や乗り合いバス、オートバイや自転車、リキシャやトゥクトゥクなど、様々な乗り物を利用されてきたことと思います。

作品中紹介されている部分も多数あることと思いますが、それぞれの乗り物に思い出、思い入れがありましたら、軽いランキング形式でもかまいませんのでぜひエピソードを教えてください。
よろしくお願いします。
なお、掲載の際には名前も含めて全文載せていただければ幸いです。

綾森 康二 (アヤノモリ ヤスジ)


■ 三井の答え

 旅情をかきたてる要素として「乗り物」が欠かせないのは、あの不滅の長寿番組「世界の車窓から」の例からもわかりますね。特に鉄道というのは日本人(特に男性)の心を惹きつけてやまないもののようです。女性ならローカルグルメを味わう、男性ならローカル鉄道に乗る、というのが旅の目的の大きな部分を占めているのではないでしょうか。
 ところで、僕はグルメにも鉄道にもあまり興味ない人間です。鉄道以外にも飛行機とか車とか船とか、男の子が憧れる勇ましい乗り物には、あまり心を動かされないのです。
 昔からそうだったわけではありません。というのも、僕が大学生の頃に専攻していた機械工学科というのは、自動車や鉄道に代表される「男の子っぽいメカ」を作ることを目的としていたような学科だったからです(だから女子生徒が全くいなかったのです。ゼロでした)。
 ところがいつの頃からか、僕の中にメカへの憧れや興味が薄らいできた。その理由はよくわかりません。嫌いだった牡蠣フライがいつの頃からか好物になっていたように、苦手だったナスの味噌炒めをいつの間にか自分で作るようになっていたように、人の好みや傾向というのは、年と共に変わるもののようです。

 ・・・というのは、今回のご質問への答えとは関係ありませんね。本筋に戻しましょう。牡蠣フライのはなし、じゃありませんね。「乗り物」の話でした。
 前置きで説明したように、僕は「乗り物」それ自体に特に興味がないので、やはり印象に残る乗り物と言えば、それに乗っていたときにどのようなエピソードに遭遇したかという一点に集約されるように思います。
 それでは、僕が選ぶ「印象に残る乗り物」ベスト5を発表します。

1. 突然「花」のメロディーが聞こえてきた・・・ミャンマーの夜行列車
2. 世界一退屈な6日間・・・シベリア鉄道
3. 日蒙歌合戦・・・モンゴルの歌声バス
4. 乾きと暑さと大火事と・・・パキスタンの灼熱バス
5. トヨタのお陰・・・アフガニスタンの辺境バス
 
 こうして並べてみると、飛行機がひとつも入っていないことに気が付きます。飛行機って頻繁に利用してはいるのだけど、たいしたトラブルもないし、実に快適なので、あまり記憶には残らないもののようです。便利になればなるほど、移動自体は味気ないものになるということでしょう。
 だから、アフガニスタンのマザーリシャリフ・ヘラート間では、飛行機なら30分でいけるルートを、わざわざ3日間かけて陸路で移動したのです。馬鹿馬鹿しいけど、やってみるだけの価値はありました。

 ところで、「たびそら」でもたびたび取り上げているアメリカ人のウィリアムは、ミニバスが大の苦手でした。狭苦しいミニバスに長時間押し込められていると、息が苦しくなり、パニックを起こしそうになるのだそうです。だから少々時間がかかっても、自由に席を立つことができる列車で移動しようと強く主張するのです。
 彼の「ミニバス恐怖症」は、どうやら「自由を奪われる」ということに対する潜在的な恐怖心から生まれたもののようです。自由に旅をして暮らしているときは、そのような恐怖症に襲われることはなかった。ところが定職に就き、夫になり、父親になり、自由が制限されてきたと感じるようになった頃から、狭い移動空間が苦手になってきたというのです。
 飛行機嫌いとか、車酔いとか、特定の乗り物を苦手としている人がいますが、そこには心理的な要素が深く関わっているのかもしれませんね。


■ 質問を募集しています!

 みなさんからの質問を募集しています。
 旅に関する質問や、写真に関する疑問、旅にも写真にも関係のない質問でも、幅広く受け付けています。
 細木数子みたいに何でもズバズバとお答えすることはできないかもしれないけれど、一緒に悩んだり考えたりしながら、僕なりの答えを導き出していくつもりです。
 件名に「質問」と書いて、三井までメールでお送りください。お待ちしています。





 先日発売した「たびそらCD-ROM2004」には、WEBで公開しているものの数倍の解像度がある高画質の写真が365枚と、未公開の旅行記(アフガニスタン、バングラデシュミャンマー)が収録されています。

 「たびそら」の世界をより深く知りたいという方にお勧めの1枚です。

 >> 詳しい内容はこちら




 フォトギャラリー「東ティモール2006(1)」  09/25

2006年の旅の中でも、最も印象に残った国、東ティモールのフォトギャラリーを更新しました。
様々な問題を抱えながらも、人々の生き生きとした表情には強く惹きつけられました。ぜひご覧ください。
 (→続きを読む)




 旅写真家。1974年、京都市生まれ。
 機械メーカーでエンジニアとして2年間働いた後退社し、2000年12月から10ヶ月に渡ってユーラシア大陸一周の旅に出る。
 帰国後立ち上げたホームページ「たびそら」が「@niftyホームページグランプリ2002」で準グランプリを受賞し、2003年12月に初の写真集「アジアの瞳」を出版。
 2004年からは「旅写真家」としてアジアを中心に旅と撮影を続けながら、執筆や講演などを行っている。
 2005年9月には2冊目の著作「素顔のアジア」を出版。
 2006年8月には「美少女の輝き」「子供たちの笑顔」の二冊の写真集を同時出版。
 (→更に詳しく)



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