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2005年3月に1ヶ月かけてモロッコを旅しました。旧市街が迷路のようなマラケシュと、遊牧民の暮らすアトラス山脈、そして世界最大の砂漠サハラを巡りました。
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約1ヶ月に渡るモロッコ旅行を通じて、僕が最も苦労したのが女性を撮ることだった。イスラム圏の女性を撮るのはいつでも困難なものだけれど、モロッコほどガードの堅い国はそうあるものではない。この国に匹敵するのは、僕の知る限りアフガニスタンぐらいである。
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僕らが大きな峡谷の底を歩いているときに聞こえてきたのは、女達の歌声だった。それは山奥から集めてきた薪を村まで持ち帰る女達の列だった。7人の女の背中には、針葉樹の枝がどっさりと載せられていた。雨が少なく樹木もわずかしか生えていないこの地方では、燃料用の薪の確保は丸一日がかりの重労働なのだという。そしてそれは若い女達の仕事なのである。
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モロッコ中部を貫くアトラス山脈。雨が少なく、硬く乾いた草しか生えない厳しい土地で暮らす遊牧民の家族に出会った。一家は洞穴のような場所で身を寄せ合うように暮らしていた。
山羊と羊の群れを統率し、草地から草地へと移動させるのは10代の兄弟の役割である。
少年が右手に持っているのは投石機だ。これを使えば普通の小石を200m以上も先に投げることができる。彼はこの投石機と口笛を使って羊たちを意のままにコントロールしていた。
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