猫は人の足を踏みながら通る。猫が膝に来るとトイレに行きたくなる。など、なぜだか猫が行う「猫のおきて」の数々をつぶさに検証。飼い猫「ち」の気楽な日常の様子ものぞいていただけます。
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猫のおきてVol.164「人の足は踏んで通る」
発行日: 2006/12/30
猫は人の足を踏みながら通る。猫が膝に来るとトイレに行きたくなる。などなど、どう
いうわけでだか猫たちが決まってする行動の数々。このメールマガジンでは、そんな愛ら
しくも不可解な行動、習性を「猫のおきて」と呼び、それにまつわるあれやこれやについ
て大まぢめかつ勝手気ままに考察してまいります。筆者の飼い猫、黒猫の「ち」や、通い
猫の「ヘディ猫」の日常を、覗いていただけます。
さて、今年最後の配信となりました。年末を慌しく過ごし、あっという間に今年も終わ
り。そんな年の瀬に改めて感じた、猫へのリスペクトについて。
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猫のおきて Vol.164
「足ること」を知っている
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年末、業務多忙の上に、不可避的に飲んだ暮れる日々が続き、予定していたことの殆ど
が終わらないままに、明日は大晦日。後悔と反省に包まれて悄然とする私のもとに、クロ
ネコヤマトがやって来た。手渡されたのは見慣れた厚紙のビジネスレターの封筒。「は
て? 仕事の資料などが来る予定はないが」と、よく見れば、思いがけず嬉しいものが届
いたのであった。
送られて来たのは1冊の本。『きょうも猫日和 猫のいる歳時記』(文・加藤由子 絵・
大高郁子 幻冬舎文庫版http://www.gentosha.co.jp/search/book.php?ID=201626)であ
った。
この本は、猫おきブログの今年3月15日のエントリに、単行本版(実業之日本社)の
ことを書いたのだが(http://plaza.rakuten.co.jp/nekonookite/diary/200603150000/)、
縁あって、このイラストレーターの大高さんと知己を得、単行本の企画・編集をなさった
G藤さんにも先日お目にかかったので、新たに出た文庫版を送って下さったのであった。
「小さい本」が好きな私、文庫もまたラヴリーでないの、とすっかり気に入ってしまった。
一日に一つずつの「猫の豆知識」が綴られたこの本は、この一年の猫たちの幸いを念じな
がら読むのにぴったりで、お正月、炬燵に入って猫など撫でながら読むのに、最適ではあ
るまいか。
それにしても、『きょうも猫日和』とは、蓋し名言である。猫は、どの日も「良いお日
和」にしてしまえるからだ。
彼らはそのときどき、そこにあるだけの幸せで、満足することを知っている。そこにあ
る幸せだけでは足りないと思うと、人間を動かして、足りない分を手に入れるのにも長け
ている。それも、際限なく求めることはなく、ちょっとの幸せで足りるのだ。
例えば、夜、猫が人間の寝床の足元で眠る。布団の温かみ、静かで安心できる部屋。そ
の幸せで、猫は、「まあ良し」と、丸くなる。けれども、夜が更け、部屋が寒くなってく
ると、布団を通して伝わってくる人間の温かみだけでは、幸せが足りなくなる。すると猫
はやおら起き出して枕元まで行き、熟睡する人間に、「湿った鼻を押し当てる」、「冷たい
肉球で触れる」などして目を覚まさせ、掛け布団を上げさせて、その中へ自らを招き入れ
させる。人間の体温で温まった布団の温かさを手に入れ、そんなちょっとの幸せで猫は満
足し、人間の体に四肢を突っ張って一伸びしてから、充足して眠りに就くのである。
今日の午後、当家では雑用を片付ける私を尻目に、ヘディ猫が寛いでいた。天気予報で
は寒くなると言われていたが、風さえなければ日差しだけで暖か、と、ヘディ猫にとって
は十分に満足な、「良いお日和」なようだ。
そんな姿にふと、「足るを知る」という言葉が思い浮かぶ。
野放図な欲望の赴くままに際限なく手に入れたがり、手に入れてもまだ満足することが
ない。そんな人間の姿を多く目にする時代にあって、「知足」を体現するかのような猫た
ちの生き方は、一層賢明に、清々しく映る。
今年も最後まで、猫に教えられた一年であった。そして、猫まみれの一年でもあった。
「予定していたことの殆どが終わらない」のも、その大きな原因の一つは、間違いなく
「猫」であり、その上来年も、引き続き「猫まみれ」な予感がありつつ、それもいいかと
思ってしまうのだから、私がどうにもならない猫たわけであることを差し引いても、やは
り「さすが猫」と言うべきあろう。
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●ブログでは、文庫版のご本やヘディ猫の画像もアップしていますのでご覧下さい。
http://plaza.rakuten.co.jp/nekonookite/
本の画像は載せちゃっていいのかなー?と懸念もあるものの、同封の手紙で、「ブログ
版『猫のおきて』でご紹介いただければ幸いです」ってお書きいただいてるので、載せち
ゃいました。
●今回は久々にアンケートします。皆様の身近な猫たちのエピソードなども、コメントボ
ードにお寄せください。
猫は、足るを知る。
◆その通り。結構他愛無く満足げでほほえましい。
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000072Q0018846A1c030
◆そうでもない。欲張りで要求が激しいことがある。
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000072Q0018846A25212
◆どっちもある。どちらとも言えない。
┗ http://clickenquete.com/a/a.php?M0000072Q0018846A3294f
○結果を見る
┗ http://clickenquete.com/a/r.php?Q0018846C28b2
○コメントボード
┗ http://clickenquete.com/a/cb.php?Q0018846P00Ca64e
締切:2007年01月07日23時00分
協力:クリックアンケート http://clickenquete.com/
※アンケートへのご回答、ご記入いただいたコメントにつきましては、「猫のおきて」や
他の媒体に掲載することがございます。予めご承知おきください)
※アンケートのシステム自体についてのご質問は、
クリックアンケート http://clickenquete.com/に直接お願い致します。
●12月12日、22日とお休みして失礼いたしました。そして、1月2日の配信もお休み予
定ですので、これが年末年始号ってことになります。
今年も、「猫おき」にお付き合いいただき、ありがとうございました。
来年も、猫についての書物渉猟、美術鑑賞、近隣散策、遠方周遊、古墳発掘(これは多
分しない)、日常茶飯事などを通じて、ああでもない、こうでもないと考えたことどもを
書き綴っていきますので、引き続き、ご愛顧のほどお願いいたします。
どうぞ皆様、そして全ての猫たち、よいお年を。
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「猫のおきて」(Vol.164)2006年12月30日発行(本当は、ほぼ2の日発行)
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んお広め下さい。その場合「『猫のおきて』で読んだんだけどさ」と言っていただけると
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―――――――記事内容の全ての著作権は著者・馨歩に帰属します―――――
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