東京下町の地域情報サイト「下町探偵団」で見つけたとっておき情報、下町に住んで感じたことを、江東区、中央区、台東区、墨田区を中心にエッセイ形式で紹介しています。
- 最新号:2008-02-26
- 発行周期:週刊
- 読んでる人:176人
- 創刊日:2001-10-26
- Score!:-点
- コメント数 : 0
- メルマガID:50562
- バックナンバー:全て公開
- 発行者サイト:あり
- >> 月間ランキング
メルマガ下町探偵団108
発行日: 2003/11/6 vol.108/2003.11.6発行
■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■ ━━━━━━━━━━━
■■ メルマガ下町探偵団
■ ━━━━━━━━━━━
東京下町の地域情報サイト「下町探偵団」で見つけたとっておき情報、
下町に住んで感じたことを、
江東区、中央区、台東区、墨田区を中心にエッセイ形式で紹介しています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
01:ベーゴマで遊びませんか
02:下町の顔
03:下町探偵団今月のおすすめコーナー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
___________________________________
★☆ 01 ベーゴマで遊びませんか ★☆
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
毎週土曜日 PM2:00〜4:00、
江東区の森下児童館(第1土曜日)/森下公園(第1以外の土曜日)で
ベーゴマやって遊んでいます。やってみたい方、集まってください。
ベーゴマ持ってなくても大丈夫。差し上げます(余裕がある限りね)。
ベーゴマやった事がなくても大丈夫。お教えします。
ただし雨天中止です。
地図はこちら↓
http://www.shitamachi.net/beigoma/
___________________________________
★☆ 02 下町の顔 第15回 ★☆
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■天皇陛下の時計を直した男■
室井時計店店主 室井 周治さん
<プロフィール>
昭和2年兵庫県赤穂市に生まれる。
昭和23年、6年間勤めた国鉄を退職上京。
後に古時計で有名なひらいはるお氏の紹介で
杉並区岩上時計店に小僧として就職。
翌24年、万年時計の修理で多くの功績をあげる。
昭和31年に独立後も精工舎時計資料館蔵の各種時計や
国立博物館蔵のかんげん時計など数多くの古時計の修理調整に当たる。
「私から見ると今の時計は時計じゃなくて計算機だね。
古時計は、正確さでは新しいものとは比較にならないけれど、
全体の型や細工など我々にはできない、すごいものがたくさんあるんですよ」。
亀戸中央通商店街の中程にあるお店をお訪ねて、
開口一番室井さんの言葉でした。時計を愛して半世紀以上。
どんなエピソードがうかがえるのか、楽しみに取材に入りました。
――――――――――――
★ではまず古典時計協会のお話から。
古典時計協会というところに所属しているそうですが、
その協会は古典の時計を扱っている人ばかりが集まっているのですか?
古時計の愛好家が集まった世界的な会として
National Association of Watch and Clock Collectors,
略してNAWCというのがあるのですが、
古典時計協会はその108つ目の支部ということになりますね。
古時計そのものに興味がある人もいますし、修理する人も、
コレクターの人もいますよ。情報交換したり、
普段は見ることのできない貴重なコレクションに出合う事もありますよ。
こういうところに所属しながらも、私は、今の新しい時計から電波時計まで
講習に行っていますよ。こんな年寄りですけどね。勉強に行く。
古いものだけじゃ駄目なんですよ。電池の構図なんかもね。
★古時計とはどういうものですか?
例えば、室井さんぐらいしか直せないものもあるそうですね。
他の時計と何がどう違うか……?
例えばね、この時計ね(※)、中国の清朝時代のものですが、
こういったものは世の中に二つと同じものはない。
そしてね、からくり物を動かすためのものだから、
一定時間ごとにそれを動かすには時計を仕込まなければ動かせないでしょ。
からくりものだから同じものは一つとしてないのですよ。全部違う。
だから修理だって一つ一つ違ってきてしまうから難しい。
でも、面白いのですよ。私だけしか直せないと言うよりも、
私にとっても一つ一つが違う出合いになるんですよ。
※(店内に貼ってあるポスターの、
色付きガラスをふんだんにちりばめた音を奏でる宝飾時計を指差して。
ポスターは2002年2月22日から3月31日まで
東京都南青山にある根津美術館で開催された
『開館60周年記念名品第九部 清朝の宮廷を飾った時計 』の案内。
この時、室井さんは『カリオン時計を聴く』の講師も務めている)
★古時計は時計というより宝飾品なのですね。
そう、からくりを楽しんで、そこから奏でられるメロディを楽しんで、
この音のことをカリオンと言いますけどね。
★ところで時計そのものはどのようにして発達してきたのでしょうか?
定時法が採用されるまでは不定時法といって太陽の動きにあわせていたので
夏と冬でも二時間以上も差が出てきますね。
日時計、砂時計、水時計などいろいろあるのですがね。
日本ではお寺などが鐘を鳴らして時を教えていましたね。
そういう自然に添わないで時を時として計算するようになります。
まあ定時法というのですが、
商人が使用人を働かせるためにそうなったといわれています。
不定時法では冬時間となると、
極端に時間が短くなって仕事の能率が上がりませんからね。
★そうですか。室井さんのほかに古時計を扱う人は、いるのですか?
いないんですよ。だから困っているんですよ。
ずっと前にコレクターの大学の先生が、私を人間国宝にしたいと言われて、
関係書類を持ってみえたのですが、
それをやるには後継者育成という条件のようなものがあるんですね。
ただ自分がやればいいというものではなくてね。
私自身もまだまだ研究をしながらせなならん。古典時計は一つ一つ違うしね。
後継者なんて作れない。で、お断りしたんです。
★もったいないですねぇ。さて、時計屋さんにはどうしてなられたんですか?
もともと手先のことは好きだったんですけどね。
なにせ私が若い頃は戦争中でしょ。
私は次男で兄貴は戦争に行っていたんですね。
あの頃はすぐに徴用に引っ張られてしまう時代で、
それで、難しい試験だったけれど国鉄を受けて駅員になったんです。
終戦で兄貴が帰ってこなければそのままでよかったんだけれど、
兄貴がひょっこり帰還した。じゃぁ自分の好きなことをやろうと思って、
それで昭和23年に焼け野が原の東京に来たんですよ。
東京駅を降りて中央線に乗って阿佐ヶ谷まで行かなければ
家が建っていなかった時代でしたよ。
伝(つて)があって、時計屋さんに小僧に入って修行を始めたんです。
★どのような修行でしたか?
私はちょっと変わっているんで(笑)。
ただ時計を習うというよりも、私が一番考えたのは
そこの家庭の一員にならなければ仕事は覚えられないということでしたね。
特に私は小僧としては出足が遅れていますよ、20歳を過ぎてましたからね。
ゆっくりはしていられない。でも、私は急がば回れだと思って、
それには旦那さんが使ってくれやすいようにならなければならない
と考えたんですよ。
★自分が教えてもらいやすいようにですね。すごい!どういう風に?
一家の中で一番大事なのは奥さんだから、
奥さんにかわいがってもらおうと子供さんのお守りから飛び込んで行った。
仕事はそれからでいいと。
当時、配給というものがあってそれを取りに行かなければならなかったのね。
学校広場なんかにお芋とかお米とか来るわけ。
それを私がとりに行く。ただ取りに行くのではなく、近所のみんなにも、
私という存在を知ってもらいたいからね、荷車まで借りてね(笑)。
荷車貸す人は「てめえのところの分だけかついでこい」って言うんだけど、
こちらは目的があるから「まあそうはいわずに貸してくれ」って。
近所の分も10軒くらいもらってきてあげちゃう。
そうすると近所の人もお宅の小僧さんにお世話になったと
お礼に来るでしょ。
皆から大事にしてもらうには自分から苦労を買って出て行かなければ駄目だ、
ってそんな小僧時代でしたよ。
★修理の方法は教えてもらえるのですか?
教えてもらえないですよ。全部自分で研究をした。
仕事というのは教わるものでなく自分で研究して、
旦那さんのやっているものを盗むんです。
★任されるようになったのはいつ頃からですか?
もうずっと任されぱなしですよ。放っぽられぱなしだもん(笑)。
入れ歯の金とか古物とか売りに来るのも自分のお金を出して買って、
自分で覚えるわけ。
明治天皇さん、高松宮さん、昭和天皇さん、みんな修理しましたよ。
★昭和天皇の時計はどのようなものだったんですか?
昭和24年のことだったんですけど、まかなくてもいい置時計の修理でした。
人間の能力を加えないで動く時計なんですよ。
原子時計と書いてあるけれどもアトムというのです。
宮内庁からこの時計の修理を依頼を受けたんですよ。
置時計で、しかも自動でまける……、考えましたね。
普通だったら、電池じゃないんなら振動を与えることによって、
ベアリングでゼンマイを巻く、ゼンマイが入っていることは間違いない。
ところがそれをどうやってまくのかを考えなければいけない。
原子時計は気温というのがあるのね。
気温差でいろいろ調べたら
アコーディオンのように蛇腹で伸び縮みするようになっていて、
そこから、ぜんまいを巻けるところをチェーンで引っ張ってあるわけ。
だからこの中に
気温の差に敏感なものが入っているのだろうということはわかった。
さて、今度はそれが何だかわからない。また研究しなければならない。
あれこれ調べたら麻酔薬にたどりついたのね。麻酔薬はすごい膨張率がある。
塩化エチ―ルです。今ライターに使っているボンベですね。
塩化エチ―ルは医者しか扱えないので近くにあった
家田さんという先生に頼んで、その注射器で注入してもらった。
★困難に行き当たっても楽しそうですね。この仕事が本当にお好きなんですね。
好きでやっていましたね。性格的に何事も徹底してやる。だから困る(笑)。
凝り性。それでいてそのほかにも町会の仕事から何から10個以上やっている。
好きな時計の仕事をする暇もないくらい。若い頃は夜明かしも平気でした。
今はね、年をとってきたから体に毒だからそんなことしないけど。
同業者の仕事だけではなくて日本全国から、直らない時計が来る。
ネットで知ったとか博物館で知ったとか。
それで持ち込まれるものは普通の時計屋さんでは見たことないようなもの。
だから今でも楽しいですね。
★細かい仕事ですが目は悪くなりませんか?
いや人間って使ったら悪くなるということはないのよ。使わなければ駄目よ。
★では室井さん自身の話を。小さい頃はどんなお子さんでしたか?
初めはいじめられましたね。兄貴がね、5歳上で小学校6年生の時に私は一年生。
兄貴は巾を聞かせていたから兄貴が卒業してしまったら、
こんどは私が目の敵にされた。
でもね、それとは別にそのようにいじめられた人にでも、私は、
先に国鉄に入社していたので国鉄に入れるように尽力しましたよ。
いじめっ子でも、
そういう人たちからも尊敬される人間になろうと思いましたね。
私は変わっているから(笑)、何か変わったことがやりたくてね。
ポイント磨きって、レンガで磨けば鏡のようになる。それも休み時間にやる。
そしたら管理局が来てね。駅長は鼻高々だよ。こいいう駅員もいるよと。
それでかわいがってもらいましたね。
精勤賞貰うくらい一所懸命働きましたけど、
楽団作って遊ぶようなこともしましたね。
★下町の話を少し。どうですか亀戸に住まわれて。
この辺は本当の下町であるためによそ者と言われたこともありましたね。
私はそれを言われた時に少し落胆したんだけどね、
いつかは土地のものになれるだろうと、
女房にも遠くの親戚は役に立たないんだよ、
近くの他人が大事だよと言ってきましたね。
町会の仕事も率先して飛び込んで、一所懸命やりすぎて、
店ほっぽっているときもありましたよ。
でもここに住まってよかったと思ってます。
★下町感みたいなものありますか?
下町は、町全部で皆が家族という考えでなければいけないと思いますね。
★最後ですが、恒例の座右の命をお聞きしたいです。
特別にはないですよ。言葉としてはね。焼け野原の東京に来たでしょ。
自分の道をどのように開拓していったらいいかと思って生きてきましたね。
それで自分の頭のハエだけは何とか追えれば、
後は世のため人のために働くのが私の趣味でもあるんだね。
はははっは、それでいいよ。お金なんか、持って死ねるわけじゃない。
古時計の修理や復元を頼まれたり、講演を頼まれたり、
やれるだけの事は今後もやっていきたいと思っています。
古典時計協会の生き字引のようだからって、
名誉相談役にまつり上げられているけど、ありがたいことですよ。本当に。
――――――――――――
室井さんの闊達な弁舌。
話のテンポが早くて、おたおたしていると置いていかれてしまいそうでした。
その辺に無造作に転がしてあった部品を鳴らしてもらいました。
カリオンというリンを叩いて音楽を奏でるものでオルゴールの走りだそうです。
450年前のもの。時を越えて、とても心地のよい音が耳に残りました。
___________________________________
★☆ 03 下町探偵団今週のおすすめコーナー ★☆
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
★==プレゼント==★
『重盛の人形焼』
日本橋人形町にある人形焼の老舗『重盛永信堂』の人形焼(1パック/10個入り)
を抽選で2名様にプレゼントいたします。
『ベーゴマ(ひも付)』
ベーゴマをひも付で100名様にプレゼントいたします。
http://www.shitamachi.net/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
----------------------------------
■本メールマガジン解除方法■
----------------------------------
本メールマガジン解除希望の方は、こちらに専用フォームがございます。
http://www.shitamachi.net/magazine/
★==========【無断転載不可】===========★
△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
発行日 週1回発行
mail magazine@shitamachi.net
URL http://www.shitamachi.net/
発行責任者 下町探偵団 鈴木祥元
△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
このメルマガを読んでいる人はこんなメルマガも読んでいます
- えんぺ新聞
- 国内の小劇場演劇に関する情報を、毎日配信でお届けします。 毎日のおすすめ芝居、公演の感想(1日平均10本以上)など。 国内最大の小劇場演劇HP、...
- お祭り専門情報誌「わっしょい!」
- 日本全国の祭の専門情報誌。今週の祭情報・見どころ・参加方法など、お祭り好きなら知らないと損する情報をお届けします。
- 横浜中華街オフィシャルメールマガジン
- 中華街のイベントや旬メニュー、地元民のインタビューを書きおこしでお届け。お得なクーポンやプレゼントもついて、使える小ネタが満載です。ぜひメルマガをチ...
- 役に立たない駄話
- 読者の皆様の貴重なお昼の休憩時間にどうでもいい話、つかえない豆知識、あまりにもしょうがないので笑ってしまうバカニュースなどを携えてやってきます。現在...
- 神楽坂まちの手帖
- 神楽坂の地域雑誌『神楽坂まちの手帖』(編集長:平松南)と連動。神楽坂を中心に街の歴史や神楽坂を愛好する著名人の取材や寄稿等で構成した雑誌の抜粋記事の...
![メルマガスタンド[メルマ!]](/img/common/backnumber_article/melma_logo.gif)


