東京下町の地域情報サイト「下町探偵団」で見つけたとっておき情報、下町に住んで感じたことを、江東区、中央区、台東区、墨田区を中心にエッセイ形式で紹介しています。
- 最新号:2008-02-26
- 発行周期:週刊
- 読んでる人:167人
- 創刊日:2001-10-26
- Score!:-点
- コメント数 : 0
- メルマガID:50562
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- 発行者サイト:あり
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メルマガ下町探偵団69
発行日: 2003/2/6 vol.069/2003.2.6発行
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■■ メルマガ下町探偵団
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東京下町の地域情報サイト「下町探偵団」で見つけたとっておき情報、
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01:子育て下町掲示板開設
02:下町の顔
03:下町探偵団今月のおすすめコーナー
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★☆ 01子育て下町掲示板開設 ★☆
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下町の子育てに関する掲示板です。
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★☆ 02下町の顔 第6回 ★☆
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■平安閣・人生の節目立会人■
東京平安閣 代表取締役社長 小泉 宗孝さん
<プロフィール>
徳川時代から続く小泉家18代目当主。昭和12年生まれ。
早稲田大学理工学部卒業後『トピー工業』入社。
昭和58年、株式会社日冠(互助会)
・株式会社日本サービスセンター(東京平安閣・平安祭典・あっぷる)
の代表取締役に就任。冠婚葬祭のみならず福祉の面でも事業を展開。
中学時代のクラスメートを妻に。一男一女の父。趣味:ゴルフ、カラオケ。
JR錦糸町駅と亀戸駅の中間あたり、京葉道路に面した、
東京平安閣を訪ねました。
正面の自動ドアが開くと、
ふんわりとしたじゅうたんが敷き詰められた明るいロビー。
そこに結婚式の一団が華やかな円を作っていて、幸せ色を放っていました。
もう何十年も前になる自分の結婚式のことをちらりと思い出しながら、
案内の人に導かれて2階へ。
途中ですれ違う社員の方々がとても礼儀正しくて気持ちがいい。
控えの間の入り口で、背筋をピンと伸ばされた
代表取締役の小泉宗孝さんが笑顔で迎えてくださいました。
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1.もののない時代に互助の気持ちで
★平安閣とは全国的にもよく見聞きしますが、
どのような形態なのですか?
一時は全国に150施設以上ありましたけど、
今は平安閣のネーミングそのものを変えているところもありますから、
『平安閣』の名称は47施設です。
仲間同士で会を作って情報交換などしていますが、
経営は独立採算制になっています。
★平安閣は一種のブランドのようなもので誰でも知っているものだと
思ってましたけど、案外少ないですね。
互助会や、新しい形態の事業もやられていますが
東京の平安閣さんがやられているのですか、それとも全国的に?
全国いろいろありましてね。オリジナルではなかなかできないです。
昭和62年にこれからの冠婚葬祭互助会はどうしたらいいのだろうか、
ということから始まりましてね。
会員さんがたくさんいらっしゃるので、情報源が豊富な筈です。
それでお客さんの現実の状態をリサーチしまして、
単に冠婚葬祭のその時のみだけの需要ではないだろうということに
なりました。高齢者の在宅ケアなども必要不可欠の時代が見えてきて、
民間救急の必要性が出てきた訳です。
入院するよりも在宅でケアされたいという要望が多いんですよ。
で、在宅ケア研究会というものが出来て、
そこで介護用品の販売を始めたんです。
在宅ケアのメニューは非常に多いんですね。
介護用品の販売レンタルだけではなくて、
ホームヘルプだとかまたはケアマネージャーがプランを作りますので、
それに従って細かな配慮をしていくんです。
民間救急、住宅改造なども入ってきて事業になっていますね。
★会員を募ってお葬式の積み立てをするというのは、
当時とても新しい感覚だったんだと思うのですが、
互助会の始まりはいつからですか?
昭和23年に横須賀の西村熊彦さんが始めたんです。
西村さんはもともと葬祭業をやっていた方ですが、
当時はなんと言っても戦後でまだ物がない時代です。
皆さんから掛け金をお預かりしてその掛け金でご葬儀の祭壇などを購入し、
メンバーの方に安く使ってもらえるようにしたんですね。
これが『互助』という言葉の始まりです。
それから結婚式の衣裳。
レンタルに相当する部分を掛け金に充当ということで、
その西村さんの発想の素晴らしさは、
当時の朝日新聞にも取り上げられましたよ。
ニュースが出た昭和28年に、名古屋の山本信嗣さんって方がそれを見て、
まず名古屋で組織化されたんですね。そして全国に広まったんです。
山本さんが名古屋の平安通りに結婚式場を建てて、
それで『平安閣』というネーミングにしたんですね。
その名前がいいものですから、
連盟に登録している人は山本さんにお断りしてその名前を使っている。
うちもそうですね。
全互連というのがあって、
全国各主要都市に一つずつということが決められていまして、
同じ都市でやりたい人が出た場合は平安閣の名称は使わずに、
玉姫殿とか高砂殿とかになっていますね。うちは昭和39年創業です。
自分たちから始めたいと思って。
★誰でもできてしまうんですか?
以前はね。でもね互助のシステムは大変ですよ。
会員さんを募集するでしょ。
募集するにあたってはセールスマンに手数料払います。
しかし会員さんに冠婚葬祭があるのは二十何年に一度。
掛け金はお預かりするだけで売上げにはならない。
会員さんを集めても維持しなければいけない時期があります。
それを持ちこたえ初めて何とかやっていかれるかと。
2.時代の移り変わりに沿って
★東京オリンッピクの頃のちょうど高度成長に合わせた時期に
始められましたね。時代の動向のメリットはいかがだったでしょうか?
そうですね。結婚式場は昭和44年にまず深川にオープンしたんですが、
その時はすごかったですね。
5階建ての建物でそんなに使わないんじゃないかということで
4階までしか式場を作らなくて5階をアパートにしました。
そしたらものすごい予約がありましてね。
急遽5階を改装して宴会場にしたくらいです。
時代という意味では団塊の世代が結婚式を挙げるときとぶつかりましたね。
★深川平安閣ができる前は集会場とか神社とかで
結婚式をしていたんですよね?
そうですね。昭和2、30年頃はある神社では結婚式を挙げる人は
年に2、300組いたそうですよ。近年は一年に5組くらいだそうです。
神前結婚式の激減ですがその反面チャペル式が増えました。
キリスト教の信者でなくとも挙げますが、
やはり着物文化が衰退した影響もあると思いますね。
媒酌人の激減も目立ちます。打ちかけも少ないですね。
日本古来の伝統は何とか育ててもらいたいと思うんですけど。
★仲人さんが無いということは、どうなるんですか?
そうですね。チャペルでは出番もありません。
披露宴に移ると仲人さんが新郎新婦さんの両側に座って
お二人の紹介をしたものですが今はあまりやりません。
司会者がやる場合が多いですね。
紹介すらしないで主賓の挨拶に困る披露宴もあるくらいです。
★下町は家やしきたりに縛られている部分があると思えますが、
そこにすら新しい風が吹き込んできたということでしょうか?
そうですね。しきたりにこだわらず、
いい意味では伸び伸びしてきたと言えますけどね。
★そのほかに何か変わってきたことはありますか?
結婚式に関していえば、大きく格式ばってやらない傾向がありますね。
挙式は身内で海外で簡単に済ませて、
帰ってきてお友達など集めて披露宴を。
しかし、二人だけが社会で孤立して暮らしていくわけではないですから、
お付き合いの濃い大勢の方に結婚したことをお知らせして、
お祝いをしていただいて認めてもらうのは、
大切なことではないかと思いますね。
考えはいろいろあるでしょうけれども、
慶びも悲しみも人と分かち合っていくことが大切ではないかと思います。
あと変化と言えば、若い人がこの業界に好んで入ってくることが
多くなりましたね。結婚式場のほうは昔から応募はありましたが、
葬儀のほうにもね。新卒を募集すると300人くらいみえます。
作文を書いてもらいますけど、自分の体験を通して葬儀部門に
就職したいと感じている人が多いですね。
★冠婚葬祭そのものは今後このように変わっていくのではないかという、
予感めいたものはありますか?
それが分かれば苦労はないですね(笑)。
こちらが仕掛けてそのとおりに行けばいいですよ。
どの業界でもそうでしょうが消費者ニーズ、
トレンドをつかむのは難しいです。
★仕掛けることはできないですか?
仕掛けている人もいますよ。かつてはゴンドラとかドライアイスとか。
最近の傾向ではレストランウエディング、ハウスウエディングというのが
ありますね。一つの家を借り切ってする。
うちも世田谷に洋風の一軒家ウエディングハウスを作りました。
ホームパーティの延長ということですね。
★時代に合わせるということでは葬祭の方は?
名称が変ってきましたね。葬祭場を作る場合はお隣の方になかなか
ご理解をいただけないです。
カルチャーパビリオンの名称で葬儀場を作っています。
葬儀は文化だということでカルチャーと名付けました。
パビリオンは館ですね。
★葬儀を自宅でしなくなったのは地域力の問題ですか?
地域力が落ちてきたわけではないと思いますね。下町の葬儀ですが、
町会の方も大勢で手伝いにみえますよ。
自宅ですとタンスや家具を動かして祭壇を作るのは大変です。
また寒いとき暑いときは斎場は便利ですからね。
★昔は家が中心だったから冠婚葬祭は家から出してやりたいという
思いがあったと思うんです。そのあたりはどうなんでしょうか?
うちは葛西にも斎場があるんですが、大きな家も多く、
自宅でやれそうなんですが、でも斎場を利用する方が多いですね。
家を大事にしているかしていないかではなくて、
ただ便宜上便利だということで斎場をご利用されているようです。
★お父様が御社を創設なされたそうですが、
この事業を始めるよと言ったきっかけは何かあったのですか?
父親は半農半漁、その前は金魚の養殖をしていました。
昭和24年にキティ台風が来て、荒川があふれたんです。
外かく堤防を作らなければいけないというので区会議員に立候補して
12年経ったところでした。父の友人が互助会システムの話しを持ってきて、
これからの時代にどうだろうって言うんです。
私も相違されていて、できてから5年目に入社です。
★こ自身は理工ですよね。
入社された時にカルチャーショックみたいなものは?
畑違いと言われたんですけど、特になかったですね。
入社前にも忙しいときはトラックを運転して公民館にお料理を
運んでました。もともと電機設備の設計とかが仕事でしたから、
深川平安閣を作るときは設計図を手伝いました。
現場も葬儀の飾りから納棺、司会、幕の張り方から一通り経験しました。
この仕事を始めるときは何も分からなかったものですから、
淀野商店というところにお手伝いを頼みましたね。
先代のお父さんに良く教えていただきました。
今でも一緒にやっていただいているんですけど。
★不躾な質問ですがご遺体を見たときなど怖くはなかったですか?
最初はね誰でもそれはね。驚いたようなこともありますよ。
轢死体の納棺を確認するときだったんですけど、服に血が着きましてね。
ただ悲しい世相というか事故関係も多いような気がしますね。
路上生活の人なんかが今の寒い時期はたいへんですね。
★外国の方の居住の割合も増えてきましたが、日本人と違いますか?
葬祭は韓国の場合は日本人と同じようですね。特に困ったことと言えば、
戒名をどう読んだらいいかなって事くらい。
結婚式はなぜか徹底的に違いますね。
テーブルはキムチでいっぱい!(笑)。
でも北朝鮮の方となるとまた違う。伝統的な固い式になりますね。
中国の方の結婚式は呼んでない人まで来るので、
椅子のご用意ができずにあわてる時があります。
★では小泉さん自身のお話を。生まれは砂町、お父さんが元江東区会議員。
地域密着ですが下町をどのようにとらえていらっしゃいますか?
親しみやすく人情の厚いところだと思いますね。
何かことがあると隣とも話しやすいです。
通じすぎてしまうという欠点があるくらい(笑)。
★小さい頃はどんなお子さんで?
私は電車の運転手さんになりたかったですね。
電車にはあこがれていたんです。
機械いじりが好きでしたからラジオを組み立てたりステレオを組み立てたり
も好きでしたね。
兄弟がいなかったから、友達と遊ぶことが多かったですよ。
3.座右の銘
★最後に座右の銘を教えてください?
『現状維持は退歩である』ですかね。上を向いてはじめて現状維持ですね。
いつもがんばらなければと思っています。
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理工系から畑違いの接客業に入ってきた話も、
ご遺体の確認でハプニングがあった話も、小さな頃電車が好きだった話も、
同一線上で淡々と語られる小泉さんの柔らかい目と懐の深さ。
人生の節目節目に掛け値なしで立ち会ってこられたことを実感しました。
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★☆ 03下町探偵団今週のおすすめコーナー ★☆
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発行責任者 下町探偵団 鈴木祥元
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