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- 最新号:2008-10-08
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メルマガ:アジア三度笠
発行日: 2008/3/5|
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【サブ・プライムというウイルス】
エコノランドの人々は、
「サブ・プライム」の話題で昨年からずっと騒いています。
私は2003年のSARS騒ぎを思い出してしまいました。
どちらも未知数の部分が多いので長期間引っ張れます。
これからは、ドル安、米国でのノンリコースの住宅ローン、
中国のクラッシュ可能性などへ
話題が移っていくのでしょうか。
【リスク・シナリオで不安を煽る人たち】
昨今のジャーナリストは、
販売部数の期待によって特集を考えるのでしょうか。
不安を煽ることで部数が稼げるのなら
喜んで「ハルマゲドン」特集を出すようです。
最近の主要な雑誌の見出し、
ちょっと書き出してみましょうか。
「週刊ダイヤモンド」2008.03.01:世界連鎖不況 迫り来る「総崩れ」の恐怖
「週刊東洋経済」2008.03.01:世界恐慌 ?
「月刊文春3月号」:世界信用崩壊 砕けるニッポン
「中央公論3月号」:株価連鎖崩落の行方
「恐怖、恐慌 、危機、崩壊」など不安を煽る言葉が踊ります。
「メイン・シナリオ」よりも
読者の不安を煽る「リスク・シナリオ」が大切。
部数が捌ける特集の「リスク・シナリオ」が先にあって
執筆は誰がよいか選定するという具合なのでしょうか。
※それでも、米国の金融当局の対応は迅速です。
連携して迅速に情報を集めて、舵を切って避けようとするのです。
目前にタイタニック号の悲劇になりそうな氷山がありそうであれば
自動運転を続けたり、氷山を見てから会議を始めたりなどと
悠長なことはしていません。
将来予測をして修正に動く米国経済を、
ジャーナリズムは恐怖のシナリオにフォーカスして語ります。
そのシナリオは当然に不確実であり
人々の叡智が「リスク・シナリオ」を避けることもあるわけです。
私は、ジャーナリストが読者の過剰反応を期待して騒ぐ分だけ、
騒ぎは割り引いて考えようと重います。
いや、むしろ過剰反応と実態との乖離(かいり)に注目します。
私は米国の不動産バブルの影響は当然に世界に及ぶとは思います。
しかし、簡単にニッポンが砕けてしまうとは思いません。
また、世界が連鎖不況で「総崩れ」になるとも思いません。
※日本の全国紙新聞社系の記事やテレビ報道は当局と広告主に規制されています。
そして、数少ないオピニオンリーダーたりえる出版社は
発行部数の奴隷になる可能性があります。
例示した雑誌など歴史があり、優れた人材を輩出した場所です。
高橋亀吉氏の名前を知らないような記者も
おられるのではないか気になるところです。
参考にタイの言論のようすはと言えば、
英字紙ネーションなどは有益ですが、
種々の理由により記事にならない出来事もあります。
タイの人々の口コミで真実が伝わることもありそうです。
ここ最近の政局も、
タイに詳しいという日本人たちは予測できていませんでした。
【エコノランドの曲芸師】
エコノミストとは呼べない売れっ子評論家などでは、
三流雑誌やテレビなどいろいろなところで顔を出して、
発言内容が媒体によって違う、
本人の考えとしては支離滅裂(しりめつれつ)ということがあります。
考えの「軸」がないのです。
また、素人目には賢そうに見える人でも、
よく論調を観察していますと
時間が経つごとにじりじり「軸」がずれていって、
あるとき、どこかで意見が180度ドデンすることもあります。
どう収拾しようかと悩んでいる曲がり屋は
ちょっとした新たな事実が出た時に、これ幸いと
「決定的に重要な因子が変わった。状況が変わった」と言い出すのです。
状況が変われば、予測が変わるのは当然なのですが
なんともみっともない変節を見物することになります。
もっとも、ドデンしたときは、
もう現実は変わっていることもよくあります。
【楽観視する武者氏】
日本経済についての楽観的な意見は
明晰な論理展開をする人のなかでは
ドイツ証券副会長兼CIOの武者陵司氏を除けばほとんどおられません。
彼はこんな旨を発言しています。
「日本株は今、とても安くて投資に絶好のタイミングだ」
なんと、武者氏は米国経済にも楽観的です。
「マーケットのサプライズ(になるの)は2008年に米国経済が加速することだ」
と語っておられます。
武者氏が「米国経済が加速する」と発言すること自体が私にはサプライズです。
それくらい、不安を煽る人たちからの刷り込みを私たちは受けています。
少数派が異端視される--しかしこれはいつの時代もありました。
そして少数派の語る未来が実現したこともよくありました。
私は武者氏のような、旗幟が鮮明な人が好きです。
それから、自称「伝説のトレーダー」の藤巻健史氏も
私から見ると軽くて調子よさそうな、
その印象には似合わずに、なかなか意見がずれていかない人です。
氏はここのところ、曲った、苦しい状況となっています。
それでもドデンはしなくて、笑いを取って凌いでいます。
彼は、知人から
「講演会でヒラリー・クリントンのマネして泣いても同情されないぞ」
と釘をさされて進退極っているようです。
【話のまとめ】
経済は、予測-修正-予測を繰り返して動いていきます。
人々が将来を予測をして行動すれば、
予想されるシナリオを変えることもあるわけです。
自分で納得できる論理展開でない限り
あまり、人のいうことに耳を貸すのはやめようとなります。
大学教授、似非評論家、雑誌記者、占星術師、
囃子屋カブ平、猫の足跡、サイコロ・・・。
たった半年前、
「ドル円が2桁になるかもしれないから用心しよう」と言えば、
猫とサイコロを除いて、
「ありえない」という声が多かったのではないでしょうか。
専門家の予測もアテにならないと考えています。
━━━━━こばなし:※2006年12月20日発信分を再録━━━━━━━
--占い師との会話--
占い師:
生まれた家のそばには、松の木が生えて・・・
相談者:
いや、生えていませんでした。
占い師:
ああ、そうじゃろう。
あったら命取りじゃ。
ふむ。
金運少し・・づつ、ムゴムゴ、下を見て暮らせと相にあるが・・・
相談者:
あれ、そういえば。
2週間前に人の財布を拾いました。
占い師:
やっぱり。
やっぱりそうじゃったか。
金運少しづつ上向く。それは間違いのないことじゃ。
それでじゃな。ふむふむ。
オヨヨ、たいへんな相がでておるぞ。
「池」のようなもので思い出すことはないか?
----続く----
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
平田博孝
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