日本初の格闘技総合ポータルサイト『Bout Review』(バウトレビュー)のオフィシャルメールマガジン!!1997年創刊以来、K-1,PRIDEを筆頭に格闘技なら全ジャンルを網羅!試合速報や選手インタビュー以外にUFCなど海外情報も満載!!
- 最新号:2005-02-13
- 発行周期:週刊&随時
- 読んでる人:3994人
- 創刊日:2001-10-15
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- コメント数 : 0
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[BoutReview EXpress] Weekly - Vol. 003
発行日: 2001/11/17━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■□■ BoutReview EXpress [Weekly] Vol. 003 (Sat, 17 Nov. 2001) ■□■■
http://www.boutreview.com/
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-- Contents -------------------------------------------------------------
●巻頭コラム「Draw the Additional Line」第2回
「高田延彦よ、輝ける中年のエスペランサとなれ!」TEXT:井原芳徳
●ニュースヘッドライン 11/10〜11/16
●大会結果・レポート&写真 11/10〜11/16
●今週の“心の”メインイベント
11.21キングダム後楽園大会・入江秀忠×稲垣克臣
●格闘技カレンダー 11/19〜11/25
●オンラインショップ商品情報
●読者コーナー「今日のヤジ将軍」
●現在募集中のReaders' Opinionスレッド
●編集部からのお知らせ
Yahoo! Internet Guide主催『Web of The Year 2001』に
BoutReviewがノミネートされました!
●ラスベガス不眠不休日記
●自由が丘日報(編集後記)
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■ 巻頭コラム「Draw the Additional Line」第2回 ■
「高田延彦よ、輝ける中年のエスペランサとなれ!」
〜PRIDE.17 (2001.11.3 東京ドーム) 高田延彦 vs. ミルコ・クロコップ〜
TEXT by 井原芳徳
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8月19日のK-1さいたま大会「K-1対猪木軍対抗戦」で藤田和之がミルコ・クロ
コップに敗れたことを受け、敵討ちに名乗りを上げた高田延彦だが、「勝つ」とい
う公約を守れなかっただけでなく、試合後半はマットに自ら寝そべる消極的なファ
イトを展開。東京ドームの5万人を越す大観衆から激しいブーイングを浴びた。正
直筆者もその時点では「高田は完全にどん底にまで落ちたな」と思ったが、その後
の高田の発言を聞くにつれ、徐々にその思いは薄れ、ある種の「希望」を見いだす
に至った。
元々高田に関しては、9月から風邪をこじらせ直前まで抜けきっていなかった、
腰に15本注射を打った、全選手が出席するべき大会直前記者会見をキャンセルし
た等、不安材料は多かった。貫録たっぷりの入場シーンと序盤の軽やか動きが不
安を払拭してくれたかのように思えたが、恐ろしく進化したミルコの総合格闘技
向けのディフェンスがその思いをあっさり吹き飛ばしてしまう。高田は上を制し
たものの、ミルコは両足をがっちり交差して高田の動きを封じ、ついには自力で
脱出。その後も闘牛士のように高田のタックルをことごとく切る。さらに不運な
ことに、2R高田が右ローキックを放った時にミルコが防御のために出したスネに
当たり、高田は右足のカカトを骨折してしまう。
この状況で何をやればいいのか? 怪我で思うように動けないことと気持ちが
動転したせいもあるかもしれない。セコンドの藤田和之らも適切なアドバイスが
思い付かなかったのだろう。八方ふさがりの高田はマットに自ら寝そべる「猪木
・アリ状態」しか為す術がなかった。当然寝技に付きあうつもりもないミルコは、
自ら何度も寝転ぶ高田に背を向け「いい加減にしろよ」といわんばかりの仕草を
見せる。負傷を知る由もない観客は高田にブーイングを浴せ、東京ドームは異常
な空気に包まれる。まぎれもなく膠着状態なのだが、PRIDEルールの反則条項で
ある「無気力な攻撃、および膠着を誘発する動き」が、「特別試合ルール」には
含まれていないため、高田とそれに付き合わないミルコの行動は反則にはならな
い。両者とも「負けない」ための合理的行動を取っているだけだ。本来はルール
の不備こそが攻められるべきなのだが、もちろんそんな理屈に高いチケット代を
払った観客が納得するわけがない。見たいのは「競技」ではなく「異種格闘技戦」
で、そもそも高田延彦の公約は「負けない」ことではなく藤田の敵討ち=「勝つ」
ことだったはずだ。最低「引き分け」でも、仮に判定決着があれば勝ちだろうと
納得できる内容でなければ駄目だ。しかし高田は途中から「勝つ」ことを放棄し、
「負けない」ための戦いに専念しているように見えた。「勝つ」ためには相手を
待っていてもしょうがない。ましてミルコがグラウンドに付き合うはずもないの
だから、ともかく自ら飛び込んで閉塞状況を打破しにいくしかない。
格闘技ファンがプロの試合を見るときというのは、選手に「閉塞状況を打破し
てくれるような何か」を期待しているのではないかと思う。それは別に格闘技に
限らず、他のジャンルのプロのエンターテイナーも同じかもしれない。極端な例
えかもしれないが、目標を見失ったり、他者の批判や視線を恐れ自らの殻に閉じ
こもる「引きこもり」の人達が、閉塞状況を打破し、外に踏み出す勇気を得るよ
うな表現こそ、真のプロに求められる物なのではと思う。格闘技においては守り
に入らず、攻めることで打破するのは基本。自分が不利な状況も、相手のミスを
誘うことで打破する。そのあたりのハッキリとした世界だ。同じPRIDE.17に出
た選手でも、怪我を感じさせないアグレッシブなファイトを続けた桜庭とノゲイ
ラ、ピンチを何度も脱出し、時には相手のノゲイラを脅かす攻めを見せたヒーリ
ング、ジャクソン相手に一歩も引かずに玉砕した石川雄規らがファンの大きな共
感を得た。その意味で高田の試合は、勇気づける側なのにいわば自分が引きこも
ってしまうような内容で、多くの人を失望させる結果となった。退場する高田へ
のブーイング、翌日以降の多くのマスメディアでの高田バッシングは凄まじい物
だった。さらに寝技に付き合わなかったミルコを逆に非難する高田の一連の発言
は、世間のバッシングに一層拍車をかけることになった。
もちろん筆者もあれはひどい試合だと思った。高田の発言に言い訳めいたもの
を感じなかったわけではない。だがそんな試合をした高田を心の底から非難した
いかというと、どうもそういう気にはなれない。エースを務めたUWFインターナ
ショナルの崩壊、参議院選挙での落選、ヒクソン・グレイシー戦での連敗、そし
て「高田道場」の「高田」の二文字が霞むほどの弟子・桜庭の活躍。いわばここ
5年ほどの高田はほとんど負けっぱなしの人生だった。ミルコ戦で「負けない」
戦法を選んだのも、負けへの恐怖心が大きく横たわっているからではないかと思
う。だが高田に同情することが擁護側に付く最大の理由ではない。むしろ高田の
一連の発言に見られる、そんな同情すら吹き飛ばすような「厚かましさ」こそ、
筆者の高田への批判的な気持ちを鎮める理由となったのである。
引きこもりは若い人たちだけの現象ではない。高田と同年代か上の、リストラ
された会社員、子育てを終え一人になった主婦にも多いという。目標を失い、
「この年になって恥をさらすのも怖い」という気持ちに陥ってる人たちの中に、
高田のような批判を恐れず「もう一丁!」と言い続けるライフスタイルを見て、
「閉塞状況を打破してくれるような何か」を感じている人がいるはずだ。そう思
うのは考えすぎだろうか? もちろん格闘家である以上、ファイトスタイルで表
現してほしいのは確かだ。ライフスタイルでの表現が優先してしまうようなら、
筆者も高田を評価できない。だが高田はファイトスタイルで何か表現したいとい
う動機を捨てていない。そのことは怪我をするまでの高田の攻撃からも十分わか
ると思う。本人がライフスタイルよりもファイトスタイルで表現したい気持ちを
優先し続けているのなら、そこに嘘はないと信じたい。
80年代半ばの新日本プロレス時代「青春のエスペランサ(希望)」と呼ばれた
高田の面影はもうない。しかし高田が恥を恐れず闘い続けることで、引きこもり
状態の「中年のエスペランサ」と呼ばれる存在になるのではと秘かに期待してい
る。◆◆◆
★ この大会の結果&写真はこちらに掲載しています
http://www.boutreview.com/news/data/grappling/1004775651.html
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◆ 見逃したニュースはないですか? ◆
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★★☆★☆★ この1週間のニュースヘッドライン [11/10〜11/16] ★☆★☆★★
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【総合 / 組み技系】
●[サンボ]鈴木道場で11/23(金・祝) サンボ関節技セミナー [11/12 13:58]
http://www.boutreview.com/news/data/grappling/1005541110.html
●[女子総合]高橋洋子が週1回総合格闘技を指導 [11/13 22:02]
http://www.boutreview.com/news/data/grappling/1005656474.html
●[パンクラス]近藤、郷野の挑発に「まだ足りない」/12.1横文 [11/14 01:02]
http://www.boutreview.com/news/data/grappling/1004464438.html
●[修斗]加藤×池本決定。トイカツ、ライト王座挑戦/12.16 NK [11/14 17:22]
http://www.boutreview.com/news/data/grappling/1004896173.html
●[総合]ヴァーノン・“タイガー”・ホワイトが車に引かれ足を骨折 [11/14 15:57]
http://www.boutreview.com/news/data/grappling/1005657671.html
●[修斗]11.25ディファ&11.26北沢2連戦全カード(一部変更) [11/15 23:42]
http://www.boutreview.com/news/data/grappling/1003932918.html
【打撃系】
●[K-1]老いてなお盛ん! トム・ハーリンク会長に男の子誕生 [11/13 05:09]
http://www.boutreview.com/news/data/striking/1005595711.html
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★★☆★☆★ 大会結果・レポート&写真 [11/10〜11/16] ★☆★☆★★
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●コンバットレスリング 10.28名古屋「オープン大会レポート&写真」 [11/14 21:33]
http://www.boutreview.com/news/data/grappling/1005661176.html
●UFC 11.2(現地時間)「宇野薫、恐怖の秒殺に散る」レポート追加 [11/11 01:19]
http://www.boutreview.com/news/data/grappling/1004760753.html
●WFA 11.3 ラスベガス「ホーキの華麗な一本、連続写真掲載」 [11/13 22:03]
http://www.boutreview.com/news/data/grappling/1005653804.html
●スパルタン 11.3 オーストラリア「中尾受太郎の弟が勝利」 [11/12 18:04]
http://www.boutreview.com/news/data/grappling/1005552337.html
●MAキック 11.9 後楽園「森岡フライ級王座防衛」レポ&写真 [11/14 22:15]
http://www.boutreview.com/news/data/striking/1005313548.html
●Uパンクレーション 11.11「マルコ・ファス、復帰戦は秒殺勝利」 [11/16 14:55]
http://www.boutreview.com/news/data/grappling/1005890129.html
●ブラジリアン柔術全日本オープン 11.11-12「三島が青帯で優勝」 [11/15 02:29]
http://www.boutreview.com/news/data/grappling/1005757337.html
●先週末の海外各大会結果(IVC、M-1等) [11/16 01:20]
http://www.boutreview.com/news/data/grappling/1005841242.html
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◆ 今週は何を見る? あの大会のカードは? ◆
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★★☆★☆★ 今週の“心の”メインイベント [11/19〜11/25] ★☆★☆★★
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毎週行われる格闘技大会の中から、大会直前情報や怪しい裏情報を駆使し、
ばうれび編集部ならではのちょっとヒネった角度から見どころを解説して
いく新コーナー。週明けにこの記事を読んでから、観戦計画を立てても遅
くはないかも。
●「世界で一番不幸な格闘家たちにジャックポットを」TEXT:井田英登
11月21日(水)東京・後楽園ホール
キングダム・エルガイツ "The Road to bankrupt or yoyogi
第10戦 〜ターニングポイント〜"
<主要カード>
・メインイベント キングダム vs. パンクラス:キングダムルール
入江秀忠(キングダム・エルガイツ)
稲垣克臣(パンクラス大阪)
・セミファイナル グラップリングバウト
今成正和(キングダム・エルガイツ)
バレット・ヨシダ(アメリカ/グラップリング・アンリミテッド)
・U系柔術オフィシャルマッチ
稲野岳(キングダム・エルガイツ)
アンドレ・カリオカ(ブラジリアン柔術紫帯)他、全10試合。
“U系の最末端団体”と某専門誌に書かれてしまう程、キングダムという団体は
格闘技界で異端視されている。もちろん営業規模、選手の所属状況、知名度、ど
れをとっても日本最小のプチ格闘技団体であることは事実なのだが、格闘技マス
コミの彼らに対する扱いは、良くてキワモノ、下手をすればアンタッチャブル、
もっと言えばインビジブル、心情的にはアンビリーバボーだとでも言わんがばか
りである。普通、ただの貧乏団体に、ココまでの仕打ちは与えられないだろう。
まして、大手の格闘技団体なら、こんな扱いを受けたら、即座に取材拒否を打っ
てもおかしくない。
たとえば、あなたが少し格闘技に詳しいなら、こんな話題に記憶はないだろうか?
エース入江の対戦要求を和術慧舟會・西良典総帥が退け、逆に「うるさい!」
と一喝したという話、あるいはヤマケンこと山本喧一も同じく対戦要求を受けて、
ノーコメントを貫き通したという話、あるいはトーナメントに優勝した和知正仁
がライト級王座をその場で返上し引退したという話、あるいは元リングスの練習
生で次期エース候補だった布施智治も今は所属を離れ、生え抜きのプロ選手はた
った三人だという話。キングダム・エルガイツという団体を巡る話題は、いずれ
もキワモノめいた、苦笑混じりのヒマネタとして伝えられる。少しヒネた格闘フ
ァンなら、「入江」あるいは「キングダム」という単語を聞くだけで、肩をすく
めてこう言うはずだ。「桜庭・金原のいた頃ならともかく、もうとっくに終わっ
てる団体じゃん」と。インディプロレス団体というならまだしも、ここまで格闘
技的にコケにされ続ける団体もまずない。
何でキングダムはこんなことになっているのだろう?
一つには格闘技界という場所の持つ、根本的な体質が大きな原因かも知れない。
自分たちが属する業界をとやかく言うのは心苦しいが、とかく格闘技の世界は保
守的なのだ。アウトローに対しては冷酷非情。業界自体、歴史が浅くまだまだ基
盤がしっかりしていないことで保守的になるのも頷けるが、異端者やトラブルメ
ーカーに対しては、良くも悪くも極めてクールに排除の姿勢を打ちだす仕組みに
なっている。キングダムを巡る格闘技界の視線は、アメリカインディアンが白人
の子供にアメ玉を与えた話が、三日後には毒を子供に与えて10人を殺したかのよ
うにすりかえられるデマゴーグの構造と似ているのかもしれない。
たしかに、格闘技界のメインストリームからすれば、彼らは明らかにはぐれ者の
集団だ。大体リーダーの入江からして、その経歴は挫折の連続。格闘人生の滑り
出しこそ大相撲の佐渡ヶ獄部屋というスポーツエリートだったが、その実態は土
俵で対戦相手にドロップキックを放ってしまうような異端児(実話)。総合転向
後も、アマチュア修斗全国大会に優勝、誰もが認める実力を持ちながらプロデビ
ューを果たせず、いつしか、所属団体を持たない流浪の格闘家となっていた。
(詳しい経歴は本誌インタビュー記事で。
http://www.boutreview.com/xx/04/irie/index.html)
続く二番手、今成正和も「足関十段」の異名をとる関節業の名人だが、元は実体
を持たないまま活動停止に陥ったプロレス団体UFOの練習生。コンバットレスリ
ング全日本選手権二年連続準優勝などアマチュア大会で結果を残したものの、プ
ロの舞台でその実力を証明するチャンスにはほとんど恵まれてこなかった。また、
稲野岳はアメリカ留学中、マーカス・コナンの門下で学んだ柔術家で、ジョー・
モレイラ杯を制した事もありながら、結局上がるリングが無いままキングダムに
流れ着いている。
誰もがメジャーな格闘技シーンから、何らかの理由でこぼれ落ちたアウトロー達。
ここ以外の場所では、格闘技にしがみつくことすら許されなかった、翼なき野郎
どもの最後の砦、それがキングダム・エルガイツという団体の正体なのである。
経歴を見るかぎり、彼らが弱いはずがない。しかしそれを証明するべき場所も、
チャンスもまた彼らにはない。本来なら格闘技マスコミの見向きもしない闇の中
で、静かに朽ち果てていく宿命にあったといっていいだろう。
そして迎える21日・水曜日の後楽園大会は、そんな彼らが打った、団体史上最大
の博打である。団体そのものが殺るか殺られるかの“真剣勝負”にさらされてい
る。
中でも最大の注目はやはり、今成のカードだろう。世界レベルで定評のあるビッ
グネーム、バレット・ヨシダを迎え撃つこの大一番は、さすがにキングダムに冷
笑的な格闘技マスコミも無視できない試合となったからだ。敗れても、試合結果
如何で今成の格闘技界での値打ちは高騰する。キングダム的には、かなり高配当
を期待していいカードといえるだろう。
しかし本誌としては、やはりエース入江の試合を依怙贔屓して見たい。パンクラ
スにすれば、ケガによる長期欠場から復帰したばかりのノーランカー稲垣を送り
込んで、メジャーとしての格の違いを見せたつもりだろうが、逆にこの試合で稲
垣が惨敗を喫することがあれば、メジャーの沽券は地に落ちる。あまり知られて
いない事実だが、現在パンクラスヘビー級王座トーナメント決勝に勝ち残ってい
る藤井克久は、かつて全日本アマチュア修斗ヘビー級の決勝で入江に敗れている
のである。実力面で言えば、入江のポジションは、パンクラスのタイトル戦線に
居る選手にも引けを取らないはずなのだ。獅子は蟻を倒すためにも全力を尽くす
というが、相手が世間的には明らかに格下とされている入江であり、キングダム
であるからこそ、パンクラスとしては全力で彼を潰しに行くべき局面のはずなの
だ。その意味で、この一戦には恐るべき地雷が仕掛けられていると考えてもいい。
果たしてキングダム・エルガイツが投げた賽の目は、破産とでるか? それとも
思わぬジャックポットを引き当てるのか? そればかりは神様しか結果を知らな
い。しかし、その出目の如何によっては、格闘技界にぽつんと黒い穴が開く事だ
けは確かだ。もちろん、その穴の持つ意味は、見た目ほど小さくはない。
最後にある事実をお伝えしておこう。
この興行のチケットの売れ行きだが、大会まで一週間を切った現在、19000円の
SRS-I 席、11000円のRS席、6500円のアリーナ席の三席種を除いて、全て売り切
れになった。近年不景気でどの団体も入りが悪いと伝えられる格闘技業界で、こ
の売れ行きが示すものは、十分分析に値するだろう。敏感なネズミの感覚は事前
に天変地異を察知するというが、マスコミがほとんどノーマークのこの興行に
「賭け」る鋭敏なファンの嗅覚はそれに匹敵するのかもしれない。
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★★☆★☆★ 格闘技カレンダー [11/19〜11/25] ★☆★☆★★
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▼20(火) シュートボクシング [後楽園ホール]
第4のシウバ現る!? あのシュートボクセと対抗戦!
http://www.boutreview.com/news/data/striking/1003343351.html
▼21(水) J-NETWORK [北沢タウンホール]
増田博正、ラジャダムナン現役王者テワリットノイと対戦
http://www.boutreview.com/news/data/striking/1003555014.html
▼21(水) キングダムエルガイツ [後楽園ホール]
入江×パンクラス稲垣、今成×バレット・ヨシダ。団体最後の賭け!?
http://www.boutreview.com/news/data/grappling/1004105784.html
▼22(木) 新日本キック [後楽園ホール]
マサル×ムァンファーレックほかフレッシュな顔合わせ。先物買いに最適。
http://www.boutreview.com/news/data/striking/1002636866.html
▼23(祝) BTFC [タイガープレイス] 初級者向け総合格闘技大会
http://www.boutreview.com/news/data/grappling/1003503349.html
▼25(日) 全日本コンバットレスリングオープン選手権大会 [町田市総合体育館]
http://www.boutreview.com/news/data/grappling/1002910798.html
▼25(日) リングス第2回KoKリミテッド(アマチュア大会) [新宿スポーツ会館]
http://www.boutreview.com/news/data/grappling/1003223888.html
▼25(日) プロ修斗 [ディファ有明]
マモルがフェザー級王座初防衛戦。相手はヂャッカル大石32歳!
http://www.boutreview.com/news/data/grappling/1003932918.html
(以降の大会についてはこちら → http://www.boutreview.com/calendar.html)
─φ──φ───オンラインショップ・チケット販売情報───φ───φ──φ
▼DEEP2001 12.23 ディファ有明 チケット▼
村浜ד辰吉と闘った男”、ランバー×ヤノタク、ドス・カラスJr. ×大刀光
こんなラインナップ、他にどこで見れる?
クリスマス直前のDEEPな夜に、三度“奇跡”が舞い降りる!
▼全日本キック 11.30 &12.9 後楽園 チケット▼
11月大会で小林聡 vs. オスマン・イギン、金沢久幸 vs. ニック・ミッチ
12月大会で新田明臣 vs. 清水貴彦、シルバーウルフ大宮司も参戦
快進撃を続けた2001年の全日本キックの総決算だ!
チケット購入はこちらで!
─φ──φ─ http://www.boutreview.com/shop/ticket/index.html ──
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◆ 将軍家はなんとか続きそうです ◆
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── 【今日のヤジ将軍・二代目】 ──────────────────────
▼▽ PRIDE17に一緒に行った友人のヤジを・・・
『高田はもう30回寝たから判定負けーっ!!』
廻りも結構受けてました。
ちなみに高田選手は26回寝てました(笑)。
※ 掲示板の常連・コアファンさんの投稿。ビデオで見直して数えたんですか??
エスケープポイントのように「猪木・アリ状態」ポイントを設けるべきでは
という意見もあったとかなかったとか...。
<投稿はこちら!>
「今日のヤジ将軍」は会場で実際に聞いた面白ヤジを集めるコーナー
mailto:ed@boutreview.com または掲示板のスレッドへ
http://www.boutreview.com/cgi-bin/hyperbbs/hyperbbs.cgi?mode=view;Code=44
どしどし投稿をお待ちししております!
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◆ そろそろ年末向けのスレッドを立てます ◆
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●現在募集中のReaders' Opinionスレッド
・PRIDE.17 東京ドーム!? あなたの感想は。
http://www.boutreview.com/cgi-bin/hyperbbs/hyperbbs.cgi?mode=view;Code=41
・K-1対猪木軍、今後はどうなる?
http://www.boutreview.com/cgi-bin/hyperbbs/hyperbbs.cgi?mode=view;Code=39
・パンクラス東京・横浜vs GRABAKA 対抗戦・感想受け付け
http://www.boutreview.com/cgi-bin/hyperbbs/hyperbbs.cgi?mode=view;Code=42
・「こんなスレッドを立てて欲しい」という要望もまだまだ募集中!
http://www.boutreview.com/cgi-bin/hyperbbs/hyperbbs.cgi?mode=view;Code=43
※※※ みなさまの投稿をジャンジャンお待ちしております! ※※※
●●●●●●●●●●●● 編集部からのお知らせ ●●●●●●●●●●●●
★★☆★☆★ Yahoo! Internet Guide主催 ★★☆★☆★
『Web of The Year 2001』にBoutReviewがノミネートされました!
★★☆★☆★★★☆★☆★★★☆★☆★★★☆★☆★★★☆★☆★★☆★
今年で6回目を迎える同コンテストの【カテゴリ賞(スポーツ)】にノミネート。
投票者の中から抽選で豪華賞品が当たる!!
ソニー・ネットワークハンディカム、iMac、JTB旅行券10万円分 etc...
スポーツ部門では、ぜひ「BoutReview」に一票を!
※「BoutReview」は投票フォーム「カテゴリ賞」下から2番目「スポーツ」内です
ちょっとややこしいけど見逃さないでくださいね!
締切は11月18日(日)と間近に迫ってます。投票は今すぐ!
会う人にちらほらと「BoutReviewに投票したよ」と言われ大感謝。
メルマガ読者の皆さんの一票が明日のBoutReviewを大きくします!!
●● 投票ページ http://www.yahoo.co.jp/docs/yig/year2001/ ●●
投票結果&プレゼント当選者の発表は「Yahoo! Internet Guide」2002年
2月号(12月27日発売予定)にて。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
≪ラスベガス不眠不休日記「眠らない街の眠れない男」井田英登≫────────
No.002「兵士の立つ空港にて」
●11月1日(木)ロサンゼルス→ラスベガス
UA890便のロサンゼルス着は相変わらず11月1日のまま、午前8時55分。
東京にいれば今頃は11月2日の午前1時55分
太平洋を越える旅は、そのまま時間を遡る旅でもある。
この感覚は何回海を越えても慣れることができない。
夜明けの太陽を追い続ける形で、羽根の生えたタイムマシンはアメリカ大陸へ。
結局、その間の睡眠時間は4時間足らず。
中途半端に目覚めたまま、成田で買った「アメリカン・タブロイド」を読み始め
てしまう。これから行く国の恥部と病根の歴史を、血糊で描いた暗黒小説。ケネ
ディというアメリカの輝かしかった時代の象徴を、擦り切れたズック靴の底でミ
ンチになるまで踏み付けた病的に熱い物語だ。
「アメリカ」「飛行機」とくれば、今の時期どうしても「テロ」の話題を切り離
すことができない。
一番危険なのはランディングのタイミングだという。
ところがその一番ヤバイ頃合いでもある、到着予定時刻まであと10分というとこ
ろで、機内に「気流のためロス空港上空をもう10分ばかり旋回することになりま
した」という不気味なアナウンスが流れる。てきめん、胸の辺りに鬱屈したもの
が立ちこめる。こんなところで余分に10分飛ぼうなどと言い出されたら、操縦席
をひげ面の男達が占拠する妄想で、僕の頭はハチ切れそうになるのだ。勘弁して
くれ。
「アルカイーダの反撃があるとすれば、この時期だ」
「次の標的はココだ」
そうでなくても、日本では連日無責任なマスコミが、そんな迷信じみた憶測をま
ことしやかにばらまいていく。11月1日というゾロ目の日付ひとつも、胸を粟立
てる材料になりかねない。無論彼ら自体もそんなことは毛ほども信じちゃいない
ことは百も承知なのだが、それでもそのひとつひとつが胸の奥のちっぽけな不安
の氷塊になっていくのを押さえきれない。
“バカラシイハナシダ・・・”
嘲笑う自分の向こう側に、臆病で、風の音にも怯えて泣きじゃくる赤子のような
自分の存在を感じる。
“ソレダケイウナラ、コンキョヲヨコセ”
そう強がる言葉は、その不安を裏打ちされたらどうしようと、日々おののくばか
りの心の影だ。
ロス空港に降り立った途端、その不安の分身が軍服を着て荷物検査所の前に立っ
ているのを見た。
アサルトライフルを手に陸軍兵がかっ歩するロサンゼルス空港。
いくら平時を装っても、やはりこの国は既に戦場の真っただ中だった。
ジョージ、君は夕べは何時間眠れたんだい? 君の頭の中に不眠の羊が一匹跳ね
るたびに、この空港に迷彩服を着たイーグルが一匹増える勘定だろう。
苦々しい気分が喉の奥に詰まったまま、ロス発の連絡便でラスベガスへ。
窓の外は、たっぷり30分近く核戦争後の世界のようにひたすら埃色の原野が続く。
この無愛想なネバダ砂漠を越えると、突如そこにレゴブロックのような、チャチ
で嘘臭くて、そのくせ妙にきらびやかで一度見たら忘れられない、魅惑的な幻の
光景が浮かび上がる。
ラスベガス。
しかし、空から見た眠らない街は、まだ寝ぼけ顔の午前11時だった。
(以下次号)
≪自由が丘日報(編集後記) 井原芳徳≫─────────────────
No.003「ダシの効いた原稿を書きたい...」
BoutReview EXpressを第3号からご覧になられている皆様、はじめまして。
...って前号と同じ書き出しになってしまいましたが、それにも訳がございま
す。登録者が先週の1620人から一挙に4976人に増えたからです。プレゼント
キャンペーンを各種メルマガで宣伝した効果が如実に現れたといえるでしょう。
この伸びには編集部だけでなくmelma! の担当者の方も大変驚かれています。そ
れだけにより面白いメルマガを作らねばという気持ちが一層強まってくるのです。
しかし「面白い」と言っても、興味のある分野や知識の範囲は千差万別。そして
ウェブでの誌面と違った「見せ方」にも考慮しなくてはいけません。ウェブでは
4年以上続けてきた本誌ですが、メルマガは初の試み。まるでキックボクシング
や柔術から総合格闘技に初挑戦する格闘家のような心境ですね(大げさ)。
今週は僕も久々に本格的なコラムを執筆しました。巻頭の高田選手についての
原稿がそれです。普段は大会レポートやニュース記事を書くことが多いのですが、
この手の分析的な読み物を書くことは珍しいです。実は前号に掲載したかったの
ですが、結論への筋がどうも細く、散漫な印象が残ったため掲載を見送ることに
しました。推敲を重ねた後、今回掲載に漕ぎ着けたわけですが、かといって掲載
内容で最終的に納得しているわけではありません。たぶん数週間後に読み直す機
会があれば、ここはこうすれば良かった、と後悔するだろうと思います。まあベ
テランのライターの方でもそういう思いをされることは多々あるのでしょうが、
僕の場合は今回原稿をまとめ上げるための「体力」でまず劣っていることを痛感
しました。「元気があれば、何でも書ける!」といった感じでしょうか(?)。
基礎練習をしっかり積み重ねて、次の本格的なコラムには挑みたいです。まるで
試合を終えた後の選手のコメントのようですね(なんだか前の段落と似たパター
ンのオチだ...)。
さて、創刊号、第2号と読まれた方のために、というわけでもないですが、今
週も食事の話題で締めくくります。井田編集長が火曜に東京の編集部に戻ってき
たことで、編集部の台所は一際にぎやかになりました。忙しかったせいもありそ
れほど凝った料理になったわけでもないのですが、それでもダシは必須。ニュー
スを書いている後でダシがグツグツ煮えていて、編集部じゅうがダシの匂いで充
満していることはしょっちゅうです。料理雑誌でもないのに、編集部の冷凍庫に
スープストックがあるバウレビって...。◆◆◆
────
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