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ぞうさん通信 2004.6.29
はしもと小児科ホームページ http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
<流行している病気>
1.病原性大腸菌による急性腸炎のお子さんがいます.腹痛,下痢が主症状です.
★,→
2.マイコプラズマ感染症が流行しています.発熱,頑固な咳が主症状です.肺炎を起
こし,気管支喘息の発作を誘発します.★,→
3.急性咽頭炎が流行しています.高熱,咽頭発赤が主症状です.★★,→
4.咽頭結膜熱が流行しています.高熱,咽頭発赤,結膜充血,目脂が主症状です.★
★,→
5.流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が流行しています.★,→
6.伝染性紅斑(リンゴ病)が流行しています.頬,腕,脚に紅斑を生じます.★,↑
7.見附市で風疹の発生がありました.★,↑
8.チャドクガによる毒蛾性皮膚炎のお子さんがいます.前腕,頚部などに3-5mmの小
紅斑が散在性に出現し,かゆみを伴います.★,↑
9.伝染性膿痂疹(とびひ)のお子さんがいます.★,↑
10.気管支喘息のお子さんの調子が悪いようです.★★★,→
★ 患者数が少し,★★やや多い,★★★多い,★★★★かなり多い,★★★★★爆
発的に多い,↓先週より減少,→同程度,↑増加
<チャドクガ>
チャドクガ (茶毒蛾,学名:Euproctis pseudoconspersa)は鱗翅目ドクガ科に属す
る蛾の一種で,日本では本州以南に分布しています.チャドクガは,5-6月と8-9月の
年に2回卵から孵化して幼虫(毛虫)になり,6-7月と9-10月に成虫(蛾)になります.
幼虫は,チャ(茶),サザンカ(山茶花),ツバキ(椿)などの葉につきます.体長
は25mm程度で,からだは黒地でオレンジ色の線が入っており,白と黒の長い毛がたく
さん生えています.
チャドクガの幼虫のからだには,長さ0.1mmほどの毒針毛(どくしんもう)がおよ
そ30万本あります.毒針毛は有毒で,触れると数分から半日ほどの間に,皮膚に赤い
発疹が現れ,ひどいかゆみを伴います.発疹やかゆみは2週間程度続きます.毒針毛
は幼虫だけでなく,卵の殻,さなぎ,成虫,脱皮した殻にもあり,刺傷被害を起こし
ます.飛散した毒針毛が皮膚に付着した場合にも症状が起こります.
毒針毛が刺さった皮膚には炎症が起こります.このため,発疹は腕,首などの露出部
に多く,非対称的です.薄い衣服では毒針毛が通ってしまうので,シャツなどに覆わ
れた皮膚に発疹が出ることもあります.落ちてきた毒針毛に触れて発症することがあ
るため,公園で遊んでいた子ども,木のそばで洗濯物を干していた人,木の手入れや
草むしりをした人が,毛虫に気付かずに発症した例が報告されています.
対処法は,(1)チャドクガの幼虫に触ったあるいは刺されたと思ったら,皮膚にセロ
テープを貼る,剥がすという作業を繰り返し,毒針毛を取り除く,(2)決して皮膚を
強くこすらない,(3) 石鹸をよく泡立ててそっと皮膚につけシャワーで勢いよく洗い
流す,などです.
かゆみが激しい,発疹がひどい,皮膚がただれた場合には,受診してください.副腎
皮質ステロイド外用剤,抗ヒスタミン剤などを処方します.
公園に植えられているツバキなどが格好の繁殖地になっているらしく,都市部でも発
生が数多く確認されています.公園などでツバキ科の樹木の葉に毛虫がいたら,近づ
かないのが肝心です.
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橋本尚士(はしもとなおし)
はしもと小児科
〒954-0112 新潟県見附市上新田町449-7
TEL0258-61-2400 予約専用61-2401 FAX61-2402
E-mail naoshi@po.next.ne.jp
URL http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
メールマガジン「ぞうさん通信」発刊
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