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ぞうさん通信 2004.6.22

発行日: 2004/6/22

ぞうさん通信 2004.6.22

はしもと小児科ホームページ http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/


<流行している病気>
1.アデノウイルスによる胃腸炎が流行しています.下痢が数日続きます.からだに発
疹が出現することがあります.★★,→
2.病原性大腸菌による急性腸炎のお子さんがいます.腹痛,下痢が主症状です.
★,→
3.マイコプラズマ感染症が流行しています.発熱,頑固な咳が主症状です.肺炎を起
こし,気管支喘息の発作を誘発します.★,→
4.急性咽頭炎が流行しています.高熱,咽頭発赤が主症状です.★★,→
5.溶連菌感染症が流行しています.発熱,咽頭発赤,発疹が主症状です.★,→
6.咽頭結膜熱が流行しています.高熱,咽頭発赤,結膜充血,目脂が主症状です.★
★,↑
7.ヘルパンギナが流行しています.1-2日の発熱が主症状です.★,↑
8.流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が流行しています.★,→
9.気管支喘息のお子さんの調子が悪いようです.★★★,→

★ 患者数が少し,★★やや多い,★★★多い,★★★★かなり多い,★★★★★爆
発的に多い,↓先週より減少,→同程度,↑増加


<2004年度乳幼児医療費助成制度>
医療機関を受診すると,3歳未満では医療費の2割を,3歳以上では3割を窓口で支払い
ます.例えば,5歳のお子さんが病気になって総医療費が10000円だったとすると,
3000円を医療機関の窓口で支払うことになります. 2割または3割の窓口支払は子育
て家庭には大きな負担なので,自治体によって補助制度があります.これを「乳幼児
医療費助成制度」と呼びます.

乳幼児医療費助成制度は都道府県や市町村によって全く違います.都道府県知事,市
町村長の考え方に左右されます.ほとんどの社会制度が均一化している日本で,大き
な違いがあるのは不思議なことです.

2004年4月現在の全国の都道府県別の助成状況を通院分について述べます.東京都,
秋田県,山形県,福島県,栃木県,京都府,兵庫県,山口県の8都府県では0才から就
学前3月末までの児が対象です.これらの都府県の知事は「子育てに理解がある」
「子どもに優しい」ということになります.このほかには, 2県で0-5才児,1県
で0-4才児,12県で0-3才児,22道県で0-2才児,1府で0-1才児,1県で0才児を対象に
しています.助成にあたって,24都道府県では「所得制限あり」,23府県では「なし」
です.27道府県では「自己負担金あり」,20都府県では「なし」です.

新潟県に隣接している群馬県では0-2才児,長野県,富山県では0-3才児が対象です.
これら3県では,市町村レベルの上乗せにより,実際には0才から就学前3月末までの
児のほとんどが助成対象になっています.このように,都道府県レベルの助成で不十
分な場合には,市町村レベルで独自の上乗せが実施されており,「就学前3月末まで,
所得制限なし,自己負担なし」のところが全国的に多くなって来ています.

新潟県では2001年9月より乳幼児医療費助成制度が拡充されました.通院は0-2才児,
入院は0-3才児が対象です.通院は1回530円(月4回まで),入院は1日1200円の自己
負担金が徴収されています.通院の1-2才児,入院の1-3才児については所得制限があ
ります.「児童手当特例給付限度額とする」という内容で,例えば4人世帯(扶養家
族が妻と子ども2人の場合)で年間の収入額が780万円を超える場合にはこの制度を利
用できません.

2004年4月現在の新潟県内の市町村別の助成状況を通院分について述べます.県の助
成だけでは不十分と判断した市町村は,対象年齢の拡充,所得制限の撤廃を独自に行
なっています.98市町村のうち,県と同レベルの助成しか実施していないのは6町村
だけで,92市町村で何らかの上乗せが行われています. 24市町村では県レベルと同
様に0-2才児が対象ですが,その他の市町村では年齢の上乗せが行われており,24市
町村では0-3才児を,9市町村では0-4才児を,2市町村では0-5才児を,38市町村では0
才-就学前3月末までの児を,1市町村では中学校卒業までの子どもを対象にしていま
す.22市町村では「所得制限あり」ですが,76市町村では「なし」です.95市町村で
は「自己負担金あり」ですが,3村では「なし」です.同じ新潟県に暮らしているの
に,市町村長の考えで大きな違いがあります.東京都,秋田県,山形県,福島県,栃
木県,京都府,兵庫県,山口県と同様に,「通院,入院ともに未就学児まで」を対象
としたのは,2001年9月には16市町村だけでしたが,2002年4月には柏崎市,新津市,
栃尾市はじめ24市町村,2003年4月には新潟市など32市町村に,2004年4月には38市町
村(合併前の市町村数では41)に増えました.これらの市町村長は「子育てに理解が
ある」「子どもに優しい」ということになります.しかし,他の市町村ではまだまだ
不十分です.みなさんの住んでいる市町村はどうですか?お隣の市町村と比べてみて
下さい.

詳細をお知りになりたい方は「はしもと小児科ホームページ
http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/」の「乳幼児医療費助成」を御覧ください.都道
府県別,市町村別助成状況の資料をダウンロードできます.

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橋本尚士(はしもとなおし)
はしもと小児科
〒954-0112 新潟県見附市上新田町449-7
TEL0258-61-2400 予約専用61-2401 FAX61-2402
E-mail naoshi@po.next.ne.jp
URL http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
メールマガジン「ぞうさん通信」発刊
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