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ぞうさん通信 2004.6.15
はしもと小児科ホームページ http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
<流行している病気>
1.ウイルス性胃腸炎が流行しています.下痢が数日続きます.★★,→
2.病原性大腸菌による急性腸炎のお子さんがいます.腹痛,下痢が主症状です.
★,↓
3.マイコプラズマ感染症が流行しています.発熱,頑固な咳が主症状です.肺炎を起
こし,気管支喘息の発作を誘発します.★,↓
4.急性咽頭炎が流行しています.高熱,咽頭発赤が主症状です.★★,→
5.溶連菌感染症が流行しています.発熱,咽頭発赤,発疹が主症状です.★,↓
6.咽頭結膜熱が流行しています.高熱,咽頭発赤,結膜充血が主症状です.★,↑
7.EBウイルスによる伝染性単核球症が流行しています.高熱,扁桃炎,肝機能異常が
主症状です.★,↑
8.流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が流行しています.★,→
9.気管支喘息のお子さんの調子が悪いようです.★★★,→
★ わずかに流行,★★少し流行,★★★流行,★★★★かなり流行,★★★★★爆
発的流行,↓先週より減少,→先週と同程度,↑先週より増加
<諸外国の予防接種制度>
日本で暮らしていると諸外国の状況を知ることができません.日本の社会制度が世界
標準と思っていると,そうでもないことが多いようです.予防接種制度もそのひとつ
です.
諸外国の方が日本に比べて,(1)全般的に接種時期が早い(=低年齢で接種する),
(2)定期接種の種類が多い(B型肝炎など),(3)接種回数が多い(ポリオ,麻疹など),
(4)複数のワクチンの同時接種が広く行われている,(5)混合ワクチンが普及している,
(6)強制力が強い,という傾向があります.
それぞれのワクチンについては以下の通りです.
(i)BCG:結核の高頻度国ではツベルクリン反応なしにBCGが接種されている.結核の少
ない先進国ではBCG接種が実施されていない場合が多い.日本ではスタンプ式(=ハン
コ注射)だが,一般的には注射式である.
(ii)3種混合ワクチン:諸外国では通常生後6カ月までに3回目の接種が終了している.
(iii)ポリオワクチン:多くの国で4回以上の接種が行われている.3種混合ワクチン
との同時接種が普通である.経口生ワクチンから不活化ワクチンへ切り替える国が増
えて来ている.
(iv)麻疹ワクチン:多くの国ではMMR(麻疹・おたふくかぜ・風疹混合)ワクチンが
採用されている.1歳を過ぎたら早めにMMRワクチンの接種をし,学齢期などに2回目
の接種を行う国が増えている.日本のように麻疹,おたふくかぜ,風疹ワクチンを別々
に接種するのは一般的でない.
(v)水痘:アメリカ合衆国では定期接種に加えられた.通常は1回接種だが,13歳以上
の小児に対しては2回の接種が推奨されている.
(vi)Hib(インフルエンザb菌)ワクチン:ほとんどの先進国では定期接種として採用
され,発展途上国でも普及しつつある.乳児期早期から3-4回接種が標準で,3種混合,
ポリオワクチンとの同時接種も行われている.日本では市販されていない.
(vii)B型肝炎:多くの先進国では定期接種として採用され,発展途上国でも普及しつ
つある.
このように,日本の予防接種制度は諸外国に比べて遅れている点が多々あります.現
在の日本で世界標準に近いかたちで予防接種を受けたい場合の現実的方策は以下の通
りです.
(a)3種混合ワクチン:生後3カ月になったらすぐに接種を受け始め,3回目を生後6カ
月までに終了する.
(b)麻疹ワクチン:1歳を過ぎたらすぐに公費で接種を受ける.6歳前後に2回目の接種
を自費で受ける.
(c)水痘ワクチン:1歳を過ぎて麻疹,風疹ワクチンの接種を済んだら,自費で接種を
受ける.
(d)おたふくかぜワクチン:水痘ワクチンの接種が済んだら,自費で接種を受ける.
(e)B型肝炎ワクチン:自費で合計3回の接種を受ける.
いずれも当院で接種できます.とくに(a)-(d)については,既に実践しておられる方
が数多くおられます.どうぞご相談ください.
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橋本尚士(はしもとなおし)
はしもと小児科
〒954-0112 新潟県見附市上新田町449-7
TEL0258-61-2400 予約専用61-2401 FAX61-2402
E-mail naoshi@po.next.ne.jp
URL http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
メールマガジン「ぞうさん通信」発刊
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