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ぞうさん通信 2004.2.3
はしもと小児科ホームページ http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
<流行している病気>
1.嘔吐下痢症が流行しています.嘔吐,吐き気,腹痛,食欲不振,下痢が主症状です.
下痢や嘔吐が頻回の場合には,点滴あるいは入院が必要になります.★,→
2.マイコプラズマ感染症が流行しています.発熱,頑固な咳が主症状です.肺炎を起
こし,気管支喘息の発作を誘発します.★★,↑
3.水痘(みずぼうそう)が流行しています.★★,↓
4.流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が流行しています.★★,→
5.溶連菌感染症が流行しています.発熱,咽頭痛,咽頭発赤が主症状です.★,→
6.長岡市,見附市,中之島町,栄町,与板町などでA型インフルエンザが流行してい
ます.★★★★,→
7. 長岡市,見附市でB型インフルエンザが発生しました.★,↑
★ わずかに流行,★★少し流行,★★★流行,★★★★かなり流行,★★★★★爆
発的流行,↓先週より減少,→先週と同程度,↑先週より増加
<小児気管支喘息通院治療の公費負担化>
1974年度に「小児慢性特定疾患治療研究事業」が開始されました.現在,白血病,悪
性腫瘍,先天性甲状腺機能低下症,先天性副腎皮質過形成など,約500の疾患が対象
になっています.すべての対象疾患の入院分と一部の対象疾患の通院分の治療費を,
国と都道府県が公費で負担しています.本事業の対象者は毎年約10万人です.
新潟県では気管支喘息の通院分の治療費は本事業の対象になっていません.このため,
乳幼児医療費助成制度の対象年齢を超えたお子さんは,治療費の3割を自己負担して
います.テオフィリン製剤(テオドール,テルバンスなど),ロイコトリエン受容体
拮抗剤(オノン,シングレアなど),DSCG(インタール,ステリネブクロモリンなど
),β刺激剤(メプチン吸入,ホクナリンテープなど),ステロイド吸入剤(フルタ
イドなど)などを組み合わせて治療します.いずれの薬剤も最近開発されたもので,
効果が高く,投与方法も簡便になったのですが,かなり高価です.3割負担で毎月数
千円の薬剤費を支払わないといけません.複数のお子さんが気管支喘息の場合には,
家計負担はかなり重くなります.
茨城県などでは気管支喘息の通院分の治療費も本事業の対象になっています.新潟県
に比べると気管支喘息のお子さんを持つ親の負担感はかなり少ないと思われます.ど
の疾患の通院分を公費負担にするか否かは都道府県の裁量に委ねられて来ました.
厚生労働省は児童福祉法を改正し,研究のための治療名目で行ってきた本事業を法的
根拠のある制度に切り替えるようです.これに伴い,気管支喘息を含む全疾患で治療
費の補助対象を入院分だけでなく通院分にまで拡充する方針を決めたようです.さら
に,一部の疾患で18歳未満までだった対象年齢も,全疾患で20歳未満まで引き上げる
ようです. 一方,これまで全額補助の治療費については支給基準を見直し,親が高
所得者の場合には一部自己負担を求めるほか,軽症患者は補助対象から外す予定です.
新制度は2004年10月からスタートする予定ですが,法律改正や予算措置が必要なため,
今後の国会審議等を見守らねばなりません.
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橋本尚士(はしもとなおし)
はしもと小児科
〒954-0112 新潟県見附市上新田町449-7
TEL0258-61-2400 予約専用61-2401 FAX61-2402
E-mail naoshi@po.next.ne.jp
URL http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
メールマガジン「ぞうさん通信」発刊
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