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ぞうさん通信 2003.3.4
はしもと小児科ホームページ http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
<流行している病気>
1.長岡市,見附市,中之島町,栄町,和島村,与板町,下田村などでインフルエンザ
が流行しています. A型は減少して来ましたが,B型がまだ流行しています.A型は高
熱,倦怠感,咳,鼻汁,関節痛,寒気が主症状です. B型は高熱,倦怠感,嘔気が主
症状です.十分御注意ください.★★,→
2.急性下痢症が流行しています.ロタウイルスが原因です.水様便,白色便が7-10日
続きます.嘔吐,下痢が激しい場合には点滴または入院が必要です.★★★,↑
3.急性胃腸炎が流行しています.激しい嘔吐,下痢,腹痛が主症状です.★★★,→
4.水痘が流行しています.★★,→
5.マイコプラズマ感染症が流行しています.頑固な咳が続きます.気管支炎,肺炎,
喘息発作を引き起こします.★★,→
6.急性咽頭炎が流行しています.高熱,咽頭発赤,咽頭痛が主症状です.★★,→
7.アデノウイルス感染症が流行しています.5-7日間の高熱,咽頭発赤,結膜炎,倦
怠感などが主症状です.★★★,→
8.溶連菌感染症が流行しています.★,→
★ わずかに流行,★★少し流行,★★★流行,★★★★かなり流行,★★★★★爆
発的流行,↓先週より減少,→先週と同程度,↑先週より増加
<新型インフルエンザH5N1>
インフルエンザは下火になりましたが,中国から新型インフルエンザH5N1が発生した
というニュースが飛び込んで来ました.
現在,世界的に流行しているのは,インフルエンザAソ連型(H1N1),A香港型(H3N2
),B型です.これらのインフルエンザは流行開始から既に数十年が経過しています.
インフルエンザウイルスは盛んに抗原変異を起こすので,同じ型であっても流行を繰
り返し引き起こします.しかし,多くの人はこれら3つの型のインフルエンザウイル
スに対してはなにがしかの抗体を持っているため,流行はある程度の規模で終息しま
す.
2003年2月19日のWHOの報告によれば, 香港に住む子どもから新型インフルエンザウ
イルスH5N1が検出されました. 1月に,9才の男児が,母と2人の姉妹と福建省を旅行
しました.2月9日に発病し,2月12日に香港の病院に入院しました.本人は回復しま
したが,家族が罹患してしまい,姉妹のうちの1人と父が死亡しました.
新型インフルエンザH5N1は1997年にも香港で発生が確認されています.この時は18人
か罹患し,6人が死亡しました.感染経路はトリからヒトで,ヒトからヒトへの感染
は確認されませんでした.対策として,香港のトリが数百万羽焼却処分されました.
ところが,今回の新型インフルエンザH5N1はヒトからヒトに感染した可能性があるよ
うです.WHOの報告を読む限りは,父は福建省に旅行していないので,香港に帰って
来た家族から感染したようです.トリからヒトへの感染しか成立しないのであれば流
行は拡大しません.しかし,ヒトからヒトへ感染するのであれば,新型インフルエン
ザH5N1の抗体を持っている人は皆無なので,世界的に大流行してしまいます.さらに,
新型インフルエンザH5N1は死亡率が30-40%と強毒性で,万が一世界的に流行すれば,
多くの死亡者が出るでしょう.
現在,WHOが感染源などを調査しているようです.注視が必要です.
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橋本尚士(はしもとなおし)
はしもと小児科
〒954-0112 新潟県見附市上新田町449-7
TEL 0258-61-2400, FAX 0258-61-2402
naoshi@po.next.ne.jp
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