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ぞうさん通信 2003.2.25
はしもと小児科ホームページ http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/
<流行している病気>
1.長岡市,見附市,中之島町,栄町,和島村,与板町,下田村などでインフルエンザ
が流行しています. A型は減少して来ましたが,B型がまだ流行しています.A型は高
熱,倦怠感,咳,鼻汁,関節痛,寒気が主症状です. B型は高熱,倦怠感,嘔気が主
症状です.十分御注意ください.★★,↓
2.急性下痢症が流行しています.ロタウイルスが原因です.水様便,白色便が7-10日
続きます.嘔吐,下痢が激しい場合には点滴または入院が必要です.★★,→
3.急性胃腸炎が流行しています.激しい嘔吐,下痢,腹痛が主症状です.★★★,↑
4.水痘が流行しています.★★,↑
5.マイコプラズマ感染症が流行しています.頑固な咳が続きます.気管支炎,肺炎,
喘息発作を引き起こします.★★,↑
6.急性咽頭炎が流行しています.高熱,咽頭発赤,咽頭痛が主症状です.★★,→
7.急性扁桃炎が流行しています.高熱が主症状です.★,→
8.アデノウイルス感染症が流行しています.5-7日間の高熱,咽頭発赤,結膜炎,倦
怠感などが主症状です.★★★,→
9.溶連菌感染症が流行しています.★,→
★ わずかに流行,★★少し流行,★★★流行,★★★★かなり流行,★★★★★爆
発的流行,↓先週より減少,→先週と同程度,↑先週より増加
<インフルエンザワクチンの日米比較>
今冬も例年のようにインフルエンザが流行しています.昨秋インフルエンザワクチン
を接種しなかったお子さんがインフルエンザに罹患した場合,いきなり40℃の発熱が
生じ,ぐったりして全身状態が不良です.一方,インフルエンザワクチンを接種した
お子さんの場合には,インフルエンザに罹患しないか,たとえ罹患しても38℃程度の
発熱で比較的元気です.
さて,インフルエンザワクチンは日本では13歳未満は2回接種をすることになってい
ます.ところが,大変残念ながら1回接種で済ませてしまっている方がいます.今回
はインフルエンザワクチンの日米比較から,13歳未満には2回接種が必要な理由を述
べます.
日米のインフルエンザワクチンには,A香港型,Aソ連型,B型ウイルス抗原が各々1ml
当たり30μgHA相当値含まれていて,内容に大きな違いはありません.ところが,ワ
クチンの接種経路,接種量,接種回数に以下のような違いがあります.
接種経路は,日本では皮下接種,米国では筋肉内接種です.この違いは大きな問題で
はありません.
接種量は,日本では1歳未満0.1ml,1歳以上6歳未満0.2ml,6歳以上13歳未満0.3ml,
13歳以上0.5mlです.米国では6-35カ月0.25ml,3-8歳0.5ml,9-12歳0.5ml,12歳以
上0.5mlです.
接種回数は,日本では1歳未満2回,1歳以上6歳未満2回,6歳以上13歳未満2回,13歳
以上1または2回です.米国では6-35カ月1または2回,3-8歳1または2回,9-12歳1回,
12歳以上1回です.
上記の通りインフルエンザワクチンを接種した場合,被接種者の体内に投与されるHA
量の日米比較をしてみましょう.6-11カ月のお子さんは日本では6μg(2回接種),
米国では7.5-15μg(1-2回)です.1-2歳ではそれぞれ12μg(2回),7.5-15μg
(1-2回),3-6歳では12μg(2回),15-30μg(1-2回),6-8歳では18μg(2回),
15-30μg(1-2回),9-12歳では18μg(2回),15μg(1回)です.
日本における現行の接種量では,13歳未満のお子さんにきちんと2回接種したとして
も,体内に投与されるHA量は,米国におけるHA量とやっと同じ程度かあるいはかなり
少ないということになります.日本で1回しか接種しない場合のHA量は,6-11カ月で
は 3μg.1-6歳では 6μg,6-12歳では9μgで,米国におけるHA量に到底及びません.
13歳未満のお子さんでは,インフルエンザワクチンは2回接種が必要です.
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橋本尚士(はしもとなおし)
はしもと小児科
〒954-0112 新潟県見附市上新田町449-7
TEL 0258-61-2400, FAX 0258-61-2402
naoshi@po.next.ne.jp
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