ぞうさん通信 |
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<流行している病気>
1.溶連菌感染症が流行しています.発熱,咽頭痛,発疹が主症状です.★,→
2.急性咽頭炎が流行しています.高熱,咽頭発赤が主症状です.★,→
3.手足口病が流行しています.手,足,口,お尻,膝頭などに発疹を生じます.
★★★,↑
4.ヘルパンギナが流行しています.1-2日の高熱,咽頭粘膜疹が主症状です.
★★,↑
★ 患者数が少し,★★やや多い,★★★多い,★★★★かなり多い,
★★★★★爆発的に多い
↓先週より減少,→同程度,↑増加
<新型インフルエンザが流行したら>
東南アジア,アフリカ,ヨーロッパなど広い地域で,ヒトでの感染例を含む鳥
インフルエンザ(H5N1型)の発生が報告されています.2008年7月7日現在,ヒ
トでの感染は385例が確認され,そのうちの243例(63%)が死亡しています.
インドネシアでは鳥インフルエンザウイルスのヒト-ヒト感染例も発生していま
す.初めに37歳の女性が感染し,血縁者に次々に広がり,最終的に8人中7人が
死亡しました.
鳥インフルエンザウイルスが変異をして新型インフルエンザになり世界的大規
模(パンデミック)流行が発生した場合には,数週間で世界中に拡散します.
パンデミック流行の波は,4-6カ月周期で2-3回訪れます.第1波で人口の25%が
感染し,その後感染者は減少して行きます.既存のインフルエンザ迅速診断
キットでは,新型インフルエンザの診断は困難です.会社などではピーク時に
は30-50%が欠勤します(20%は本人の病気,残りは看護などの理由による).
死亡者は感染者の10-30人の1人で,全人口の1%程度と推計されています.第1
波の際,民間航空便の大半は運行が中止になり,海外への渡航は規制されま
す.
パンデミック発生時には,医療,警察,消防,葬祭,水道,電気,ガスなどの
社会機能も障害を受け,その能力は大きく低下し,崩壊や破綻に至る可能性も
あります.経済は大打撃を受け,世界大恐慌が来るかもしれません.
世界保健機構(WHO)により,新型インフルエンザ流行の警報フェーズが規定さ
れています.現在は,フェーズ3(新しい亜型ウイルスのヒトへの感染がある.
ヒト-ヒト感染はないかまたは極めて限定されている.)の段階です.フェーズ
4(ヒト-ヒト感染の証拠がある.感染源は極めて限定されている.)に達した
時点で,我が国ではガイドラインに定められ施策が発動されます.警報フェー
ズは,3→4→5(かなりの数のヒト-ヒト感染があることの証拠がある,感染源
はまだ限定されている.)→6(大衆への感染がさらに増加.ヒト-ヒト感染が
確立.パンデミックリスクがグローバル規模となる.)と段階的に進むとは限
らず,3→5や3→6といった進行パターンの可能性もあります.
ガイドラインでは,「国内で新型インフルエンザの感染例が発生した後
(フェーズ4以降)の対応として,新型インフルエンザが発生した都道府県にお
いては,当該都道府県が指定する感染症指定医療機関及び発熱外来を行う医療
機関(以下,指定医療機関という)においてのみ,患者に対する医療提供を行
う.」と記載され,このため「都道府県は流通用タミフルについて,当該指定
医療機関に集約することとし,指定外の医療機関に対し流通用タミフルの発注
を見合わせるように要請するとともに,卸売販売業者に対し指定医療機関の発
注のみに対応するように指導する.」となっています.
新型インフルエンザの感染拡大時の治療投与は,発症後48時間以内の服用開始
が原則になっています.入院が必要な重症患者を優先し,外来患者の投与には
優先順位が設けられおり,(1)医療従事者及び社会機能維持者の外来患者→(2)
医学的ハイリスク群の外来患者→(3)小児,高齢者の外来患者→(4)成人の外来
患者,の順です.
新型インフルエンザが流行した場合には,タミフルなどのインフルエンザ治療
薬の不足が起きます.従来型インフルエンザに罹患しても,治療薬が手に入ら
ない事態が十分に予想されます.今年も10月からインフルエンザワクチンの接
種を開始する予定です.現行のインフルエンザワクチンは新型インフルエンザ
には無効ですが,前述したような事態に備えて是非接種を受けてください.
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