ぞうさん通信 |
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<流行している病気>
1.溶連菌感染症が流行しています.発熱,咽頭痛,発疹が主症状です.★★,↑
2.伝染性紅斑(りんご病)が流行しています.頬,腕,脚に紅斑が生じます.
★★,→
3.水痘(みずぼうそう)が流行しています.★,↓
4.咽頭結膜熱が流行しています.高熱,眼球結膜充血が主症状です.★,→
5.手足口病が流行しています.手,足,口,膝,尻に小水泡を生じます.★.→
6.百日咳が流行しています.頑固な咳が続きます.★,↑
7.見附市でA型インフルエンザが流行しています.★,→
8.気管支喘息の患者さんの調子が悪いようです.★★,→
9.イネ科雑草による花粉症の患者さんが数多く来院しています.★★,→
★ 患者数が少し,★★やや多い,★★★多い,★★★★かなり多い,★★★★★爆発的に多い
↓先週より減少,→同程度,↑増加
<カンピロバクター腸炎>
カンピロバクター腸炎は,小児期の細菌性腸炎の10-20%を占めます.カンピロ
バクター属は10数種類に分類されていますが,ヒトにおけるカンピロバクター
腸炎の原因菌の95%以上はCampylobacter jejuniです.
Campylobacter jejuniはブタ,ウシ,ヒツジなどの家畜類,ニワトリなどの家
禽類,ペットや野生動物などの腸管内に常在しています.ヒトへは,
Campylobacter jejuniに汚染された水,生乳,食肉などにより,経口感染しま
す.ニワトリの保菌率は50-80%と非常に高く,市販されているものでも皮膚や
内蔵は高頻度に汚染されており,鶏肉は重要な感染源です.このほか,井戸水
やキャンプ場の飲料水などの水系感染による大型食中毒,ペットからの接触感
染が報告されています.
カンピロバクター腸炎は1年を通じてみられますが,初夏に多い傾向を示しま
す.全ての年齢で発症しますが,0-4歳の乳幼児と20-24歳の青年期の2峰性の
ピークを示します.1-7日(平均2-3日)という比較的長い潜伏期間が特徴で
す.下痢はほぼ全例に認められ,約90%が水様便,約40%が血便です.発熱は
約90%に認められ,38℃程度のことが多いです.腹痛は約90%に認められ,強
い痛みのことが多く,急性虫垂炎と間違われるほどです.吐き気,嘔吐もよく
あります.頭痛,悪寒,倦怠感などが前駆症状としてみられることもありま
す.主症状は通常数日で軽快しますが,2週間程度持続し再燃することもありま
す.
一般的に,自然治癒傾向の強い予後良好な疾患のため,脱水や腹痛への対症療
法が原則です.しかし,症状が改善しても2-3週間は排菌することがあるため,
2次感染に注意が必要です.抗菌剤としては,エリスロマイシン(商品名:エリ
スロシン),ホスホマイシン(同:ホスミシン,ホスマリン)が有効です.
合併症として,関節炎,溶血性尿毒症症候群,ギラン・バレー症候群などが知
られています.ギラン・バレー症候群の先行感染の約30%はCampylobacter
jejuniによるものです.Campylobacter jejuni感染後のギラン・バレー症候群
では,主に運動神経に障害がみられ,回復が遅く後遺症を残しやすいことが知
られています.このほか,カンピロバクター腸炎後に過敏性腸症候群に伸展す
る例が知られています.
当院では,6月下旬から7月初旬にかけて,数例のカンピロバクター腸炎が見つ
かっています.発熱,下痢,腹痛などの症状がある場合には,早目に受診して
ください.
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